家に帰ると、何やら怪しげな小包が届いていた。
香港からメール便で送られて来た小包。
小包の膨らみからして、何者かが僕にトカレフでも送りつけて来たのか?
それとも、ナイフを突き刺せば白い粉がザザーっと出て来るのではないか?
いや、違う。思い出したぞ。
あまりにも時間が過ぎていたからすっかり忘れていた。
みなさんは覚えているだろうか?
「養老の悲劇」として名高い、あの出来事を。
iPhoneのアウトローモデルが誕生したあの出来事だ。(参考記事:聖なるピンチヒッター)
そしてその後、僕は弘法大師空海さんのお告げで、仏教の本場中国の駆け込み寺「DealExtreme」で救済の道を見つける事になる。(参考記事:ロマンチックは止まらない)
この怪しすぎるサイトで、iPhone用の「それっぽい」背面パネルと、取付け用の星形ドライバーと、バッテリーケースを購入していたのだ。
それから実に1ヶ月の日々が過ぎていた。
送料無料だから覚悟はしていたが、今頃になってやっとこの思いが届いたようだ。
南無大師遍照金剛。
ついに僕のバリバリのiPhoneが復活するときが来たのだ。
ドキドキしながら開封。
すると中からこのようなものが。
外箱とかないんだ。
商品をダイレクトにプチプチで包んだだけの、全く無駄のない梱包だ。
やるじゃないか。
かねがね思っていたんだよ。昨今は無駄な梱包が多すぎるってさ。
というか、よく割れずに届いたな。
あれ?
これしか入ってないぞ。
星形ドライバーは?バッテリーケースは?
プチプチを破いてみるが、当然背面パネルしかいない。
なかなか面白い冗談じゃないか。
これがチャイニーズジョークってやつか。
まるで笑えない。
パネルだけ送られて来ても、星形ドライバーがなきゃ何も出来ないじゃないか!
1ヶ月待たしといてそりゃないアルヨ。
4000年も歴史積み重ねておいて、これしきのことが出来ないのか。
ある程度の粗悪品は覚悟の上で購入したが、まさか商品そのものが入っていないとは。
「24」のDVDを全巻購入したつもりが、「第1巻」だけ入っていなっかたに等しいガッカリ感。
何も出来ないじゃないか。
急いでネットで購入状況履歴をチェック。
英語だからよく分からないんだけど、背面パネルが「Shipped」になっていて、その他は「Pending」となっている。
意味を調べると「未解決」とか「未決定」とか。
要するにまだ発送すらされてないって事みたい。
一体いつまで待てば、全てが届くのだろうか?
僕のiPhone4sの復活は、まだまだ遠い先のお話になりそうだ。
全てが揃った頃には、もう「iPhone5」が登場している頃かもしれない。
香港からの刺客
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MATATABI BASE
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