◉ 愛すべき旅道具

マゾでもわかる!脱童貞縦走装備講座

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無念にまみれた乗鞍岳の雨天中止。

一度盛り上がってしまった気分の引っ込みがつかない男。

どうすることもできない、このやり場の無い想い。


せめて家の中で登山気分を味わいたい。

そこでその日に実施したのが、常念山脈縦走に向けての準備とブログ用の撮影。

これが今の僕に出来る精一杯のアウトドアだ。



というわけで、今回は「仮想一泊二日北アルプス縦走装備」のご紹介。

実はこれはチーム・マサカズの「テン泊チェリーボーイズ達」のための記事。

いちいち彼らの質問にその都度答えるのも面倒なので、ここで全部まとめます。

と同時に、今後の自分の持ち物チェック&計量化検証のための記事なのであります。


これからテン泊縦走デビューしようっていう童貞野郎必見。

おそらく「ホットドック・プレス」並みに脱童貞に役立つ記事になるはずだ。


まああの雑誌自体が「童貞が書いた童貞のバイブル」と言われたくらいなんで、今回の記事も所詮マゾが書いたマゾバイブル程度で見ておいてくれた方がいい。

あの雑誌の通りにやって女性を口説けた試しが無いし。


なので逆にバリバリのジゴロ登山家は入室禁止です。

異論はあるでしょうが、僕もまだ模索中ですのであしからず。

あくまで個人的見解ですが、お暇な人はどうぞ。


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まずこれが全装備でございます。

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改めて写真見ると、本来乗鞍行ってるはずの雨の日に暗い部屋の中でこの地味な作業をやっていた自分への哀れみの感情がわいてくる。

でもせっかく休日使ってシコシコ撮影したんで、気を取り直して紹介して行きますよ。


まずは基本のキ、ザックですな。

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僕のは5年くらい前に買った60Lのもの。

あのシェルパ斉藤さんやホーボージュンさん愛用の名ザックとして名高い、グレゴリーの「トリコニ60」だ。


個人的に、容量に関しては「60Lで収まらないものは余分なもの」という勝手な認識がある。

縦走童貞野郎ほど余計な妄想に取り憑かれて、知識を詰め込み過ぎて大概本番で大失敗するものだ。

60Lという容量こそが、童貞の身の丈に合った「大きすぎず小さすぎない」ベストサイズだと思う。


夢は大きく荷物は小さく。

これがデキル男の秘訣。

60Lザックで、年配のベテラン山ガール達の視線はもう君のものだ。


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お次ぎはザッグの下段に収まるこいつら。

ザックの下段は「軽くてかさ張るもの」が基本だ。

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寝袋とマットとダウンジャケットとグローブとレインウェア下(この写真に写ってないけど)。


寝袋はもう8年くらい使ってる、モンベルの今は無い「no.4」という数字のもの。

当時は川での野宿用で買ったもんだから、正直これだと山の稜線上では寒い思いをしたこと度々。

長く使ってるから縫い目から羽毛がドシドシ出てくるし。

多分現状ではno.5くらいの暖かさしかないだろう。

理想はNo.3あたりかシュラフカバーが欲しい所だけど、お金無いんで防寒着多めでカバーしてます。

童貞野郎は寒いよりは温かい方が絶対いいので、ちゃんとした温かい寝袋を買うべし。

冷たいベッドじゃ彼女の心はほぐれないぞ。



そんでマットもモンベルの空気入れるタイプのやつ。

空気入れるタイプと言っても、決して間違って南極2号を持って行ってはダメだぞ。

マットは長さが色々あるけど、僕は現状150サイズ。

いつも枕はマットの上に載せる必要がないので、172cmの僕でも150で必要十分の長さだ。

本音言えば120か90にして、足にザック敷いて寝ればそれで十分。

いずれ短いサイズのものを買って軽量コンパクト化を図る予定。

あとよくマットをザックに外付けしてる人が多いけど、岩場の多い急登・急下降では岩に当たって危険なアイテムになるので基本的にインしてます。

童貞野郎たちは、下心はしっかりとインして決して表に出さないようにする事が重要だ。



で、この寝袋+マットという「絶対に濡らしたくない」組み合わせ。

こいつらが濡れると、マットはともかくダウンの寝袋はシッポを掴まれた孫悟空の様に威力を失ってしまう。

そこでこのお二人には軽量防水ザックにご入室していただきます。

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そしてこいつらをザックの下段にパッキング。

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行動中や休憩時にとっさに欲しくなりそうな「ダウンジャケット」「レインウェア下」「グローブ」を手前に入れておけばすぐに取り出せる。

ほんとはダウンジャケットも小さいドライバックに入れたい所だけど、今はお金無いからビニール袋にでも入れて行きます。

というわけでザック下段の心得は「軽くかさ張るものとたまに出し入れするもの」を入れるってこと。

下心はあくまでもライトに、そして時折表に出したりしまったりするのが脱童貞への近道だ。


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さて、じゃあザックに中身を入れて行こう。

まずパッキングの基本は「重い物は背中に近く上の方にある事が望ましい」という事。

こうする事で担いだ時に実際の重みよりも軽く感じる事が出来る。

相手への重い愛情は出来るだけ体の近くにしまっておいた方が、相手の女性に「重たい男」として煙たがられなくて済むぞ。


というわけで一番重たい「水」が来ます。

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左側のだんご小僧のことではなく、その横にある2Lのリザーバーがそれです。

子供の相手をしながらの作業なので、これ以降この乱入者がちょくちょく邪魔に入りますのであしからず。


で、今のザックには当たり前のようについてるリザーバー入れにセット。

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体に一番近い位置にちゃんと来るようになってるから便利ですな。


僕は脱水で何度か死線をさまよっているので、基本的に水は3Lは持って行く事にしている。

飲料用2Lと、後で出てくるけど調理用兼非常用1L。

登山道に確実な水場がある場合以外は、結構重くても脱水の地獄に比べれば絶対に3L持って行くんです。

どうしても重量を減らしたいときは、割り切って山小屋で高価な水を購入するべし。

童貞野郎たちがどうしても喪失したいときに、割り切って石けん小屋で高価な愛を購入するのと同じ原理だ。

でも重くても、そこはできれば自力で頑張ってほしい所だ。


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さあ、水以外の物を入れて行こう。

底の方にパッキングして行くのは「テント場に着くまで使用しない奴ら」だ。

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左から防寒着、着替え、テント。


まずテントだけど、基本的に僕は本体とポールを別々で持ち運びます。

赤いスタッフサックがテント本体で、乱入小僧が持ているのがポール。

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テント本体は純正のスタッフバックがでかすぎたので、イスカの軽量スタッフサックに入れてます。

それをさらにちょい大きめの防水バックに入れる徹底っぷり。

雨が友達の僕としては、基本的にズブ濡れになる事を想定してパッキングしてます。

大きめの防水バックだと、荒天の撤収時にいちいち濡れたテントを畳まずに雑に押し込めるから便利。

防水バックだから、逆にザック内の他の荷物も濡らさずに済むんです。


で、テント場で使う防寒具は軽量で止水ジッパー使ったスタッフサックにまとめて押し込みます。

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ニット帽が踏みつけられてる気がするが、気にせず先に進みます。

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パタゴニアのフリースR2とR1、薄手と厚手の温かタイツ、ニット帽。


僕は寒がりの冷え性野郎で、稜線上テン泊で随分と寒く苦しい夜を越えてきた。

テントが通気性抜群な上寝袋のダウンも薄いので、その分対策として防寒着はしっかり持って行くようにしている。

がっつり温かいもの一着よりか、防寒着も重ね着で空気の層を多く作るようにしてます。

もちろん極寒時の行動時にも中間着で着られる物ばかりなので、状況に応じて日中でも活躍する事も。

とにかく童貞野郎達は、クールな態度よりも暖かみのある態度で彼女との夜を迎えよう。

もしクールな態度で口説き落とせるようになれば、もう君は立派なジゴロ野郎だ。


で、翌日の行動時に使用する着替えはパーゴワークスの「ビフォーアフター」サックの「ビフォー」に入れます。

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初日の汗だらけの服はアフターへ。

サックの中敷きが移動するので、このサック一つで新品と使用済みが同じ容量で持ち歩ける優れものサック。

ただ以前に槍ヶ岳で失敗したのが、予定外だったまさかの3日目に突入してしまったことにより、「アフターからの再出動」という悪夢に見舞われた事もある。

まあどうせ歩き出せば汗まみれになるんだし、山では同じ服を着続ける事もアリだ。

ただ臭い男は嫌われるので、童貞野郎達は防臭効果のあるメリノウール素材のパンツをチョイスするといいだろう。


じゃあこいつらをパッキングして行きます。

まず一番奥に「かさ張るけど軽い」防寒着達を押し込めます。

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「上に行く程重い物を」という原理を考えると、この位置で彼らには「上げ底」としての役割も演じていただきます。

で、そんな裏方さんたちの上に、背中側に重いテント本体を入れて外側に軽い着替えを入れます。

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「体に近い程重い物を」の原理だと、この位置にテントが来るのがオツなんです。

ちなみにこいつらはみんなクッション性のある奴らばかりなので、こいつらの隙間に割れて困るような物があれば押し込んで行きます。

こういう奴とか↓

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一応これも重量のある瓶じゃなくてペット素材の軽い奴です。

童貞野郎達は何かと緊張する事が多いだろうから、こういうのを持って行って景気づけするのも手だぞ。

時には酒の力を借りてバーンと行ってみようぜ。


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さて、お次ぎはこいつら。

ザック上部には「行動中にたまに出番がある奴ら」だ。

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左からお食事セット、エマージェンシーセット、サブザック。


まずお食事セットは全部一つのサックにひとまとめにしてます。

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余計な物を持って行かないように、この中に収まる物以外は切り捨てるという目安にもなってます。

一泊二日で以下の感じ。

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基本装備は「調理用兼非常用の水1L」「ジェットボイル(ガス缶はインしてます)」「火がつかなかった時用のライター」「折り畳み箸」「食器拭き用のティッシュ」「スープ・珈琲用の畳めるカップ」。

食材は「早ゆでパスタ」「パスタの素3食分」「パスタの茹で汁で作るスープ3食分」「コーヒーとココア」。


食材に関しては省エネのためにサラスパ用とかの早ゆでパスタが気に入っている。

茹で汁も捨てる事なくスープにすれば、結構いい食事が出来るし貴重な水も有効活用できる。

これに右はじにちらっと写っているアルファ米のメシを、予備兼足りなかった時用に持って行きます。

初日の昼飯だけは、水節約のためにおにぎりなどの無調理食材を買って持って行く。

でもこれじゃ育ち盛りの童貞野郎達には少ないと感じるかもしれないが、やはり最初のデートは吉牛などの重い物ではなく、軽いパスタでシャレオツに相手を口説いてみてはいかがだろうか?



続いてはエマージェンシーセット(緊急用救急セット)です。

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↑もちろんこの小僧は関係ないです。


このエマージェンシーセットだけは何があっても忘れてはいけない。

山をやる以上必携品であり、脱童貞野郎達にとっては「オカモトさんの近藤さん」と同じくらい重要な装備だ。

もはやエチケットと言っても過言ではなく、これを持たずにデートするなんて考えるべきではない。

こいつの中身に関しては以前記事を書いたんでそっちを参考に。(参考記事:背中にいつも愛人を

何かあった時に大活躍するが、出来れば出番が来てほしくない保険的な存在。

もちろん、本物の山岳保険や遭難費用保険にも加入しておく事。

脱童貞野郎達も「最初は大好きなあの子と」って思いがあるだろうが、出来れば他に数人の保険をかけておけばスムーズに卒業できるだろう。

例えまさかな相手だったとしても、それもきっといい思い出になるはずさ。


そして次はこいつですな。

コンパクトになる軽量のサブザックでございます。

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テン泊縦走ともなれば、重い荷物を置いて空身で山頂アタックする事もしばしば。

でも山頂でちょっとコーヒー飲んだり、カメラ持って行ったりする際にこのザックがあれば両手フリーで楽々持ち歩く事が出来る。

特に山頂アタックともなれば、三点確保で岩場を登って行く場面もあるだけに両手はフリーにしておいた方が断然いい。

これは槍とガップリ四つする前に撮ったもの↓

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これのおかげで、僕は軽々と(?)槍の穂先をへし折ってやったのは記憶に新しい。

とかくサブザックは持っていて損は無い。



で、この3つをザック上部にパッキングして行きますよ。

さっきのテントと着替えの上に、背中側に重いエマージェンシーセット、外側に軽いサブザックをパッキング。

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実はこの位置だと、いちいちザックの雨蓋開けて侵入せずとも、ザックのサイドジッパーから内部のこの位置に直接アクセスできるのだ。

エマージェンシーセットなどの「いつ出番があるかわからないけどいざって時はすぐに取り出したい」って奴を入れておくのに最適なポジションだ。


で、その上にそこそこ重いけど時折出番が来る「お食事セット」が来ます。

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もちろんここでも重いクッカーや水は体側で、軽い食材がある方を外側にパッキング。

やるからには比重に関しては徹底するべし。

こうすることで、前傾気味に登っている時に荷物の重量が腰の体幹上に来るから、実際よりも軽く感じる事が出来るんです。

脱童貞野郎達も初めて彼女を部屋に呼ぶ時、「エロ本の隠し位置」や「ティッシュの配置」などに気を配るのと同じだ。

勝負は本番の前から始まっていると心得るべし。


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さあ次はザックのフロントスペースに入れる奴ら。

このフロントスペースは僕の場合意外とあまり使わないので、とりあえずこいつらを入れてます。

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ザックのレインカバーと、サンダルね。


サンダルはよく「あると便利」って扱いになってる本が多いけど、僕的には「必需品」に入れておきたいアイテムだ。

テント場でのリラックスアイテムとしてなくてはならないものだし、登山中の休憩時にも靴擦れ防止用に靴と靴下を脱ぐ時にも重宝する。

とりあえず今はモンベルのソックオンサンダル(靴下履いたまま履けるサンダル)をチョイスしているが、ここ数年ずっと「ベストなサンダル」を模索し続けている。

クロックスがメジャーなんだけど、天の邪鬼な僕は出来るだけクロックスじゃないひと味違うものを求めているが、中々これという物に出会えていない。

軽くてかさ張らず、でも足先の保護が出来ていて靴下履いたまま履ける安価な物。

それは「痩せてるけど肉付きがよく、ガードは固いけど気楽な感じでデートに誘える女性」を探すような問題。

サンダルとは意外と奥が深い問題なのだ。


で、そいつらをフロントスペースに押し込みます。

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サンダルは外付けでもいいんだけど、ここにこうして入れるとクッション替わりになって内部の荷物の保護にもなる。

いずれ見た目もカッコいいサンダルを手に入れた時は、堂々と「見せパン」「見せブラ」のように「見せサン」をかまして山ガール達の視線を欲しいままにする予定だ。

脱童貞野郎達も自信を持って己をさらけ出してほしいものだ。


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で、続いては雨蓋に入れる奴ら。

基本的に頻繁に使う軽い小物や行動食なんかがここに来ます。

僕の場合はここに「防水ゴミ袋」「折りたたみ座布団」「臨時カメラ保護用防水袋」「ヘッドライト」とパンなどの大きめの行動食が来ます。

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まず一番上のモンベルの「防水ゴミ袋」は密かに活躍したりするんです。

別にゴミ袋なんてコンビニの袋でもいいんだけど、こいつだと密閉性があるから匂いが外に漏れない。

しかも例えばラーメンの残り汁などの捨てるに忍びないものもそのまま持って帰れる。

ゴミの量が増えてこれば、ザックの外に取り付けられるのでこれまた便利。

そしてこの中にはビニール袋に入ったトイレットペーパーも潜ませている。

これで最悪自分の分身も持ち帰るなんて大技もかます事が出来る。

さらに達人ともなれば、悪天候でテント内から外に出られない時に、ダイレクトにこの中に放尿をかますなんてウルトラCも可能。

そして達人を越えた変人ともなれば、その放尿後の袋を寝袋の中に入れて「湯たんぽ」代わりに使用する変態も現れるかもしれない。

なんにしても大変に便利なゴミ袋なのであります。


あとは折りたたみ座布団も休憩時に、濡れた岩場やゴツゴツした場所なんかで重宝します。

よく使うから雨蓋の位置か、サイドポケットに入れてます。


そしてかなりの大雨になった時、絶対にびしょ濡れにしたくない一眼カメラを入れる為のモンベルの防水バック。

これは中に柔らか素材のクッションが入ってるから、雨天時のカメラの保護には欠かせないんです。

普段は使わないんで、この中に耐衝撃の意味も込めてヘッドライト入れてます。


で、出番の多い順にこんな感じでパッキング。

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あとはかさ張るけど軽いパンなんかを、休憩時にさっと食えるように入れておく。

パンは小分けされた5個入りのクリームパンが僕のお決まりのパンでございます。


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さあこれで大方ザックの主要箇所は埋まってきました。

続いてサブな奴ら。

別にサブな奴らって言ってもホモの事ではない。


まずサブポケット。

僕はここにテントのポールを着けている。

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本当はこいつもザック内に入れたいんだけど、これを入れるとコンプレッションベルトで荷物を圧縮できないから外付けにしてるんです。

この状態で雨蓋を閉じれば、バッチリ固定されます。

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でも転倒して折らないように気をつけないと行けないから、これは今後また考えて行きます。

一応このポールを、足を折った時なんかに添え木としてもテーピングでぐるぐる巻きにして使用できますな。


そしてこのトリコニ60には、いい位置に「ボトル入れ」が設置されている。

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もちろん僕はリザーバー使ってるんでボトルは使用しない。

なのでここにUL三脚をセットいたします。

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己撮リストとしては、この位置にすぐ出し入れできる三脚がいる事がどれほどありがたい事か。

僕にとって山で一番良く使う道具は「三脚」なんです。

ベストマゾポイントに出くわした時、ここから侍のように三脚を抜き、颯爽と己撮りしてまた戻す。

その一連の作業の美しさと恥ずかしさは、マゾピニストとしてはなくてはならないものだ。

脱童貞野郎達も早くその「三本目の脚の秘刀」を抜いて、大人の階段を駆け上がってきてほしいものだ。


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さあ、これでトリコニ60が完璧に埋まった。

しかし利便性を考慮すると、もう少しこのトリコニさんを自分色に染めてやりたくなるのが男心というやつだ。

ここからはそんなオプションな奴らのご紹介だ。


まずトリコニさんのベルトポケットは非常に小さくてあまり物が入らない。

そこで容量の多いオプションザックをここに取り付けている。

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行動時にいちいちザックを下ろさずに、動きながら適切に行動食を摂取したい時に非常に便利。

この中には各種行動食とiPhone、そしてジップロックに入れたドライフルーツとナッツの特製トレイルミックスが入っている。

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トレイルミックスは自分好みに辛いのと甘いのを数量調整して持ち運べるから便利。

パワーバーに関しては開封後にべたべたになる事もあるので、ポケットウェットティッシュとゴミ用の小さなビニール袋もお忘れなく。


お次ぎに左ショルダーベルトの位置にこいつ。

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随分と昔に買った折りたたみ携帯電話用のものなんだが、今ではここにガーミンのハンディGPS「eTrek20」を入れている。

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この位置だと即座に現在地確認できるし、何より衛星情報を受信しやすい。

方向音痴で遭難マニアの僕には、GPSは今や欠かせないアイテムでございます。


でもって、一番頻繁に使うのが一眼カメラを入れるこの「チェストバック」。

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いつもは最近買ったパーゴワークスの「フォーカスL」を使うんだけど、どうもこのトリコニ60に着けると位置が微妙だったので、久々に元祖「ホーボーチェストバック」が再登場と相成ったわけです。

個人的にはカラーリングがトリコニと合ってるし、取り付けた時もトリコニとの相性が良いから気に入っている。


しかもこのチェストバックは前面を開くとマップ入れになってるから、GPSとあわせて使うと非常に便利。

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そしてここには軽量で薄っぺらい山財布もイン。

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この位置に財布があるのは何かと便利。

でも計量化だと言って札しか持って行かないと、有料トイレに出くわした時に非常に困る。

必ず100円玉3枚くらいは入れるようにしておいた方がいい。

実際に僕は何度も失禁寸前まで追いつめられて、顔面蒼白で下山した事がある。


で、チェストバックのメインスペース。

このチェストバックは本来よく使う小物を入れる為の物で、とても便利なポケットが沢山ついている。

でも僕はそのポケットを一切使わず、もっぱら本来の使い方ではない「一眼カメラ入れ」として使用。

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ちょうど前回買った小型の「富樫源次レンズ」を装着しているからスッキリ入っている。(参考記事:アマゾンサマーアタック〜みさらせ根性レンズ〜

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カメラを首からぶら下げていると歩行の際にうっとうしいし、岩にぶつけたりするから危険だ。

でもこのチェストバックに入れておけば、必要な時にさっと取り出せて未使用時はバッグの中でしっかり固定&保護されるというわけ。

しかもこのチェストバック自体がブラブラしないように工作まで施してます。

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こうしていると、背面のザックのがちょっと前面に引っ張られて重量分散されるというおまけ付き。

これはちょっとした発見だった。

そして今回は、交換レンズももちろんこの中にインして持って行きます。

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もうこのチェストバック無しに、一眼カメラ携行登山は考えられない程に便利なのです。


脱童貞野郎達は、正直一眼カメラは重いから普通の防水コンデジでも持って行った方がいいけどね。

いきなり最初から一眼クオリティーを体験しちゃうと、もう元のコンデジには戻れなくなるから注意が必要。

最初はイチャイチャにゃんにゃんだけで満足できていたはずなのに、新たな興奮を求めるあまり深い快感の世界に立ち入りすぎると純朴だったあの頃には戻れないぞ。

勉強がしたいのならまずは有名女優のものからレンタルするべきであって、いきなり企画ものに手を出すべきではない。

まだお前達にはソフトオンデマンドは早すぎるのだ。


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さあ、これにてついにパッキング完成。

9月時期の一泊二日の北アルプス縦走を想定した、脱童貞に向けた縦走装備講座でした。

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これで総重量15kgほど。

このくらいの重量が丁度いい重さであって、それ以上の重さは童貞野郎には荷が重すぎる。

あまり背伸びしたデート計画では、ホテルまで完走する事はできないぞ。


そして行動時の服装を含めるとこんな感じですな。

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ついでだからざっと紹介して行く。


トレッキングポールは軽量ポールの、ブラックダイヤモンド「ディスタンスさん」。

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とにかく軽いし、未使用時にはザックのチェストストラップにぶら下げておける使い勝手の良さ。


今回常念山脈縦走に持って行くのは伝説の登山靴「マムートさん」。

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今回の縦走には己の進退を賭けて、悲壮な覚悟で挑む。


で、ロングゲイターは軽量ゴアテックスのいかす「イスカさん」。

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何気に足元冷え性な僕は、テント場でも寒い時は「防寒具」としても活用してます。


下半身な奴ら。

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インナーパンツはファイントラックの「スケパンさん」。

その上にCW-Xの「タイツ兄さん」が来て中厚手の靴下。

で、ストレッチ性の高いノースフェイスの「ハーパンさん」で決めます。(10月からはマムートのロンパンさん)


上半身な奴ら。

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インナーはファイントラックの「スケシャツさん」にノースフェイスの「ドライロンTさん」。

その上にノースフェイスの「ドライTさん」。

アウターはマウンテンハードウェアの最強透湿クールQ素材ジャケット、ドライステインジャケットこと「クールQちゃん」。

帽子はノースフェイスのゴアテックスキャップ「黒帽さん」。



以上、これで全装備でございます。

もちろんここに「夢」と「愛」を入れる事を忘れてはいけない。

童貞野郎ほど気持ちががっついてしまう所だが、何より大切なのはロマンとシチュエーション作り。

それを忘れてしまっては彼女達は振り向いてもくれないぞ。


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長々と散々に語って参りました。

溜まりに溜まった鬱憤をこんな形でしか発散できない、そんな今の自分に対する切ない気持ちをごまかす事が出来ません。

しかしそれもあと少しの我慢です。

ここまでがっちり準備を整えました。

いよいよ週末、ザギンを逆走して北アルプスの女王を口説きに行って参ります。


さあて、土日の燕岳の天気はどうなのかな?

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またまたぁ。


うそだろ?

冗談キツいぜ。


いくら気の弱い養子野郎だって、いい加減怒るぞ。

ここまで散々童貞野郎達に講義をぶちかましてきたが、これじゃ僕自身が立派な「素人童貞」じゃないか。

誰もこんな「山にすら行けない奴の脱童貞講座」なんて信用しないぞ。

まるっきりホットドック・プレスみたいになってるぞ。


ここまでして行けなかったら…。

このままこの装備達に火を放ってキャンプファイヤーでもしようかな。


このまま一生快晴童貞を貫き通すのか?

それともついに北アの女王に優しく受け入れられるのか?



誰かこんな私を救ってください。


もういくらでもお金払うから。


早くこの地獄の世界から卒業させてください…。



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コメント

    • ヒロ
    • 2013年 9月 16日

    SECRET: 0
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    yukonさんはじめまして、こんにちは!

    満を持してメールします!



    決して「マゾ」を検索ワードにいれたつもりはないのですが、半年ほど前から購読させていただいてます。

    自分も埼玉で、ドS妻子と日々格闘しながら登山を満喫していますので、同じような環境がワタシを導いてくれたのかもしれません。スタンド使いが惹かれあうように。



    自分もホットドッグプレスに「グレゴリーをもってる奴はクール!」と記載されていた頃から、グレゴリーを愛用しています。

    テン泊用のはバルトロですが、やはりグレゴリーは機能面・デザインでも自分は好きです。



    今回のパッキン記事、まさにドーテー諸君にはバイブルといえる記事ですね。いろんな意味で。

    自分もいくつかかぶるアイテムをもっており、共感できるものがありました。

    シートゥーサミットの完全防水のやつなんか、マストですよね!

    ただ、南極2号関して言わせていただくのであれば、冬季に使用するとホール部分が凍結し、流血する恐れがあるのでそこは慎重に見ていったほうがよいです。yukonさんくらいのカリスマになると、あえてというのがあるかもしれませんが危険です。冬季だけはやめてくださいね。



    悪ノリしすぎて文章が長くなってしまいましたが、これからも記事を楽しみにしています!

    • yukon780
    • 2013年 9月 17日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ヒロさん、はじめまして!
    同じドS嫁のスタンド使いが埼玉にいたんですね。
    当ブログは同じようにドS嫁と戦いながらアウトドアに邁進する苦労人達のオアシスとなっているようです。
    独身貴族や浮かれた晴れ男野郎どもは中々このブログには辿り着けないだけに、ヒロさんも選ばれし不遇アウトドアマンなのですね。

    そして同じグレゴリー使いとの事。
    やっぱりグレゴリーは持ってて所有欲が満たされるほど、機能も見た目も秀逸ですよね。
    ただ僕は何も知らない頃店員の言うがままに「L」サイズをあてがわれて、実は体にフィットしきれてないんです。
    だから二日目から腰の締め付け部分が痛くなってきて、脚の靴擦れとともに隠れた名マゾプレイヤーとなって僕を楽しませてくれてますよ。
    もう少し頻繁にテン泊行けるようになったら新しいトリコニ買うつもりです。

    パッキングに関してはまだまだ試行錯誤中です。
    もっと経験積んで、ぎゅうぎゅう縦入れで50Lザックに入るくらいまで軽量コンパクト目指したい所。
    重い荷物持つのも好きなんですが、やっぱり家庭内事情のある我々は、限られた日程の中で長く動ける事が重要なのでやっぱりもっと工夫して行きたいですね。
    ほんとはもっと防水サック使ってザック内完全防水化を図りたいんですが、何気にあれ高いんですよね。

    南極2号は初心者ドーテーが間違えて持って行きがちなアイテムなので注意が必要です。
    いくら使い慣れた物を持って行きたいからといって、本来の登山と言う目的を忘れてはいけませんね。
    たちまちヒロさんの言うような大惨事に見舞われて、自身が「難局3号」となって雪が溶けた春に発見される事でしょう。
    もし僕がそうなっているのを発見したなら、出来ればそっと南極2号を引きはがして家族と対面させてください。
    やはり父親としての威厳だけは守る必要がありますので。

    では、今後も悲惨な目に遭うカヌー野郎をヨロシクお願いいたします!

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