今年もこの季節がやって来た。
まさかを楽しむアウトドアマゾ集団「チーム・マサカズ」。
彼らは年中好き勝手に野外でマゾ行為に明け暮れる罪深き男達。
そんな男達が年に一度、家族に対して日頃の「感謝」と「慰労」を現すべく開催するささやかなる恒例行事がある。
それが「チーム・マサカズ ファミリー慰労感謝祭」なのである。
まあファミリー感謝と言いながらも、要するにキャンプ場に集団で集まってひたすらワイワイ飲み倒すというだけの無企画イベント。
そして僕に至っては例のごとく嫁は不参加なので、りんたろと二人の父子家庭スタイル。
家族に日頃の感謝をする為のイベントのはずなんだが、何故か僕は嫁に「どうか行かせてください」と懇願するという不思議なまさかを体験した。
チーム・マサカズは例えオフだろうとまさかを楽しむのである。
今回はそんな、書くまでもないようなダラダラしたファミキャンの模様をお送りします。
と言いながら、後半はとある絶倫男の独壇場。
今後の彼の戒めの為にも、ここでしっかり記録にとどめておこうと思う次第です。
それではそんなファミリー慰労感謝祭。
さっくりと振り返って行こう。
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その日、天気予報は見事な「雨予報」だった。
それが何を意味するかというと、なんとはるばる白馬から「悪天候界のラオウ」ことハッポーNさんが来てくれたからだ。
まあ誘った時点で誰もが覚悟はしていたんだが、やはりキャンプでの雨はただのマゾだ。
我々だけなら良いが、家族にマゾを強要するのは良くない。
しかし。
今回は今までと違い、なんと予報を覆して晴れ間が覗いたのである。
これにはたまらずラオウ(画面右)も「ぬうう、我が頭上に太陽が!」と悶絶している。
彼にとっては8年ぶりくらいの陽光だ。
それではなぜこのような奇跡が起きたのか?
それはこの美味しそうにホルモン黄金水を飲んでいるアゴ割れMのおかげだ。
若干クリアアサヒのトータス松本にしか見えないが、彼こそ我々が誇る「悪天候界のカイオウ」と呼ばれるアゴ割れM。
そんな男が今回、ついに白馬のラオウと初対面した事による奇跡の化学反応だったのだ。
激しく渦巻いた二人の低気圧闘気が衝突して相殺。
そしてこの青川峡キャンピングパークに奇跡の平穏が訪れた。
一方で、その前哨戦ではファミリー企画ならではの夢の対決。
ラオウとカイオウの息子同士のかけっこデスマッチだ。
親譲りの驚異的な身体能力と負けず嫌いの競り合い。
将来中日ドラゴンズのレギュラーを狙う男と、プロのスケーターを目指す男の熱き戦い。
少年同士の本気の戦いは美しい。
どうか将来、お父さん達みたいな汚れたマゾ行為に走らない事を願ってやまない所だ。
このかけっこセレモニーによって、イベントは華々しくスタート。
ここに来てない人も多いけど、実に総勢24名のチーム・マサカズファミリーが集結です。
これだけ一気に集まれる同世代の仲間がいると言う事は実に幸せな事だ。
そして今回は2期生のパパラッチKも参加して、クールに大アサリを焼いている。
いまにも吉川晃司のモニカを歌い出しそうなこのクールさ。
今日ばかりはあのバズーカカメラを置き、パパラッチという仕事も忘れて飲み食いに集中。
まだ彼には感謝するべきファミリーが存在しないが、きっと次回の感謝祭にはそんな相手を連れて来る事だろう。
その時はしっかり逆パパラッチして女性自身に売り込んでやろう。
そしてチーム・マサカズの名誉候補生のお二人もしっかり参加。
シャクレYとピロリMだ。
なんと初対面のハッポーNさんと共通の知人がいたりと、まさかなネットワークもあり大盛上がり。
一方で、その間隙を縫ってハッポーNさんの娘に手を出す男がいる。
それは早くも二人きりでしけこんで、執拗に口説き始めているりんたろくんだ。
我が息子ながら末恐ろしいスケコマシ野郎だ。
前回は早々に失踪して他人のバンガローの中で他の女子と遊んでたし。
しかしお父さんは止めないぞ。
いずれ君がお父さんと同じ顔になる事はもう間違いない事実。
今限定の青春を全力で謳歌するが良い。
そして和やかに進むBBQ。
シャクレYもご機嫌でシャクレている。
一方でそんな穏やかなBBQの最中、写真中央に写っちゃいけないものが写り込んでいる。
拡大してみる。
これはかつてオヤジ狩りにあって無念の絶命を果たした男の怨念なのか。
さにあらず。
実はこれ、別の棟でせっせと夜食の台湾ラーメンの仕込みに入っている矢作Cだ。
彼は毎回献身的に台湾ラーメンを作ってくれるナイスガイ。
しかしその度に毎回その好意は酔ったアゴ割れMによって無惨に踏みにじられ、床にラーメンをぶちまかれた末に「おい。俺の台湾ラーメンが無いぞ」と迫られるという悲しい宿命を背負っている。
それでも彼はめげずに今回も仕込み続ける。
ある種、これはこれで高難度の長期的マゾ行為だろう。
ひとしきり腹が満たされると、子供達はスケボー遊び。
これはチャンス。
ここで華麗にスケボーを乗りこなし、子供達から喝采を得て尊敬の眼差しで見てもらうのだ。
僕は颯爽とスケボーに乗り込む。
瞬間、ゲートが開いた競走馬のようにスケボーだけがぶっ飛んで行く。
そして中々の勢いで、コンクリの地面に叩き付けられる中年。
たちまち臀部を強打し、悶絶する男。
ちょうど地面が濡れてるからまるで失禁したみたいになっているが、あながちそれも否定しきれないほどの衝撃。
子供達からは尊敬の眼差しどころか哀れみの視線が降り注ぐ。
一方で日頃から遊んでばかりの僕のこの失態に、主婦層からはヤンヤの喝采。
小木ママは「いつも奥さん大事にしないからそんな目に遭うのよ」と顔を手で隠して笑いをかみ殺し、ツノDは「武儀川で変な奴とコンビ組ませて沈させた報いよ」とばかりに大喜び。
しかしこれが不器用な僕に出来るファミリー感謝のカタチ。
喜んでいただけたならオールオッケー。
「結局いつも通りじゃないか」というお声を頂きそうだが、私はマゾることでしか己の気持ちを表現できない平成の高倉健なのである。
やがて日も傾き始め、慰労祭会場は屋内ステージへ。
子供達は各々で遊び始め、
大人達はディープな飲みの世界に突入。
まるで長州藩士達が池田屋で、京都御所焼き討ちの密談を交わしているかのような密集感。
今にも「御用改めである!」と言って嫁が乱入し、僕を斬って階段落ちさせられそうな雰囲気だ。
そうならないようにひとまずやる事はやらねばならんので、りんたろくんをTKTと一緒に風呂に押し込む。
しかしその後の風呂上がりは、いつものように戦場と化す池田屋。
全裸の男どもが所狭しと大立ち回り。
カメラワークも追いつけないほどの激しさだ。
一方で長州藩士達の密談は大いに盛り上がる。
悪巧みにおいてはチーム随一の小木Kが、果敢にラオウに酒を強要してその闘気をくじこうと陰謀を企てる。
これにはラオウも「バ..バカな… おれが… このラオウが震えて…..」と防戦一方。
無理も無い。
そもそも彼はいつものように前日ほぼ「寝ていない」という仕込みを完成済み。
その隙を狙った小木Kの見事な追い込み芸だ。
しかしラオウの癒しアイテムりんたろくんが小木Kの卑劣な陰謀を阻止。
その奥では、すでにピロリMが恍惚の表情でご臨終を迎えている。
彼はかつてこの様な場で飲み過ぎて黒い血を吐血した過去を持つ男。
その時は会場中に戦慄が走ったが、実際は飲む前に食べていたチョコフレークだったというお騒がせ男だ。
そしてその一方で、早くも自らを追い込んで行く男がいる。
それは早くも額からホルモンを抽出させて、テカテカになってるアゴ割れMだ。
横ですっかり赤くなってグッタリしている矢作Cを尻目に、アゴ割れMの絶倫が止まらない。
まるでおっぱいでも揉んでいるかのような手振りで熱く語り始めるテカテカホルモン。
何も知らずに隣に座ってしまったパパラッチKも、「しまったなぁ…」といった表情で後悔が滲み出している。
しかしそんな周りの感情など彼にもう届かない。
もはや体内から溢れかえる精力を制御できず、この様な痛々しい状態へ。
パパラッチKのクールな表情との対比が凄まじい。
もうこうなると誰も奴を止める事は出来ない。
失礼なほどにシャクレYに指を指して、瞳孔も開きまくる危険な状態。
もはやこの迫力はアメリカ徴兵ポスター以来の衝撃。
このままではシャクレYが戦地に送り出されてしまう。
それでも彼は執拗にI WANT YOUを繰り出し続ける。
さらには突然「俺は係長になったんだ!部下は600人だぞ、600人!」と息巻いている。
部下が600人の係長とは一体どんな組織なのか?
もうシャクレYもパパラッチKも事態の把握に精一杯で表情を失っている。
しかし一人で勝手にご満悦になって行くホルモン係長。
そして悪い事に、この辺りで彼の嫁さんのツノDが早々とご就寝。
これにて完全にストッパーを失った暴走精力が弾けに弾けまくる。
もう話している時の身振り手振りのダイナミックさに歯止めがかからない。
ものすごく壮大な話をしているように見えるが、こんなに激しいのに内容は非常に薄かったりするのだ。
もはやワールドカップの試合で、ペナルティエリアでファウルを取られて審判に抗議するディフェンダーのような激しいアピール。
これに引きずり込まれるように小木Kも激しく同調。
まるで即興で始まったラッパー対決のような二人の動き。
もちろんアゴ割れMの「俺は東京生まれホルモン育ち イボ痔な奴は大体友達」に対して小木Kの惨敗。
もう何の話をしていたか分からないが、会場は大爆笑に包まれている。
その中でただ一人、アゴ割れMだけがポツンと連れて来られたオラウータンみたいになっている。
だがこんな世紀末の時代でも、しっかりと前を見つめる村人達がいる。
それは長時間の仕込みを終え、ついに夜食の台湾ラーメン作成に動き出した矢作Cたちだ。
そんな誠実に生きる男達をよそに、アゴ割れMの暴走は止まらない。
いよいよ人相も変わって来て、もはや般若になってしまっている。
かと思えば、初体験を風俗で済ませた直後の二十歳の青年のようなこのツヤツヤの表情。
変幻自在のホルモンアシュラマン。
もうこの頃には誰も彼のテンションには追いついて行けない状態に。
そんな中、ついに矢作Cの台湾ラーメンが登場。
矢作Cが手塩にかけて作り上げた渾身の一品。
もちろん今回もしっかりアゴ割れMはそのラーメンをほおばっている。
みんながBBQで浮かれている時、矢作Cがコツコツと仕込み続けていた一品だけに最高の味だろう。
だがその瞬間。
彼は酔った勢いで、豪快にお盆の上にそのラーメンをぶちまけてしまったのだ。
散乱する矢作Cの想い。
しかしアゴ割れMは、何事も無かったかのように「だからよぅ。俺には600人の部下が…」とまた語り始める。
今回も見事に粉々に打ち砕かれた矢作Cの好意。
その光景を目の当たりにし、切ない表情で細々と台湾ラーメンを食べている矢作Cから哀愁が溢れかえっている。
しかしそんな矢作Cを見向きもせず、アゴ割れMは「もううんざりよ」といった表情の小木ママに対して熱く語り続ける。
ついには突然の咆哮。
いよいよ奴のホルモンの暴走がスパーク。
たちまちローマ彫刻のような暑苦しさで迫り来る絶倫男優。
もうこうなると麻酔銃を打ち込むしか方法は無い。
僕はすかさず猟銃を手に取り、「ズドン」と一発麻酔弾を打ち込む。
そしてようやく暴走男優はマットに沈んだ。
これでようやくこの世紀末に平和が訪れた。
彼のダウンを確認した僕は、安心してりんたろくんと眠りにつく。
しかしその後の模様を、パパラッチKがしっかりと写真に収めていた。
奴は再びゾンビのように復活し、またしても大いに語り出したという。
もうその不死身の姿は実写版の両津勘吉だ。
延々と続いて行く、絶倫ホルモン男優の「おわらない話」。
サイコロの目は全てアゴ割れMという、絶望的な深夜のトーク番組。
彼はたっぷりと己のトークをしたかと思うと、やっと息を引き取った。
壮絶なるアゴ割れナイトフィーバー。
本人は何も覚えていないらしいが、どうか今回のこのブログをブックマークに登録しておいてもらいたい。
どうかこの姿に目を背ける事無く、立派な係長として頑張って行ってもらいたい所だ。
翌朝。
ふらふらと起きて来たフィーバー野郎。
彼は言った。
「俺の台湾ラーメンはどこだ?」と。
もはや何も言うまい。
こうしてチーム・マサカズ「ファミリー慰労感謝祭」は幕を閉じた。
結果的に家族に感謝するというより、ただただホルモン男優の独り舞台を見せつけられただけといった祭りだった気がする。
しかし、ギリギリ天気も持って全体的には奥さんや子供達も満足してくれた模様。
何にしても、これだけのメンバーが集まってワイワイ出来ただけで最高に幸せな事だ。
さあ、これにて平和な感謝祭は終わった。
これよりチーム・マサカズは再び血みどろのマゾの戦いに身を投じて行く事になる。
梅雨も間もなく開け、夏山シーズンも近づいて来た。
早くアゴ割れMを山に登らせる事が我々の使命。
ある程度山で血抜きしないと奴の暴走は止まらない。
今シーズンもチーム・マサカズはまさかを求めて戦います。
家族の皆様、どうかよろしくお願いします!
ファミリー慰労感謝祭 〜完〜
ファミリー慰労感謝祭〜絶倫ナイトフィーバー〜
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MATATABI BASE
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