お盆休み。
それは僕にとっては「休み」の期間ではない。
例年どこにも遊びに行けず、ひたすらただただ子守りだけに徹するという「悶々休み」の期間なのである。
嫁の職場にはお盆休みが存在しない。
よってこの期間中の僕のスケジュール表は、嫁によって「お留守番」「お留守番」「ブタ野郎」「お留守番」といった感じでびっしり埋め尽くされる。
しかし例のごとく僕は家で大人しくしていられる人間ではない。
家でジッと育児なんてしてたら間違いなく発狂死し、盆明けと同時に彼岸の彼方に旅立ってしまう事は必定。
そうとなれば、座して死を待つよりチャレンジして嫁に殺された方がまだマシだ。
同じ死ぬなら英雄として私は死にたい。
そこで今回、とあるチャレンジを目論んだ。
それは「こーたろくんのカヌーデビュー」だ。
現時点で1歳8ヶ月のこーたろくん。
正直家の中で世話するだけでも大変なんだが、お父さんはどうしても君を大自然の中で育てたいのである。
外野から「あんたが遊びたいだけじゃないのか!」「親のエゴだ!」「お盆くらいじっとしてなさいよ!」「この言い訳ブタ野郎!」という声が聞こえて来るが気にしない。
不器用なお父さんは、背中でマゾを語る事でしか君たちに何も伝える事が出来ないんだ。
ほんと迷惑だろうけど、ちょっと付き合ってもらうよ。
向かった先は初のステージである福井県の「九頭竜湖」。
1歳児の初カヌーに、一度も行った事無い場所をチョイスするあたりに男のエゴイズムを感じずにはいられない。
まるで先月の台風のせいで来年に延期になった「九頭竜湖〜川浦渓谷パックラフトトレッキング」の為の下見がしたかったかのような行動だが、あくまでもこれはたまたまである。
あくまでメインは子守なのであります。
そしてそんな茶番劇に「夕方まで時間あるで俺も行くわ」と軽い感じで手を挙げたのは、チーム・マサカズの小木K親子。
おっさん2人と子供3名のお盆の束の間カヌートリップ。
ただただ平和が約束された優雅なファミリーカヌーなんだが、やはり「いつもどおり」の安定した展開になって行く辺りはもはや職人芸である。
それではこーたろくんの華麗なデビュー戦をしっとりと振り返って行こう。
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はるばるやって来ました九頭竜湖。
先週の台風の影響で湖には流木が溢れ、お世辞にも綺麗だとは言えない状況設定だ。
まあいいさ。
ここには遊びに来たのではなく、あくまで育児をしに来たのだから何の問題もない。
この日は「曇り時々雨」の予報で、雨はここを去る予定の15時頃にパラパラ降る程度とのこと。
逆に日差しがキツい中で熱中症の心配しながら漕ぐよりは、この程度の曇りの日のが1歳児のデビューにはちょうど良いだろう。
そして今回のメンバーは、左からりんたろくん、セントCちゃん、小木K、マゾパパ、そしてこーたろくんである。
実は今回の為に、僕は枯渇寸前の身銭を切ってこーたろくんの水遊び装備一式を購入。
前回の王滝渓谷でこーたろくんに「全裸上島竜兵」で遊ばせてしまった反省からの決意である。
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実に1万円の出費。
コンビニでコーヒーを「買おうか買うまいかと散々悩んだ挙げ句に買わない」という日々を送るお父さんにとってはハイパーすぎる出費。
頼むからこの「快適な装備でアウトドア好きになって欲しい」という、父のアツい思いを受け止めて欲しい。
でもこれ着せる時、ものすごく大泣きされてお父さんも大泣きしそうになっちゃったよね。
そしてそんな金欠お父さんに追い打ちが。
実は今回「テンカラ(毛鉤の釣り)」の練習も兼ねて来ており、痛い出費だったが「日釣り券」を1,000円で購入している。
そして彼はこの段階で気づく。
「釣り竿…家に忘れて来てるじゃないか…」と。
なんと彼は「釣りをしないのに日釣り券を購入する」という大技を繰り出したのである。
少しでも福井県にお金を落として地域に貢献したい。
そんな彼の我が身を削った社会貢献への清い心が伺えるエピソードである。
いつものスタートダッシュで、出発前から早くもブルーになってしまったお父さん。
結局「育児です」と言いながら釣りに興じようと企んだ罰である。
そして陽気に出発するご一行。
子供が3人とは言え、やはり1つのカヌーに5人は若干の不安定さを感じる。
しかもである。
僕の前で飄々と漕いでいるのは「Mr.転覆請負人」こと小木K。
彼は「どんな安全な川だろうと、どんな安全なカヌーだろうと俺にかかれば軽く転覆させてみせる」とばかりに数々の名沈を繰り広げて来た危険人物。
かつて彼は穏やかな区間の気田川で唐突に二度も粗沈をかました挙げ句、
僕の大切なパドルまでも破壊するというご乱心ぶりを見せつけた。(参考記事:気田川デストロイヤー後編〜阿鼻叫喚の世界〜)
そしてまだ記憶に新しい所では、今年の武儀川ファミリーカヌー。
国賓級の扱いをしていたアゴ割れMの奥さんを道連れに、何もない所での謎すぎる豪沈。(参考記事:ファミリーカヌー映画祭〜小木と共に去りぬ〜)
彼は火のない所に煙を立たせ、危険のない場所でもまさかの沈を決めてみせる男。
例え今回が危険度の低い静水湖カヌーだろうと、奴にかかれば湖は広大な沈フィールドと化す。
こーたろくんのデビュー戦のパートナーとしては最もあてがってはいけない男だ。
僕としては内心、地雷だらけの戦場を進んでいる気がして全く落ち着かない。
ここでも我が得意の妄想が留まる事を知らず、何度も頭の中でネガティブシュミレーションが展開。
「ここで沈したらまずはこーたろくんのジャケットを掴んで、セントCちゃんを抱えてそれからりんたろくんを….。小木Kは放っとくとして、あ、一眼レフ入れた袋もどうにかしなきゃ…etc…」
なんだか結局静水域でも勝手に追い込まれて行くお父さん。
湖のセンター辺りに到達する頃には、みんなはこの笑顔だが、僕だけはすでに8回程沈した気分になってるから顔は真っ青だ。
それでも進んでいく。
普通なら1歳児のカヌーデビュー戦なんて、軽くチョロチョロ漕いで終了でも良い所。
しかしお父さんは普通のお父さんではない。
湖を横断した我々は、そのまま支流の源流部を目指して荷暮川の遡上を開始した。
実は事前に調べはついている。
僕が得た情報によると、この川を行ける所まで遡上すると浅く広い川原に到達する。
そこには清流が流れ込み、子供達が川遊びするのに持ってこいの素敵な場所があるというのだ。
湖を渡り、川をさかのぼってそんな桃源郷を目指す。
実に冒険とロマンを感じる旅ではないか。
しかしここで小木Kの娘のセントCちゃんがボソリと呟いた。
「なんか飽きて来た。腹減った。早く水遊びしたいけどまだ?」と。
男のロマンを打ち砕くのはいつだって女性の役割だ。
少女な分、そこに「遠慮」が介入する余地はない。
僕は必死で「冒険とロマン」を説明するが、彼女は「もう車で行こうよ。その方が早いじゃん。」と心ない右ストレート。
夢に現実をぶっかけて来るのはいつだって女性の役割なのである。
そして確かに「車で適当な川原に行った方が良かったんじゃないのか?」と思える程に、全然目的地に到達しない。
汗だくになって必死で漕ぎ続けるおっさん二人をよそに、子供達のテンションはうなぎ下がりだ。
そしてこーたろくんはと言えば、1歳児とは思えない余裕の佇まいで「この不思議な行事」を静かに受け入れている。
遠くを見つめる彼は、早くも「あれ?ボクのお父さんは普通のお父さんじゃないみたいだぞ」気づいてしまったのかもしれない。
たまに振り返れば、歌舞伎俳優のような鋭い眼光でお父さんを見て来る。
何を訴えているのかは分からないが、なんだかお父さんは責められている気分です。
その表情からは何の感情も読み取れない。
君は今楽しんでいるのか、それとも怒っているのか、それとももう帰りたいのか?
またしてもお父さんは子供を連れて来るタイミングを間違えてしまったんだろうか?
このままではりんたろくんの二の舞だ。
しかしもうすぐだぞ。
あと少しの辛坊だ。
もう間もなく、美しい川原が現れる。
そこで思いっきり水と戯れてアウトドアの楽しさを存分に味わうが良いぞ。
そして我々はついに桃源郷にたどり着く。
見よ。
この美しき大清流を!
なんじゃこりゃあ!
大清流の川原まであと少しという所。
なんとこの極端に川幅が狭まるこの場所に、先週の台風によって大量の流木が漂着。
目的地まであと200mという地点で、我々の前に汚い流木群が立ちふさがったのだ。
もはや「陸地」にしかみえない流木大陸。
必死で漕ぎ続けて来てやっと辿り着いた場所のまさかな光景に声を失くすご一行。
あと少しでお昼ご飯、あと少しで水遊びだと期待で胸を膨らませていた純朴な子供達に突きつけられるダークなる現実。
しかし目と鼻の先に「桃源郷」がある事は分かっている。
我々は意を決してその流木を切り裂いて突き進んで行く。
平和なファミリーカヌーが一転、川口探検隊を彷彿とさせる悲壮感たっぷりの修羅場へ。
もはや南極を進む砕氷船のような状態に。
ここまで我慢したんだからと、早く飯を食って水遊びしたいセントCちゃんも必死で流木を押しのけて行く。
僕はなんとか彼女の機嫌を取ろうと「どうだ?冒険してるって感じでしょ?ワンピースみたいでワクワクするでしょう?」と言ってみるが、もちろん彼女は振り向く事なく「全然。もう嫌だ。」と冷ややかに言い返すのみ。
大概男はこういう場面で余計なことを言って、さらに女性を怒らせてしまう生き物なのである。
そして多少進んでも、次から次へとぶっとい流木の嵐。
このままでは、万が一でも大きな流木に乗り上げて身動きが取れなくなる危険もある。
でもこの先にある桃源郷が、幻想的な霧とともに「早くおいでよ。一緒に遊ぼうよ。」と手招きしているのが見える。
ほんと、あと少しなのに…。
もう見えてるのに…。
しかし今日はマゾが目的ではなく、あくまでも育児が目的の平和カヌー。
1歳児のデビュー戦でこれ以上のトラウマを植え付けるわけにはいかない。
そして僕は涙ながらに「撤退!」と宣言。
そう。
僕らはチーム・マサカズ。
平和に清流を味わおうなどと思ってしまった時点で、すでに負けていたのである。
こうしていつも通り、もっとも汚れた地点を堪能しただけで我々は帰路につく。
パドルで漕ぐ水は、流木から抽出された色でコーヒーのように味わい深い状態だ。
しかしである。
そんな状態でも、一人でコソコソと楽しんでいた男がいた。
それはここまで沈黙を守っていたりんたろくんだ。
僕からは小木Kの背中でりんたろくんが何してるかは見えなかったんだが、突然小木Kが「おい、りんたろが大変な事になってるぞ」と言った。
そこで小木Kにカメラを渡して撮影してもらった。
その写真を見ると、我が大事なカヌー内が大変な事になっていた。
どろどろの茶色い液をしたたらせる流木のオンパレード。
瞬く間にカヌー内は木汁まみれになって、買ったばかりのこーたろくんの服も美しく茶色に染め上げられて行く。
どうやら彼は我々が必死で流木と戦っていた時、せっせと「流木拾い」というアクティビティに興じていた模様。
それともこれは、このような乱雑なアウトドアばかりする父に対する何らかのメッセージなのだろうか?
しかし彼に「何故こんな事をしたんだ?」と聞いてみても何も答えない。
それどころか時折「キャアアッッ!」とか「ズッシャアア!」とかの奇声を突然発する始末。
無理もない。
彼はこーたろくんと違って、このような仕打ちを3年以上食らっているのだ。
本当にすまない、りんたろう。
そしてこのようなマゾに巻き込まれるのも初めてのこーたろくん。
しかし彼は肝が据わっているのか、悠然と寝息を立てて器用に眠っている。
帽子の形状のせいなのか、何やら戦地から帰還した日本兵のような雰囲気だ。
でもやっぱりカヌーのユラユラは心地よかったんだね。
決して「退屈」だったわけじゃないよね?
さあ、しかしこれでのんびりはしていられなくなった。
本来ならもう桃源郷の川原に到達してお昼ご飯を食べてるはずだった。
しかしこうなるとまたスタートまで戻らないと飯を食う事が出来ない。
もしこーたろくんが目を覚ましたら、腹減ったと大泣きする事は必至だ。
結局休憩する事も出来ないまま、僕と小木Kの盛り漕ぎパドリングは続く。
そんなタイムアタックカヌーの我々に素敵な援軍が登場。
なんとこのスタート地点から最も離れた逃げ場のない場所で、見事に「雨」が降り始めたのだ。
セントCちゃんが陽気に友達の輪ポーズをしているように見えるが、実際は必死に雨をしのいでいるお姿。
僕は心の底から彼女に「ごめんな。おじさん…なんだか色々ごめんな…」と呟くのが精一杯。
何故いつもこうなるのだ?
天気予報では15時からパラパラの雨が「時々」降るっていう予報だったじゃないか。
まだ13時なのに本降りになっていってるじゃないか。
スヤスヤ眠る1歳児に容赦なく降り注ぐ雨の洗礼。
悲壮感丸出しの顔で、部活みたいに必死に盛り漕ぎを続ける二人のおっさん。
「お腹空いた。つらい。水遊びしたかった。」と窮状を訴える少女。
そしてひたすら奇声を発し続ける流木拾いの少年。
そんな中、ついにこの雨に強制的に起こされて己の空腹に気づくこーたろくん。
たちまち彼は大号泣で「俺にメシをくれ!」と魂の絶叫。
九頭竜湖畔に響き渡る赤子の泣き声。
それに彩りを添えるりんたろくんの奇声。
そして湖面に打ち付ける雨、雨、雨。
追いつめられたおっさん達の「ハアッ!ハアッ!ハアッ!」というアツい吐息。
穏やかだった九頭竜湖はたちまち地獄絵図と化した。
もはや写真を撮ってる場合じゃなくなり、そこから先の写真はない。
僕はとりあえずのお菓子をこーたろくんに与えながらの地獄のパドリング。
しかしお菓子も底をつき、いよいよこーたろくんは僕に抱きつきながら「ぐおおおお!」と大泣き。
僕も「あと少しだ!あと少し頑張ってくれ!」と泣きそうになりながら彼をあやす。
そしてそんな我々を追い打ちするかのように雨は容赦なくザザ降りに。
ザザッッーーー!
ウギャアアアッッッッッ!ぐおおおお!(こーたろ)
ザザッッーーー!
お腹空いたよ!お腹空いたよ!(セントC)
ザザッッーーー!
キイイイヤァァァァ!(りんたろ)
ザザッッーーー!
ハアッ、ハアッ、グハッ、ハアッ、ハアッ…(おっさん)
地獄である。
僕らはただただ優雅にファミリーカヌーをしたかっただけなのに。
一体何がいけなかったのか?
事前に奉納金(日釣り券)もちゃんと支払ったというのに、なぜこんな目に…。
やがて必死の思いでなんとかスタート地点に漂着。
僕は大急ぎで屋根のあるキャンプ場の洗い場へと急行。
そこでやっと飯を食わせてこーたろくんを落ち着かせる。
本来は桃源郷で楽しくランチを食うはずが、まさか洗い場で立ったまま食うことになろうとは。
するとこの段階でりんたろが動く。
「寒い!寒いよぅ!」と。
時は8月、お盆まっただ中。
そんな夏真っ盛りの湖畔で一人の少年が寒さにうち震えている。
僕はひとしきりこーたろくんにメシを食わせ終わると、即座に車のエンジンをかけて「暖房」をガンガンにする。
そしてガタガタ震えるりんたろくんを着替えさせて温める。
今は「夏」なのか「冬」なのか、それとも「梅雨」なのか。
いや、そのどれでもない。
ただただ「マゾ」なのである。
いよいよ土砂降りになって行き、右往左往する小木K親子。
きっとセントCちゃんは、家に帰ったら「もうあのおじさんとは遊びたくない」とハッキリ宣言する事だろう。
そんな中、この土砂降りの湖を優雅にカヌーを漕いでいる人達が。
他にもとんだマゾな人々がいるもんだと思ってみていたら、なんと僕のブログの読者さんだった「ルーシーSさん」だった。
何度かやり取りはしていたが、実際にお会いするのはこれが初めて。
土砂降りの中にカヌーで登場するという奇抜さは、さすがこのブログの読者といった所。
正直現場が壮絶過ぎて全然ゆっくり話せなかったが、この雨で「僕の力」は存分に味わっていただけた事だろう。
ようこそ「コチラの世界」へ。
これが私が生きている世界です。
そんなルーシーSさんに対し、小木Kも挨拶替わりのマゾ一発。
なんとぬかるみまくった地面に足を取られ、完全に車のタイヤが空転。
見事にこの場所での立ち往生プレイを華々しく披露したのだ。
この壮絶な光景を目の当たりにし、若干ざわつくキャンプ場の客達。
止まらないマゾ循環。
見かねたルーシーSさんが「男手が数人いるからみんなで押しましょうか?」と聞いて来る。
しかしその顔は「この人達、ほんとに毎度こんな感じなんだ…」と、このブログのリアルな世界観を存分に楽しんでいる模様。
せっかくなので、この身動きのできない小木Kとのトラブル記念撮影だ。
彼女の陽気で明るいポンチョが、この現場の悲壮感をより際立たせている。
そしてその陽気パワーを駆使して何度か方向転換をし、比較的乾いた場所からなんとか脱出に成功。
ちょっとしたことでもまさかを楽しむ。
それこそがチーム・マサカズのモットーなのである。
やがてルーシーSさんともお別れし、キャンプ場を後にするご一行。
するとどうだろう。
あれ程絶望的な土砂降りだった雨がスッーっとやんで行くではないか。
そしてしばらく走ると、パアアアッと雲が引けて行く。
で、目の前はご覧の光景に。
もはや何も言うまい。
そして子供達の冷えた体を温めるべく温泉へ。
さすがにもうこーたろくんは燃え尽きてしまったようだ。
まさに大往生。
まだ1歳なのに、いささかマゾが過ぎたか。
あまりにも壮絶なカヌーデビュー戦だった。
間違いなく、彼に一生もののトラウマが植え付けられた事だろう。
しかし、どうかこれに懲りずに今後もお父さんと一緒に遊んでください。
今はまだ分からなくても、いつかこのマゾさがくせになって来るんだよ。
ほんと、こんなお父さんでごめんよ。
でもこれからもちょくちょく連れて行くよ。
いつか君に桃源郷を見せたあげたいから。
お父さんも見たいんだ。
一度は見てみたいんだ。
一緒に見ようぜ。
太陽の光ってやつをね。
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