板取川/岐阜

シャカイフテキゴーシャーズの板取接待〜昼間のパパは男だぜ〜

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昼間のパパは〜 ちょっとちがう〜

昼間のパパは〜 光ってる〜

昼間のパパは〜 いい汗かいてる〜

昼間のパパは〜 男だぜ〜 (カックィー)



どこからか聞こえる清志郎の歌声。

板取川の山間にこだまする働くパパへの讃歌。

そう。

今はまさに平日金曜日。

僕は今、子供達のために全力で働いている真っ最中なのである。



そもそもなぜ金曜日の昼間に、はるばる板取川まで来て川の上で仕事をしているのか。

その理由は水曜日の夜にまで遡る。


その日、突然ピロリとメッセージを受信。

相手はジョンボーAとランボーNの武闘派二名。

実は彼らは金・土・日の三日間、雪の絶壁「白馬岳主稜線」で命を落とす予定だった。

しかしここに来て「風速20m」という予報に臆し、僕に対して「確か週末川行くんですよね?ひょっとしたら合流するかもしれません」と言って来たのである。


僕は週末の土曜日、日帰りで京都の川を漕ぐ予定だった。

しかも女子大生と二人きりでのキャピキャピ川下りを目論んでいたのだ。


その事実を知ったジョンボーAから、「女子大生の響きに負け合流させていただくことになりそうです。お邪魔してしまってすみません。よろしくお願い致しますm(_ _)m」との即決メッセージ。

これによって濃い顔二人の京都川下り合流が決定。

すっかりデート気分で浮かれていた所に、突然むさ苦しいおっさん二人が乱入してきてしまったのである。

近年まれに見る大惨事である。


しかも奴らは金曜日に事前に板取川でパックラフトの練習(ジョンボーAは初川下り)をするというではないか。

僕はこの時激しい嫉妬心に支配される。

何故なら「ジョンボーAの川童貞喪失を見届けるのは私だ」と常々公言していたからだ。

突然現れた東京もんのランボーNに、勝手にジョンボーAの操を独り占めさせてなるものですか。


そう思った瞬間。

ハッと気づいた時には有休届を提出している自分がいた。

なんてことだ…

これじゃあ仕事行くふりして板取川に行けてしまうではないか!



しかもその日の夜、僕は死を覚悟しながら嫁を呼び出して言う。

「なんかね…友達がはるばる東京から京都まで遊びに来てくれるって言うのよ。で、さすがに土曜日だけの日帰りじゃしんどいしさ。いろいろ案内もしてあげたいしさ。早めに帰るから土曜日..と…泊まって来ていい?どうかな?」と。

精一杯の笑顔と渾身の揉み手を繰り出し、猫なで声でゴロニャンと1泊の許可を願い出てみたのだ。

すると嫁は腕組みをしたまま、ニコリともせずこう言った。

「勝手にするがいい。私とお前との間には一生埋まらぬ溝がある。」と。


近年まれに見る大迫力。

僕は慌てて「うそうそうそうそ。やっぱ京都は日帰りでいいです。すいませんしたぁ!」と平謝りするが、彼女は「どうせ家にいたら発狂するんだろ?それも腹立つで行くがいい。今更何やっても溝は埋まらない。」とピシャリ。


何やら大きなものを失った気がするが(元から失ってる)、とりあえずあれよあれよと三連休という図式が完成してしまった。

精神的なダメージは凄まじいが、これは近年まれに見る大チャンス。

どうせ行くなら全力で遊びきらないと。

まあそこがダメな所なんだけど…。



金曜日は仕事行くふりして清流・板取川。

土曜日はJDガイドと共に探検・清滝川。

日曜日は延長戦の大激流・保津川。


完全に父親失格、旦那失格、人間失格の社会生活不適合者の3デイズ。

僕の悪天候が遠く白馬で20mの風を吹かせ、それが巡り巡ってまさかな事態に。


それではまずは平日金曜日の板取川のお仕事風景。

昼間のパパの光ってる姿を振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕はいつものように身支度を整え玄関に向かう。

子供達は「お父さん、お仕事頑張ってね」という無邪気な視線を父に送る。

僕は「じゃあお仕事行って来るね」と言って子供達とハイタッチ。

いつもと変わらぬ平和な金曜日の朝である。


僕は車に乗って家を出る。

会社は南だが、今日は北に進路を取る。

なぜなら㈱シェルパ兄弟社への大事な接待が板取川で行われるからである。

若干心がチクチクと罪悪感的な感情で支配されたが、ここは子供達のためにもしっかりと働いて結果を出さねばいけない大事な接待なのである。


現場で待っていると、やがて㈱シェルパ兄弟社の社長(右)と若手社員(左)がやって来た。

今日はこの二人を接待してご満足していただき、仕事を受注するのが目的だ。

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特に左のジョンボーAという若手社員は、今回が人生初の川接待。

ヒゲ面で悪人顔だが、こう見えてまだ何も知らない純真無垢な川童貞。

彼も期待で胸をときめかせているのか、この段階から激しく乳首を立たせて興奮気味だ。

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なんてやる気に満ち溢れた若人なのか。

この攻撃的なまでの尋常じゃないいきり立ちっぷり。

こいつは中途半端な接待じゃ契約は勝ち取れそうにないぞ。


早速我々は接待の現場「会員制クラブ・板取の蝶」へ到着。

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早速ランボー社長にはNo.1ホステス「アルパカさん」を、そして童貞のジョンボーAにはベテランホステス「ココペリさん」を、そして僕は馴染みの「NRSちゃん」をご指名だ。

恐らくアルパカ、ココペリ、NRSのパックラフトが一堂に会したのは、この日本ではこのお店だけだろう。


この手のお店で遊び慣れてるランボー社長は、フルドライスーツを着て童貞社員との格の違いを見せつける。

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基本的に山道具しか持ってない若手社員は、憧れの目で社長を眺める。

実は僕もフルドライスーツを持って来ていたが、正直暑いかなって思って着て来なかった。

この選択がこの後2日間にわたり僕を苦しめる事になるが、それはまた後のお話である。


それにしても相変わらず美しいお店だ。

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この数日ずっと雨が降り続いて増水気味にも関わらず、ここまでの透明度を維持しているのはさすがは岐阜の名店。

これにはたまらずソワソワし始めるヒゲ面童貞社員。

しかし大人のランボー社長ははやる彼を制止し、ここでしっかり「お店の流れ」や「ホステスの乗りこなし方」をレクチャー。

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ヒゲ面童貞社員も表情を不安でいっぱいにしながら、脱童貞に向けて社長の虎の巻に耳を傾ける。

「いいかヒゲ面。焦りは禁物だ。まずは相手を褒める所から始めて、徐々に心の障壁を取り除くんだ。あとはこのベテランホステスに身を委ねればいい。今は恋人(山)の事は忘れて、目の前の彼女に集中するんだ。」

そしてランボー社長は、優しくヒゲ面童貞社員をココペリさんへと誘導する。

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パックラフト界随一の懐の深いココペリさんは、実に安定した体型で薄汚れたヒゲ面童貞を優しく包み込む。

それでも体がカチカチで乳首タチタチな彼はまだ緊張がほぐれない。

なのでしばしこの静水域で二人きりでトーク(練習)して頂いた。

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この手の童貞に対して手慣れたココペリさんは「今日はお仕事ですか?」と優しく切り出し、彼も「ウッス!今日仕事ッス!お前も接待されてみろって社長に連れて来られたんス!」と会話を弾ませて平静を取り戻して行く。

そしてある程度慣れた所で、それぞれのホステス同伴で接待の旅へと出発です。

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しかし良く考えてみればこの二人、本来は雪の白馬岳にいたはずなのに凄い方向転換だ。

かつて沢遊びを目論んでいたランボー社長は、ジョンボーAの発案で沢装備のまま白馬三山を縦走させられた苦い過去がある。

今回はその時の仕返しだとばかりに、山装備しか持ってないジョンボーAを白馬から川に連行して来たのである。

㈱シェルパ兄弟社は、社員同士で騙し会うのが社風のようだ。

こいつは一筋縄では接待は成功しないぞ。


さあ、いざ出発。

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ココペリさんとの事前トークがあったからか、ヒゲ童貞もすっかり元気にピースサインだ。

しかし即座に「あの現場」がやってくる。

クラブ板取の蝶の最大の難所。

かつて「板取事変」という歴史的な事件が勃発した場所。

「アゴ矢作の瀬」である。(参考記事:板取事変〜警察のちクレーン時々竜巻〜


早速我々は上陸しスカウティング。

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そしてこの名所をスカウティングした者が必ず口にする言葉をこの二人も呟く。

「なぜこんな簡単な場所で…」と。

童貞のヒゲ面社員ですら「まさかこんなに早く…」と、かつての先輩童貞達の早漏ポイントを前に愕然としている。


そして「俺はそんなヘマはしない。俺は若いんだ!」とばかりに角度をつけて若さをアピール。

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まるでスポーツ紙の凄十の広告の「彼、どうやら飲んだらしい」の一コマのようではないか。(分かる人だけで良い)

しかしあまりいきり立ってアゴ矢作の二の舞になっては困るので、時折上陸しては社長に教えを請うヒゲ乳首。

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僕も一生懸命教えるんだが、どうしても教え方が長嶋茂雄スタイルなので伝わらない。

それでも前から僕、後方からランボー社長が凄十ヒゲ夫を挟み込むという鉄壁のガイドを展開。

彼にはこの開放的な快感を心行くまで堪能しながら男になって欲しい。

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これにはヒゲも大満足。

しかしこのように多少慣れて来た所から、このクラブ板取の蝶はおもてなしを開始する。

急にミラーボールがクルクル回り出し、激しい音楽と共に瀬の登場。

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しかしまだ川の怖さを知らない童貞野郎は、ひょうひょうとした表情でこの瀬を乗りこなして行く。

後で聞いたら「ひょうひょうとしてたんじゃなくて、必死すぎて顔がこわばってたんです」と言っていたが、その時の我々にはそれが伝わっていない。

なので我らは勝手に「あ、こいつ調子に乗り出したな。浮かれてやがるな。」と判断。


こうなってくると、仕事とはいえいちいち教えるのが面倒になって来る。

しかもこのドヤ顔である。

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童貞野郎が陥りがちな「あれ?俺ってその線で才能アリ?」っていううぬぼれ。

ここまではベテランホストのココペリさんの安定感と、ランボー社長と僕のサポートがあってこそのノー沈。

これには社長も見かねて「マゾ商事さん。もう彼の面倒は見なくていいですよ。」と、ニヤリとしながらあっさりヒゲ社員を見捨てたのだ。

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さすがはかつて激流で沈した際、己の子供より先にパドルを助けて嫁さんにド叱られた男だけはある。

愛する社員をあえて千尋の谷に突き落とし、自力で這い上がって来る事を望んでらっしゃるのだ。

僕はそんな社長の男気に心を打たれた。


こうして僕とランボー社長は、ヒゲ挟み込みのフォーメーションを解除して彼を置き去りにして行く。

突然置いてけぼりを食らったヒゲは必死で僕の後を付いて来る。

僕はあえて流れの激しい所に攻め込み、うぬぼれヒゲ童貞を巧みに誘導。

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後方を振り返れば、ドカーンっと波に跳ね上げられるうぬぼれ童貞の姿。

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さあ、ここからが弊社(マゾ商事)が得意とするマゾ接待。

続いて現れたのは川の流れが3つに別れる場所。

そこに突入する直前、ランボー社長は右、僕は左に展開。

そして行き場を失ったうぬぼれ乳首は、そのまま最難関の真ん中のルートに吸い込まれて行く。

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そして最後に待ち受けていた落ち込みに、彼は「回転」しながらケツから落ちて行った。

これぞジョンボー川下り奥義「ジャギスペシャル(ローリング後方ひねり段差落ち)」である。


しかしそれでも彼はなんとか踏ん張って沈せずに必死で我々に食らいつく。

なにやら遠くの方から「コラー!待って下さいよー!俺童貞なんすよー!もう見捨てるんですかー!」と聞こえたような気がしたが気にしない。

そんな必死な社員を全力で振り切ろうとするランボー社長。

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確かに我々は「パックラフトを1から教えます」とは言ったが「2からも面倒を見る」とは言っていない。

我らのモットーは放任放置主義。

死にたくなかったら己の手でその道を切り開け。


そして息つく暇も与えず再び激流まみれに。

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振り返れば、横向きのまま瀬に突入して来る哀れな童貞の姿が。

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そしてさらに接待の勢いは増す。

うぬぼれた童貞を鍛えるには、激しいだけじゃなく緩急が必要だ。

ここまで散々突き放しておいて、急にストップして「記念写真撮るからそこで体勢キープして!」と指示。

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これにはたまらず流れに押し流されまいと必死のパドリング。

この上腕二頭筋破壊のスペシャルマゾ接待に悦びの笑顔が止まらない童貞ジャギ。

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しかも「ごっめ〜ん。写真撮れてなかったわ。もう一回。」と僕の追い打ちにも晒される。

きっとこの時のサングラスの奥は白目むいてたに違いない。


しかしこれこそが我らの愛。

アブノーマルな彼に通常の童貞喪失なんてさせるわけにはいかない。

これから立派な社会人として、新人の彼にはあえて荒波を被っていただいたのだ。

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どうか感謝して欲しい。

むしろ初心者講習代として2万円くらい貰いたい所である。



やがて腹も減ったんでランチで接待。

マゾ商事のランチは、基本「水を作る」所から始まる。

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何か卑猥な物を絞っているように見えるがさにあらず。

これが最近、㈱シェルパ兄弟社が運営するランボーズデポで買わされた携帯浄水器「ソーヤーズミニ」である。

そしてその水で米を炊くべく、これまたランボーズデポで買わされた焚き火用の「アルミポッド」にて炊飯。

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これでもかとばかりに「御社の製品を愛用してます」アピール。

出来る男の接待とは、このような細やかなアピールが出来るかどうかなのである。

そしてあえて煙の流れる方ばかりに移動して「頑張ってる感」を演出。

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子供たちよ。

今お父さんは必死で働いているぞ。

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どうだ、昼間のパパは光ってるだろ?

いい汗かいてるだろ?

お前達も、お父さんみたいに立派な社会人になるんだぞ。

遊びに行くのは週末だけにしておけよ。


しかしである。

この炊飯接待には若干時間がかかる。

なんと㈱シェルパ兄弟社の二人は「炊飯するなんて聞いてませんでした」と言ってコンビニ弁当食ってるじゃないか。

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それでもお父さんは諦めない。

しっかり石で圧力かけて…

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じっくり蒸らして…

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できあがり!

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驚異的な艶、そして立ち上るご飯の香り。

何気に初の焚き火炊飯(以前はめし袋使ってた)に感慨もひとしお。

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もう今後アルファ米なんて食えやしない。

ウマすぎて感動が止まらないのだ。


しかしである。

なんとここに来て「悪寒」も止まらないのである。


実はランボー社長の忠告を無視して、「多分暑いでしょ」という判断によってフルドライスーツを着て来なかった私。

ここまでのずぶ濡れと、このやたら時間かかった炊飯タイムによってすっかり体を冷やしてしまったのだ。

間違いなくこれはいつものように風邪引くパターンである。


ひとまずランボー社長が新人社員に「もっと火を焚いてあげなさい」と指示。

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しかし何気に山ウェアしか持ってないヒゲ社員も、ここに来て寒さで打ち震えている。

あまりに寒いから、この後僕とヒゲ社員でリアルに相撲を取ったほどだ。

平日金曜日の午後に、40近い濡れたおっさん同士のおしくら相撲。

こういう人達の事を、世間一般では「社会生活不適合者」と言うんだろう。


さあ、腹も満たしたし社会の枠からもはみ出た所で再出発。

ここからは童貞ヒゲ朝青龍もちゃんと置いて行かれる事なく、優雅にクラブ板取の蝶で夢見心地タイムへ。

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そして散々接待し、散々働いた所でそろそろお開き。

ゴールの川原にて退店のお時間がやって来ました。

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大満足のランボー社長と、まだ未練タラタラで川に後ろ髪を引かれるヒゲ白目。

しかしもうこれで彼は立派に川童貞を卒業。

あれ程ほったらかしにされたのに、見事に最後まで沈する事なくココペリさんを乗りこなした。

この自信に満ちた胸の張りようが全てを物語っているではないか。

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もう乳首しか立ててなかったあの頃にサヨウナラ。

これからは己を立てて独り立ちして欲しい所である。


そして僕の方としても接待は大成功。

やはり全力で働いた後の気分は爽快である。


我々はその後、温泉に入って冷えきった体を温めた。

そして僕はそろそろタイムカードを押す時間に。

大好きな仕事が終わってしまうのは切ない。

しかし私には帰りを持ってくれている家族がいる。

残業はしないのが私のモットー。

残業なんて仕事の効率が悪いダメ社員がすること。

というか残業したら色々バレちゃう。


こうして僕は定時に上がり、一路我が家を目指して帰宅。

家に着くと、子供達が玄関まで出て来て純朴な笑顔で「おかえりなさい」と言って抱きついて来る。

僕は「ハハハ。良い子にしてたかな?あんまりお父さんに近づいちゃダメだぞ。ちょっと仕事がハードで風邪引いちゃってるからね。」と優しく言う。


そう。

私は人間のクズ。

モンドセレクション・社会生活不適合者金賞受賞の男。


そして他の二人の社会生活不適合者も近くで車中泊して待機中。

そして翌土曜日の朝、彼らは「昨日一緒に遊びました」的なそぶりを一切出さずに僕を迎えに来た。

そしてしれっとそのまま京都に向かって車を走らす。



そう。


我らの名はシャカイフテキゴーシャーズ。


この世に遊び場がある限り。


この熱い戦いは終わらない。


昼間のパパは「男」なのである。





るろうに中年・京都大火編へ   〜続く〜



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



今回も最悪な感じでしたね。

毎度言うのもなんですが苦情は受け付けません。


それではおまとめ動画であります。

動画くらいは爽やかにまとめております。



あと参考マップです。

初めて下った時と同じルートだから、その時のマップ載せておきますね。



当時と違うのはスタートの川原が綺麗に整備されてたのと、告白未遂の瀬が消滅していた事くらいです。


やっぱ板取川は良い川だ!



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