◉日々のツレヅレ

カンムギ日記7-11月〜川&山&動画編〜

7月から現在までの振り返り企画第二弾。

前回は大きな取り組みである「村づくり編」、そして未来へのテストとなる「エコツー開発編」でした。

今回はカンムギプロジェクトの進捗含む「川編」、ライターのお仕事関連の「山編」、そんでもってユーチューバー?ユーコンカワイの迷走著しい「動画編」っす。

今回もサクサクっといってみよー。


川のこと(カンムギプロジェクト)

美山イカダくだり

ヒトイキ村(旧北山小学校区)は昔林業が盛んで、最盛期には木材をイカダに組んで神崎川と武儀川(カンムギね)を流して運搬していた過去があるんです。

今の少ない水量からすると信じられないけど、当時は山の環境もよく(保水能力が高く、土砂も流入しにくい状態)水量も豊富だったんだね。

そんな歴史を今につなげるべく、地元のボランティア青年団(YACC)が年に一回、「美山いかだ川下り」という川下りイベントやってて、漁協さんも年にこのイベントだけはOK出してくれている。

僕も今年からそこに積極的に参加していくことになりました。


山県市、実はラフトボートもあるんです。これも借りれるからいずれゴミ拾い川下りイベントとかやりたい。

条件があればそこかしこで川霧が出て、光芒の中を下れるという贅沢さ。実際見ると美しすぎるよ。

今年は残念ながら増水で中止になっちゃったけど、この事前テストは最高の天気。やっぱ良い川だよぉ。



イベント当日はみんなペットボトルや木とかで作ったオリジナルの手作りイカダで参戦したり、ラフトボートに乗ったりと盛り上がるイベントになっている。

何気に4年連続で増水中止というまさかに見舞われているが、来年は何とか開催したい!

 

川の学校関連

今年は本当大変だった…。

新型コロナウイルス、そして7月の記録的な長雨。

そんな中で何とか山県市内の子限定で2回だけ開催できたことは以前のブログでお伝えしました。


この時の活動の模様が、「これからの時代のマイクロツーリズム(自宅から1時間から2時間圏内の地元または近隣への宿泊観光や日帰り観光)」の取り組み事例として、何とOKB総研さんのレポートで超チョロリと登場しております。


画像クリックでPDF開きます。僕の中でモヤッと確信していた部分がしっかり明文化されてて、個人的にも良い整理となりました。



今後は僕の活動としても、川の学校のような大きなものはどうしてもマイクロツーリズムの展望になってくるし、他のエコツーは外からお客さんを呼んだとしてもグループ貸切のプライベートツアーになってくるかと。

 

で、これはこれとして、実はその裏で別の大きな動きも生まれてたのであります。

なんとずっと先の夢として持っていた、「公教育の現場で川の学校を!」ってのが思いがけず動き出しちゃったんです。

川の学校のチラシを見た地元の小さな小学校の校長先生からの依頼で、「授業」の中で川の学校が実現しました。


小さな学校の4、5年生合計8人だけの川の学校。まさかこんな日が来るとは。感無量っす。

地元の子だけに川慣れした奴らが多くて最高!今やプールにも入れない時代。今こそ「川授業」復活の時!

もちろん自主性を重んじる自由スタイルは変わらず!パックラフトは裏返した方が子供は乗りやすいと発見した子。



僕らの田舎は何もなくてつまらない…なんてことはユーコンカワイおじさんがいる限り決して言わせないよ。

こんな恵まれまくった環境、都会には存在しないぞ。

 

そんでもって、また別の流れから今度は何と「市立の幼稚園児」へ川の授業してほしいとの依頼をもらいました。

去年までは「川に足だけつけて水生生物をみつける」というだけの自然体験授業だったんだが、そこはもちろん「それだけじゃつまらない。僕がやるからにはガッツリ“解放”させますけどいいですか?」と確認をとってから快諾しました。


130人を6日間にわけて開催。最初の10分だけ今まで通り水性生物を見つけさせるが…

即座にフリーダムスイッチオン!ずぶ濡れ上等!自分で楽しいと思ったこととことんやらせる。

協力プレイで堰を作り出す子たち。こういう自由な発想はどんどんチャレンジさせる。

危険そうな場所でも、こっちはすぐに対処できる位置をキープしてギリギリまで手は貸さない。自分で考える事が大事。

川の危険は説明してわかるもんじゃない。自分で考え、挑戦し、体感して初めて体に染みつくもの。

毎度のことだが、冷えた体を岩で温めることを発見した子を見るのは気分がいい。

行政の人も夢中で魚を追う。大人が子供に見せるべき姿はこれが正解。管理に必死になり過ぎちゃう大人たちの眉間のシワを減らすのも僕の役目。

この日は寒くて結構な雨だったから仕方なく広場で…ということになったが…

結局どんどん川に入ってっちゃう子供たち!これが子供が本来持ってる遊ぶチカラ。大人も見習いたい。



石で滑って転んだ子には「おめでとう!これで君は川の石が滑ることと、転ぶとケツが痛えってことを学んだな。やったね!」と言ってやる。

するとその子は他の子が滑りそうな石に差し掛かるのを見て、「あ!そこ滑るからね!」とドヤ顔で言うのがまた最高だ。

こうやって子供同士で伝えあっていくのが実にいい。

 

とりあえず園児から小学生まで、着々とカッパおじさんによる「川引きずり込み大作戦」が侵攻中。

いずれは川の学校の各班に「中学生リーダー」をつけ、アルバイトで地元の「高校生」も引きずり込めば「山県オール川ガキ化計画」が完成する。

上級生が下の子に川の危険を教え、大人はそれを見守るだけって環境作んのがベスト。

そいつらの中で開花した奴がいたら、早々に跡を譲り、役目を終えたおじさんはシャケのようにユーコン川へと帰っていこうと思ってるよ。

 

アマゴの発眼卵埋没

カンムギプロジェクトを進めるにあたり、どうしても協力体制を築かねばならんのが漁協さん。

どんな話し合いをするにせよ、大事なのは対立ではなくまずは「相互理解」から。

ってことで、僕も形式上ではあるが住所を移したことで、ようやく来年4月からは漁協の組合員になれることになった。

今から関われることはどんどん関わって、「漁協サイドの風景」もちゃんと見ていこうと思っとります。


早朝から組合員や有志が集まり、上流各所にアマゴの発眼卵を埋没していきます。

卵が流されないように堰を作り、砂利を敷き詰め、そこに発眼卵を入れていく。

なんかこのブログ、いよいよ鉄腕DASHみたいになってきたな。



こうして実際に漁協の中に入って同じ汗を流すと、確かに外から来てお金も落とさない川下りやBBQの人に「むむむ」となる気持ちもわかる。

とはいえ川を愛する気持ちは一緒。

次の世代に健全な川の環境(観光利用も含めて)を残していけるよう、昭和と現代の「狭間世代」の僕らが何とかしてかんと。

ってことでここは引き続き根気よく時間かけて、ベストな落とし所を探り続けて行きます!

 

山のこと

YAMAP MAGAZINE デビュー

初めてYAMAP MAGAZINEさんにて記事を書かせていただきました!

山だけじゃなく、麓の町も含めた「山旅」って観点で書いてくださいとのオファー。

しかも一気に5本も(吐きそうでした…いや、ほぼ吐いてました)。

  1. メイン記事
  2. 三方岩岳の旅
  3. 乗鞍岳の旅
  4. 御嶽山の旅
  5. 西穂高岳の旅

登山ビギナー、かつ関東の人向けの記事で、北アルプスの裏側にある飛騨高山エリアって山も街も温泉も人もアツいんだぜってな記事です。

一応全体的には結構真面目に書いてんだけど、そこで書けなかった裏側は実はユーコンワールド全開でした。


山頂が真っ白はマスト。取材にならねえ。

温泉臨時休業もデフォルト。取材にならねえ。

行きたかった店は入店直前に閉店。取材できねえ。

7月の大雨のせいでそこかしこで通行止め。目的地に行けねえ。

飛騨側から御嶽山登山。雨まみれでシェルターから出れねえ。

背後から安西先生に肩を叩かれて「試合終了ですよ」と言われたので下山。どうしようもねえ。

下山後晴れるのは水戸黄門で印籠が出てくるくらい当然の流れ。今更遅え。

4月から11月まで無休って書いたったやん。頼むから取材させて…



このあと道に「熊」が出てくるという新パターンを満喫し、おなじみのゲリラ豪雨まみれの中を移動。


なにぃ!片側通行待ち時間最大45分だと!

待ち時間で仕事。ちなみにこの時軽度の椎間板ヘルニアと診断された状態。色々限界…

炭酸泉で作る湯豆腐が絶品!らしいです。もはや別に驚きもしない。



というユーコンカワイの世界見本市といった取材でした。

全然取材出来てねえのによく5本も記事書けたなあとしみじみと…。

 

CAMP TOOLS 2020

まさかのキャンプ本で漫画デビュー(ほとんどキャンプ場でキャンプせんのに)。

台本はあらかじめあるから作画のみで、「キャンプ仲間の作り方」って内容。

とりあえず、ゆでたまご先生に憧れて漫画家になりたかった身としては感慨深いお仕事でした。


マツコと有吉の番組で「付録がすげえ」と放送されたホットサンドクッカーついてくる。

次はシナリオ含めてやりたいもんです。黄金ジャンプ世代なので突っ込みどころ満載の豪快設定で。



PEAKS

8月号から11月号までをザザッとね。


編集さんからの“山で珈琲を飲むってだけの行為を無駄に壮大な感じで文学的に書いてください”っていうムチャブリに3ページにわたって応えた妄想小説。

僕が山旅をするきっかけになった恩人、シェルパ斉藤さんの新刊の書評。僕でよかったのか?

「妖怪羽虫煽り入道」。山で目の周りを飛んでくる鬱陶しい羽虫を扇動してるのはこいつの仕業だったんですね。



↓9月号は「妖怪ゲザンムゴン」。仲間と盛り上がった登山でも、なぜか下山時になると急にみんな口数が少なくなってしまうアレはこいつの仕業だったんですね。


この憎たらしい感じの妖怪のイラスト。個人的には好きなテイストで描けた。



↓10月号「妖怪モウチョイト」。健脚が言う「もうちょっとだから」は全然もうちょっとじゃねえって話です。


健脚の顔が絶妙にムカつく感じで描けて満足している。



↓11月号は「転天小悪魔ちゃん」。週末の登山に向けて週間天気予報と睨めっこしながら一喜一憂。散々振り回された挙句に結局現場で雨が降るのはこの小悪魔ちゃんの仕業だったんですね。気があるふりしてからのどんでん返し。あひる口で甘えてくる天気予報には注意が必要です。


精一杯可愛く描こうとしたらゆりやんレトリィバァみたいになってしまったのでいっそ寄せました。やられ役の人の貧相さ、お気に入りです。



妖怪もそろそろネタがやべえから、ゆでたまご先生の超人募集的な感じで妖怪募集します。

これっていう山あるあるあったら教えてちょーだいね。

 

シェルパ斉藤さん餃子の会&日向山

今年も恒例のシェルパ斉藤さんちの、山小屋関係の人たちを集めた餃子の会に行ってきました。

なんだかんだで僕は3年連続皆勤賞であります(山小屋関係の人じゃねえのに)。


北海道から来れなかった鈴木みきさんから送られた「山小屋支援コラボ手ぬぐい」。買えば山小屋支援になるよ!

各自いろんな餃子を持ち寄る。赤石小屋さんはご当地名物、さわやかの肉!

超豪華!北アルプス伊藤兄弟サンド(この2人の空気感大好き)。そしてハイカーズデポ勝俣さんは初参加。

今年は二日酔いで吐かなかった!どこを見渡しても有名山小屋の主人ばっか。朝は餃子鍋。

なんとシェルパさんの奥さんからフェザークラフトのファルトボートが贈呈された!修理必要だけど超ウレシー。

そのまま日向山へ。久々すぎるプライベートソロ登山。杉ばっかのカンムギいるから紅葉が新鮮で新鮮で…しみじみと良い。

落ち葉の絨毯だ〜って喜んで横になったら、この中栗だらけで背中に猛烈なダメージを負う。

晴れてる…。久々に「ああ…登山って苦行じゃなくレジャーだったんだ」と噛み締める。

そのままワーケーション突入。このホイポイカプセル(インスタントハウス)の視察も兼ねて。

中はこんな感じ!仕事はかどる〜…と言いたいとこだけどほとんど酒飲んでた。



今後こういう感じのワーケーション(Work+Vacation)増えるだろうね。

泊まって仕事して山登ってまた仕事して。

自由な時代になったものです。

動画のこと

例のごとく動画撮る時間も編集する時間もなく、ユーチューバーの鉄則「最低でも週一でアップ」なんて無理。

こち亀の日暮熟睡男みたいに忘れた頃にアップされるという低頻度…もっと色々やりたいのに…。

そんな中、相変わらず内容は手探りの迷走が続いてますね。

ユーコンカワイアウトドアチャレンジ

第3回目のチャレンジは、こもれび山荘の塾長から「カップラーメン直火で作れるらしいぜ」というリクエストにお応えしたもの。

初期設定の冒険本から早くも離れて「番外編」の道を歩み出してます。

そして第4回目も見事に「番外編」。

こちらはテントサウナ「モルジュ(MORZH)」の開封動画&初体験動画。

ズサンプランが炸裂し、炎天下でのサウナ設営。

こんな愚痴ばっかの開封動画もそう無いでしょう。

 

収益化ができる登録者1000人までの道は遠いねー。

現在580人。

皆さんの周りの人、もうペットでもなんでも良いから登録してもらっておくれ。

 

謎のユーコンカワイPR動画

他には、方々から「なんすかこれ?笑」とのお言葉をいただいた謎のプロモーションムービーも公開されましたね。

だいぶ前にデレ・ヤマグチが「ドローン撮影と動画編集の練習したからユーコンさんのプロモーションムービー作って良いすか?」という依頼に応じて作ったもの。

せっかく良い感じに撮れてんのに、僕の演技が大根すぎて残念な感じにしてしまったやつ。

山編はコーヒー飲んだ後の「アー」、川編はマズそうな飯食ってからの「ウンマッ」がこだわりポイントです。

役者が酷すぎるが、これでドローン撮影と編集の腕を磨いたデレ・ヤマグチのもとには今動画のお仕事がたくさん舞い込んでいる。

しかしまだ縁談の話は一向に舞い込んでこないので、次は僕が彼のPVを作って勝手にpairsに公開してやろうと企んでいる。


去年のクリスマスイブ&自身の誕生日を、2日とも同じ喫茶店でのミーティングに費やしたデレ・ヤマグチ。ヒトイキ村への熱い情熱!



我こそはという可愛くて優しい女子(自薦・他薦・自称・詐称問いません)は、ふるって「デレの恋人立候補係」までご応募くださいませ。

 

さあ、駆け足でどんどん書いて行ってます。

次回は「カンムギ生活編」「共創プロジェクト編」「りんころ編」ですね。

ホジャまたの!

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コメント

    • おっちゃん
    • 2020年 11月 29日

    いやはや。
    とりあえず早速、自粛してた本屋行きましたわ!

    溢れんばかりと言うか、漏れてるくらい、コレヤリタイ欲が見れていつも楽しくなります。
    自分のことのように気持ちが寄り添ってますわ。
    ありがとうございます!
    (すんません、極めて勝手な意見です)

    寄ってちょ
    寄ってみたいです。味見期間として3日間とかでもいけるんでしょうか。
    仕事してそのまま焚き火。
    焚き火してそのまま仕事。
    焚き火したまま。
    やりたいです!!

      • yukonkawai
      • 2020年 11月 29日

      まいどです!
      やりたい欲、激しすぎて全然追いつかんす…。だから色んな人に関わってもらって主体性持ってどんどんチャレンジして欲しいんですよね。もう1人じゃ追いつかん夢ばかりで、なんか調整ばっかしてて爆発できんのがツラい。
      とりあえず、育成ゲームでもやってる気分で見守ってくださいw そのうち日の目を見るか、過労でゲームオーバーか。どっちに転んでもそれはそれで良い人生かと。
      よってちょ、ぜひお越しください!先週の木曜日からプレオープンしてコワーキングスペースはすでに利用できます。木金土曜スタッフ常駐で、それ以外は予約で。来れそうな日言ってくれたら水音でもユーコンハウスでも泊まるとこ用意しますよ!

        • おっちゃん
        • 2020年 11月 29日

        そうなんですよね。
        これまた勝手ですが、どっちに転がってもいいですよね!
        塞翁が馬。ヒヒーンつって。


        あらやだ。
        どこに連絡?とかあんまりわかっておらず、ただただ所信表明ですが、行きたいです。
        地べたあれば寝れるんで、ハウスでなくても、、なんですが連れ連れて行きたいと思ってます。

          • yukonkawai
          • 2020年 11月 29日

          とりあえずまだ公式に予約するシステムなんもないんでここの問い合わせからでいいですよ。日にちと人数で問い合わせください。空いてるかどう確認しますよ。

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