やはり猛烈に忙しくて中々記事が更新できない。
おまけにこの3週間ほど四六時中咳が止まらず苦しい毎日。
その咳は夜になるほどに最高潮に達し、ひたすら明け方まで寝室を盛り上げ続ける。
結果的にそんな一人長渕オールナイトライブは朝まで続き、毎日ほとんど寝れていないという悲惨さ。
とりあえず咳トレ効果で腹筋が鍛えられていると言い聞かせて何とか頑張っている。
さて、そんなこんなで半月くらい前の出来事になるけど、せっかくなんで軽く川下りの模様を。
実は静岡の三島在住の当ブログの読者さんが、旅行がてら岐阜に来るから一緒に下ろうってことに。
で、こっちとしてもちょうどパックラフトを買ったばかりのパパラッチKの筆下ろしダウンリバーがしたかった所。
なので「じゃあ童貞1人連れて行っても良いですか?」と了解を得て、4人で川を下る事に。
ついにでお初の人達なので、「天気予報は今曇りになってますが、僕がいるので雨になります。降水確率も+50%で計算してください。」と注意事項をしっかり伝えておいた。
選んだ川は、僕が「他県人おもてなしリバー」もしくは「筆下ろしランド」と呼んでいる板取川の下流区間。
他県人からするとヨダレが出るほどの清流で、パックラフト童貞にとっても瀬有りカーブ有りと訓練に持ってこいの川だ。
それではサクサクッと記録として。
GoProも忘れて行ってるもんだから、ろくに写真も撮れておりません。
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久しぶりの川下り。
僕ははやる気持ちを抑えられず、随分早めに家を出た。
向かった先は岐阜駅。
そこで名古屋から来る童貞パパラッチKを拾って、三島の人達との合流場所を目指すのだ。
やがて岐阜駅が近づいてきた頃。
LINEがテケテケテケテケテケテケンと陽気な感じでパパラッチKからの着信を知らせて来た。
もう岐阜駅に着いたのか?
さすが童貞。
1秒でも早く喪失したいから早漏気味に駅に着いてしまったんだろう。
しかし電話口からは、明らかに様子のおかしいカスカス声で、
「すいません…今..起きました…面目次第もございません…」というまさかな第一声。
さすがはブッチ職人パパラッチK。
色々企画していた彼のバースデー登山をブッチされて以来の見事なるブッチである。
彼の細かい名ブッチャーぶりは他にも多々あるが、もはやこっちも慣れてしまっているのでサプライズでも何でもない。
僕は「しばらく童貞のままで生きて行くがいい」と静かに電話を切り、そのまま岐阜駅をスルーして待ち合わせ場所に向かった。
確か彼は夏前くらいにパックラフトを買ったはずだが、全然川での出番がない。
彼のパックラフトは家に温存しすぎて、そのうち部屋でただ膨らませて自分を慰めるだけのダッチワイフになってしまう可能性がある。
今後彼のパックラフトの事を、畏敬の念を込めてダッチラフトと呼ぶ事にしよう。
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残念ながらパパブッチKとは合流できなかった。
しかもおかげで集合場所に早く着きすぎてしばしの放置タイム。
やがてこちらの人達は定刻通り集合場所へ。
三島が誇るドS男とドMガールが織りなす「ミシマズム(MISHIMA-SM)」のお二人である。
彼らは二日前から曇り予報の岐阜近辺に来ていたが、最終日に僕に会う計画を立てちゃったもんだからこの二日間ひたすら雨だったらしい。
もちろんこの日も降ったり止んだりのどんより天気だったが、僕のブログを読んでいるのでこの世界観にいちいち落胆はしない。
ミシマズムは、ドSの「ミソギライKさん」とドMの「巻き添えMさん」の2人で構成されるパックラフトユニット。
トンカツに味噌がかかっている風習をこよなく嫌うミソギライKさんは、「どうせ雨で濡れるんで問題ないです。増水した板取川もドンと来いです。」と早くも板取川をサディスティックにねじ伏せる気満々。
一方そんな特攻系のミソギライKさんのサディスティック川下りに毎回連れ出されて巻き添えを食らっているのが「巻き添えMさん」。
かつて大増水の長瀞に連れ出された挙げ句轟沈して「1キロほど泣きながら流された」という小粋なマゾ経験あり。
本当はのんびりした川下りがしたいらしいが、基本いつも巻き添えを食らって激流しか行かせてもらえないという悲しい宿命を背負った女性なのである。
さて、そんな二人とともにいつものスタート場所に移動。
この数日間結構な雨が降ったため、板取川は相当増水して流れも急流。
せっかくの清流も今日に限っては小濁りのバッドコンディション。
「今日ものんびり川下りできないのか…」とうつむく巻き添えMさんの前では、ミソギライKさんが「いやあ!良い感じの増水っすね!」と大満足の表情。
子供たちを相手にしたお仕事してる人だからマッタリした感じの人を想像していたが、実際はオラオライケイケ系の男だった。
お命軽視系のランボーNあたりと組ませたら、喜々としてパックラフト並べて小歩危にでも突入して行きそうな雰囲気である。
そして「ブログどおり本当に忘れ物が多い人なんですね」と言われた通り、しっかりGoProを家に忘れてきた僕。
おかげで10年以上前のサブ防水コンデジしかなく、三脚もないもんだからこのような出発記念写真に。
まるでレンコン農家のスナップショットみたいになってしまったが、忘れたんだからしょうがない。
ヘルメットの上のGoProアタッチメントだけが物悲しげである。
で、僕としてもこんなに増水した板取川は初めてだったから正直怖かったんだが、エイヤッと出発。
そして早速鉄橋の先に現れるのは、このコースの名物スポット「アゴ矢作の瀬」。
緩やかなカーブの先に地味にテトラポッドがある場所なんだが、特に慣れてない人でも問題なく通過できる区間。
しかしここはかつてチーム・マサカズのアゴ割れMと矢作Cが謎の「テトラ直進突入」を敢行し、警察が来て竜巻が発生して最後にはクレーン車で「上げカヌー神事」をしたという伝説のスポット↓。(参考記事:板取事変〜警察のちクレーン時々竜巻〜)
もちろん増水しててもこんな所に突っ込む事なく無事に突破して行くミシマズムのお二人。
巻き添えMさんもその現場を振り返って、ここを経験した者が必ず呟く「何故こんな簡単な場所で…」と伝説の二人を偲んでいる。
僕もかつてこの場所で激しい巻き添えを食った者として、後進の巻き添え人へとしっかり「巻き添えとは何ぞや」を見せてあげられたようで鼻が高い。
そしてその後は今まで経験した事ない増水の板取が始まる。
しかしいかんせんGoProじゃないもんだから、肝心のド迫力の瀬の模様が撮れてないのが残念でならない。
いつも「このブログは話を盛り過ぎだ」と言われるから信じてもらえないだろうが、パックラフトだった事もあり相当な迫力だった。
しかもこの二人はスプレーデッキ付きのアルパカラフトだから浸水も少ないが、
僕のNRSパックラフトは「さあ、水入って来い!」っていう潔い仕様だからすぐに水風呂状態に。
挙げ句凡ミスによって常に空気漏れを起こしていた状態で、フニャフニャ+水風呂という沈しなきゃおかしいって状態で何度も瀬に突入していた。
まさにインポなのに高額な泡の国に突入して行くような訳の分からん状態なのである。
これにはミシマズムのお二人も「さすがのマゾですね」と唸らずにはいられない。
で、その後も必死な操船の中で瀬を乗り越えて行く。
しかもGoProじゃないからその瀬の中で振り向いて写真を撮らねばならないというスリル。
おまけに必死で撮った写真はほとんどが水滴メインだったりする。
川の急流度は常時このレベル。
ほんとに激しい瀬では当たり前だが写真撮る余裕なんてない。
今思えばこんなお店にパパラッチKを連れて来なくて良かった。
いつもの板取川は堀北真希似の清純ガールしかいないが、本日出勤しているのはジャバ・ザ・ハット似の女のみ。
こんな激しすぎるお相手で童貞を喪失していたら、今後彼は相当なキワモノ好きになってしまう所だった。
童貞どころか命すら喪失していたかもしれない。
本日はちょっと筆下ろし日和じゃなかったので、パパラッチKは己の寝坊に命を救われたようだ。
ジャバ・ザ・ハットにヘロヘロに打ちのめされる姿も見てみたかったが、その手の姿は雲ノ平で散々見たから暫くは見なくていいだろう。
その後もひたすらジャバの猛攻を交わして行くミシマズム&ヨウシズムの3人。
返す返す動画で撮れなかったのが悔やまれるジャバアタックの数々。
そしてかなりビッグなジャバの攻撃を乗り越えた時点で、赤きハン・ソロが苦悶の表情。
そこには手漕ぎスポーツなのになぜか「腿をツる男」の姿が。
苦しそうに「いたたたたた!いたたた!いたたたた!」とケンシロウのように叫び続けるツり男。
これにはミソギライKさんも「あ!ブログでよく見るやつだ!」と、サド心が満たされて実に嬉しそう。
もちろん心配するより先に「これはブログ的に写真を撮っておくべきですよね。」と的確な状況判断でパシャリ。
僕もその判断に、苦しみながらも親指をグッと立てて讃える。
巻き添えMさんも「この人は巻き添えを食らうばかりじゃない!自ら巻かれている!」と、先達のセルフ巻き添えプレイに舌を巻いている。
やがて腿のツりに耐えながら快適な川下りは進み、
いつもの場所でゴール。
車を置かせてもらってる(600円ね)釣具屋のおっちゃんも、「よくこんな日に下ってきたもんだ」と我々をマゾ讃える。
ちなみにここで急流に押し流されてゴールし損ねると、その先には地獄が待っている。
是非次回はパパラッチKに何も知らない状態で突っ込んで行ってもらおう。
さあ、そんな感じで1人足りない状態だったが無事に三島の賓客をおもてなしする事に成功。
その後、メシを食いに行った先でミソギライKさんはミソカツ定食を散々ディスって帰って行った。
ちなみに彼らは帰り道で偶然寄った場所で、タイルで作ったタイルマンを発見したらしい。
結局このぐずついた3日間、彼らが岐阜でちゃんと観光できたものはこの「タイルマン」と「腿ツリマン」の二人の超人だけだった。
果たして彼らの岐阜へのイメージはどんなものになったのだろうか?
そしていつかは伝説の完璧超人「ダッチブッチマン」に会える日が来るのだろうか?
その日が来るのが今から楽しみなのである。
ブッチャーの反旗と板取・ザ・ハット
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MATATABI BASE
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初めまして!
いつもドMな記事楽しく拝見させて頂いてます。
私も先日パックラフトを手に入れて川下りの記事にかなり興味あります。
関西圏で初心者でも無難に下れる川ってありますか?
いつかご一緒したいです!
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tomoさん、初めまして!
こんなチープなマゾ日記を見てもらってありがとうございます!
パックラフト手に入れたんですねえ。しかもセルフベイラータイプ!めちゃくちゃ感想聞いてみたいですよ。いちいち排水作業すんのが面倒なんですよね。
最近結構周りでも購入者が増えてきて嬉しい限りです。
ぜひともいつかはパックトランピングスタイルで無駄にマゾってみませんか?
新しい自分ときっと出会えるはずです。すごい後悔はしますけど。
関西圏は京都の保津川と清滝川と木津川しか下ってないんでなんとも言えないですが、経験者には退屈ですが完全に初心者なら木津川がいいんでしょうね。
経験積んだら保津川は激流でおもろいですよ。夏場でも鮎釣り師気にせずに下れる貴重な川です。パックラフトなら大迫力です。
関西圏なら頑張って徳島か和歌山の川まで足を伸ばせば色々パラダイスが待ってますよ。
初心者的にオススメなのは徳島の穴吹川か、和歌山の熊野川かなあ。
パックラフトならではの川旅なら和歌山の赤木川や大塔川が最高です。
このブログが参考になるかわかんないですが、ぜひ素晴らしいリバートリップ体験して欲しいです。
いずれご一緒できる時があればぜひに!ぜひ岐阜の清流もご堪能くださいませ!
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川下りは穴吹川と四万十川でしただけでこちらのブログはとても参考になります!特にエリア別に分かれてるので素人には検索しやすく有り難いです。
ドSでドMなのでこういう記事見てるとワクワクしちゃいます(笑)
来週伊勢の一ノ瀬川と熊野川下ろうか計画してます〜。
私も家族を振り切らないとあそびには行けない環境ですがいずれご一緒させてください。ドライスーツ来て冬のパックラフトなんてどうでしょう?(笑)
あ、セルフベイラー記事にしましたので良かったら覗いてみてください。かなり良さそうです!
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いいですね一ノ瀬川。
僕が行った時は増水してたんで、通常時ならもっと清流だったはず。熊野ものんびりしてていい川です。
そしてこのブログにコメントくれる人は、川と山好きな人以上に家庭内で寂しい扱いを受ける中年男性が非常に多いです。
ぜひタイミングが合えば傷の舐め合いをしましょう。
ドライスーツあれば冬でも全然いけます。むしろ釣り人ゼロだし静かだしマゾだしで三拍子揃ってますね。
でもってやっぱセルフベイラーのやつ具合良さそうですね。
あとは激流時にどれだけ排水が追いついていくかってところですね。
僕は乗り降りが多いんでスプレースカートつきじゃないほうがいいから今のスタイルですけど、一時はセルフベイラーのBAKraftってやつをポチり寸前まで行った覚えがあります。
アルパカで出たなら最強ですね。
でもその分重量は多少重くなってるでしょうけど、マットいらずならそれも補えそうですね。
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こんにちは。
結局yukonさんの記事を参考に初パックラフトで保津川を下って
きました。動画も隅々まで拝見してたので少し安心感がありました。
でも終始緊張しっぱなしで吐きそうなくらいなんですがオモロすぎて
笑いが止まらずかなりぶっ壊れました。
パックラフト楽しすぎますね!
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tomoさん、どうもです。
すごいすね!一人で初めての保津川突っ込んでくなんて。
ダッキーでも迫力あるのに、パックラフトなら尚の事大迫力だった事でしょう。
保津川でセルフベイラーが問題なく機能してたって事は、性能的に水抜けの方は十分のようですね。
正直めちゃくちゃ欲しいです。
保津川は夏でも下れるから、近場にあるのが羨ましいです。
ここで経験積めば大概の所はへっちゃらで行けるでしょう。
激流も乙ですが、あとはキャンプ道具積んでのツーリングも楽しすぎますよ。
パックラフトはポーテージ楽だから割と謎の川でも行けるから冒険心も満たされます。
ぜひ関西方面での川の発掘よろしくお願いします!
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ドM的には最初にハードなとこ行っといたほうが後が楽かと思いまして。
沈も出来たし満足です(笑)
セルフベイラーは十分機能しましたよ!あとスプレースカートは
付けて外しての動作が煩わしいので無い分漕ぎに集中できますね。
キャンプ旅も楽しそうですねーいつかしたいと思ってますがまずは
もう少し経験積んで備えたいと思います。
以前の記事で屋久島の記事見てましたらパックラフトと合わせたら
面白そうだなって。私も縦走で2回行きましたがその時はそんな考え
全く無かったのは今思うと勿体なかったです。
私は死ぬほど疲れた記憶しかありません、血尿出たり(笑)
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しっかり沈してるってのがいいですよね。
完璧に全てを乗りこなすより、がっつりその川に抱かれてこそ初めて突き抜ける快感ってもんがありますよ。
パックラフトの世界はヘタに技術ばっか向上して乗りこなしちゃったらもったいないです。
その川の水を何リットル飲んだかで男度が上がります。
スプレースカートもクソ食らえです。
男なら真っ正面から荒波食らって恍惚の表情浮かべるくらいの変態がちょうどいいのです。
と言いながらチキンなんで激流も沈も出来れば避けて行きたいんですけどね。
屋久島はハードそうですが、西表島ならパックラフトと絡めた縦断が出来るみたいですよ。
血尿はデキる男の勲章です。
血尿でも血便でもどんどん出してマゾって行きましょう。