8月14日16時、僕は摩周湖の展望台に立っていた。
何も見えないじゃない。
世界有数の透明度を誇るこの湖は激しい濃霧に覆われて真っ白で何も見えず、まったく僕にとっては不透明極まりない霧の摩周湖だった。
駐車場のおばちゃん曰く僕が来る1時間前に突然の濃霧に覆われたらしい。
慣れているとはいえ、きついもんはきついなあ。
もはや1m先も視界が定かじゃない状況だ。
これはやりすぎでしょ。
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今日の目的地屈斜路湖まで摩周湖から車で40分程。
途中キタキツネに遭遇。
どうやら観光キツネと言われる奴で、喜んで僕の車に近づいてくる。
下車して様子を見ていたら4匹程集まってきた。
ルールルルなどと言う必要はなかったが、通りがかったタクシーのおっさんにあんま餌やるなと怒られる。
餌あげてないのに。
ついにきましたぜ、釧路川。
その後、硫黄山って言う山から硫黄が溢れ出ているとこなんかもあった。
途中リバー&フィールドというショップを見つけ、明日から下る釧路川の情報と地図を入手する。
大変親切に最新の釧路川情報を教えてくれるので、行かれる方は立ち寄る事をオススメする。
屈斜路湖は美しい夕景に包まれていた。
その後屈斜路湖和琴半島湖畔キャンプ場のカヌー出発場所を確認した。
キャンプ場は避難民村と化していた。
ここで泊まるのはさすがに気持ち悪い。
とりあえず美留和の駅にMTBを置きに行きに行く。
美留和の駅は実にシュールな駅だった。
もちろん無人駅。
なにやらホッとする駅である。
結局リバー&フィールドさんのご厚意に甘え、店の裏にテントを張らせていただいた(特別に許可していただいたのでマネしないように)。
近くにあるコタン温泉に行き、残念ながら混浴は叶わなかったが屈斜路湖を目の前に独り占めの極楽入浴。
その横にアイヌのお店があり、貧乏旅行だがせっかくなのでアイヌ料理を食べてみる事に。
どんな料理か分からなかったがパリモモ定食¥1,500とやらをオーダー。
出てきたのは屈斜路湖の底魚パリモモの刺身、生臭くなくレバ刺しのような弾力の実にウマイ魚だった。
疲労とアイヌ音楽で若干トランス状態に陥りつつその日は眠りについた。
北海道中膝栗毛7
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MATATABI BASE
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