8月14日5時起床。
本日は一日かけて屈斜路湖への移動日だ。
日勝峠展望台、美蔓パノラマパークといった美観を眺めながら車を走らせていると右足に痛みが走った。
犯人はやはりあぶさんだった。
あぶさんにはその場で下車していただき再び一人になった僕は、菅野温泉鹿の湯を目指した。
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鹿の湯は、僕が北海道に来る前に買ったガイドブック「男の旅路北海道」(チャラチャラしたガイド本が乱立する中ひときわ異彩を放つタイトルと内容に一目惚れ、男の歓楽度のコーナーではススキノは5つ星なのだ)で見てから、和琴半島のオヤコツ温泉と鹿の湯だけは絶対入りたいと思っていた所なのだ。
未舗装路を延々と山の中に入って行くとやがて菅野温泉が見えて来た。
温泉のご主人に鹿の湯の場所を聞くと、なんと5日前にクマが出たので今は立ち入り禁止だと言う。
とりあえず自己責任で入るのは止めないよと言っていたので、さらに奥地の鹿の湯へ向かった。
確かに入口にはロープが張られ、熊出没注意立入禁止の看板が。
こちとら本場ユーコンで熊とはもう顔なじみだ。
ロープ乗り越え鹿の湯へ。
まさに大自然、川のすぐ横に湧いている野趣あふれ過ぎの温泉を当然ながら独り占めだ。
野趣あふれ過ぎて、アブもあふれており、湯から上がって着替える間に4カ所刺されてしまった。
今思えば、あぶさんといいここのアブといい、すべてがその後の釧路川源流部の悲劇への序章だったのだ。
北海道中膝栗毛5
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MATATABI BASE
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