キン肉マン。
キン肉星の王位継承者であり、言わずと知れたスーパーヒーロー。
彼は幾多の激戦の末、数々の超人達に勝利を収めて来た。
彼が負けたのは師匠であるプリンス・カメハメ戦くらいなもので、まさに最強の超人なのである。
しかしそんなキン肉マンが、プリンス・カメハメ以来の敗戦を喫した唯一の相手がいる。
その超人の名は「ミキサー大帝」。
言わずと知れたマリポーサチームの中堅。
元々はただの家庭用ミキサーであり、夢の島に投棄されていた時に超人に生まれ変わったという豪快な設定の超人である。
しかしミキサー大帝は己の実力でキン肉マンに勝ったわけではない。
彼を裏で支えたチームメイトの存在があったからこそ、ミキサー大帝はキン肉ドライバーを封じ込めて勝利を収めた。
そのチームメイトの名は「ミスター・VTR」。
彼は身体がビデオ編集機器で構成された機械超人。
撮影した映像に対し巻き戻しやビデオ合成などの操作をすると、それがそのまま現実に反映されるという特殊能力を持つ。
ミキサー大帝がキン肉マンに勝てたのは、彼がミキサー大帝の負けるシーンを編集でカットするという荒技を繰り出したからだ。
まさにゆでたまごワールドが見事に反映された超人。
言ってみれば、彼こそ史上最強の超人だと言っても過言ではないだろう。
そんな彼が世に登場してからおよそ25年。
時空を超えて今、なんと我が家に「ミスター・VTR」が届いたのだ。
ついに時代がゆでたまご先生に追いついた。
小学生の頃、ワクワクして少年ジャンプを見ていた我が眼前にあのマリポーサチームの次峰の姿が。
25年が経って多少姿形は変わったが、当時の面影はしっかり残っている。
現在のミスター・VTRは「GoPro(ゴープロ)」と名を変え、世界中の超人とタッグを組んでいるという。
彼のサポートは多岐に渡り、主にエクストリームな現場で戦う超人にピッタリくっついてその能力をいかんなく発揮している。
時に大波と戦うサーファー、時に滝を落ちるカヤッカー、時に大空を舞うスカイダイバー、時に氷壁を登るクライマーetc…。
今、こんな感じで世界中にミキサー大帝が氾濫中。
彼らはミスター・VTRを身につける事によって、よりその行動範囲が変態になっていった。
世界中の命知らず達が「俺のカッコいい姿を見てくれ」とばかりにハードな場所でのハードな撮影を始め出し、己の無茶さを世に配信し続けている。
言わば「マゾの媚薬」と言っても過言じゃない呪いのアイテムと化していたのだ。
その呪いによって調子に乗ったミキサー大帝達は思わぬ事故に巻き込まれる事もしばしば。
噂ではあの某元最強F1レーサーがまさかのスキー場クラッシュで事故ったのも、このミスター・VTRが原因だったとも言われている。
思えばキン肉マンを撃破して最強超人と思われた本家ミキサー大帝も、その後「ミートくん」に破れるというハイパーまさかを披露している。
GoProの魔力に見入られた者は、思いもよらない事故に巻き込まれるという良い教訓だ。
ちなみに日本での著名なミキサー大帝はこの人である。
彼が度々頭に付けているのがミスター・VTR(GoPro)。
実は一日テレビを見ていれば、必ずどこかでGoProが使われている場面に遭遇する。
最近頻繁に見られる空撮映像のほとんどがGoPro+ドローン(ラジコンヘリ)によるもの。
それはミスター・VTRが、普通にテレビ番組使用でも十分耐えられる画質を誇っているということを意味するのである。
今回はそんなGoPro購入記。
久しぶりの道具ネタ。
はっきり言って興味ない人にはどうでもいい内容が続くので、これ以上は深入りしないように。
映像に関してはド素人なので、専門的な事は他のブログとかを参考にしてもらいたい。
ここではあくまでもマゾ目線、そして少年ジャンプ目線で分かり易く(むしろ分かりにくく)解説して行きたい。
恐らく少年ジャンプを元にGoProを語っているブログは、ここが世界初だと自負している。
GoProに興味があって、本気で暇な同世代のおっさんだけが読むといい。
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そもそもGoProなんて買う気はさらさらなかった。
長らくその存在は知っていたが「映像=めんどくさい」という観点から手を出さずにいた。
でも最近カヌーやってて、絶対濡れちゃいけない一眼レフカメラを持ちながらの決死の川下りに激しいストレスを感じていた。
万が一撮影中に沈したらそのままグッバイと言う、なんだかロシアン一眼ルーレットって感じの命賭けカヌー。
これじゃ落ち着いて遊びに集中できない。
当然一番美味しい瀬の場所での撮影は出来ず、凄い所切り抜けても証拠がないから誰にも信じてもらえない。
どんなに文章で頑張って書いても、「また盛りやがったな」と言われておしまいである。
かと言ってハウジング無しで完全防水の一眼レフカメラなんて存在しない。
じゃあ防水コンデジ買えば済む話なんだが、どうしてもみんなJPEG撮影のものでRAW(生データ・後で深く色調整可能)で撮影できるコンデジが存在しなかった。
JPEG撮って出しではもう満足できない体になってしまっているんです。
今ではやっとミラーレスタイプのものでRAW撮影できるのが登場したが、これではメインカメラとしては画質が物足りず、サブカメラとしてはデカすぎて中途半端。
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でもこれの登場で、いずれは一眼レフの耐衝撃・防水ものが出ると期待。
そうなると、そこまでの「繋ぎ」が必要だ。
どうせ画質に期待できないんだったら、中途半端なもん買うよりなんか面白い画が撮れるお遊び的な繋ぎが欲しい。
なおかつ撮影はカメラ任せで、ちゃんと遊びに集中出来るやつが。
そこで昨今何かと注目されている「ウェアラブルカメラ」に目が行った。
または「アクションカメラ」とか「スポーツカメラ」とか呼ばれて、未だその呼び方すら定まっていないこの分野。
写真メインじゃなくて映像メインだけど、こいつなら基本体に装着した状態で撮影出来るから両手が自由になって実にストレスフリー。
小さいボディにハウジングがついてるからもちろん防水・耐衝撃。
写真に関しては「ついでに写真が撮れる」程度のもんだけど、激しい現場やシャッター切ってる場合じゃない現場でもしっかり記録可能。
しかも超広角なので、画的に非常に面白い。
こういう「別になくてもいい」程度の大人のおもちゃこそ遊び人には必要なのだ。
ただこの分野の発展は目覚ましく、各社競ってオツな製品を続々と世に投入し始めている。
これは一部だが、もうその種類は豊富すぎて何選んでいいのかさっぱり分からない。
そんな時である。
遠くの方から「ケーケケケ」というどこかで聞いた笑い声。
我が脳裏に25年の時を越え、なんと奴が現れたのだ。
なぜ今私の前にマリポーサチームの次峰が?
そう、実は彼こそこのウエアラブルカメラの先駆けの男であり、この分野の世界的トップブランド「GoPro」なのだ。
実はソニー製のものと最後まで悩んだが、父の遺言で「悩んだ時はシェアNo.1を買っておけ」という言葉を思い出したとか思い出さないとか。
やはりここは「少年マガジン」よりも、シェアNo.1の「少年ジャンプ」だという理論に則ってみたのだ。
で、このGoProを簡単に説明すると、アメリカのサーファーが「もっとカッコ良く己撮りできないかな?」というノリで作った製品。
そして「プロのアングルみたいに撮影できるカメラ」って事で「GoPro」と名付けられた初代機がこれ。
もう絶対ゆでたまご先生にインスピレーション受けたとしか思えないパクリデザイン。
日本人にはお馴染みの超人だが、まだミスター・VTRの事を知らない世界中の人達からこのカメラは大絶賛。
一躍これがサーファー達を中心に世界に広がって行った。
これを分かり易く、時代時代で「最強」が存在したドラゴンボールで例えるなら「ピラフ一味」と言った所か。
当時はまだギャグ色が強かったから、この程度の敵でも十分最強の敵として成り立っていた。
GoProも1代目はまだまだマニアックな奴らのギャグ的なカメラだったのだ。
そしてスペックアップして出された2代目「HERO2」が登場。
これの登場にてサーファー以外のエクストリーム野郎達にも一気に浸透。
この当時のウエアラブルカメラとして「最強」と名乗って良いハイスペックカメラとなった。
そう、ギャグ色の強かった中で初めて「最強の殺し屋」として登場したリアルな敵。
まさに桃白白(タオパイパイ)のようなカメラだったわけだ。
これを見て分かる通り、けり飛ばした柱に飛び乗って空を飛んで行くような奴に持って来いのカメラ。
まだ「舞空術」が一般的じゃなかった当時としては、まさに最強だったのである。
しかしそんな桃白白もかすんでしまうような「最強」が現れる。
それが3代目「HERO3」である。
ついに小型カメラでありながら、高解像度の4K撮影を実現させてしまったのだ。
これにてコアなエクストリーム野郎だけでなく、テレビ業界にまで普及して爆発的にGoProは世界中に広がって行く。
まさに世界征服を目論んだ最強の敵「ピッコロ大魔王」を彷彿とさせる最強っぷりなのである。
いよいよこれで業界No.1として確固たる地位を築いたGoPro。
しかし快進撃はまだ終わらない。
この大ヒット作HERO3の性能をさらにブラッシュアップして発表されたのが「HERO3+」である。
まさにピッコロ大魔王をさらに研ぎすました最強の男、「ピッコロ」の誕生なのである。
これにてウエアラブルカメラとしての「世界最強」は決定的となった。
僕も「よし!買うぞ!」と意気込んだ時点での最強は、まさにこのピッコロだったのだ。
僕はこのピッコロ(GoPro HERO3+ ブラックエディション)に絞って、ヤフオクという名の平原を彷徨い続けた。
資金は限られているから、少しでも安く上げるためだ。
だがこのピッコロ、やはり人気のキャラクターだけあって相場が全く下がらない。
出回っていてもほとんど定価と変わらないし、おまけのマウントとかがつくとむしろ定価を上回る。
相場としては40,000〜45,000円といった所だ。
僕は悩みに悩んでいた。
そんな時である。
突然空からボール状の宇宙船がドガーンッと降って来たのだ。
しばらく事態が飲み込めない。
しかしこの宇宙船の扉が開いた時、この地球上の「最強」の称号が一気に塗り替えられた。
中から出て来たのは「ベジータ」。
そう、なんとこのタイミングで最新機種「HERO4」が発表されたのである。
殺人鬼と魔物の次はまさかの宇宙人。
読者も戸惑う豪快な展開。
そしてベジータは戸惑う僕に対し、挨拶替わりとばかりにこのようなサンプルムービーをぶっ込んで来た。
全編GoPro4ブラックエディションのみで撮影されたこのムービー。
是非大画面で設定HD画質にして食らってみて欲しい。
もはや映画である。
元々サーファーの人がカッコ付けたいだけで始めたものが、今やマグマ探検野郎までもが手を出す危険なアイテムと化してしまったのだ。
僕はこのベジータのギャリック砲をモロに食らってしまった。
ピッコロでも十分だったのに、もう今更ヤフオク平原を彷徨う気になれない。
しかしこのベジータ、さすがは惑星ベジータの王子。
なんと税込価格63,720円という、とんでもなくお高く止まった戦士だったのだ。
いくら大人のおもちゃとは言え、さすがにそんな金は出せない。
嫁にバレたらギャリック砲どころじゃない威力の罵声を浴びてしまう。
しかしである。
黒いベジータの宇宙船の横にもう一つシルバーの宇宙船が落ちて来た。
中から出て来たのはこいつ。
「HERO4 シルバーエディション」である。
ベジータは最強種のブラックエディション。
で、こいつは「ベジータほど最強じゃないけどピッコロより強いぞ」というスタンスの男。
ちょっとお得なそいつの名は「ナッパ」である。
このエクストリーム向きなやる気満々な感じが好ましい。
しかもこいつ税込50,760円とベジータより大分お得。
まあそれでも正直高い。
ピッコロとの差はおよそ1万円だが、果たして1万円分の実力差があるのだろうか?
という事でその日から僕の頭の中で、「ピッコロVSナッパ」で連日天下一武闘会が開催されることになった。
かつて最強だったピッコロと、2番手だけどピッコロ同等の機能を持つ実力均衡の両者。
正直スペック的にはこの二人はほぼ変わりがない。
そうなると値段の安いピッコロが試合を優勢に進めて行くが、時折ナッパが卑怯な反撃を繰り出す。
なんとナッパが地中に植えた種から6匹の「サイバイマン」が出撃。
それぞれ「ナイトラプス機能」「暗所撮影に強い」「フルHD時最大60fps撮影」「音声録音の質向上」「ハイライトタグ機能」「クイックキャプチャ機能」というピッコロにはない機能でバンバン自爆攻撃。
そしてひるんだピッコロに対しナッパが口をカパッと開ける。
そして本人最高の技を繰り出した。
そう、この技こそ「内蔵タッチスクリーン」なのである。
起死回生の必殺技。
あのベジータにすら搭載されていないこの内蔵タッチスクリーン。
正直バッテリー持ちとの戦いと言われるGoProの世界において、電池を食うスクリーンは諸刃の剣。
本音を言うと「余計な事しやがって」と僕は思った。
しかし良く考えるとタッチスクリーンのないGoProは細かい設定をするのが非常に難儀。
WiFi使ってスマホ経由で操作も出来るが、結局それはそれで電池食うしスマホ側の電池も食う。
タッチスクリーンなんて必要ない時は切っておけば良い事だし、そう考えればあればあったで非常に便利だ。
ここで一気にナッパが優勢に。
しかも思わぬ所から援護射撃。
なんとヨドバシカメラで買えばポイントが5,000円くらいつくから、実質45,000円くらいだと発覚。
そうなるとピッコロとの差は5,000円。
そこに「新しい物好き」という我が欲望スパイスも一気に前線へ。
その瞬間、天下一武闘会の会場がまばゆい光に包まれる。
そしてその光が晴れた競技場の上には、グッタリと横たわるピッコロの姿。
そしてその横で誇らしげに仁王立ちするナッパの姿が。
こうして我が家に「ミスター・VTR ナッパエディション」が嫁いで来たのである。
まあこれだけ思い切れたのも、ヤフオク状況を見る限り将来的にこいつのが高く売れるからってのも決め手だった。
次回HERO5(フリーザ)が現れたとしても、ナッパをほぼ定価に近い値段で売ってちょい足しで新機種に手が出し続けられるじゃないかと。
さて、それではこの筋骨隆々のナッパちゃんをじっくり脱がして行こう。
中身はこんな感じでした。
ハウジングのバックパネルが通常のもの以外に、防水は3mに落ちるけどタッチパネルを操作できるバックパネルと、防水性ゼロになるけどガッパリ空いて音声を拾い易くするパネルの3種類が入っていたのは嬉しかった。
これならカヌー程度なら防水でもタッチパネル操作可能で、耐衝撃だけ気にするような晴れた山とかでは専用フレームを買う事なく穴開きパネルで音声拾いつつ保護もできる。
そしてこのナッパ最大の必殺技であるタッチスクリーン。
このように今までスマホ経由じゃないと確認できなかった画角の確認も容易。
そして面倒だった設定変更の作業も本体のみでサクッと出来るのが良い。
多分僕の使用用途的にはあまり長撮りはしない(編集で1旅5分以内に収めたいから)だろうから、予備バッテリー1個持ってりゃなんとかなるだろう。
でも気温の低い雪山とかで使ったら、あっという間にバッテリー無くなるだろうな…。
こればっかりは現場でテストしてみんと分からんね。
そして肝心のこいつの画質なんだけど、正直4K(フルハイビジョンの4倍高画質)の高解像度は現時点では無用の長物。
あまりに高解像度過ぎて、それを編集できるハイスペックPCもなけりゃ視聴できるテレビも持っていない。
なので基本的にはフルHD(1080p)画質での撮影となる。
そしてここで注目すべきは「フルHD時最大60fps撮影可能」という部分。
映像ってのは基本パラパラ漫画みたいに静止画の集合体。
1秒間に何コマ(この場合60コマ)撮影出来るかの数値がfps。
この数値が高いほど映像はスムーズにヌルヌル動き、スロー再生時の安定感にも繋がる。
ちなみにiPhoneでのフルHD撮影時の最大fpsは30しかないらしい。
難しい事はここでは書かないので、このfpsってのを分かり易く北斗の拳で例えてみよう。
今までは誰も目で追えなかった「北斗百裂拳」。
恐らく1秒間で100発は繰り出されているはずだが、30fpsでは大量の残像しか写らなかった。
これではせっかくケンシロウが頑張って1秒間に100発打ってても「ほんとに100発打ってるか?」と疑われてしまう。
しかしナッパの60fpsだと、しっかりと1発1発の拳を捉える事が可能。
さすがに1秒間で100発までは無理だが、その内60発はしっかりと目視可能。
これが60fpsの世界なのである。
実はナッパの上位機種、ベジータは脅威の「120fps」。
もはやケンシロウ本人も気づいていなかった「もう20発」までありありと映し出し、夢の「北斗百二十裂拳」を撮影可能なのだ。
ここまで撮れるんだから、ベジータがお高く止まるのも無理はない高性能なのである。
ケンシロウレベルのエクストリーム野郎は迷う事なくベジータを買っておくといい。
さて、話は戻って早速ナッパでの撮影テスト。
フルHD(1080p)の60fpsで撮影してみる。(粗く見える人は設定でHD画質にしてね)
これを見て「なんか全体にフラットな質感だな」と思われたかもしれない。
それは「ProTuneモード」というモードで撮影したから。
このProTuneというのは、写真でいうRAWみたいなもので後で編集・色調整する人向けのモード。
言わば「素材のまま」持ち帰って、おウチでじっくり自分色に染め上げるモードである。
一言で言えば、純情な青森の少女を都会に連れて来て上手に化粧してAVデビューさせるようなものである。
で、ちょっとだけ映画風な色調でお化粧して、手ぶれ補正もしたのがこれ。
まあ、何というか確かに変わったけどそんなには劇的じゃないね。
これはまだ僕が動画編集に慣れてないから。
「あれ?意外と思ったより綺麗でもないな」なんて思っちゃったけど、きっとそこは技量不足だと思いたい。
そもそもあのギャリック砲(サンプルムービー)が綺麗すぎるんだよな。
あれ空撮ガンガン使ってるし、プロが相当編集作業に力入れて作ってるだろうからなあ。
あれ観て「俺もこんな風に作ってやるぜ」なんて勘違いはしない方が良い。
さて、そんなこんなで編集の話になったから次は編集作業について。
そもそも撮った映像は、相当迫力ある現場じゃない限り編集しないとどうしても観てて飽きて来る。
ベストは数秒の映像をうまく繋いで4分以内に収めると見易くなるらしい。
で、編集ソフトなんだけど、GoProでは「GoProStudio」という無料の映像編集ソフトを配信している。
純正という意味ではやはりミスター・VTRご本人の編集ソフトが一番だろう。
操作性ももシンプルだし、テンプレートも豊富だから結構手間無く良い感じの動画が出来てしまう。
普通にGoProユーザーであればこいつで十分。
ただうちのPCとの相性の問題なのか、どうもうまい事書き出しが出来ずに難儀した。
そこで「他の編集ソフトはどうだろう?」と、元々Macに入ってた「iMovie」でやってみた。
超人で無理矢理例えると、GoProStudioがミスター・VTRならiMovieは同じ機械系の「ステカセキング」と言った所か。
もうここまで来ると無理してジャンプネタで例えなくても…という声が聞こえて来そうだが気にしない。
このステカセキングもさすがに安定した実力を持っており、初心者でも気軽に編集作業が出来るソフト。
Macユーザーとしては動画管理ソフトとしても威力を発揮する。
テンプレートも豊富だし「予告編」というテンプレートを使えば、以前アップしたこんな感じの映画予告風のものも簡単に作れてしまう。
さすがは世界中のあらゆる超人のデータが入ったカセット「超人大全集」を所有するステカセキング。
その適応範囲の広さは悪魔超人随一である。
という事で、動画編集は大人しくこのiMovie一本で行けばよかった。
しかしここで欲が出てしまうのは男の性。
「どうせ一から映像勉強するんだったら」って事で、禁断のソフトに手を出してしまう。
そう、人気実力ともにNo.1のあの機械超人。
「ウォーズマン(Adobe PremierePro CC)」なのである。
まさにプロの現場で使われる映像編集ソフト。
素人のくせにいよいよ背伸びが止まらない。
どうせ勉強するならとことんやってみたいのがマゾ超人の性なのである。
というのも実は前回の五色ヶ原以降ほとんど遊びに行かせてもらえず、家で悶々とお留守番の日々を送っていたから。
なので屋内での時間はたっぷりあったわけで、言わば「長時間気を紛らわすため」という理由だけで手を出してしまったのである。
で、そんな中で勉強してとりあえず形にだけなったのがコチラ。
正直この内容であればiMovieでも十分出来る事だが、まだ始めの一歩なのでしょうがない。
この映像から読み取れるのは、アウトドアの現場で使うべきGoProを庭とショッピングモールで使わざるえをえないという留守番男の悲哀だけだ。
当然GoPro持ってショッピングモールで撮影していると、周りから見た「盗撮感」がハンパ無い。
しかも周りは児童だらけなので、僕が教員だったらそのままお昼のニュースに流される所だ。
そもそもこういう家庭的な現場では普通のハンディカムのが圧倒的に良い。
GoProなんてズームもなければフォーカスもないし、一般的な画を撮るには広角すぎて使い勝手悪すぎだ。
やはりGoProは現場で使ってナンボのアイテムなのである。
さて、現時点でどれだけの人がここまで到達しているだろうか?
まず間違いなく女性陣はふるい落とされ、若い世代の男も早々に去って行った事だろう。
今残っているのはジャンプ黄金期を生きた35〜45歳くらいのマニアックなおっさん達だけではないだろうか?
さあ、まだやめる気はないぞ。
なんせどこにも遊びに行ってないから、他にネタがないんです。
さて。
一旦ここで初心に戻ってみよう。
そもそもGoProを買ったのは、「川下りとかで両手フリーで写真が撮りたい」という所から始まったもの。
では肝心のその写真撮影はどうなんだろうか。
とりあえず狭い室内で撮ってみる。
もはや酔っぱらい目線。
こんだけ広角だとやっぱ狭い室内はアホみたいな世界になる。
なので外で撮影。
広い公園の砂場のほぼ全てが収まった。
まるで球体の公園でりんたろくんが遊んでいるように見える。
まさに「界王星」で砂遊びしているようなものである。
そんな砂場があれば、そこは地球の重力の10倍だからりんたろくんもムキムキになる事間違いなしだ。
そしてGoPro撮影ならちょっとしたブランコですらこの迫力。
普通のブランコなんだが、なにやらもの凄くエクストリームな事してるように見えてしまうのがGoProの魔力。
とにかく妙なアングルから撮れば、思いもよらない写真が撮れるのが実に楽しい。
意外といい感じ。
こういうのが撮れるなら、画質は劣っても中途半端な防水コンデジ買うよりGoProで撮った方がよっぽどマシだね。
なんせたとえ普通の会話をしていようが、GoProにかかれば皆ポルナレフ的なアングルで写真に収まる事が可能なのだ。
これであなたも夢の荒木ワールドの一員になれるぞッッッ。
しかし上の写真は実は色調整後の写真。
普通に撮っただけのものだとこんな感じ。
で、この写真も一応ProTuneで撮影しているから、RAWほどではないにしても結構色の復元が可能だった。
これはPhotoshopのCameraRAWフィルターってのを使って色調整したが、結構iPhoneのiOS8の色調整でもこの辺までは調整できる。
面白い効果をかけるのはむしろiOS8の機能の方が雰囲気が出たりする。
このようにRAWとまではいかないまでも、ちゃんとそこそこの色調整(あくまでもそこそこ)が出来ると分かったのは収穫だった。
これを分かり易く男塾で例えてみると、最初から素材十分の剣桃太郎(RAW)ならどんな色調整してもカッコ良くなるのは当たり前。
だが田沢と松尾(GoPro)程度の「元」がいまいちな素材でも…
頑張ればこのくらいまでは調整が出来る。
元が元だけに「綺麗なジャイアン」レベルの復元力だが、やはりこの二人は剣桃太郎にはない魅力がある。
大画面には相応しくないが、ブログレベルの使用には十分耐えられそうだ。
何より田沢と松尾は画が面白い。
で、GoProには「映像を撮影中に数秒ごとに写真も撮る」なんてモードがある。
実はこれが一番重要で、カヌーで瀬とかに突入する際いちいちシャッターなんか切ってられないから、任意の間隔で勝手に写真を撮ってくれるのは実に魅力的。
でも実際この機能使ってみると、当たり前だがブレブレ写真ばっかり撮れる。
ううむ、設定の仕方にもよるだろうけどこれじゃ使えない。
こりゃ今後の課題だなあ。
で、所変わって愛知県岡崎市の八丁味噌工場へ移動。
雨が降る暗い環境下だったけど、しっかり撮れている。
しかしここに来た目的は「暗所撮影テスト」。
暗所に強くなったと言うその機能を、写真でテストするためだ。
で、実際はこんな感じ。
手持ちで撮っているにもかかわらずブレッブレである。
今思えば設定を何も変えてなかったからいけなかったんだろうが、自動でどうにかなると思ってたから残念。
なので動きの激しい時や、暗所の時の撮影設定を今後勉強してみないといけない。
という事で、今度我が家で試してみようと思う。
暗い室内、嫁が漆黒の無言で怒ってる時、我が高速の土下座を美しくGoProで切り取ってやるのだ。
というか長々とこんなジャンプネタ引き出して、いつまでもこんな解説なんてしていたくはないのだ。
頼むから早く現場で使わせてくれ。
そう言う意味では、やはり関白殿下(嫁)に土下座をして外出許可を勝ち取る必要がある。
しかし頭は下げても我がプライドまでは捧げない。
そう。
「髷は下げても頭は下げぬ」の前田慶次の心構えである。
いつか僕もこのような傾いた土下座を決めてみせたい。
そして嫁にGoProを装着させ、秀吉(嫁)目線でこの美しいエクストリーム「DOGEZA」を世界に発信だ。
頭は下げても、我が心は常に現場を見据えているのである。
という事で、とりあえず現時点でのGoProレビューでした。
GoProのキモでもあるマウント(色んな所に取付けるためのやつ)に関しては一切触れていない。
というか余計な事書きすぎてもう疲れたので今回はここらでやめておく。
ハッキリ言ってろくに使い切れていない初心者なんで何も参考にはならなかったと思う。
しかしジャンプ黄金期を生きた者どもには、多少ノスタルジックな気持ちになっていただけた事だろう。
最終的に何が言いたかったと言えば「GoProってミスター・VTRに似てるよね」って事を共感して欲しかっただけ。
実際のところどこまで使いこなせるのかさっぱり分からない。
むしろこいつのせいでやる事が増えて、結局遊びに集中できないと言う本末転マゾを楽しむ羽目になるかもしれない。
それでも今後私はこのミスター・VTRとともに旅をする。
中年だってJUMP出来る事を世に示してみせる。
いつかミキサー大帝のように
キン肉マンを倒すその日まで
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スバラシイ!!!
この構成力は本当にお見事!
あと記憶力!「こんなコマがあったな~」って覚えてるんですか?
やっぱ田沢と松尾が・・・・・
僕は写真を楽しみにしてるのですが
何度も往復したであろう己撮り写真が
やはり苦労したかいがあるのか
すごくその状況をよりリアルに感じれて好きです。
ただくれぐれも気を付けてくださいね~
これからは動画も楽しみにしています。
SECRET: 0
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りんくさん、ありがとうございます!
多分GoProに興味ある人も少数だと思ったんで、出来るだけ興味ない人でも読めるようにジャンプで構成してみました。
まあそれをする事によって、ジャンプ世代じゃない人からしたらより訳が分からない記事になっちゃいましたけど…。
基本的にその場の状況にあった一コマを思い出して画像検索して使ってます。
まあモロに著作権違反だろうで、集英社から訴えられたらアウトですね。
でもやはり田沢と松尾に関しては各名場面を事細かく覚えているので、ズバリネタを投入出来て非常に使い勝手のいい奴らですよ。
宮下先生には申し訳ないけど今後もことあるごとに彼らはレギュラーのようにこのブログに登場するかもしれません。
己撮りに関しては、どうも風景ばっかのブログ見てると臨場感や壮大さが伝わって来ないので、タバコの箱じゃないですけど比較対象物として無理矢理自作自演している次第です。
カヌーとかで清流度を伝えるには己が川に浮いて、影が川底に映るのを撮ればより伝わりますからね。
これがなければ川も山も随分と楽な行程になるんですが、やり始めた以上やめられなくなって…。
単独行が多い身としては仕方ない運命です。
でもたまに良い写真が撮れるとうれしくなるんで、ここまできたら己撮りのパイオニアとしてよりプロフェッショナルになっていこうと思います!