僕には大きな夢が3つあつ。
一つ目は、「将来子供達と共にユーコン川を下る」というもの。
これは我が子達が酒を飲める年齢くらいになった時、男3人でユーコンの河原で焚き火を囲んでバーボンを回し飲みしたいという夢だ。
そして二つ目は「少しでいいから嫁に優しくして欲しい」というもの。
だがこの夢はビートルズ再結成よりも非現実的な夢物語なので早々に諦めた。
そして三つ目。
それは一般家庭ならそう難しくないであろう「ファミリーキャンプ」。
しかし重度のインドア嫁&過度のアウトドア夫で形成される我が家では、それは「今から二人でメジャーリーガーを目指します」と言っているに等しい高難度な世界。
しかも嫁のインドア度は年々ハードになって行く。
前にも一度書いた事があるが、ここでもう一度彼女の現状をおさらいしてみよう。
・アウトドアは嫌い(というか興味ない)。
・奇麗な景色とかに感動はしない。
・暑いのと寒いのが嫌い。
・奇麗奇麗なトイレがなきゃ嫌だ(コンビニのトイレでも無理)。
・宿泊は奇麗な旅館かホテル(野宿などは論外)。
・屋外で歩ける限界タイムは5分(平坦な場所に限る)。
・できれば動きたくない。
・僕の車で行くのは、臭くて酔うから嫌だ。
・高山病が嫌だから高い所には行きたくない。
・基本サド。
・落ち着く瞬間は家でテレビみている時。
・望みは平穏で何事もない家での日常。
・唯一の外出は都会でショッピングかエステ。
・笑顔になれる瞬間は夫をいびってる時。
・虫が嫌い。
・夫が嫌い。
難攻不落の大要塞のような厳しい条件の数々。
しかしそれでも僕は「コツコツ続けてれば、いつかメジャーに行ける」と信じ、結婚して今まで8年くらいかけて少しづつ種をまいて来た。
まずはアウトドアに慣れてもらおうと、過去に楽々低山の金華山に連れて行った。
その時、「騙された」とか「殺す気かこのブタ野郎」等と言われ、山頂で記念撮影すら拒否されて「二度と来たくない」と言われてロープウェイで下山した。(参考記事:秋の大実験〜DSY登山記〜)
じゃあカヌーならどうだと静水域お気楽カヌーに連れて行った時は、一切の笑顔も感動もなく、感想を聞いた時は「んー」としか言われなかった。
しかも僕は塩焼きそばが食べたかったのに、嫁の意向でソース焼きそばに変更され、挙げ句「私、焼きそばいらない」って言われる等の細かい理不尽プレイが多々飛び出して辛い思いをした。(参考記事:初夏の大実験〜DSY漕行記〜)
その後、ちゃんとしたアウトドアはまだ早かったと反省。
まずは「とりあえず庭で光に当ててみる」という初歩の段階から仕切り直した。
そしてそれに成功すると、次に「一回キャンプ場に立たせてみよう」という「クララが立った作戦」を日帰りで敢行。
これは他人のファミリーキャンプに顔だけ出すという小さなものだったが、我が家にとっては非常に大きな一歩だった。(参考記事:春のミッションインポッシブル〜嫁in外〜)
この時も「キャンプ場ってレストランあるの?」と聞かれて呆然と立ち尽くしたものだ。
しかしこのクララ作戦が功を奏する時がいよいよやって来た。
いわばこのクララの時が、夢のファミキャンに向けての「ホップ」。
そして今回、結婚8年目にしてやっと「ステップ」の段階へ。
ファミキャンというメジャーリーグを目指す我ら家族の「草野球」。
それは「キレイキレイキャンプ場のキレイなコテージに1泊」という壮大なミッション。
現時点で、僕と嫁が最大限譲歩したギリギリのライン。
僕としては本当は「家族皆で山中タープ泊」が理想の一泊だが、そんなことした日にはそのまま山中に埋められるのは火を見るより明らか。
まずはこの綺麗安心草野球作戦で、球場の雰囲気に慣れてもらう事が肝要なのである。
それではそんな我らのコテージ泊。
特に書くつもりはなかったが、せっかくなのでここに軽く記録しておこう。
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キャンプ場に向かう途中。
嫁のゴキゲンを向上させるため、僕は普段なら絶対行かないであろう「川が見られる小洒落たカフェ」に立ち寄る計画を立てた。
野球場に向かう前から、すでに勝負は始まっているのである。
正直川なんていちいちカフェから観なくても、パックラフトで侵入して行けばいくらでもダイレクトに楽しめる。
しかしそれを口に出したら、その時点でゲームオーバーだ。
予想通り小洒落たカフェのおかげで嫁の機嫌も上々。
子供達も「今日のお父さんは普通っぽいぞ」と心から安らいでいるようだ。
テラスから見える清流根尾川も実に美しい。
はっきり言ってお父さんは常に石原さとみに「直接キスしてみ」と誘われてる気分で、川を横目にムラムラが止まらない。
今すぐパックラフト膨らまして突っ込んで行って豪快なチューしたい気分でいっぱいなのだ。
しかし一方で、嫁はそんな大清流に背を向けて一切見ようともしない。
僕が必死に揉み手をしながら「川見てご覧よ。もの凄く清流で綺麗だよ。」と促してみれば、一瞬川をチラ見して「ああ。うん。」と興味なさ全開で答えて来た。
まさに阿吽の呼吸。
これが現時点での我ら夫婦の現在地。
価値観の違いというものは、小洒落たカフェに来た程度でどうにかなるもんでもないようだ。
しかしこのカフェは裏手から川に下りられる階段があるのだ。
さすがの嫁も、直接石原さとみを眼前にすれば少しは「感動」という感情を取り戻してくれるかもしれない。
しかし階段を6段くらい降りた時点で「疲れた」と言い出し、石原さとみ目前で「もう無理」と言う電光石火の拒否反応。
そして「もう歩けない」と言い残し、そのままその場でUターン。
ご機嫌を取ろうとしたのに、見事にスタートダッシュに失敗してしまった。
まさか2分と外を歩けないとは想定外だった。
川…とっても綺麗なのに…。
しかしいつまでも凹んでいてはメジャーリーガーにはなれない。
イチローだって最初はボールを触る所から始まったはずだ。
今は産みの苦しみなのだ。
僕は再び気を取り直し、一路「NEOキャンピングパーク」を目指した。
このキャンプ場は非常にキレイキレイなキャンプ場で、ここならさすがの嫁も気に入ってくれるはずと随分前から予約していた場所だ。
キャンプ場に着くなり、子供達も「今日はお父さんがいるのに変な所じゃない!」とばかりに喜んで走り回っている。
そしてここが本日のコテージ。
僕からしたら「これの一体どこがアウトドアなのか?」と感じてしまうほどの日常感が溢れかえっているが、嫁にしたらこれでも十分譲歩してくれているはずだ。
きっと逆の立場だとしたら、僕が嫁に「いつか渋谷の109で買い物する時の為にとりあえず今日は栄のパルコに付き合って」と無理矢理連れて来られたようなものなんだろう。
ひとまず僕は、ラーメンの鬼・佐野実に自分が作ったラーメンを食べさせる時のような緊張感で慎重に嫁をコテージ内へエスコート。
きっと多くの世の奥さんだったら「わあ!広い!キレイ!ステキ!」などの感嘆系の言葉が出る局面。
しかし嫁は厳しい表情のまま、無言でコテージ内を見渡すばかり。
僕は息をのんで嫁の第一声を待つ。
すると彼女は言った。
「とりあえずテレビつけていい?」と。
さすがはインドアの鬼・サドみのる。
この開放感抜群のキャンプ場に来て、アウトドアへの第一歩だと息巻く夫に対しての強烈な右ストレート。
僕は「だったら家と一緒じゃない!」と言いそうになるのをグッとこらえ、「今日ばかりはテレビはやめとこう。お願いします。」と懇願。
今テレビの電源を押されたら、その瞬間から彼女はその場に固定されて動かなくなるのは目に見えている。
かつて故・佐野実氏は「麺は男。スープは女。」という名言を吐いたものだが、我々のような水と油の存在は今後ちゃんと一つのどんぶりの中に収まるのだろうか…。
そんな出ばなから右ストレートを食らってよろける僕に対し、嫁の第二声目「頭痛いで肩甲骨揉んで。」が炸裂。
僕は早くもその場にダウンし、到着早々嫁の肩甲骨をマッサージさせられる羽目に。
そんな感じで1ラウンド目からパニックになる僕に対し、嫁の容赦ない第三声目「座布団持って来て」が飛び出す。
これで僕はリング中央からコーナーポストまで一気に追い込まれてしまった。
おかしいな。
コテージとは言え、僕が思い描いていたファミリーアウトドアとは随分と違った試合展開だぞ。
これじゃいつもの家での日常と何ら変わらないではないか。
その後も「変な虫がいる。殺しといて。」や「水道水なんて飲めん。ミネラルウォーター買って来て。」などの細かいジャブが続く。
そしてトドメとばかりに「しまった、こーちゃんの牛乳をクーラーボックスに入れ忘れてた。車の中結構暑かったよね。腐ったかな?ちょっと飲んでみて。」と言うじゃない。
かつて愛して結婚した相手も、今は嫁の中では「お毒味役」としてしか存在価値がないようだ。
僕は怪しげな牛乳を飲みながら涙をこらえた。
このままではセコンドからタオルが投げ込まれるのは時間の問題。
ここは戦場を自分のフィールドに移して、一旦体制を立て直す必要がある。
我々はすかさずキャンプ場から出て行ける根尾東谷川へ移動。
心なしかお腹が痛いが、得意の川というフィールドで子供達と共にカワイイ小魚でも捕って盛り上がろうではないか。
もちろん嫁は川の手前の階段にどっしり座って川に入ろうとはしない。
その表情は「私はテコでもここを動かん」といった、インドアの鬼としての鉄の意思が汲み取れた。
さすがは世界のダイバー憧れのパラオに新婚旅行行ったにもかかわらず、一切顔を海につけずに無感情を貫いた女である。
しかもそこで捕れたのはカワイイ小魚ではなく、カワゲラなどのグロテスクな虫ばかり。
グロテスク好きなりんたろくんは興奮していたが、嫁ははっきりと「キモい。近寄らんといて」と鉄のカーテン。
しかもタイミング最悪な事に、この場にて「ヒル」が捕れてしまったというまさか。
これにはさすがのりんたろくんも「いやあああ!」となり、嫁に至っては眉間にナイフが二本刺さったのかと思うほどの深い溝が出来ている。
得意のフィールドだったが、ここで一気に形勢不利に。
ひとまずコテージに戻り、子供達の濡れた服(9月末なので猛烈に冷えた)を着替えさせる。
ここで我がアシスタントりんたろくんが「お父さんが不利だ。助けなきゃ。」と動く。
彼は着替えをしてた僕のパンツをコテージ内のどこかに隠して、陽気に「宝探しだよ!」と言い放つ。
登山生活が多い僕は、自然と自分の荷物を必要最低限しか持って来ておらず、予備パンツなど存在しない。
結果このような姿で己のパンツを探し続ける羽目になる。
変態指数120%のコテージ内キン肉マン。
最近やたら自分の裸を自分で世界発信するブログになりつつあるが、別にこれは好きでやってる事ではない。
しかしこれが良かったのか、嫁が大喜びで爆笑している。
基本的に嫁は僕が全裸で困ってる状態を見るのが好きなので、家の脱衣所で嫌々「全裸マエケン体操」をさせられる事もしばしば。
本来ならもっとアウトドアな現場で喜んで欲しいのであり、こんなアウトローな現場でサド心を満たしてもらっては困るのである。
まあ結果はどうあれ、とりあえず機嫌は直ったようだ。
ってことで無事に着替えが済むと、今度はちゃんとしたキャンプ場内のお魚つかみ取りイベントへ。
これにはりんたろくん大満足。
ホクホク顏で捕った魚を持ち、「ボク、魚掴みのチャームポイントをみつけたよ!」と間違った日本語で喜んでいる。
彼もだいぶたくましくなってきたものだ。
2歳の頃から父に変な所ばっか連行され、3,000mの世界で唇を紫色にしてプルプル震えていた頃が懐かしい。
もちろん自分で捕ってお魚の命を奪った分、ちゃんと包丁持たせてさばく所から叩き込む。
ほんとはもっとワイルドに、川原で肥後の守ナイフ使って教えたかったが今日は仕方がない。
命のありがたさを説きながら、ちょいちょい「お母さんに言われるけど、お父さんってそんなに死んだ魚の顔してる?」と父の儚さも軽く愚痴る。
もちろん背後からは、「変な事教えんといてよ」「包丁気をつけてよ!」「魚には菌が!」などと心配性の嫁による厳しい視線が降り注ぐ。
その後「男は勉強出来なくてもいいから火だけはおこせるようになりなさい」という僕の指導のもと、幼稚園児に一から火をおこさせる。
もちろん横(屋内)から嫁の、「あぶない!」とか「火傷が!」とか「目に火花が!」とかの心配性が止まらない。
正論ごもっともなんだが、キャンプってのは子供に色んな体験をさせて大人が安全確保しつつ黙って見守るもんだ。
そこから学ぶ事は事なかれ主義の学校などの比ではないし、それこそファミリーアウトドアの醍醐味。
あれもダメ、これもダメでは、何が危険で何が正しいかを見誤った大人になってしまう。
そして魚に塩をふりかけ、実際に焼かせて食う所まで行って初めてりんたろくんはスーパーで売ってる魚のありがたさを知るのである。
しかしこのキャンプ場で買った食卓塩に対しても、「何が入ってるかわからん!」「科学的なものが!」などと細かいご指摘。
思わずここで「女の超正論vs男のロマン論」という不毛な戦いに突入してしまいそうになるのをグッとこらえる。
いかん、ついこっちの世界でモノを考えすぎてイラッとしてしまった。
今回はファミキャンへの第一歩。
ここで喧嘩したらここまでの8年間の努力が水の泡だ。
僕は「えへ、えへ、えへへへ」と日本人的なやり過ごし笑顔を絶やさず、その場の空気を円満に保つ事に注力。
何とか落ち着いて来て次第にほぐれて行く世界。
嫁も「鼻水が!」とか「火が!」とか「蚊が!」などと相変わらず忙しいが、それなりに楽しんでいる(表情からは分からない)気がする。
やっぱキャンプ場でコテージとはいえ、自然の中で家族でいれる事はそれだけで十分に価値がある事だ。
我が家にとっては実に大きな一歩なのである。
そしてメインイベントの焚き火タイム。
前回の青木湖以来すっかり焚き火にはまったりんたろくんも、初の焚き火のこーたろくんも実に楽しそうだ。
男の子は焚き火のような基本的に「危険で不思議で妖艶なもの」が大好物。
だからみんな一回は峰不二子に魅了されて行くのである。
一方我が家の佐渡不二子も、何気に初の焚き火。
しかし結構感動しているかと思いきや、思わず加藤茶のように二度見してしまったほどの驚くべき無表情。
その無表情のままマシュマロに串を刺して行くので、いつ「成敗!」と叫んで必殺仕事人みたいにその串がこっちに飛んで来るのかと不安になってしまう。
一応感想を聞いてみたが、「ううん…まあ….うん。」という、今年度の「生返事オブザイヤー」間違いなしの生返事。
結局この日は、嫁の口から「楽しかった」というお言葉は発せられなかった。
それどころか、テントサイトで豪勢なテントとタープを広げてるキャンパー見ても「私にはテント泊は一生無理」とはっきり言っちゃったし。
テントでファミキャンというメジャーリーグ。
その道のりはジャンダルムよりも激しく険しいのである。
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翌日。
もはや子供達は、普通に朝からテレビでニンニンジャー観ちゃってる。
家での日常と変わらぬ日曜の朝。
そして僕は食器洗い中、何も大した事してないのに急に背中が「ピキーン!」ってなってその場に悶絶。
最近のぎっくり背中もそうだが、寒くなり始めると我が背中は毎月のようにツりにツりまくる。
そしてそれを見た嫁は、子供に対してはあれほど心配性なくせに僕には「またか」といった顔を見せるのみ。
毎回、何か汚いものでも見るかのような冷たいまなざし。
もんどりうって助けを求める僕に対し、「知らんがね」の一言で片付けられるという日常感溢れる朝である。
ひとまずチェックアウトの時間になり、最後に記念撮影。
あまりにも全員が無表情すぎて、全く「楽しかった感」が出ていない。
そこで僕は「次は全力でポーズ決めてもう一回撮るよ!」と家族を鼓舞する。
するとそこで、完全に僕だけしか必死でポーズ取ってない哀れな写真が激撮された。
嫁の無表情はもう一段階ギアが上がり、こーたろくんなんてカメラ見てないし、りんたろくんはパピコに夢中だ。
こんな悲しい家族写真、我ながら見た事がない。
その後はすぐに帰ってももったいないので、温泉に向かう。
もの凄い清流沿いを行くから、僕としては脇見運転が止まらない。
しかしりんたろくんは清流なんて興味がなくキン肉マンのDVDに夢中で、嫁にいたっては後部座席で口開けて熟睡している。
これで僕の悪い性癖に火がついてしまう。
誰も何も言わないから温泉なんて通り過ぎ、どんどん山の中へ車を走らせるお父さん。
そしてナイスな清流淵を見つけては、勝手に「ハァハァ」と興奮しながら一人で川原に降りて徘徊。
そんな感じで、さらに温泉から離れた謎の林道内に車で侵入。
絶対に普通のファミリーが来ないであろう、ちょうど良い沢を発見。
そこで目を覚ました嫁は「あれ?温泉は…」と言っていたが、もうスイッチが入った僕は止まらない。
「温泉前に軽く川遊びしよう」と言って、全く軽い感じじゃない薄暗い沢で強制水遊び。
ううむ、やっぱこういう場所は落ち着くなあ。
本来ならこういう場所でテント張って一晩家族で過ごしたいものなんだが。
もちろんこの時嫁は鋼鉄の無表情で体育座りしている。
結局我慢出来ずにこういう余計なことしちゃうのが、嫁がアウトドア嫌いになって行く要因なのだろう。
で、ひとしきりお父さんは満足したんで、今度は温泉入ってからちゃんと普通の家族が行く施設へ。
陶器皿への絵付け体験ですね。
そしてここでりんたろ画伯による、謎の模様の絵付けがあっという間に完成。
本人曰く、題名は「UFOに吸い込まれて行く時」という前衛的な作品が完成。
工房の人も「過去最短時間更新ですよ。ほんとにこれで完成でいいですか?」と確認して来るが、画伯としてはこれが完成形のようだ。
こだわりも強いのか、工房の人が焼き上がり後の郵送手続き書類の「製作点数」のところに「1点」と書くと悲しむ画伯。
彼は「なんでよぅ!なんで頑張ったのに100点くれないの!」と訴える。
ここの1点とはあくまでも「皿の数」の事なんだが、どうやらUFOの絵を採点されたと勘違いしているようだ。
工房の人は慌てて「100点」と書き直し、「後で修正液で直しておきます」と対応してくれた。
まあそんな一幕もありつつ、今回のファミキャンへの「ステップ」が終了した。
色々と好感触もありつつ、埋まらない価値観の差もしっかり出た回だった。
やはりテントでファミキャンはそう簡単には実現出来そうにない。
コテージ泊までが、お互い歩み寄れる限界地点なのか?
しかしなんとか僕が老衰で死ぬまでには実現してみせる。
何年かかかるかは分からない。
しかし諦めてはそこで試合終了だ。
TAKE ME OUT TO THE BALLGAME
TAKE ME OUT TO THE FAMILYCAMP
いつかはメジャーの大舞台で。
夢を諦めなければ、草野球家族だってイチローになれる。
そう信じて今後も一歩づつ、我が家は進んでいくのである。
とりあえず、今当たり前のようにファミキャン出来てる人達よ。
生まれながらのメジャーリーガー達よ。
その幸せをしっかり噛み締めるがいい。
秋の大実験2015 〜完〜
秋の大実験2015〜DSYコテージ記〜
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MATATABI BASE
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はじめまして、長野のえいとまんと申します。
いつも楽しく拝見させてもらってます… が…
正直羨ましい限りです。
我が家は、家族3人で、先日1合目から木曽駒ヶ岳へ避難小屋&テント2泊3日などに行ってきました。が。
山でも喧嘩、家でも喧嘩。いや、喧嘩のほうがまだましで、1時間おきに悪態の限りを受けてますよ。もう、常人には考えられない斜め上からの文句のオンパレードです。パワハラ、モラハラ当たり前。はっきり申し上げると、1人で山に行きたいっす。
息子は一年生なのですが、3歳前から近所の山に連れ回し、その度にマイポケットからご褒美をあげ続けたのにもかかわらず、最近は若干山嫌いに。
ただし、母親から離れたいがために僕についてくることもしばしば。
もちろんアプローチから下山後の温泉ではスマホゲームばかり…。
また、散財系の話ですと、収入のうち
月々の諸経費(支払、食費等):60パーセント
妻の山衣類&小物:26パーセント
息子の山衣類&小物:6パーセント
共同装備や山行の経費:6パーセント
私の欲しい山グッズ:2パーセント
と、まぁ、こんな感じですよ。
自分は「メリノって気持ちいいよね」と言っては
同じような長袖アンダーをアイベックス、アイスブレーカー、スマートウール、マンハー、パタゴンと買いまくりますが、僕は未だにお尻に穴の空いたコロンビアの夏ズボン…。
「あぁ寒い!まだ寒いわ!」と、
ダウンジャケット、ダウンコート、ダウンパンツ、象足ダウン(全て高級山ブランド)
僕はようやくフリーマーケットで超型落ち&サイズが小さめのダウンジャケット¥3,000也。
下界にいるときは、いつも「今度の山では絶対突き落としてやる…」と考えているのですが、山に登ると口撃され、その気力を奪われてしまいます…。
さぁ、ここまで聞いたら、今の様に1人で山に行ったほうがいいな!って思いませんか?僕は本当にyukonさんが羨ましくて仕方がありませんよ。
それとも「隣の芝生は…」状態なんでしょうかね?
SECRET: 0
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えいとまんさん、はじめまして!
隣の芝生は青いと申しますが、僕は芝生がこんなにもドス黒い状態の人を初めて見ました。
家族3人で木曽駒2泊3日ってとこまでは青々とした芝生に見えましたが、読み進めるうちにどんどん色彩が消えて行きました。
いるんですね、我が家の他にも斜め上が定位置の悪態わんこそば嫁が。
気づいたら「羨ましい!」が「哀れな…」という心境に。
嫁に限らず、子供の山嫌いといい、スマホはまり具合といい、初めて自分を客観的に見た気がして妙に凹みましたよ。
ただ散財面を見ると、明らかに自分は救われてる気がしますよ。
外に行けない分は散財で気を晴らさないと発狂しますからね。
でも2パーセントじゃペグ一本くらいしか買えないじゃないすか…。
つらいとこですね。
僕は多少物が買える分、養子で完全同居っていう日常的ストレスの浪費が湯水のごときですが…。
まあ正直言うと僕も是が非でもファミキャンしたいって訳じゃないんですよね。
どうせ晴れた日にどこにも行けずに家の中でTV三昧よりは、せめてキャンプ的な形で外にいたいってのが本音でして。
本当はソロで気軽に山に川にと遊びまくりたいのであります。
なんだか、お互い寂しい気持ちになっちゃいましたね。
世の中には似たような境遇でもがき苦しむ同志がいるんですね。
今度「嫁サドに苦しむ被害者の会」っていうオフ会でも開催して、酒でも飲みながら愚痴吐き祭りに興じてみたいものですね。
もちろん第3のビールで…。
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やっぱり、ドス黒いですよね。
yukonさんに言われると、激しく落ち込みますよ…。
コメント欄に書きたい事は山々あるのですが、記事よりも長く
なってしまう愚痴コメントになってしまうので控えさせていただきます。
また、僕はフリーランスのグラフィックデザイナーをしているのですが、同業の目から見ても、yukonさんのデザインの美しさ、映像編集能力、コピー、ライティング能力、すべてにおいて卓越してらっしゃるのが解ります。
ぜひその辺りの話も含めて、八ヶ岳か浅間近辺で2泊3日テン泊愚痴ゲロ吐きまくりオフ会を企画して下さい。2%+へそくりを出してでも伺いますから!!
ペットボトル入りのREDと、クライアントからもらった美味しい日本酒持参します。
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いいですねえGGO(愚痴ゲロオフ会)。
僕の場合は2泊3日は相当命をかけた交渉が必要になって来るんで、せいぜい1泊2日でしょうか。
えいとまんさんは冬山もやられます?
やられるなら冬季八ヶ岳で極寒GGOかましたいところですね。
他にも嫁への愚痴たまってる奴いますし…。
フリーランスのグラフィックデザイナーってのは憧れますねえ。色々大変でしょうけど…。
僕はデザイナーというよりただの看板屋のレイアウターに過ぎないんで、色々教えて欲しいっす!
もしFacebookやってるならアカウントURLを、ブログページ一番上のContactからメールください。
友達申請しますんで。
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以前も書き込みしました。我が家は家族そろってキャンプ・登山をしますが、ソロでの活動に理解してくれるのはうらやましいですよ。やはりみんな隣の芝生は青いんですね。逆に我が家は「みんなで」もしくは「夫婦で」の活動になってしまうので、仕事の休みの都合等お互い合わせていると自由度は低くなってしまいます。(苦笑)
それでも・・・ブログで、ネットで愚痴が言えてる間はみなさん幸せな人生を送っているんでしょうね(笑)私も含めて!
私は個人的にアウトドア大嫌いな奥様と「奥様会談」をしたいものです[絵文字:v-513]
SECRET: 0
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Bbさん、どうもです!
岡山だったんですね。
実は僕のアウトドアの原点は岡山と言っても過言ではないです。
実父の田舎が新見市の山ん中で、小さい頃そこで楽しすぎる体験したのが心に残ってるんですよ。
話は脱線しましたが、そんな岡山で家族揃って遊べるのは羨ましいです。
ただ僕のようにソロで動けるのもとても幸せな事ですね。
まあここまで来るのには長い時間と粘り強い交渉期間があっての事ですが…。
そしてなんだかんだと文句や愚痴言いながらも、周りから羨んでもらえば客観的にとても恵まれた環境にいる事も分かります。
多分ファミキャンでもソロ活動でも、結婚してても未婚でも、結局良い所もあれば悪い所もあるってことで。
そして奥様階段是非実現して欲しい所です。
悪者探しの話になれば間違いなく旦那衆は完敗するので、出来れば女性目線でアウトドアの素晴らしさをお伝えいただければこれ幸い。
でもなんだか恐ろしい企画であります。
特に道具系の値段は知って欲しくないなあ…。
4万のテント1万円で買ったって言ってあるし…。