奈良吉野川/奈良

関西荒くれ漂流記〜奈良吉野川-苅藻島-鷹島〜


堀が転じて海となす

こんなはずではなかったのだ。

そもそも僕はこの日、このような鉛色の「海」ではなく、華やかな大阪の「道頓堀」にいる予定だった。

道頓堀をパックラフトで下り、食べ歩きならぬ「食べ下り」をかまして優雅に難波を満喫してやろうと画策していたのだ。

 

そのための準備は万端だった。

大阪のパックラフターの麻婆Tさん(洞窟外放置プレイでおなじみの)が、何ヶ月も前から大阪水上安全協会さんと交渉を重ねてようやく許可を勝ち取ったのだ。

しかし開催まであと4日となった3月12日。

突然大阪水上安全協会さんから「遊覧船との安全が確保出来ない為に道頓堀川の川下りを中止してくれ」と連絡が入る。

OKって言ってたのにまさかのうっちゃりプレイ。

奇しくもこの日は僕の誕生日でございました。

 

結局、我が負の力を敏感に感じ取った大阪の機転によって道頓堀パックラフトは中止になり、前座でやる予定だった奈良吉野川の川下りだけが開催されることに。

その報を聞きつけた奈良の鯉さん(2018年度ボクデミー助演男優)から「奈良吉野川だけやって帰るじゃもったいないでしょ。翌日はそのまま和歌山まで行ってシーカヤックやりましょうよ。」という連絡が入ったのである。

正直海に対してまだトラウマがあった僕は、この誘いを受けるか迷った。

なんせ僕はいまだに「晴れた穏やかな海」ってやつを漕いだことがなく、1回目は石垣島で嵐で途中撤退、2回目は西伊豆で嵐で轟沈して40分死線をさまよう、3回目は英虞湾で大会に出場してブッチギリの最下位を獲得、4回目の瀬戸内海では仕事の波に揉まれた挙句スコールの中で大潮逆走という筋トレに勤しんだ人間だ。

しかし鯉さんは「道頓堀中止で十分代償は払ってます。次こそは穏やかな快晴の海で“これぞシーカヤック!”ってのを堪能させてあげますよ。大丈夫です。全て僕に任せてください。」と言うじゃない。

なんか今までの人もみんなそんなようなこと言ってた気がするけど、「そういうことなら…」とその誘いに乗ってしまったのだ。

 

果たして今回の海は僕に笑顔をもたらしてくれるのだろうか?

道頓堀転じて福となるや否や。

今回は相変わらず全然時間がないんで、できるだけサクッとお送りしていきます。

というか時間が経っちゃったから色々と記憶が抜け落ちているのであります。

では振り返っていきましょう。

ナラヨシと坂本くん

早朝、奈良吉野川に向かう車中。

つい前日までポカポカ陽気だったのに、我が眼前にはなぜか「みぞれ」というスペクタクルな光景が展開していた。

雨ならまだしもみぞれって。

もはやマブダチとも言える「唐突寒波さん」の襲来で、雨だけじゃなく猛烈に寒いのである。

現場に着いて用意する頃には雨は上がったが、天は相変わらず「ドーム球場か?」ってくらいの分厚い屋根に包まれている。

寒風吹きすさぶ中、レジャー感ゼロの悲壮な出発準備。

そして「暗雲」という言葉がぴったりな状況の中、奈良吉野川スタート。

本来道頓堀のイベントには全国から30名近いパックラフターが集結して華やかに下る予定だった。

しかし突然の道頓堀中止とこの寒波により、参加者は激減してわずか5人という閑散さ。

 

とはいえ天気は悲惨でも、さすがは「関西パドラーの庭」とも呼ばれるツーリングゲレンデ。

この川を下るのは初めてだったが、穏やかな区間と適度な瀬が要所要所で現れてなかなか飽きさせない。

ちなみに川の本当の名前は「吉野川」なんだけど、あまりにもメジャーな徳島の吉野川との区別をつけるため、パドラーはこの川を「奈良吉野川」「ナラヨシ」という名前で呼んでいる。

言ってみれば「加勢大周」と区別するため「新加勢大周」と名乗った坂本一生のような川なのである。

そんな坂本一生の人生(現在はパーソナルジムとラーメン屋を経営しているらしい)と同じような荒波をかき分け、曇天の中で魂のパドリング。

一見すると激しい感じに見えるが、厄介な瀬があるわけでもなく初心者の人のセカンドステップに最適な川だ。

今回下った区間は下市から天理教南阿太分教会の向かい側の公園まで。

基本車二台での回送になるが、公園からのアクセスも良くてなかなか良い川である。

いずれ関西の人向けの遠征ツアーなんかができたらいいな。

 

近くにはヴィンテージという名のライダースカフェがあり、ここのハンバーガーがなかなかオツだった。

出てきたハンバーガーをカメラで撮影してたら、わざわざこんなポップまで用意してくれて、「さすが関西人の商魂!」と唸らされる場面も。

こんなことなら僕も自前のインスタフレーム持ってこればよかった。


蕪山で“あえて”燃やして作成したULフォトフレームね。



どうでもいい余談だが、この後ハンバーガーにマスタードかけようとしたらマスタードが「ブバッ」ってなって服がマスタードまみれになっていたりする。

そのような細やかな代償が功を奏し、店を出る頃には空は晴れ渡った。

毎度全てが終わってから晴れるのはどうにかして欲しいが、これでようやく運が回ってきたようだ。

和歌山へ向かう道中、「今度こそ最高の海を楽しめるのかもしれないぞ!」と期待がどんどん膨らんでいく。

やがて栖原(すはら)の海岸に着く頃には、穏やかで雄大な海が「明日は楽しもうぜ!」と僕を出迎えてくれた。

寒いのは相変わらずだが、これで僕もようやく「勝利の海」ってやつを堪能できそうである。

荒くれ関西人の宴

鯉さんたちが来るのが夜遅くだった為、僕は近くのマクドナルドにてノマドワークに没頭(海の時はなぜかいつも急ぎ仕事に追われている)。

やがて夜の10時頃に海岸に向かうと、そこに不審な中年男性2名を発見した。

右が鯉さん、左が鯉さんのシーカヤックバディである「荒くれ太鼓T」さんである。

荒くれ太鼓Tさんは、一見すると物腰柔らかな優しい雰囲気の人。

しかし彼はリアルに和太鼓を叩く達人で、彼の公演を観た鯉さん曰く「太鼓を叩く姿は鬼神そのもの。その姿はもはやラオウでした。」と言わしめた剛の者だ。

そんな彼が鍋料理をするとどうなるか?

右手に忘れてきた包丁の代わりに鎌、左手にネギを持った瞬間、それが太鼓のバチに思えたのか荒くれ太鼓Tさんの荒くれモードにスイッチが入った。

彼は「ぬうううううううんっっ!!」と叫びながら、荒々しくネギを鍋にぶち込み始めたのである。

オーラだけで鳴り響く「どどんどどんどん」という和太鼓の音色。

やがて白菜に至る頃には、「ええい!鎌ですら生ぬるいわ!」と、その豪腕で白菜をちぎり倒していくのである。

鳴り止まない荒くれ太鼓。

そもそも鎌は下に置けば済む話なんだが、あえて無駄に口にくわえてしまうことによって男度が急上昇だ。

 

そんな中、鯉さんが「ユーコンさん。PEAKSですっかり有名になりはったやないですか。せっかくなんでサインもろてええですか?」と色紙を取り出してきた。

僕は「いやあ、照れますなあ」とサインペンをもらおうとしたら、彼はおもむろに僕の手に「朱液」をぶちまけてきたのである。

「な、なにィ!」と動揺する僕に対し、鯉さんは「僕は男らしいサインが欲しいんですわ!普通のサインなんてクソですわ!」と叫ぶ。

そして僕は言われるがままに色紙になぜか手形を押すのである。

鯉さんは「ええでぇ!男らしいやないか!」と、もはやサインを求める人というより生意気な後輩に根性焼きを強要する大阪のヤンキー状態に。

そして「ほいでそこに“鯉さんへ”って書いてや!“へ”は平仮名やのうて“江”で頼むで!」と言われ、僕は「はい!ここでいいっすか!」と言われるがままサインを強要させられるのである。

その結果、アウトドアライターなのになぜか関取風の手形サインが誕生。

手は朱液でビッチャビチャに。

駆けつけ荒くれ太鼓からの荒くれ手押し相撲。

関西人のおもてなしは中々にハードなのである。

 

こうなって来ると僕としても俄然負けてられない気持ちになる。

僕レベルになると、いちいち事前に仕込まなくてもその場にあるもので自然と「粋なおもてなし返し」が可能となる。

まず僕が偶然手にとったのがこのエバニューのカップ。

後で知ったんだが、こいつは取っ手の部分をキュッってつまむと取っ手が折れてたためるという便利なカップ。

そんなことを知らない僕は、なみなみと注がれたアッツアツの鍋の具材をこのカップで受け止める。

そして次の瞬間。

図ったかのように僕はその取っ手をキュッって摘んでしまい、カップが「ガクンッ」って折れ曲がったのである。

そしてそのまま、富樫の油風呂ばりにグツグツに煮えたぎった具材が全て我が腿に襲いかかったのだ。

たちまち栖原の海岸に響き渡る「ぎゃああああああああああああああっっ!!!」という断末魔。

これには鯉&太鼓の荒くれブラザーズたちも「あんた、それは流石にやりすぎだぜ…。」と気の毒そうに眺めている。

とはいえ男たるもの、鍋の一杯目は火傷と相場は決まっている。

いきなり美味しく鍋を食おうだなんて素人のやることだ。

これが男、ユーコンカワイ流の「鍋は体で味わえ!」という小粋なおもてなし返しなのである。


涙流して火傷の痛みに耐える姿がウミガメの産卵風景のよう。



こうしてお互いに挨拶を済ませると、ようやく落ち着いて鍋タイム。

の前に鍋をぶちまけたマットを洗う悲しい男の姿も激撮されてたりする。


妖怪マット洗い。



そんな中、ひたすら鍋と酒をかっ喰らってる我々の眼前に、とんでもない心霊現象が勃発。

突然暗闇の中に男女の地縛霊が現れたのである。

この海岸で無念の無理心中を果たしたカップルの霊かと身構えたが、実は彼らは鯉さんの沢仲間の「鮎狂いUさん」と「深夜唐揚げMさん」だ。

この二人は明日は釣り予定で、シーカヤックはしないが宴会には参加。

ここですでに深夜0時を過ぎているというのに、おもむろに脂ギッシュな唐揚げを揚げ始める深夜唐揚げMさんの調理がスタート。

彼女はとにかく唐揚げを揚げるのが大好きな揚げ揚げ女性で、現場が沢の奥地だろうと深夜の海岸だろうと容赦無く唐揚げを作るのが趣味なのだ。

もうすでに鍋で腹一杯で、この時間から揚げ物となると43歳には若干ヘビーなおもてなしである。

一方「鮎を捕まえたらそのまま生で食う」という鮎狂いUさんは、なぜか大量の升を持参の上、それでワインを飲むという不思議な世界観を展開している。

そしてその升ワイン野郎の横を見ると、再び荒くれ太鼓演奏がスタートしている始末。

その隣では鯉名物「焚火覇魔鬼」が炸裂中。

やはり関西の変態たちは何か色々と濃い奴らが多いようだ。

かといって僕も負けてられないので、より一層寒波の勢いを増加させる。

深夜1時ともなると気温はみるみる下がり、唐揚げがいつまで経っても揚がらないという一進一退の攻防戦。

その待ち時間を利用して、今夜も鯉さんの「ファンタジートーク」が冴え渡る。

この日のテーマは「VRゴーグルで観るAV鑑賞の奥ゆかしさ」だ。

以下の写真は、彼が「OLさんの神アングル」という作品を見てる時の様子を再現してくれてる状況である。

そして彼はこの状態の姿を嫁さんに見られてしまっというではないか。

その時の詳しい内容はあまりにも恐ろし過ぎてここでは公開できないが、彼はあくまでも「アバター観てたんや」と言い張ったという。

涙なしでは聞いてられない世界だった。

 

そんなファンタジートークを聞いてるうちに、前日からほとんど寝てない僕はホームレス感満載の仕様でいよいよダウン。

実はテントは持ってきたもののポールを忘れるというスポンジをかました僕は、ここで図らずもダイレクト寝デビューをすることに。

このクソ寒い中、シュラフのみで眠りに落ち、深夜唐揚げMさんにしっかりと「死亡確認」されてしまったのである。

大鍋がああったらこのまま油風呂で巨大な唐揚げにされてしまいそうな局面だが、流石の深夜唐揚げMさんもそこまではしなかったようだ。

ちなみに元祖ダイレクターの鯉さんは、気温3度くらいの中でなんとシュラフにすら入らずそのままの姿で就寝。

僕のカメラの最後の1枚には、優しく微笑みながら息をひきとる鯉さんのドアップ姿が映っていた。


唇が紫でキングダムの王騎のようだ。



実にいい寝顔だ。

きっと「ベストなアングル」を夢の中で楽しんでいるのであろう。

平成最後の元寇

朝が来た。

なんとか生きたまま朝を迎えたが、そこは「極寒」と言っていいほどのクソ寒い世界だった。

しかし驚くことに、鯉さんも鮎狂いUさんもめちゃめちゃ元気だったというまさか。


彼らはこのままの姿でマットすら敷かずにダイレクト寝をかましたという。



関西人は一体どういう体の構造になってるんだ?

ちなみに僕はこの時、手が血だらけになってて思わず「なんじゃこりゃあ!」と叫んでしまう。

もちろんこれは昨日の手押し相撲の朱液のせいだったが、酔っ払った勢いで誰か殺してしまったかと戦慄が走った。

 

それにしてもとてつもなく寒い。

僕は心の底から「これからこの極寒の海に出たくねえなあ…」と思っていた。

本当に寒くて、「もう中止でいいんじゃないすか?このままどっかの漁港にでも行ってしらす丼でも食いましょうよ」と提案してみる。

しかし荒くれた関西人たちは「何を旅サラダみたいな腑抜けたこと言ってるんですか。おもてなしはこれからですよ。」と全然要望を聞いてくれず、粛々と出港の準備が整えられていく。

どうやら行かねばならんようだ…別に僕は旅サラダでも良いのに…。

 

そんな僕の悲痛なヘルプ要請に反応したのか、突然この段階で異様なコスプレ野郎が登場した。

怪しいにもほどがあるアメリカンヒーロー「AYU-CRAZYMAN」その人である。

肩パッドしてる奴なんか北斗の拳でしか観たことなかった僕は、「え?なに?どっかでコミケあんの?」とパニクってしまったが、このヒーローは「海に潜りたいんですよ」とさらに不可解なことを言い放つ。

そして彼は溶鉱炉に沈んで行くターミネーターのように極寒の海に潜って行った。

彼はこのようなクソ寒い海で泳ぐのがことさらに好きだという。

僕の周りにはなぜこういう「一本打ってる系」の変態しか集まってこないんだろうか?

 

そんな変態ショーを横目に、こちらも寒波著しい海に向かっていざ出港。

顔は笑ってるが、心の中では「しらす丼食いに行きてえなあ」という気持ちでいっぱいである。

ちなみに鯉さんペアはタンデム(二人乗り)艇で、僕は借り物のソロ艇。

それが何を意味するかというと、二馬力の二人にぶっちぎりで置き去りにされるってことなのである。

漕いでも漕いでも一向に追いつかない。

出発前にあれほど「置いて行かないで」って懇願したにもかかわらず、やはり今回もこのパターンか。

盛り漕ぎしてゼエゼエ言いながら追いつけば、二人はしてやったりの満足顔。


後ろの人は海女さんにしか見えない。



とはいえこの日は風も穏やかで実にいい感じのシーカヤック日和。

出発して早々に空から青色は消え去ったのは気になったが、まあ僕としては「海は鉛色」という認知が人より極端に進んでいるため特に不満はない。


青い空、青い海なんて空想の世界である。



最初の無人島「苅藻島(かるもじま)」に着く頃には、僕も「おお〜洞窟だあ。いいなあ、楽しいなあ。旅サラダせんくて良かったなあ」とようやく海を楽しみ始めたのである。

しかし浮かれた時がマゾり時のサイン。

どうも遠方の山上に連なる風車が、ぐわんぐわんと中々の勢いで回ってる気がするが気のせいだろうか?

とりあえずそんな風車は見なかったことにし、その後も穏やかな海の散策は続いて行く。

波ひとつ立たない穏やかな海。

鷹島も回って復路で帰る頃には、僕は思わず「いやあ、海ってなかなかのんびりして楽しいもんだったんすね〜」なんて浮かれ発言。

これがいけなかった。

天はそのわずかな浮かれを見逃さない。

突然、本当に突然、世界は「突風祭り」へと変貌を遂げたのである。

まさに日本上陸を目前に突然神風を食らって撃沈して行った「元寇」の再現。

僕は「え?何これ!俺日本人だって!モンゴル人じゃないって!」っていう声はあっという間に風によって後方に飛ばされて行き、さっきまで波ひとつなかった穏やかな海が一気に豹変。

まるで出産後に人が変わってしまった我が嫁のように荒れ狂い始めたのである。

そこからは地獄の30分一本勝負がスタート。

結局今回も「生きて帰る!生きて帰る!生きて帰る!」と呪文を唱えながらの脱出劇。

とにかくまあ怖えのなんのって。

突風の全てが進行方向に対して横風だったから、常に斜めから波を喰らい続けることに。

恐怖のあまり涙目になりながら必死で漕ぐが、漕いでも漕いでも全然岸に近づかないという絶望感。

西伊豆の記憶がフラッシュバックし、何度も「絶対に落ちたらダメだ!そしてもう二度と海はやらねえ!」と叫びながらの必死のパドリング。

 

海ってのは動画で撮っても全然迫力や本人の恐怖感は伝わらないが、その30分の地獄を豪快に端折って2分にまとめたのが以下の動画である。

もはや旅サラダ要素ゼロの「マゾサラダ」。

やがて僕はクラッシャー板前となって力尽き、スタートの海岸に土左衛門のように打ち上げられた。

海…ほんともう怖いの…。

日本の海、どこ行っても荒れ狂いすぎだよ…。

ささやかな追い討ち

魂の生還を果たした僕。

そんな僕に対し、追い討ちのように深夜唐揚げMさんから「なんかユーコンさんの車のタイヤがみるみる縮んで行ってますよ。空気漏れてませんか?」というまさかなご報告。

昔、奇跡的に偶然釘を踏んでパンクした時の補修跡から、再びちょっとづつ空気が漏れ始めていたという地味な追い討ち。

と同時にグランドフィナーレとばかりに「雨」がバッシャバシャに降り始め、突風もゴゴゴゴーっと勢いを増す始末。

またしてもみぞれのような雨は吹き込んでくるわ、カヤック自体も風でズリズリ動くわ、置いてある物は飛びまくるわで現場は大賑わい。

会場はもはやユーコン祭りと化し、「もうユーコンさん帰ってください!」と言われて大急ぎで帰る準備。

で、帰る段になって記念写真撮る頃には雨も風も落ち着いているといういつものパターン。

やがて僕はパンクの恐怖に耐えながら、そそくさと岐阜に帰って行きました。

 

道頓堀で優雅なクルージングをするはずだった週末、なぜこんなことになってしまったんだろうか?

ようやく後厄も終わったってのに、なんか前より結局ひどくなってないかい?

ちなみにこの二日間でたっぷり寒波さんと戯れたおかげで、この翌日から僕は38度の熱が出て朦朧という名の航海を楽しむことにもなりました。

もう外に出ないほうがいいのかな?

 

まあいいさ。

どうせ海なんて荒れてるのがデフォルトの世界。

快晴で青い海が見たけりゃVRゴーグルでも買えば済む話だ。

そうすりゃこんな辛い思いしなくても自分だけの神アングルに出会えるはず。

きっと最近のVRゴーグルは海の塩っ辛い味も再現できるんだろうし。

まあそれ、

多分頬を伝う涙の味だろうけどね。

 

※今回使用したウェア&ギア一覧は次のページへ

ページ:

1

2

記事が気に入ったら
股旅ベースを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

MATATABI BASE

コメント

    • nagaken
    • 2019年 4月 05日

    ユーコンさん こんにちは(^^)
    さすが助演男優の鯉さんとのコラボは毎回面白すぎます。
    ちまたではピエールさんが保釈されたと話題ですが、こちらにはもっとヤバイ方たちが野放しになっていますね笑
    チームマサカズの面々を凌ぐキャラ。次回の登場も楽しみです(^^)

      • yukonkawai
      • 2019年 4月 05日

      おつかれさまっす!
      ほんと鯉さんだけでも猛烈なインパクトなんですが、その取り巻きも相当な荒くれ者ばかりでしたよ。
      変態組という名でハイスクール奇面組に登場しててもおかしくないメンツです。
      ピエールどころじゃないものを脳に打ち込まれている可能性がありますね。
      だって本当に寒かったんですよ。そこでノンシュラフ ノンマットですよ。もはや人間兵器ですよ。
      僕はいたって普通の人間?なので、殺されない程度に今後も遊んでいきたいと思っております。そん時は是非nagakenさんも。

    • 元ヤン
    • 2019年 4月 10日

     みぞれ、なまり雲、突風
    ユーコン祭りでワッショイワッショイ♪ 大変 満足いたしました

    今月末に念願の、京都トレイル・東山コースにいくので、5年前の記事を見てます
    ユーコンさんのぴちぴちお尻を見てます
    10月は北山コースの予定なので、チームマサカズ面々のお尻を見ます

    がんばります

      • yukonkawai
      • 2019年 4月 10日

      ひさびさに荒くれましたよ。祭り囃子が鳴りやまなかったです。ほんと、死ぬかと思いました。
      京都トレイルねー!あの頃は元気に走ってたなぁ…。今ならさらにぴちぴちのおしりをお見せできるんですが、もうあんな感じでは走れないすね。
      新緑の京都トレイルは最高だと思いますよ。アゴ割れMのしりを思い出しながら、はんなりと楽しんできてくださいまし。
      大荒れの京都がご所望なら、僕も出来るだけ西の方へ行きますよ。お呼びでない?

    • 元ヤン
    • 2019年 4月 10日

    さんざん悪天候を笑ってきたけど
    ヘタレの白ブタ!と罵られても、チャッピーハイクがいいんですぅぅぅ

    まあ、どっちかというと雨女なんで。  
    一応、雨天の観光ルートも計画してます・・・
    京都の東山コース、もしくは「曲水の宴」なる雅な行事に、ピンクのモリコちゃん手ぬぐいでほっかむりしたヤツがいたら、遠巻きに見てやってください。

      • yukonkawai
      • 2019年 4月 10日

      僕も常にチャッピーハイク、チャッピーシーカヤックがしたいと思って毎度ワクワクしながら現地行くんですけどね。
      結局マッゾーハイクでゾクゾクする羽目になるんですよねえ。
      ええ、無理する必要なんてないんです。
      雨降ったら観光に切り替えてゆっくり温泉でも入って帰りましょうよ。
      まあ僕の場合施設は改装中で温泉は臨時休業なんですけどね。
      曲水の宴って知らんかったんで画像検索したらそりゃあもう「平安か?」ってくらい雅な世界が展開しましたよ。
      これ僕行ったらマジでいろんな人に迷惑かけちゃうんで、できるだけ東の方に行っておきますね。
      京都、ぜひ楽しんできてください!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)




カテゴリー

アーカイブ

おすすめ記事

  1. ◉ りんころ成長記

    神々の理想郷〜デスゾーンの彼方に〜
  2. 槍ヶ岳/長野

    槍ヶ岳1〜僕らの熱中時代〜
  3. 上八川川/高知

    四国清流行脚1・上八川川編〜浮かれた漂流者〜
  4. ユーコン川漂流記

    ユーコン川漂流記〜予告編〜
  5. 五色ヶ原〜黒部ダム/富山

    五色ヶ原秘境おなべ隊 前編〜いざ浪漫秘境へ〜
PAGE TOP