目次
「パックラフトで気軽に川旅を体験して欲しい!」
その思いを実現するべく、Nortik代理店の元気商会さん(洞窟探検家のアガタ隊長のお店ね)との共催で、パックラフトによるテスト川旅遠征ツアーを企画した。
ターゲットは「パックラフト持ってるけど川旅はハードルが高い」「ホームリバー以外の他の川に行くのが不安だし仲間も少ない」「パックラフト持ってないけど興味はあるからまずはお試ししたい」っていう比較的初心者の人たちだ。
そもそもこのイベントを立ち上げたきっかけってのは、アガタ隊長と「なんかパックラフト買ったはいいけどどう使っていいのかわかんないって人多いよね。湖でちょろっと乗ってその先に進めない人とか。川に行ったとしても川下って終わりって人が多くて、川旅の道具として使ってないのがもったいない。もっと遊びの幅広がるのになあ。たのしーのになー。」なんてことをアガタ隊長と話してたのがきっかけ。
で、「じゃあまずはライト目なツアーを開催して川旅体験してもらおう!」ってことになったんですね。
そして事前にアガタ隊長が現地調査し、導き出したファーストステージが伊豆の「狩野川」。
川下りの川としては全然メジャーじゃないが、「旅」という要素を考えるとなかなか面白い川だ。
パックラフトの利点を生かして電車でのアクセスが容易で、途中のテン場では花見スポットがあり、日本一の富士山を眺めながら川を下り、日本三大清流の柿田川が途中で流れ込み、ゴールは沼津港の漁港にて海鮮三昧。
川自体の難易度も低く、初心者でも安心な川。
パックラフトメーカーもNortikだろうとアルパカだろうとココペリだろうとなんだって大歓迎。
有志のご協力もあってレンタル艇も用意できた。
さあ、果たして参加者たちは我々の思惑通り、素敵な川旅を満喫することができたのか?
それとも川旅よりも「ユーコンの呪い」の方を楽しむ羽目になってしまったのか?
第一回、パックラフト遠征ツアー「狩野川の陣」。
いざ、開幕であります!
第1章 全員集合!
12:40
JR三島駅周辺。
そこには全身から異様なまでの不審者感を醸し出す男の姿が。
まるで「今日もたくさんパドルを奪ってやったぜ」と五条大橋から帰還する武蔵坊弁慶のようなこの男こそ、サディスティック洞窟探検家のアガタ隊長である。
周辺の人たちの「何?大道芸人?」という視線をかいくぐって、向かったのは三島駅前の集合場所。
そこには既に多くの大道芸人仲間が集結しており、互いに挨拶を交わして行く。
中でもこの生足ズドンの「スポンジフラワーHさん」に至っては、なんと前日まで富士山を登っており(この時期の富士山は地獄の世界)、その流れでについでに参加という猛者。
富士山頂から沼津港までの「日本一のSummit to Sea」を狙っていたらしいが、“何かの呪い”のせいで富士山は嵐になって途中撤退したらしい。
何の呪いだろうか? 僕にはとんと想像がつかない。
そして集結した大道芸人たちは、「今日は天気も良くて最高だ!」とウキウキ気分で伊豆箱根鉄道へ。
なんせこの日はユーコンがいるくせに「超快晴」。
前回発表したようにこの二日間の天気予報はパーフェクト予報。
もはや浮かれ指数100%。
参加メンバーの中には自称「稀代の晴れ男」を名乗る男もいたりで、「こいつぁ一体どんな素敵な旅になってしまうんだろう」と参加者たちの前かがみは止まらないのである。
14:00
やがてスタート地点付近の大仁駅(当初予定してた修善寺駅からは水量不足につき2駅短くした。こういう変更が容易なのも電車旅の魅力)に到着。
今回は主催者2名、自艇参加者6名、レンタル艇参加者4名の合計12名という大所帯。
まずは初めましてな人同士、お互いに談笑をかわしながらのんびりと出発地点を目指す。
この時点で既に14時なんだが、山旅と違って川旅は「慌てない慌てない」というCM前一休さんの心構えが必要。
本日は2時間半ほど漕いで夕方に「桜満開」のテン場にてキャンプ予定なので、急ぐ必要はないのである。
14:15
物々しいゲリラ部隊のような集団が、怪しく草むらに侵入して行く。
川へのアクセスが容易かどうかってのは川旅初心者にとっては重要な部分で、そういう意味でこの狩野川は色んな所からアクセスできるからありがたい。
そして広々とした川原で、初心者4名にパックラフトの膨らませからレクチャーして行く。
初めての人にとって、この「袋で空気を入れる」って行為自体が新鮮なエンターテイメント。
しかしただ一人、かなり時間が経っても一向にパックラフトが膨らまない人が一人。
スポンジフラワーHさんだ。
やり方は間違ってないのになぜだ?とようく見てみると、空気の注入口を「自らひねってシャットアウト」という大技を繰り出していたことが判明。
うん、そりゃあ膨らまないよね。
という挨拶がわりのスポンジを見せつけられたら、先輩スポンジの僕も黙っちゃいられない。
僕はすかさず「はーい。じゃあ皆さん、お互いの名前がわかるようにこのガムテープに名前書いて見えるところに貼ってくださいねー。」と、ガムテとマジックペンを参加者に手渡した。
しかし参加者から速攻で「ユ…ユーコンさん。このペン、インクが無くてカスカスで何も書けないんですけど…」というファーストクレームが。
ガムテとマジックペンを用意した時点で「俺って気が効くなー」と満足してしまい、インクがあるかどうかチェックしてこなかったというズサンプレイが早くも炸裂。
しかも漕ぎ方講習では「こういうカーブの時はガッとこうしてグッてやってギャーっと漕ぎ抜けます」というアバウトな長嶋茂雄風レクチャー。
参加者たちの間に「おい、本当にこいつについて行って大丈夫か?」という不安が蔓延する中、とりあえず記念撮影なのであります。
まず左から、スポンジ系本意気山女の「スポンジフラワーHさん」、BBGの変態ハンモックライター「スナフキンN」、若き新婚旅野郎「ボッシュートS」、山梨のアウトドアショップエルク店員の「ナイトシモイA」。そしてアガタ隊長と僕。
そっから悪天候フォグガール「低血圧Mちゃん」、自称稀代の晴れ男「怪我マスターIさん」、この日のためにわざわざテントからスーツまで新調してきた「影引率Fさん」、自作でアルパカTシャツを作るほどアルパカ好きの「ビッグホーラーSさん」、周囲にやる人がおらず孤独に湖でパックラフトを浮かべてた「炙り職人Iさん」、ハイカーズデポきっかけでパックラフトに目覚めて本日が進水式の「アズマックスAさん」。
20代から50代まで、実に出身地もバラバラな多種多様「男女12人春物語」。
空は快晴、風も穏やか、春のポカポカ陽気。
さあ、素敵な川旅の始まりなのである。
第2章 進水儀式!
15:00
初めて自分で買った船を浮かべる人がいる場合、「進水式」ってのをやるのが習わしだ。
通常はシャンパンを用意し、それを船首に注いでその船の今後の安全を祈願する。
今回アズマックスAさんが進水式だってのを事前に察知していた僕は、前日の夜に慌てて荷物にならない瓶じゃないシャンパンを買いに3つの店を徘徊したが手に入れることができなかった。
ってことで、急遽スーパーで買ってきた「大吟醸」を贈呈なのであります。
シャンパンじゃない上に、呪われた男から日本酒を渡されて動揺するアズマックスAさん。
今後の船の安全に大いなる不安を抱きながらも、大吟醸にていざ進水式。
まさにここからが彼女のパックラフトライフの記念すべき船出の時だ。
そしてもう一人、人生の新たな船出を迎えてしまった男にサプライズ進水式を開催。
それはこの日のわずか二週間前に結婚式を挙げたというボッシュートSへの、進水式ならぬ「浸水式」。
まずは人生の先輩から、「結婚生活はとにかく疲れることばかりだ。リアルに疲弊して10年後にはトキみたいに白髪だらけになるだろう。だから疲れる前にとりあえず先にこれ飲んどけ。」とユンケルを手渡され、
そのままなぜか突然「胴上げ」というフラッシュモブに突入し、
参加者たちは「結婚おめでとう!」と叫びながら、初対面の人を川にボッシュート。
これぞ結婚式直後のノロけてしまった男に対する愛情溢れる「浸水式」なのである。
まだ3月の冷たい川に突然放り込まれたボッシュートSは、「くうう!ありがとうございます!」と、浮かれた頭を冷やされた模様。
ツアーの事前情報で「沈する確率はほとんどない川です。そこまで濡れません。」と聞いていたのに、まだスタート前の段階で早くもずぶ濡れのボッシュートS。
彼は「長靴で十分足は濡れないって聞いてたのに、もう長靴の中ずぶ濡れっすよ!」と訴えるが、もうすでにフラッシュモブの男たちは解散していてその訴えは届かない。
「川には予期せぬ危険が潜んでいる」
若き旅人に、そのことを教えてあげられて私は大満足なのである(決して幸せそうな結婚にひがんで放り投げたわけではない)。
第3章 早漏泡男!
15:10
約1名、早くも犠牲者を輩出してしまったが、いよいよ川旅のスタートだ。
今回はパックラフトどころか川下り自体初めてな人もいて、そこかしこで「わー、すげー!」「ひいいい」「気持ちいー」という声が上がる。
慣れた人からすると「狩野川なんて大した瀬もないし退屈じゃないかい?」ってなりがちだが、最初は一人で浮かんで漕ぐってだけでもビッグイベント。
僕も初めて川に浮かんだときの感動と興奮を思い出し、とても微笑ましい気持ちでその光景を眺めた。
そして「ようし!そんな童貞&バージンの皆様に、ベテランらしくいろんなお手本見せちゃおうかな!」と思ったその時である。
なんと我が愛艇、NRSパックラフトがポコポコと屁をこき始めたのである。
そして次第にしぼんでいく、ベテランパックラフター・ユーコンカワイの船。
スタートからわずか2分で始まったその男のトリッキーすぎる「お手本」を、参加者たちは「まさか!」という視線でただ呆然と眺めるのみ。
本日ガイドデビューの男による、「パックラフトに穴が空いてて沈みゆく男」という唐突な実演レクチャーが始まったのだ。
彼は名前を書く用のガムテープで必死で穴を埋めようとするが、もちろんそんなもんが貼りつくわけもなくただ静かに沈んでいく。
目の前で繰り広げられる、泥の船に乗ったかちかち山のたぬき野郎から目が離せない参加者たち。
そして「この人ほんとにこうなんだ…」「マジでダメな人なんだ…」という囁き声。
しかしこれはユーコン流の「もはや君たちは自分の身は自分で守るべし!むしろ今、私が君たちに助けてほしい!」という、愛情溢れるガイドスタイルなのである。
これにてすっかり「人に頼らない」、というか「人に頼れない」という自立心が芽生えた参加者たちは、みるみる上達しながら川を下っていくのである。
しかしスタート直後は割と水深が浅くて岩も多く、操船に慣れてない者たちは四苦八苦。
低血圧Mちゃんなどは、スポンジフラワーHさんの横っ腹に思いっきり激突して女同士の激しい戦いを勃発させている始末。
しかしそんなドタバタ劇すら楽しく、ちょっとした瀬でも「ウヒョおおおお!」と笑いが止まらない参加者たち。
そして快適にその瀬を越えてようやく操船に慣れてきた頃、左前方にシンボリックな「城山」がババーンッとご登場。
この山はロッククライマーにはおなじみの山らしく、この日も目を凝らせば岩壁を登って行くクライマーが確認できた。
なかなかの迫力で、バッファローマンに1000万パワーを告げられた時のウォーズマン気分を味わえるのである。
ひとしきりみんなで「なにい!」と叫んだ後は、ちょっとした瀬がある場所に突入。
そこは川の流れが二手に別れており、なぜか引率のアガタ隊長と僕が二手に別れて進んでしまったことによって、暗に参加者たちは「どっちの男が信用できるか」という選択に迫られることに。
すると参加者10人中の8名がアガタルートをチョイス。
結果的にこの8人は快適な瀬を楽しむことになった。
一方ユーコンルートで賭けに出たのは、炙り職人IとスナフキンNの2名のみ。
そしてその二人に待ち構えていたのは、ゴリゴリの階段状の中途半端な浅瀬。
瞬く間に、そのルート上ではスナフキンNの「なにい!」という絶叫が響き渡ることになった。
岩に乗り上げてあわや沈寸前まで追い込まれたスナフキンN。
信頼を裏切りで返す男。
それがユーコンカワイなのである。
第4章 長嶋茂雄!
16:00
各々パドリングに余裕が出てきて、のんびりとした水上散歩が続く。
そして「そろそろトイレ休憩しようか」と、川原に上陸。
実はこの場所、すでに事前に「トイレ休憩に最適」とアガタ隊長が下見済みとのこと。
しかもここの河川敷は、かつてあの長嶋茂雄が自主トレでランニングしていた場所で、そこは「長嶋茂雄ロード」と呼ばれて地元の人たちに親しまれているという。
川旅ってのは、こうした川流域の見所にも寄り道すると豊かなものになるのだ。
で、我々はアガタ隊長に導かれるまま、「綺麗なトイレ」と「長嶋茂雄ロードの碑」があるという方向に歩いて行く。
そしてアガタ隊長が「あそこです」と指差す方を見てみると、
クソ遠い!
目の前は超絶的な藪漕ぎパラダイスで、奥にはさらに川が流れているというハードすぎるトイレまでの道のり。
長嶋茂雄の碑に至っては、カメラの最大ズームでようやく存在が確認できるレベル。
さすがはサディスティック・アガタ基準。
彼にとっての「休憩」とは、あくまでも「探検」なのである。
このハードすぎる休憩&観光提案に参加者たちは呆然と立ち尽くし、「えっと…僕、トイレ我慢します」「まあ…そこまで長嶋茂雄にこだわりもないんで…」と休憩辞退者が続出。
一番右のビッグホーラーSさんに至っては、もう諦めて長嶋茂雄の碑をスマホの画像検索で見ちゃってる始末。
結局休憩もそこそこに先に進むが、長島級に自由な探検家は、「パックラフトの立ち漕ぎ 」という信じられない行為で我々を誘導。
この長島流コーチングの影響で「パックラフトって立って漕がなきゃいけないんだ」と変な教育が行き渡り、炙り職人Iさんもすっかり立ち漕ぎ職人に。
こうして伝承されていくアガタイズム。
ちなみに最近のアガタ隊長の趣味は、「ヒルを大量にペットボトルに入れて持ち帰って眺める」である。
第5章 低血悪天!
16:30
結局個性が溢れ出し始めてしまう引率の二人。
それを見て持ち前のマゾ魂に火がついてしまった人がいる。
それは今回パックラフト初体験の、マゾヒスティック悪天候ガール「低血圧Mちゃん」だ。
ふと彼女の方を見ると「あえてなのか?」と思ってしまうほど必ず壁や藪に激突しているし、
隠れ岩があって厄介なこんな場所↓にも、
なんとバックで突入するという荒技を披露。
このようにして自らおマゾボルテージを上げて彼女の浮かれが極まった瞬間。
彼女の頭からバシュッと天に向かって一筋の光が放たれる。
すると先ほどまであれほど快晴だった空が、一気に重いモクモクに包まれて行ったのである。
それに影響されてか、僕の頭からもバシュッと光が放たれ、突然激しい寒気を伴った風が吹き荒れ始めたのである。
そこからの天候の急落はまさにフリーフォール状態。
ちょっと前まではポカポカ陽気で浮かれていたのに、突然「冬山の稜線上なの?」ってくらい猛烈に冷たい風にまみれる参加者たち。
モクモクのせいで日が差さず、濡れた体がみるみる冷えていく。
かじかんだ体でスピードも上がらず、今日の目的地まであと40分ほどの場所でやむなく上陸して作戦会議。
この時点で低体温・低血圧の低血圧Mちゃんは顔面蒼白&パープルリップ状態。
かくいうガイドである僕も通常体温35度台の低体温野郎につき、プルプル震え出して涙目に。
参加者からは「やっぱりか…」「結局こうなるのか…」「まさかあのポカポカ陽気からここまで天候を急変させるとは…」という感嘆の声が。
結局「これ以上進んでもマゾいだけ」という判断で、急遽この場所が本日のテン場になってしまったというまさかな事態に。
お花見どころか桜の木は一本たりとも拝めない場所での「お花見キャンプ」。
BBG時代の近江八幡お花見カヌーの時は「桜が全散りしていた」という惨事だったが、今回は「桜の痕跡すら見れなかった」という安定の展開に。
低血圧Mちゃんは「参加者のみんなにアルフォート配るんだ♫」って持ってきてたアルフォートを全部自分で食べ、とにかく己の生を繋ぎとめることに必死だ。
しかし一度転がりだした悪天候兄妹の負のパワーは、瞬く間に伊豆全域に広がった。
そう、ついに「雨」が降ってきたのである。
もう一度天気予報をおさらいしておこう。
土曜夜の予報は「晴れ」、降水量に至っては「0mm」である。
そんな降水量0mm予報の中、スーパーに買い出しに行く「難民」たちに容赦無く打ち付ける冷たいシトシト雨。
しかしこれも一つの旅である。
ある意味最初の段階で「ちょっとツライな」なんて体験をしていた方がアウトドアレベルは上がるってなもの。
ツアーだからこそこうした状況を逆に楽しむことができる。
って、僕はみんなに言い訳して回ったのであります。
第6章 闘宴之誓!
19:30
本来であれば、お花見をしながら悠々とした宴会に興じている時間だ。
しかしなんだろう?
この葬式のような沈痛な面持ちの人々の姿は。
狭いタープの中、12人がひしめき合って雨から避難。
そしてもはや「ゲリラ豪雨か?」ってほどに勢いを増す降水量0mmの世界。
というのも、「橋の下でタープ張れば比較的雨が防げるだろう」って張った場所が、なんと橋に溜まった雨水がダイレクトに落ちてくる場所だったというまさか。
言ってみれば「滝の下にタープ張りましたけど何か?」といった状態に。
気を抜くとタープを支えてたパドルが倒壊し、慌てて天井をライガとフウガのように支えざるを得なくなるボッシュートSとスナフキンN。
まさにここは戦場の宴会場。
浮かれたお花見では決して味わえないスリルがここにはある。
この素敵な状況に対し、8周くらい回って逆にトランス状態で楽しくなってしまう者が続出。
クールを装っていたナイトシモイAさんに至っては「やってられるか!」と浴びるように酒を飲みだし、この時点からクールな顔で下ネタを連発し始める始末。
そしてこの状況に輪をかけて風も吹き出し、「今日は色々炙って酒を飲みまくるぜ!」って息巻いてた僕のロースターが全然機能せず、ガス缶も冷えて火力が上がらずひたすらずっと冷たい焼き鳥を食う羽目に。
そんな「古い男」をよそに、現代人の炙り職人Iは、ひたすら食材をバーナーで炙り続ける。
山と違って川旅の夜はいろんな調理器具や凝ったものを持ってこれるので、宴の食卓は非常に盛り上がるのである。
しまいには日本酒飲みながらのリッツパーティーなんかしちゃったり。
こうした充実の食材を堪能し、お酒も進んでくるともう雨とかどうでもよくなってくる。
この頃になると、僕の背中に「あれ?俺今シャワー浴びてたんだっけ?」ってくらい雨が滴り落ちてたけど、もう気にならない。
やがて今回パックラフトを貸してくれた、三島在住の味噌嫌いKさんと巻き添えMさんも雨の中緊急参戦。
滝の下の狭いタープ内にひしめき合う14人の猛者たち。
しかしこの密着感が現場に妙な一体感を生み出し、間違いなく通常の宴よりも我々の絆は強いものとなったのは間違いない。
お花見では得られなかった素敵なお時間。
桜なんて所詮空想上の植物だから別に見えなくたっていいんです。
「我ら14名!生まれた日は違えど、死すときは同じ日・同じ時を願わん!」
これが世に言う、「狩野川 闘宴の誓い」の全貌なのである。
第7章 疾風謝罪!
6:00
勝負の朝がやってきた。
初日は寒波と雨によって、予定外の「花見すかし」&「滝行宴会」というまさかな1日になってしまった。
しかし本日こそがメインイベント。
ここから先の狩野川は、北上ルートにて「富士山を眺めながらの川下り」というなんとも贅沢なお時間が待っている。
その富士山も昨日の雨でいったんは絶望的視されたが、朝起きてみるとなんと再び快晴が!
昨日の不幸の数々は、すべて今日のための布石、事前代償に他ならなかったのだ。
これには今までずっとユーコンの呪いに苦しめられてきたスナフキンNも、ご満悦でこの爽やかスマイル。
しかしそんな爽やかな彼の手元には、相変わらず「ゲロ食ってるのか?」といったオートミール食材が。
このオートミールスタイルの普及を目指している彼は、「食べてみる?美味しいよ。ホラ、食べてみようよ」と執拗に皆に配ろうとするが、低血圧Mちゃんから「え…い…いらないです」と断られていたりする。
そんな陰で、どうだ!とばかりにウィッシュ的に登場したのが、自称「稀代の晴れ男」こと怪我マスターIさんだ。
てっきり僕は「ホラ、だから僕晴れ男だって言ったでしょ?」って言って来るかと思ったが、彼はこのウィッシュポーズのまま意外すぎる一言を言い放ったのである。
「僕、ものすごく頻繁に怪我するんでもう自分でわかるんですが…実は左手…骨折してるみたいなんですよ。」とまさかの骨折宣言。
聞けば昨日のスタート直後、なんとなく石を手で押した瞬間にポッキリ逝ってしまったらしいのだ。
「なので本日僕はここでリタイヤになります…」
いくら稀代の晴れ男の称号が悪天候兄妹にボロボロにされたとはいえ、そこまでの代償払ってまで晴れさせないでいいのに…。
アガタ隊長から「大丈夫。骨折は怪我じゃないから。」という名言もいただいていたが、彼は隊長のような変態ではないのでこれ以上無理はさせられない。
それにしても僕が絡むと、なぜチャッピーなイベントでも流血とか骨折とかの男塾風みたいな壮絶な結果を生んでしまうんだろうか?
しかし彼の一世一代の「超代償」でもたらされたこの快晴を無駄にするわけにはいかない。
僕は「怪我マスターさんの分まで、我々が素敵な富士山を拝んできますよ!晴れをありがとう!」と叫ぶ。
それがいけなかった。
夢を持ってしまった僕がすべての敗因だったのだ。
その瞬間、猛烈な風が吹き荒れ始めたたのである。
やがて、その風は勢いを増し、「おい!ここ伊豆の川原だよね!北アルプスの稜線上じゃないよね!」と言った暴風状態と化したのである。
皆、自分の荷物が飛んでいかないように抑えるのがやっとの状態。
今回のために奮発してテントを新調してきた影引率Fさんは、買ったばかりのテントが吹き飛んでいかないように必死でテントをキープ。
その間でも、あちらこちらで「ああ!マットが飛んでった!」「うおおお!俺のジャケットがあ!」「スタッフサックゥッッッーー!」という声が響き渡る、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図が展開。
炙り職人Iさんに至っては、パックラフト本体が風に飛ばされる「パックウィンディー」という上級技を披露している始末。
そして昨日ユーコンによる呪いの進水式を食らったアズマックスAさんは、「もうユーコンさん勘弁してください!」と言わんばかりのこの表情。
しかし無駄に晴れすぎててしまったせいで一向に止む気配のない暴風祭り。
ここでもう一度天気予報をおさらいしておこう。
本日日曜日の朝の風速予報はわずか「2m/s」である。
風速2mを調べると「木の葉がそよぐ程度の風」と書いてあった。
パックラフトの本体って、木の葉よりも軽かったのか。
そしてその「木の葉がそよぐ程度の暴風」は止むどころかどんどん勢いを増していった。
川はもう「これ、西伊豆の海じゃねえか!」ってくらいに白波が立ってうねりまくり、最新の予報ではさらに風は強くなる予報で「強風注意報」までもが発令。
ネットを見ると、その被害は伊豆の広範囲まで及んでしまっていたことがうかがえた。
結局、この時点でアガタ隊長によって「今日は流石にもう無理だ。パックラフトはもう中止にしましょう!」という英断が下されてしまったのである。
で、必然的にこういう図式が出来上がるのである。
狩野川の川原に高々と響き渡る「すいませんでしたぁ!」の声。
参加者たちはユーコンカワイのフルパワーを見せつけられ、まだ朝の8時だというのに川下りの強制終了を余儀なくされたのである。
もちろん、空はこれでもかとばかりに燦々と晴れ渡っていることは言うまでもないだろう。
晴れてるからって油断は禁物。
僕は身をもってそれを皆さんにお伝えしたかったのである。
まあ桜と一緒で、どうせ富士山も空想上の山だから問題はないはずだ。
どうしても見たけりゃ、各々スマホでレッツ画像検索なのである。
第8章 温泉行脚!
8:30
これが普通の川下りだったとしたらこれで全てが終了だ。
しかしこれはあくまでも川を下るだけじゃない「川旅」。
中止なら中止で、そのまま周辺のハイクに出かけられちゃうのがパックラフトのいいところ。
グーグルマップを見ると、少し離れたところに「伊豆長岡温泉」という温泉街があることがわかった。
そこまでのんびりプラプラと歩きながら、温泉天国伊豆の名湯に入いろうではないか。
個人的にはこういう知らない街の観光地でもなんでもない所を歩くのが好きで、そういう場所での思いがけない出会いや発見が大好きだったりする。
こういうのも川旅の魅力。
って僕が言うと全て言い訳っぽくなってしまうが、本当にそうなんですよ。
日本のそこかしこの田舎で、こういうパックラフト背負った奴らが旅をする光景がもっと展開してくれるととても面白いんだけどな。
伊豆長岡温泉街に着くと、まだ時間が早いってこともあってことごとく温泉はやっていなかった。
しかしもう今更そんなことで慌てる必要はない。
一番早くオープンする温泉が10時からで、しかも本日は定休日じゃないと確認した我々は、その時間が来るまでただただのんびりと温泉街をさすらって旅を楽しむのである。
こうして各々がそれぞれのスタイルで温泉街を散策。
そしていよいよ温泉の営業が始まる10時になった。
再びみんなで集結して、「さあ、昨日散々冷やした体を伊豆の名湯で癒そうぜ!」と10時オープンの温泉に向かう。
しかし意気揚々とその温泉に向かった行ったユーコンが、突然その入口で「グハッ!」と血を吐いて膝をついたのである。
メンバーたちは慌てて「ユーコンさん!どうしました!大丈夫ですか!」と駆けつける。
虫の息のユーコンは、ヒュ〜ヒュ〜と息を吐きながら頭上の張り紙をただ指差したのである。
参加者たちは「オイ、マジか!」と叫び、「本当にこの人こうなのか!」とただただ驚嘆の声をあげるのが精一杯。
定休日もちゃんと確認し、散々時間を潰して待った挙句、まさかの「改装中」という仕打ち。
しかもやたらと細いボールペンの字だったので、入り口まで十分ひきつけてからの右ストレートである。
とりあえずカウント39くらいでなんとか立ち上がった僕は、この惨状をアガタ隊長に連絡すべく電話をかけた。
実はこの時、アガタ隊長だけ「僕は温泉入らず、近くにあるロープウェイに乗って富士山の眺望を独り占めしてきます♫」と言って、ロープウェイ乗り場の方に移動していたのだ。
しかしそんなアガタ隊長から送られてきたのは、以下のような写真だったのである。
それは富士山の絶景写真ではなく、ただの絶望写真だった。
もう天気といい休業といい、ユーコンカワイフルコースが各地で展開。
ある意味参加者たちは「他のツアーでは絶対味わえないっす。なんというか…逆にすごくいい体験させてもらってますよ」と優しく僕を励ましてくれたのである。
で、そこから駅まで結構遠かったんで、「もう疲れたんでバスで帰りましょう」ってことに。
しかしそのバスが定員オーバーで5人くらいしか乗れなかったというまさか。
結局乗れなかった者たちはそこから駅までの延長ハイクスタート。
バスに乗れた低血圧Mちゃんの荷物を直前まで持ってあげてたスナフキンNさんは、「Mちゃん…バスに乗ったんだったら荷物持ってってよ〜」とこの表情。
しかもなぜか一番元気であろうアガタ隊長がバスに乗ってて、最年長の影引率Fさんがハイクさせられてるというまさかも地味に炸裂していたりするのである。
10:40
やがてようやくハイク組も伊豆長岡駅に到着。
ここはなにやらアニメ「ラブライブ!」の聖地巡礼的な場所らしい。
しかしそこでは、無駄な延長ハイクでクタクタになった先ほどの「マゾライブ!」のバンドメンバーたちのぐったりとした姿が。
しかし頑張った者にはちゃんとご褒美がある。
我々が駅のホームに出ると、
なんとそこでは、多くの市民が「ようこそ伊豆へ」の横断幕を持って我々を大歓迎で出迎えてくれたのだ!
目の前には七福神や、反射炉のゆるキャラまで!
事前にこんな仕込みをしておくなんて、さすがはアガタ隊長だ。
実に贅沢なツアーである。(もちろん僕らとは関係ないです。この翌日から始まる静岡デスティネーションキャンペーンの告知活動だったんですね)
こうして最後は七福神たちに見守られて、再び最初の場所である三島駅まで帰還。
なんだか色々あった波乱万丈の川旅だったが、終わってみたら純粋に「楽しかった!」と満足げの参加者たちだったのであります。
で、こっからは行ける人だけで延長戦。
本来の最終目的地である「沼津漁港の海鮮丼」を目指し、いざ移動開始である!
第9章 富士燦々!
13:00
意気揚々と漁港に向かったメンバーたち。
そこでまずは僕が撮った以下の写真をご覧いただきたい。
あなたはこれを見て「え?写真っていうか全部グレーだよ。」って思ったことだろう。
でもこれはちゃんと僕のカメラで撮った写真だ。
そう、ここに来る途中、僕は豪快にカメラを落としてレンズをぶっ壊してしまったのである。
ことここに来ても自損系の事後代償を忘れない男。
これも全て、目的のお店が定休日だったり改装中じゃないようにと願っての行為なのである。
そしてその追い代償(修理代総額26,568円)の甲斐があって、なんとお店がちゃんと営業していたという奇跡に恵まれた。
ここがアガタ隊長一押しの超名店「魚河岸 丸天」で、とれたての海鮮飯がドドドン!と鎮座。
本来は川から直接来るはずだったが、もう今となってはどうでもいい。
そしてここの名物が、このやりすぎが極まった猛烈な「かき揚げ丼」である。
もうかき揚げすぎちゃって、ドンブリからポルナレフの頭が飛び出たような強烈なインパクト。
食べても食べても終わらないポルナレフとの死闘に、結局吐きそうになってるスナフキンN。
一方、僕は最強豪快メニュー「魚河岸にこにこ丼」をチョイス。
これが猛烈に美味かった。
しかしマゾの探求者である僕は、予期せずしてワサビの塊を一気食いしてしまい、この悶絶っぷり。
何はともあれ、こうして土地のものを食って旅をできるのはやっぱり幸せだ。
その後も漁港をプラプラしたり、
深海魚水族館で仲間に会ったりして充実の川旅は終了。
そして全てが終わったその時。
最後の最後で、やっっっっっっっっっっっっっっっと富士山がご登場。
空想上の山じゃなかったんだね。
ほんとはこいつを見ながら川下りするはずだったが、まあ全て上手くいかないってのも旅の面白いところだ。
イレギュラーもひっくるめて楽しんだもん勝ち。
川下りは旅の内の一つであって全てじゃないんですよ。
とはいえ、ただの観光の中に「川下り」が入るだけで旅はすごく充実するんですよね。
これが「川旅」の世界なのであります。
今回参加してくれた人たちは、こんな状況でも「楽しかった!」「また川旅したい!」って笑顔で言ってくれました。
今の所誰からも訴訟を起こされてないんで、きっと本当に楽しんでくれたんだと思っております。
カンムギでのツアーの方はかなり時間がかかりそうなんで、しばらくはこういう形での遠征ツアーをちょこちょこやっていこうと思っております。
その時はまた告知するんで、「川旅してみたい!」「パックラフトに乗ってみたい!」ってな人は是非にご参加くださいまし。
何はともあれ、僕自身もとても楽しめた二日間でございました!
参加者の皆さん、本当にありがとうございました!
そしてなんか色々すいませんでしたぁ!
※おまけ&今回使用したウェア&ギア一覧は次のページへ
押忍!パックラフト初で参加のスナフキンNです。
いやー、集合から初日の半分位までは爽やかハッピーツアーで、このままゴールデンタイムにドラマ化されるんじゃなかろうか?と浮かれるほどでした。怪我マスターIさんの晴れ男の能力とアガタ隊長の何だか分からないパワーはゴイスーだなーと感激です。
その後の、急転直下の寒波から大雨、挙げ句の果てには翌朝の爆風。
まさにユーコンカワイここに有りと存在感を示してましたね。
ユーコンさんは伊豆は鬼門なんですかね。
しかし、ツアーめっちゃ楽しかったです!
川に浮くのがあんなに楽しいとは思いませんでした。
流れの緩いところでプカプカ浮いてたのが、妙に落ち着くと思ったら、ハンモックと似たようなかんかくなんですね。
夜の大宴会も初めてで、家でも外でもオートミールばっか食ってるボクからは都市伝説のようなキャンプ飯の数々。
ここはランドネか?いや、ランドネは大雨ではやらない!?と混乱してしまいました。
そして、翌朝の怪我マスターIさんから「よく怪我するから分かるけど、折れてます」宣言には、感服しました。
ユーコンさんツアーなので天候系トラブルは受け入れてたので予定通りです。
それにしても、
パックラフトって初めてでもめっちゃ楽しめました。
また是非参加したいです。
今年中には自分の進水式やるぞー。
PS、トラブルには慣れてたつもりでしたが、ラストのカメラ事後代償にはド肝を抜かれました。
お疲れ様っす!
ほんとねえ…前半部はなんとも言えずハッピーツアーだったんですけどね。
雲が太陽を遮ってからのローリングストーンっぷりはもう誰にも止められなかったっすね。
僕と伊豆はなにか磁場的に妙な化学反応を起こしてしまうんでしょうかね?
僕の中で伊豆って場所は常に荒れ狂ってる修羅の国ですよ。
とは言えほんと楽しかったですよね。
これ読んだ人がどう思うかは謎ですが、それは結構参加者さんも思ってくれてたと確信しておりますよ。
仕込んであんなことできませんからね。あの流れで改装中はないっすよ…。
でも普段歩き系の旅をしてる人に、あの川の独特な旅感を浮遊感を味わってもらえたのはよかったです。
確かにあの感じ、ハンモックに似たものがありますよ。
でもだらけてんだけど進んでるからある程度の生産性もあって背徳感はないというか。
ぜひまた進水式、並びに浸水式やりましょう!
カメラの修理代に猛烈にドン引いた男より。
ユーコンさんこんにちは。
パックラフト、テン泊…このブログやpeaks見てるとやりたい気持ちを抑えられなくなります!
遠征ツアーにも参加してみたいなぁ
自分の場合もう少しの期間我慢なので、我慢期間が終わったらリミッターを外そうと思います!
最後にご報告です。
最近水回りのトラブルにより家が半分水没しました。被害総額は100万近く…
最初軽いノリで来た水道屋さんドン引いてましたよ。
原因はpeaks と呪いのカードだと言っておきました。
呪いのカード恐るべし…
この事前代償いつかどこかで活きるといいな…
静電気兄さん、どうもっす!
山ではなくこの川旅の回でコメントくれたんは嬉しいですね。
まさに静電気兄さんのような人にこそこの体験はしてほしいっす!
いやあ、ほんと、僕広い川原で野宿することが好きでアウトドア始めたようなもんなんで、手段が登山だろうとパックラフトだろうとそれができたら幸せなんですよ。だからぜひやってほしいっすねー。
今後僕単体で企画するツアーでもレンタル艇用意して初めての人でも楽しめれるような企画していきたいと思ってます。そん時はぜひに!
そしてもうすでに骨折を凌ぐハイパー事前代償やらかしてるようで…まさかもうすでに浸水式を済ませていたとは…。
なんせカードだけじゃなくサインまでしてますからね。早めに燃やした方がいいですよ、マジで…
参加者(被害者の会ご一同様)には申し訳ないけど、大変楽しく読ませていただきました。
ごちそうさまです
来週の京都、やっぱり雨マーク。
ユーコンさんが西の方に寄ってきたら相殺されるかも?とか思ったけど
寄りたいパンやさんやカフェが臨時休業になるかもしれんし・・・
できる範囲で構いません、東の方に寄っててください~
くうう、やっぱり雨ですかあ…。
ここにコメント入れてしまった時点で天にバレたんでしょうね。
関係者は軒並み同罪だ!と。なにぶん前世で相当な悪さをしたと思われますんで…
来週はそこまで京都から遠くない岐阜の山県市に籠っております。
僕の威力は近隣5県まで及ぶんで京都は厳しいかもしれませんね。
自然豊かなところに行けば雨、人里を歩けば臨時休業はデフォルトなんで、京都につき次第、お寺の座禅体験に申し込んで想像で京都を楽しむことをお勧めします。
まあ多分座禅教室すら住職の急な発熱で中止になるでしょうけどね。
もうね、荷物、服装、脳内シュミレーション、1からやり直しですわ・・・
な~んか腑に落ちないんだけど、京都トレイルのユーコンさんは晴天なんだよな~
あの時はおそらく京都の形状的に陰陽師的な法則で色々封印されたんでしょうね。
そう考えれば元ヤンさんも素敵な時間が過ごせるかもです。
悪霊は岐阜で静かに息を潜めておきますよ。
押忍!
安定のユーコンワールド展開で楽しく読ませて頂きました(笑)
代償を払いまくりな二日間でしたね・・・
そこがユーコンさんらしくて面白かったのですが、本人的には痛い出費でしょうし
素直に笑えない気もします・・・!
とはいえ、パックドラフトは興味はあれど
泳げないゆえ水が怖いので、手を出すことはないかと思っております。
場外から見守っているゆえ別の事では参加させていただきたいと思います!
海苔さん、どうもっす!
なんでなんでしょうね。波乱というか安定というか、ある意味こんなツアーあんまないんじゃないでしょうか?
そして率先してガイドが屁こいたりカメラ壊したりと、ライブ感溢れる代償プレイでしたね。
今回は無料のイベントなんで、修理代とかトータルするとめちゃめちゃお金払っておりますよ。それであの雨と風ですもの。我ながら大したものです。
ちなみに僕、こんだけ川行っておきながら一切泳げません。小学校の水泳の授業はずっと赤帽でした。
正直川で沈した時は下手に泳ぎまくって体力消耗するより、足を下流に向けて流れが落ち着くとこまで流れていくのが正解です。そのためのライフジャケットですから泳げる必要ありませんよ!
もちろん場外参加で夜の宴会だけ来てもらってもいいっすよ。
また関東方面でやる時は是非お気軽にご参加くださいませー。
ユーコンさん、こんにちは
1日目もカオスでしたが、2日目もかなり残念な感じだったのですね。
まぁ平常運転と言えば、平常運転ですが…
参加された方たちもこれに懲りずにまた静岡に遊びにきてください^^
旅行記だけ見ると伊豆がまるで荒れ狂った不毛地帯のように思えますが、基本的に普段は風もなく温暖でいいところですよ。
またどこかでこんな企画があればレンタル艇を持って参加します。
あっ、間違えて2人用のパックラフトを貸してしまった方ゴメンナサイ・・・
その節はお世話になりました!
色々と協力してもらって、おかげで多くの人を素敵な川旅の世界へ…
って言いたいところですが、まあ結果としていつも通りというか、せっかくのご協力を無にしてしまう僕のパワーが溢れかえってしまいまして…
初日の夜ももうちょっと落ち着いてゆっくり話したかったんですけどねえ。
なんせ滝の下だったんで…
僕は以前西伊豆の海で嵐で死にかけて以来の伊豆でしたが、やはり僕にとっては修羅の国でした。
僕は知らないですが、伊豆はいいところだと聞いております。
いつかちゃんとした伊豆に迎えてもらえるよう、今からコツコツと私物を壊したり失くしたりしていこうと思いますよ。
僕の方でまだしばらく自艇をいくつかストックできないんで、関東方面で遠征ツアーやるときはまたお助け〜ってなるかもです。
遠慮なくご厄介になります!
今後ともよろしくお願いします!