◉ ボクデミー賞

チーム・マサカズ祝3周年〜疾風のサプライズマン〜

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あのチームが発足して丸3年が経った。

そう。

そのチームとは、「まさかを楽しむアウトドアマゾ集団」ことチーム・マサカズ。

ついに奴らが記念すべき3周年を迎えたのである。


今回も例年のように、この3年目のチーム活動を振り返っていく。

しかも今回は「チーム・マサカズ3周年記念登山」と絡めてのプレイバック企画。

鈴鹿の藤原岳でチーム活動を振り返りつつ、ゆっくりと雪山低山を満喫してやろうというもの。

そして山頂で鍋を食らって華々しい4年目のスタートを飾るのだ。


しかもである。

今回はもう一つビッグサプライズが用意されている。


実はこの日は偶然にも「パパラッチK」のお誕生日。

彼女のいない独り身の彼のために、メンバー達はパパラッチに内緒で「サプライズお誕生会」を計画。

我々のアツい友情パワーで、彼を山頂で泣かしてやるのだ。


そのサプライズ企画の内訳はこんな感じ。


1.鍋食い終わったらおもむろにハッピーバースデーソング。

2.そのまま胴上げして雪に放り投げる。

3.雪に埋める。

4.這い出て来た所に一斉クラッカー。

5.そのままローソク立てたロールケーキを一気食い。

6.最後に各自持ち寄ったお誕生日プレゼント贈呈。


この練りに練った完璧なるシナリオ。

しかも「もっと男らしくなってほしい」という願いから、各自持ち寄ったプレゼントが偶然「北斗の拳」の文庫本だというまさか付き。

そして見事に山頂で「北斗の拳全巻」が揃うというサプライズだ。

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そしてこの「総重量4キロ」を越えるプレゼントを担がせて下山させるという企画。

一見すると全体的に罰ゲーム感が漂っているが、これぞチーム・マサカズのパパラッチKへの愛がつまったプレゼント。

これで彼は号泣間違いなしである。



さあ、そんな夢と希望と友情に満ちた平和な快晴低山登山。

普段はまさかににまみれる彼らも、今回ばっかりは「ノンまさか」で穏やかな雪山を楽しんでやるぞと意気込む。


しかし所詮チーム・マサカズはチーム・マサカズ。

本人達の意思とは関係なく、こんな低山でもまさかの乱発が止まらない。


それではそんなチーム・マサカズらしい3周年記念登山。

そして彼らの今シーズン。

コラボ記事なのでやたら長いのはご容赦願いたい。

読むのめんどくさい人は最後におまとめ動画あるから、それでサクッと済ませてもらっても良い。


では、じっくりと「あのまさか」を振り返って行こう。


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3周年記念登山の1週間前。

やたらと晴れた日が続き、鈴鹿の山は雪がうっすら積もる程度の平和な状態を維持していた。

しかも登山当日の週間天気予報は「晴れ時々曇り」。


そこで僕は「雪山はやらない」と言っていたメンバー達も緊急召集。

「雪もほとんど無いし天気もよろしい。アイゼンも要らないようなライトな低山で鍋やろう。」と。

すると雪山をやらないメンバー達からも「まあ、雪の少ない低山なら」と参加者続出。


しかしである。

登山前日、まさかの「大寒波襲来」。

普段あまり雪が降らない場所も、登山当日の朝は辺り一面が銀世界。

藤原岳に向かう長良川沿いの堤防に至っては「死ね」と言わんばかりの氷道。

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ブレーキを踏んだ瞬間車がケツをフリフリし、その度に車内は「ワッワッワッワァッー!」という悲鳴。

そこに対向車のトラックとかがスレスレで通り抜けて行く。


まだ現地にすら着いてないのに、もはや生きた心地がしない。

僕は初の雪山を不安がるメンバーに「雪少ないからアイゼンすら要らないぞ」と言ったものだが、正直今すぐタイヤにアイゼンを装着したい気分。

同乗していた小木Kは「またお前に騙された」とボヤキが止まらない。

このままではまさかの登山口前撤退になってしまう。


しかしここで撤退してしまったら、パパラッチKが一人で寂しくお誕生日を過す事になってしまう。

そうなってしまってはあまりにも可哀想だ。

何としても彼のお誕生日会を山頂で開催してやらねばならんのだ。


そんなアツい気持ちだけを胸に、僕は自動車教習所の生徒ばりの「正しい10時10分」の位置でぎゅっとハンドルを握りしめて必死のドライブ。

やがていつもは雪がほとんど降らない場所に到達するが、ご覧の有様。

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ここは白馬なのか?

地元でお気楽低山を楽しむはずが、今我々の胸中には悲壮感しかない。

お誕生日会って、かくも過酷な事なのか?


しかし次第に晴れて来る空。

これでやっと気持ちが落ち着くぞ。

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だが注目して欲しい。

我々が目指す藤原岳の山頂だけが、分厚いモクモクさんで覆われていて一切見えないという事に。


まあ、ある意味彼(モクモクさん)もチームの古参メンバー。

我々の3周年をお祝いしたくて、呼んでもないのに勝手に来てくれたのだ。


車内に立ちこめる「もういっそ登山やめて温泉行く?」的な空気に押しつぶされそうになるメンバー。

しかしである。

ここで我らが無理しなければ、一体誰がパパラッチKの孤独を癒してあげれるだろうか?

チームの友情はこんなモクモクなんかに屈しないのである。


パパラッチKの為に、新たに気合いを入れ直すメンバー。

そして小木Kが同じように雪道を車で向かって来ているであろうパパラッチKを心配して、LINEで「運転大丈夫?」とメッセージを送る。



その時….



歴史が動いた!


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「ラジャー!」と打つ小木Kの指がプルプルと震えている。

この予想すらしていなかった事態に、誰もがすぐさま状況を飲み込む事が出来ない。

なんと本日の主役が来ないという「ハイパーまさか」が発生したのだ。


これぞパパラッチKの奥義「サプライズ返し」。

彼の一世一代のまさかが、この記念すべき日に見事に炸裂。

山頂で泣かせるはずが、泣かされてしまったのは我々だったのである。


やがて集合場所に集まった他のメンバー達も、皆一様に「サプライズ返し」の餌食に。

誰もがパパラッチK渾身のサプライズを食らい「そんな馬鹿な」といった表情。

そしてその場で「どうせ二日酔いだろ」とか「だからアイツは結婚できないんだ」とか「女性の好みに厳しい割には自分がなってない」とか「チーム活動3ヶ月出禁だな」などと大炎上。


そして無言のまま僕に返される行き場を失った「北斗の拳」。

昨日慌てて100均で買って来たローソクもそっとゴミ箱へ。

まだ登山すら始まってないのに、チーム4年目のスタートに相応しい強烈なまさかである。


しかしそもそもこれはサプライズ企画だから彼は知らなかったこと。

体調不良で来れなかったのに、自分のいない場所で炎上食らって彼も浮かばれない男だ。

そして結局パパラッチKは、誕生日をロンリーベッドで寂しく過す事に。


ある意味彼もチームメンバーとしてしっかり「まさか」を堪能。

そして今、このブログを読んで時間差でサプライズ感を感じているのはパパラッチKその人なのである。


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さあ、登山前からとんでもないまさかに巻き込まれたが、せっかくだから意地でもお誕生会に向けて藤原岳を登ってくれる。

残念ながら今回はパパラッチKの他にアゴ割れM、ゲリMも参加できなかった。

だからせめて出発記念写真の中には彼らを入れておこう。

枠の中にいるのがアゴ割れMとゲリMである。

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そして左からパパラッチK(合成)、ビビるS、小木K、マゾ、ジョンボーA、矢作C、低血圧Mちゃん。

せめてブログの中だけでも彼には強制参加してもらう事に。

しかし合成用にビビるSには肩を組むフリを頼んだんだが、やたらと位置が高すぎて頭を組むというプチまさか。

それによって一番合成作業に苦労したのは僕自身である。


何はともあれ、これがチーム・マサカズの4年目のスタートだ。

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そしてここから8合目までは単調な道なので、彼らが登ってる間にここでサクッと3年目のチーム活動を振り返って行こう。


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まずちょうど1年前の2月。

3年目一発目のチーム活動は、日本中を巻き込んだ「記録的大雪」でスタート。

あまりの豪雪ぶりに登山口に辿り着くまでにかなりの時間を要し、まさかの「3合目撤退」という華々しいスタートとなった。

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ちなみに何気にこの時もパパラッチKは大遅刻をかましている。

彼がいつまでも独身を貫いているのには、やはりそれなりの理由がありそうである。


「始まらない物語〜苦悩男のヒマラヤ登山〜」
「絶望雪中おマゾ行軍〜恵那山豪雪道場〜」


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そして豪雪にまみれた恵那山から2週間後。

チーム・マサカズ雪山部最大の冒険、厳冬期赤岳を目指した「ヤツオリンピック」が開催された。

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この時はチーム・マサカズの特別変態顧問である「ランボーN」が颯爽と登場した回。

そして「全ては金で解決できる」というブラックパパラッチ宣言を始め、シェルパ族の乱入、急登ニヤリ女、サンマリバース野郎、さらに山頂ウンコ握り男が現れるなどの波乱の展開。

2014年度のボクデミー賞にノミネートされた珠玉の旅となった。


ヤツオリンピック〜まとめ〜


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そのヤツオリンピックから1ヶ月後。

長らく消息不明だった、チームのマスコットキャラクター「アゴ割れM」が帰って来た記念の回だ。

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おっさんと少年達だけで行われた御在所岳でのボクシー鍋。

雪山に家庭用カセットコンロで挑んでしまったがために、一切沸騰しない鍋の悲劇。

生煮え状態の豚肉と、歯ごたえありまくりの野菜達との壮絶な戦い。

最終的にはやたらと高い温泉で、アゴ割れMがりんたろくんに乳毛を抜かれて終わったというよく分からない回だった。


しかし今日もしっかり活躍する唯一のチーム備品、「黄金の鍋」が初登場した記念の回でもある。

チームの歴史上、意外と重要な回だったのかもしれない。


野郎だらけのお鍋大会〜炊き出しイボ痔男の乳毛問題〜


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翌月の4月。

未だに語り継がれる伝説の戦いがやって来た。

それがチーム・マサカズ白馬支部のハッポーNさんと雪山部で行った、八方尾根での「世紀末救世主伝説」である。

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チーム・マサカズが誇る悪天候三兄妹と、元晴れ男ジャギとの壮絶な戦い。

やがて「ジャギ谷」という地名まで作ってしまった、ジョンボーAの伝説のテント飛ばし芸が炸裂したのもこの時。

それはチームの歴史上でもトップクラスの「まさか」な事件だった。

もちろん最終的には、長く白馬に暮らすハッポーNさんに「4月にこんなに天気が荒れたのは初めてだ」と言わしめる安定の展開へ。

前年に引き続き、この回以降「八方尾根」はチーム・マサカズの因縁の聖地となった。


「世紀末救世主伝説1〜唐松リベンジへの道〜」
「世紀末救世主伝説2〜谷底アヒージョの彼方へ〜」
「世紀末救世主伝説3〜生贄のクリスタルジャギ〜」


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春。

八方尾根で雪山部の活動を締めくくった後は、トレラン部の活動がスタート。

実はジョンボーAの脱退によりトレラン部員は僕一人になってしまっていたが、廃部の危機にアゴ割れM・ゲリM・パパラッチKが立ち上がる。

そして行われたのが、京都一周トレイルの「北山東部コース」の戦いである。

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この時も「まさか神(今回から命名)」と呼ばれるパパラッチKが開始早々携帯を紛失して、他の三人は豪快な待ちぼうけを食らう羽目に。

やがて次々と膝や腰をやられるものが続出し、後半は歩け歩け大会に。

中年の現実がこれでもかと展開した悲しい戦い。

トレラン部史上、最も情けないぐだぐだなウォーキングとなった。


「京都一周トレイルラン〜北山東部コース〜」


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そして5月になってカヌーシーズン到来。

この時はアゴ割れMの為に開催された長良川のんびりカヌー。

しかしそのメインであるはずの肝心のアゴ割れMが、まさかの古傷悪化で「見学」に徹するという事態に。

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突如主役を失って何のための川下りか分からなくなったが、この時もチームの歴史上重要な事態が発生している。

それはなんとあの「独身おしゃれ貴族」と恐れられた矢作Cが、この時初めて彼女を連れて来たのである。

彼女であるビアーNが外出先でビールを飲むために運転手として雇ったという噂もあるが、この快挙は我々の中に爽やかな風を吹かせた。

そしてそんな幸せな二人を見た後で、僕が帰宅後嫁に「ハゲたことぬかしてんじゃないよ。乳首拡大させるぞ。」と言われたという記念すべき回でもある。


「僕らのルーズヴェルト・ゲーム〜矢作製作所の挑戦」


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そして同月の末、チーム・マサカズのファミリーカヌー&BBQを武儀川で開催。

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この時こそノンまさかでただただ平和な一日にするつもりだった。

しかし週刊無礼ボーイで平成迷惑男特集を組まれてしまうほどの迷惑男小木Kが、何もないド静水でアゴ割れMの嫁とともに素沈をかますというまさか。

この日はアゴ割れMファミリーに対する大事なカヌープレゼンだったというのにだ。

さらに小木Kはそのままアゴ割れの嫁を置き去りにして去って行くという傍若無人ぶりを惜しげもなく披露。

この日以降、アゴ割れMファミリーがカヌーに行ったという話は2015年の現時点でも耳に入って来ていない。


「ファミリーカヌー映画祭〜小木と共に去りぬ〜」


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そして6月。

このアウトドアに不向きな梅雨シーズンに、毎年恒例のファミリー慰労感謝祭が開催された。

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途中まで実に平和な一日だったのだが、夜になって闇が濃くなるにつれてアゴ割れMの絶倫が疼き始める。

ついには「俺は係長になったんだ!部下は600人だぞ、600人!」と息巻き始め、周囲にホルモンをまき散らかすことに。

やがてもはやこの慰労祭のお約束になって来た、「俺の台湾ラーメンはどこだ?」という失礼発言も飛び出すいつもの展開へ。

もはやこのイベントは、毎年ホルモン男優の特殊な生態を見せつけられるだけの回と化している。


「ファミリー慰労感謝祭〜絶倫ナイトフィーバー〜」


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やがて7月になり、今度は夏山シーズン開幕。

そもそも僕とランボーNで沢登り&川下りに行く予定だったのが、悪天候とジョンボーAの登場によってまさかの「白馬三山縦走」の修行道場送りになった。

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もはや実写版男塾を見せられているかのような猛烈な肉体と精神の消耗戦。

チーム・マサカズ史上、最も過労死に近づいた悲惨な戦いだった。

そしてこの時、後に「世界的白目プレイヤー」と言われるジョンボーAの初白目がお披露目された。

そして最後は因縁の八方尾根で極寒土砂降りの中で逃げるように下山。

今の我々が出来る限界の戦いがここにはあった。



「白馬男塾1・大雪渓直登編〜ギリギリボーイズの挑戦〜」

「白馬男塾2・白馬散々縦走編〜嗚咽まみれの消耗大会〜」
「白馬男塾3・不帰激闘編〜命がけの九九斉唱〜」


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翌8月。

お盆の留守番地獄に堪え兼ねて、1歳児を連行して小木K親子と九頭竜湖へカヌートリップ。

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しかし行きたかった場所も台風の流木に塞がれ、小木Kの娘に「もう嫌だ」とハッキリ言われる事に。

しかもいつものように天気予報に裏切られ、最もスタート地点から離れた場所で雨の餌食に。

飢えを訴える少女と1歳児、寒さに震えて奇声を発する少年、必死で漕ぎ続ける中年二人。

実に分かり易い地獄絵図が展開した後悔の歴史である。


「九頭竜地獄絵図〜巻き込まれた幼児達〜」


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9月。

チーム・マサカズ白馬支部のハッポーNさんの呼びかけで、青木湖畔でのファミリーデイキャンプが行われた。

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しかし僕のスポンジ脳がその能力をいかんなく発揮してしまい、BBQなのにBBQコンロと炭を忘れて来るというまさかが勃発。

これにより、チーム・マサカズ婦人会会長の小木ママと副会長のビアーNによって危うく殺されかけたが、それでも何とか「遊び」という面では子供達を満足させる事が出来た。

この時に集まった虎の子達が、将来はチーム・マサカズの二代目ソウルブラザーズとなって活躍する日が来るだろう。

そして「マゾより思い出」と銘打ったこの集いも、慰労祭とともに今後恒例化していくであろう記念の回となった。


「白馬フェス2014〜虎の子たちのセレナーデ〜」


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やがて10月となり、いよいよ山鍋がおいしい季節になって来た。

そこで開催されたのが、久々に同盟関係を結ぶ横浜組との「ハママサ同盟」にて秘境五色ヶ原を目指した戦いだった。

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基本的に僕のずさんな計画のせいでひたすら重い水を担ぎ続けたり、後半戦は全く終わらないのロングハイクを余儀なくされたりと、チームから不平不満が爆発した旅だった。

後半戦は久々にゲリMの憔悴っぷりも披露され、往年のチーム・マサカズファンを喜ばせる事に。

さらに最終的には横浜組の女優Eの強制サドダッシュという黒部の悲劇に巻き込まれ、マゾ共の悦びが山間に響き渡ったのも記憶に新しい。

しかしこの時の五色ヶ原での素敵すぎるお鍋の一夜が、その後のチームの鍋活動に大きな影響を与えた事は間違いない。

そして動画での記録もこの時から始まった。

まさしく今期のチーム活動を代表する素晴らしい戦いだった。


「五色ヶ原秘境おなべ隊〜予告ムービー〜」
「五色ヶ原秘境おなべ隊 前編〜いざ浪漫秘境へ〜」
「五色ヶ原秘境おなべ隊 後編〜星降るお鍋と聖なる盃〜」
「五色ヶ原秘境おなべ隊 後編2〜黒部の追い打ち〜」


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そして11月に、3年目の締めくくりは再び京都。

ぐだぐだだった4月のリベンジマッチ。

トレラン部の紅葉嵐山決戦です。

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この時はすでに二人目の退部者(パパラッチK)で出てしまって、三人での活動。

そして僕の制止を振り切って、暴走するホルモン男優のジャンピングBダッシュが止まらない。

しかし最終的に六丁峠の追いマゾの悲劇もあって大失速のトレラン部。

やがて女子高生的な観光ハイカーに成り下がり、ラストはビビるSファミリーの爽やかさに対して己らの醜さを再確認するだけの回となった。

今期、このトレラン部が続いているかどうかは実に怪しい所である。


「京都トレイル北山西部〜予告編〜」
「京都トレイル北山西部編〜紅葉嵐山決戦〜」


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と、こんな感じで今シーズンを振り返ってみました。

雪山、登山、トレラン、川下り、湖カヌー、BBQ、鍋など、実に落ち着きと一貫性のないチーム活動。

そして随所に見られる「まさか」の嵐。

しかしそれでこそチーム・マサカズ。

結成当初はまさかこんなに続くとは思ってもいなかったが、衰え行く肉体に見て見ぬ振りしながらよくここまで来たものだ。



そして今。

4年目のシーズンに突入した彼らは、藤原岳の8合目に到達していた。

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ほとんど雪がないお気楽低山だと言ってたわりにはガッツリ雪山の世界である。

そしてこのような休憩時に動くのが、おもてなしシェルパ族ことジョンボーA。

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どことなく見た目がドンキホーテ・ドフラミンゴっぽくて何か悪さをしているように見えるが、彼は親切にチョコを配っているのだ。

だがもちろんそんな親切ですら、無礼男の小木Kから「どうせくれるなら包装紙も剥いてくれよ」という横暴なことを言われるドフラミンゴ。

ちなみに今回小木Kには僕が親切でスノーシューを貸したんだが、「くれたんだと思った」と言って自分の物にしようとしていた。

ジョンボーAのもてなし、そして小木Kの無礼返しは今期もしっかり安定しているようだ。


そしてここからは「お気楽低山色」を一切感じさせない急登の嵐の中へ。

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皆アイゼンやワカンやスノーシューを持って来ているのに、あえて使わずツボ足三昧。

彼らはしばしばこのように使いもしない物を無駄に担ぎ上げては、グハグハとマゾを楽しむ所がある。

そしていつものように、僕は常時背中のネギの匂いを感じながらの行軍だ。


だが、実は登山口からここまでの道のりは暑いくらいの快晴だった。

4年目のスタートを天も祝ってくれている。

やがて樹林帯を出て、景色の開ける所へ到達。

するとどうだろう。

世界は白の炎に包まれた。

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これぞチーム・マサカズの「樹林帯で快晴を泳がせて開けた場所で白まみれ」という伝統芸。

3年かけていよいよその技も熟練の境地へ。

前を見れば「白の中でたそがれさせたら右に出る者なし」と謳われる矢作Cの見事なたそがれ感。

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彼は背中で「こんなはずじゃなかったのに」と語れる男。

4年目の彼のたそがれも実にキレキレである。


なぜこんな事になったと言われればもちろん僕のせいなんだが、もう一人の要因がこの違和感なく白に溶け込む低血圧Mちゃんの存在。

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悪天候三兄妹の一人として、彼女の今シーズンも安定した力をキープ。

僕同様長らく山に行けてなかったから、抑圧されたオーラが氾濫してより一層白くなって行く藤原岳。

本来はチームの晴れ男ツートップ「ジョンボーA&パパラッチK」がいて初めて天気の均衡が保たれるんだが、残念ながらパパラッチKはベッドの中。


そして今回雪山童貞を喪失する羽目になってしまった小木Kも、「正直まだ楽しさが分からん。だって何も見えんし。」と悲しみのコメント。

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そしてしっかり「また騙された」と僕を非難する事も忘れない。

確かに雪のほとんどない気楽な低山だと言われた挙げ句、頑張って急登を乗り越えた先の世界がこれでは目も当てられない。


しかし今回の目的はあくまでも「鍋」。

そして当事者はいないが、あくまでもパパラッチKのお誕生会。

真っ白な山頂なぞ見向きもせず、一直線に避難小屋へ吸い込まれて行く。

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小屋に入ると、まさしくこの白の世界から避難して来た大量の避難民達がうごめいていた。

それはもはや奴隷船の中のような世界で、チームの3周年を祝うには持ってこいのシチュエーション。

でも2階に上がれば運良くほぼ独占状態。

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たちまちおっさん達の汗がミスト状に絡み合う素敵な祝賀会場に。


早速「パパラッチ!お誕生日おめでとー!」のかけ声とともに乾杯。

そしてご本人不在のままバースデーパーティーが始まり、改めてパパラッチKへの「なぜあの男は結婚できないのか」という駄目出し論議に花が咲く。


やがて鍋料理に取りかかると、まるで矢作Cが「山岳会会長」的な様相でアツく語り始める。

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「ワシの若い頃はよぅ。今みたいに上等なべべもないからそりゃあ大変じゃった。まだ黒部には山賊がいてのぅ…」とでも話している雰囲気だが、実際は「厄年の何たるか」を切実に語っていた。

そしてその話をパジャマを着たお父さん的な様相で小木Kが聞いている。

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さすがはチーム一寒さに鈍感な男。

僕に至ってはダウンジャケットにダウンパンツ、そしてテントシューズまでフル装備で防寒してもプルプル震えていたのに、小木Kはペラペラのフリース1枚。

そもそもこの男、昨晩酔ったまま風呂で寝てしまってそのまま朝になって冷水の中にいたと言う。

僕が同じ事したら間違いなく低体温症で死んでいる所だ。

彼ならヒマラヤのベースキャンプでも、普通にフリース1枚ノーシュラフで一夜を過ごせてしまうだろう。


そんな中で、ついに魂の3周年記念鍋「坦々ごま味噌鍋」が完成。

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低血圧Mちゃんのゴールドのエマージェンシーシートが、何やらキラキラとパーティー感をアップさせてくれている。

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女将さんの低血圧Mちゃんを囲んで、引退間際のベテラン力士達が狂ったように鍋に貪りつく。

本来は雪を掘って雪のテーブルの上で食う予定だったが、結局漂ってしまうこの部室感。

それでも美味いんだからオールオッケーである。


すっかり鍋を空にし、薄着パジャマおじさんの腹もご覧の有様に。

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何気に隣には、赤いミシュランマンのコスプレをする中尾彬の姿も。

ビビるSファンにはたまらない、あの「紅葉ジェットストリームアタック」の時のダウンが再来である。

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なんだかあの頃よりもさらに彼は膨らんで来たように見える。

モンベルのダウンも1500フィルパワーくらいのふくらみを感じてしまうのは僕だけだろうか。


一方、完全防寒のこの男。

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鍋が空っぽになったこの段階で、自分が担いで来たしめじともやしの存在に気づくというまさか。

後輩のジョンボーAから「スカスカスポンジ脳」と言われてすっかり尊敬を失ってしまったこの男は、この4年目のシーズンもいよいよ順調に脳が壊死していっているようだ。


そんな救いのない乾いた男達に、女将さんからの愛情プレゼント。

奇しくも今日はバレンタインデー。

なんとここでチョコレートフォンデュアタックが炸裂したのである。

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低血圧の身をおして、あえて血圧を下げる効果があると言われるチョコを持って来るという命がけのおもてなし。

外はすっかりホワイトデーだが、今この空間だけはとてもメルヘンな世界へ。

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これには矢作Cも感動し、正座して昇天してしまっているほどだ。

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しかしそんな彼女の優しさに水をさすのがMr.ブレーメン(無礼男)こと小木K。

なんとこの段階で下ネタを連発させて来るという、一分の隙もない無礼が炸裂だ。

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困惑する女将さんをよそに、ひたすらアツく「乳輪論」を展開していくパジャマおやじ。

やがて話は「バカ殿での乳出し問題」から「小向美奈子論」にまで発展。

そしてなぜか少年ジャンプ黄金期の話になり「岬くんってほんと貧乏なんだよな」という、バレンタインとは1万光年ほども離れた話題へ。

女性にモテない原因てんこ盛りの男子トーク。

低血圧Mちゃんが来年もチョコを振る舞ってくれる可能性は、その血圧同様非常に低そうである。


余談だが僕はもう1週間も前に嫁からチョコを貰った。

そして箱を開けるなりそのチョコを嫁に食われた。

どうやら自分が食いたかっただけらしく、そのあと「チョコ代よこせ」と言って来た。

その横暴さは小木Kの比ではない。



さて、話は戻って避難小屋脱出。

この頃になっても藤原岳山頂方面はダークな世界。

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もうこの頃には誰一人として「山頂に行こう」などという勇者は現れない。

それがチーム・マサカズ。


とりあえずその場を無理矢理山頂と言う事にして記念撮影。

実はここで僕はとっておきのアイテムを取り出す。

それがこの特製「パパラッチKサプライズ横断幕」なのである。

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これは僕がパパラッチKに喜んで欲しいがために、会社でクビになる危険を冒してまでこっそりと作成した一品。

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まさか肝心のご本人がここにはいないとは夢にも思っていなかったが、一応これのおかげでパパラッチKも一緒にここまで登って来た事になる。

今これを読んで初めて今回の事実を知ることになったパパラッチKは、「悪い事したなあ…」と責められている気分のはず。

これが僕から君への「サプライズ返し返し」の報復プレゼントである。

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合成パパラッチKも嬉しそうに照れているのが分かるね。

こんな感じで合成で遊ばれたくなかったら、次回はちゃんと時間通りに来るように。


さあ、そんなパパラッチKを欠く中で、ここからが晴れ男ツートップを組むジョンボーAの見せ所。

モクモクの吹雪の中で祈祷を開始するジョンボーA。

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やがて天に向かってエアテントを放り投げると、

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途端に「スパァーッ」と晴れ間が登場だ。

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さすがは悪天候三兄妹に一人で挑んだ世紀末救世主ジャギ。

あの激戦を経て彼も人知を越えた能力を手に入れたようで、どうだと言わんばかりの顔でこちらを見て来る。

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しかし実際はこのサングラスの向こうの目は悲しみに包まれている。

何故なら示し合わせたかのようにみんながヒップソリを持って来ていて、彼だけ連絡網が回って来なかった哀れな生徒のようにソリがないという悲しみの現実。


そんなジャギをよそ目にシリセードを開始するメンバー達。

しかし深雪過ぎてもつれにもつれ、雪の中でもがき続けるビビるS。

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そしてその横では、おぎやはぎコンビも同時にもつれてくんずほぐれずでバタつく。

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頭の中のイメージに体がついて来ない中年達の雪上見本市。

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そんな痛々しい光景を眺めて呆れる雪山部の女将さん。

彼女も「私がお手本を見せてあげるわ」とばかりに果敢に攻めて行く。

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しかし超遅い。

その場でバタバタするばかりで、間違いなく歩いた方が早そうな牛歩シリセード。


それを見た小木Kが「女将さん!これでどうすか!」と猛烈なスピードで滑降して行く。

そして豪快に木に激突。

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止まらないアメリカンコメディーのような下山戦線。

この後も彼は何度も大回転していた。


それでもこの景色を前に、やっと「雪山って楽しいなあ。大人の遊びだなあ。」と呟く小木K。

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人としての心を失った男ですら感動させる雪山登山。

これだからやめられないんだよね。


なんて感じで感慨に浸っていたら、僕も見事に大回転。

木に腕を衝突させて打撲し、そのまま低血圧Mちゃんに激突。

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そしてその背後からは、暴走無礼列車小木Kが迫り来る。

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そして無惨な玉突き事故に。

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せっかくむち打ちが治りかけていたのに、再び熱狂の山中カマーホリック。

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一切ブレーキをかける気配を感じさせなかった小木Kも恐ろしいが、この一部始終をしっかり撮影していたジョンボーAもさすがだ。

しかし12月にカマ掘られている僕にだって抜かりはない。

背中の黄金の鍋がしっかり小木Kの追突を吸収してくれたのである。

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これぞ雪山における黄金鍋の正しい使い方。

いつ何時背後から不逞の輩が突入してくるか分からないのが雪山の恐ろしい所なのである。


そんなドタバタ劇の中、後方から「ぬおおッッ!」という叫び声。

声の主はジョンボーA。

ヒップソリがなくてストレートに己のケツで滑っていた彼に、雪の中に隠れていた極太の枝が襲いかかったのである。

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なんとかケツに突き刺さってはいなかったが、相当な衝撃が走ったらしい。

一応彼の童貞膜は破られずに済んだようだが、何か新しい性が目覚めている可能性は否定できない。

「僕の初めてのお相手は藤原岳です」と言えたら、随分スケールのデカいリアルカマーホリックである。


そんなカマ掘りシリセード祭の末、無事に「ゲリゾーン」まで下山。

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疲れのせいかここにはいないはずのメンバーの姿が見えてる気がするが気にしない。

そんな精霊の姿に励まされ、無事に駐車場に到着。

そして改めてパパラッチKにクラッカーで祝砲。

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最初は「ご本人不在」というあまりにも波乱のまさかな滑り出しだったが、全体的に見て今回彼は大活躍だった気がする。

ひょっとしたら史上初の「参加していないのにボクデミー助演男優賞」というまさかな栄冠も十分あり得そうだ。


それではチーム・マサカズ4年目のスタート。

今期もヨロシクお願いいたします!

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いつもはクールなパパラッチKも随分と嬉しそうだ。

アゴ割れMも半袖半ズボンで元気いっぱいだね。


ちなみに行き場を失った北斗の拳全巻は、1巻担当だった低血圧Mちゃんが「読み出したら止まらない」との事で全巻持ち帰る事に。

これが我々が出来る精一杯のホワイトデーのお返しである。


そして最後は僕が一本締め。

ここで言う一本締めとは、「家から登山靴を履いて来たせいで替えの靴を忘れ、温泉でサッパリした後に再びゴツい冬季登山靴を履いて帰る」という縁起もののスポンジ脳芸。

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これにて気持ちよくチーム・マサカズの4年目突入を迎えられそうだ。


それでは恒例のおまとめ動画でございます。





さあ、今期も奴らのまさかから目が離せそうにない。

二代目のネクストジェネレーション達の活躍にも期待が高まる。

4年目は一体どんなまさかが待ち受けているのか?


まだまだ衰えていく気はさらさらない。

それがチーム・マサカズなのである。



P.S.


パパラッチK。

おたんじょうびおめでとう!

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