もの凄く悩んでいる。
登山を始めて以来、物欲の炎が鎮火しない。
その世界にはまればはまるほど「あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと欲しい」という事になる。
物欲の螺旋階段を転げ落ちるように落下して、闇に吸い込まれて行く。
恐ろしき世界だ。
今回はそんな闇の沼に引きずり込まれた男の独り言。
自分の気持ちを落ち着かせる為に、ここに心の叫びを封印しておこう。
興味ない人にはマニアックすぎるので、これ以上この記事の中に立ち入らない方が良いでしょう。
逆にこのニッチな世界に暮らす「GPS好き」な方がいたら、どしどしアドバイスください。
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今、最も熱望してやまないやつがいる。
方向音痴な遭難野郎の憧れの商品「ハンディGPS」だ。
高価なものなんでとても手が出ず、出来るだけ考えないようにして来た。
山では基本的に地図を持ち歩くし、現在地の把握だけならiPhoneのアプリで十分だ。(参考記事)
ただやはり電源の消耗は激しく、当たり前だが絶対的な信頼を置く事は出来ない。
雪山ではiPhone自体が寒さで起動しなかったりと、不安材料は尽きなかった。
何だったら、僕のようにバキバキに割ってしまう事もあるし。
やはり電話は電話として緊急連絡用に持って行くべきだ。
それと、根本的な方向音痴の僕は遭難確率が非常に高い。
実際に藤原岳や屋久島で、身にしみて遭難の恐怖を味わっている。
僕の中では、この遭難対策が急務なんです。
ちゃんと地図読みが出来れば越した事はないんだけど、どうにもまだ経験不足。
そんな中、僕が冬の藤原岳(参考記事)に登った翌週、衝撃のニュースがテレビに流れた。
ある単独行の登山者が、その藤原岳で遭難して消息を絶ってしまったのだ。
そして1ヶ月が経った今になっても、その方は発見されていない。
この出来事は、ひどく僕にリアルに突き刺さった。
何時何時、我が身に同じ事が降り掛かるか分かったもんじゃない。
これは多少の出費をしたとしても、より生存率を高める為のアイテムが「保険」として欲しい。
そこで出て来たのが「ハンディGPS」。
もちろん地図は持って行くし、読図の勉強だってする。
でもハンディGPSがあれば、今後の長い登山生活の必需品になるばかりか、カヌーでも川地図として多いに活用出来るし、サイクリングにも使える。
自分のライフスタイルを考えて、その使用頻度の高さと、汎用性の高さを考えれば買ってもいいんじゃないだろうか?
家族にも安心を与えられるし。
何より「安心感」を携帯する事のメリットはでかい。
そこで何とか安価に手に入れる方法はないか調べてみた。
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ハンディGPSに関してのトップメーカーは「ガーミン社」だ。
不動の評価を得ているブランドで、狙いはガーミン社製のGPS一本に絞った。
他に登山使用に特化した「山ナビ2」やソニーの「Nav-U」があったが、長い目で見たら断然ガーミンだ。
日帰り登山オンリーなら上記二機で十分だろうけど、数泊に渡る縦走や、長期カヌー遠征だったり、海外でのトレッキングにも活用して行くつもりだからやっぱりガーミン。
そのガーミン社製のもので現在候補となっている最新機種は「eTrex30j」か「eTrex20j」。
この機種はアメリカのGPSだけじゃなくて、ロシアのGLONASSと日本の衛生みちびきにも対応しているから抜群の感度を誇るもの。
もちろん長時間駆動するし、単三電池仕様だから予備を持って行けば安心だ。
この「eTrex30j」と「eTrex20j」の違いは、【三軸電子コンパス】と【気圧高度計】が付いているかいないかだけ。
もちろんその機能が付いていない「eTrex20」の方が安い。
でも、現時点でこの二つの機能の重要度がまだ分かっていないので、必要かどうかをこれからじっくり判断して行こう。
しかしいかんせんとてつもなく値段が高い。
この機種は比較的安い部類なんだけど、30jが59,800円で、20jが39,800円。
ここにさらに「日本登山地図」のSDカード17,850円が追加される。
そうなると、30jが77,650円で、20jが57,650円。
いくらなんでも高すぎる。
これは日本の代理店が一社独占のため、相当な上乗せをしているからだ。
本来代理店の使命として妥当な価格で普及に努めなきゃいけないんだけど、必要以上に金額を上乗せしているのだ。
日本語対応等のシステム構築分だとしてもちょっとやり過ぎ。
そんなことするから、ユーザーからは非難轟々みたい。
そこで、型落ちバージョンの「eTrex30」と「eTrex20」に目を付ける。
「j」が取れて、日本の衛生みちびきには対応していないが、十分すぎる機能がある。
型落ちものだから当然安くなる。
さらに日本語版のものではなく英語版をチョイスすることで、日本の代理店の余計なマージン搾取の手を逃れる。
慣れれば英語でもなんとかなるでしょ。
これでまた安くなる。
ただ、英語版の辛い所は「日本登山地図 TOPO10MPlus」が使えない事。
この地図は見やすいし、昭文社の「山と高原地図」のデータを元にデジタル化したものだから使い勝手が良さそうだったから残念。
何やら英語版を日本語化する方法もあるようだが、難しそうな上、Macを使ってやる方法が分からないから諦めた。
まあ、この英語版でも対応している他の日本地図があるから(英語表記だけど)それでいいだろう。
そこで調べてみると、地形図が予めインストール済みで日本語の説明つきのものが売っている。
地図込みで「30」が44,100円、「20」が33,600円。
大分現実的になって来たぞ。
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一旦まとめてみよう。
もうこの時点で多くの読者は脱落しているものと思われる。
ここまで読んでくれた「GPS好き」なあなたに質問です。
・僕が買うべきは「eTrex30」なのか「eTrex20」なのか、どっちなのよ?
・三軸電子コンパスと気圧高度計の機能に、約1万円の価値があるのかい?
・そもそも英語版で使い勝手はどうなのよ?
・英語版で使える地図「日本地形図25000」「ジョイフルマップ」「UUD」どれが良いのさ?
・というか地図に関して、無料でどうにかなる方法はないものかな?
・Macユーザーでも問題はないのかな?
現時点では「eTrex20」を下記のお店から買おうかと検討中です。
「ジョイフルログ」
「TKAjp」
モノは一緒だけど入っている地図が違うんです。
どうかこの悩める煩悩野郎をお救いくださいませ。
GPSを選ぶ為のGPSが欲しい。
そんな事を思う今日この頃だ。
煩悩野郎のGPS事情
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MATATABI BASE
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米輸入のカスタムしかないでしょうd(^_^o)
http://park12.wakwak.com/~usa/page027.html
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お、やはり来てくれましたね弘法大師様!ありがとうございます。
随分参考になりました。
結局そうなりますよね。
今回も輸入野郎になりそうですわ。
eTrex20なら2万円以下で手に入るし。
カスタムに関しては、やはりこんな時Macユーザーは限界を感じてしまいますね。
Mikuinstaller使ってやれば出来るかもしれないんですが、ちょっと面倒な感じでした。
地図はここに出てたUUDのものがMac対応しているから、それにしようかな。
多分、手に入れてから色々工夫すれば何とかなりそう。
複雑な操作もないだろうで日本語化せんでも十分な気も。
まずは本機を輸入物で安く手に入れておいて、地図は無料のもの含めてじっくり考えてみようかな。
この手のデジタルおもちゃを買うときは、実に悩みが尽きません。
でもやっぱり楽しいから困りものですわ。
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はじめまして、周りから「ギヤおたく」と呼ばれているてっちゃんと申します。
GarminのOregon300 USAを本体輸入、地図はUUDとTkaのものを持ってますが、現在Tkaのものを使ってます。
GPSを使いだすと恐らく、カシミール3Dを使って、山行前にルートを検討したり、山行後に軌跡をダウンロードしたりするようになると思います。その点Tkaの地図は国土地理院の25000のものそのものなので、見慣れていていることもあり使いやすいと思います。また、この地図をGPSにインストールすると表示は勝手に日本語になってくれますしね(但し、本当の日本版にはならないので、純正の昭文社の地図は使えません)。
通常の登山ルートしか行かないなら昭文社の地図が良いと思いますが、マイナーな里山とか、バリエーションルートとか行くなら国土地理院のものの方がいいでしょう。
UUDのも悪くないですが、GPS買い替えたら、その地図は使えなくなるので要注意です(買い替えないといけません)。
友人がeTrex30 USAに無料で付いてきた地図を使ってますが、この地図は目安にしかなりません。
いつも地図を持参のようですから、どの地図でも構わないと思いますが、今後の使い勝手も考慮して決められたらいかがでしょうか。
わたしは、登山にいつも地図とコンパスと高度計・コンパス付き腕時計とGPSを持参してますが、GPSにコンパス機能があると進行方向がすぐにわかるのでコンパス機能は登山目的には必須と思います。
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どうもです!よくぞ降臨してくださいました。
実際に使用されていて、UUDとTka両方使っている方のご意見は本当にありがたいです。
やっっぱりコンパス機能って必要だったんですよね…。
実はついこないだeTrex20を楽天の輸入販売でポチリとやってしまったんですよね。
その後、やっぱりコンパス機能はいるなって思い直して、慌ててeTrex30に商品変更依頼メール送ったら、輸入販売の手続き上変更不可って返事が来てぐったりしていた所でした。
そして本日てっちゃんさんからの「コンパス機能必須」のコメントを頂き、輪をかけてぐったりしている所です。
まあ、僕にとってはよくある話ですが。
一応コンパスはいつも持って行きますし、最悪iPhoneの電子コンパスもありますんでなんとかします。
ケチった分は己で受け止めます。
さて、本体は割り切ってeTrex20で行くとしてやっぱり地図ですね。
やはりUUDとTkaのものどっちかですよね。
「全国版」が欲しい僕には、値段的にはUUDがお得かと思ってました。
UUDのは道路地図も入っているし、Macも可能と書いてあったし。
でもやっぱり長い目で見ればTkaでしょうね。
登山とカヌーだけなら別に道路地図はいらないし(サイクリングのときは困るのかな?)、データの更新も3500円でできるし。
ただ心配なのが、TkaがMacで問題なく使えるかどうか。
これは一度Tkaにメールで聞いてみようと思ってます。
なんせ初のハンディGPSなんで、どんな案配のものかすら分かってないです。
恥ずかしい質問なんですが、Tkaの地図で「オートルート機能」ってありますが、これは山頂に目的地設定すれば勝手に登山道にルートがひかれてナビしてくれるってことですか?
やはり基本はパソコンでコースを設定しておくのが基本なんですかね?
その機能はTkaだけなのかUUDでも入っているんでしょうか?
ちなみに当方Macユーザーなので、カシミール3DのMac版がないのが悲しい所です。
Mac版の類似ソフトもなさそうなだけに、我慢してMikuinstaller経由で立ち上げて操作出来るように勉強して行こうと思います。
Mac版があるガーミンの「BaseCamp」って無料ソフトで同等の事が出来ればいいんですが。
どうなんでしょう?
何にしても、色々と実際にやってみない事には中々初心者にはピンと来ない世界ですね。
よろしければ、今後もアドバイスよろしくお願いします!
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コンパスなし残念ですね。iphoneのコンパス機能は、GPSに連動しているのでしょうから衛星の受信感度が悪いとこでは、実用的ではないでしょね。
また、これらスマートフォンは山中では、電話の電波も届かないので、GPSとしての地図も使えないのではないでしょうか?
その点Garminなら、やぶこぎしていても、見通しの悪い林でも、受信できなかったことないです。
オートルート機能は、超有名山でないと、TKAでもUUDでも現実的には、そのまま使えません。そもそも地図にルートがないのですから。
オートルートをしたいならMac使いならGarminのMapSource(BaseCampみたいなソフト)を購入して事前に作成したルートのデータをGPSに送っておく必要があるでしょうね。MapSourceは、持ってますがほとんど使ってません。カシミールと比べると使い勝手が圧倒的に悪いのです。
TKAの地図は最初からMicro SDなのでPCは必要ありません。というよりPCに落とせません。
山には、地図とコンパスは必須ですから、これらを持参すれば問題ないでしょう。わたしは山中ではGarminを紙地図とオイルコンパスでの読図の答え合わせとして使ってます。
自宅にもどり軌跡をカシミールにおとして、酒を飲みながらひとり反省会が楽しみです。
Windowsのネットブックでも、買うのが簡単だと思いますけどね。
ところで、Mountain HDのDry-Q Eliteは、袖口とか、毛羽たちませんか?
わたしは、アンパトジャケットを輸入して着てますが、初回から毛羽たち、現在6回ほど使って、かなりひどくなってます。
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iPhoneが圏外でも、GPSだけはちゃんと機能するんですよ、これが。
通常の地図アプリは無理だけど、「DIY GPS」や「i地形図ナビ」ってアプリならオフラインでGPS感知します。
といっても電池の問題があるので、現状では現在地把握レベルですね。
今後eTrex使えば、これらのアプリは「万が一」の備えとしておきます。
オートルートに関しては、やっぱり予想通りですね。
基本的な流れは、やっぱりカシミールでルートを作成しておいて取り込んで使うってことですね。
ヤマレコにアップされているGPXデータを取り込むなんて事も出来るんですよね?(多分?)
読図の答え合わせっていうスタンスが良いですね。
僕もそのように使って、少しでも読図のレベルを上げて行こうと思います。
そう考えれば、電子コンパスないってのも無理矢理納得出来そうです。
そして、酒を飲んでの反省会。これまたグッと来ました。
また一つ楽しみが増えそうです。
カシミール3DをMacで使う方法は分かりましたので、ちょっとがんばってみます。
長年Mac使っていると、どうしてもWinに抵抗感ありますが。
嫁がWinのノート持ってますんで教えてもらいます。
マウンテンハードウェアのドライステインジャケットですが、今の所毛羽立つことなく元気に活躍してますよ。
6回で毛羽立つのはショッキングですね。
この価格で毛羽立たれたらさすがにへこんでしまいます。
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2個上の方へ
>iphoneのコンパス機能は、GPSに連動しているのでしょうから衛星の受信感度が悪いとこでは、実用的ではないでしょね。
iPhoneは電子コンパスを内蔵していますのでGPSとは関係無くどこでも使えます。自動車や電車など磁気を発する物に乗っているときは狂いますが、山では大体大丈夫です。
>また、これらスマートフォンは山中では、電話の電波も届かないので、GPSとしての地図も使えないのではないでしょうか?
スマホはiPhoneもAndroidも端末無いに地図を保存しておいてオフラインでも使えるGPSアプリがいくつもありますのでその点は問題ありません。圏外でもGPSは普通に使えます。
スマホを山で使う場合問題になるのは電池や防水、耐衝撃性でしょうね。そこはモバイルブースターなどの充電器や防水耐衝撃ケースを使ってスマホを使うか、ガーミンを使うかという選択になるかと思います。