8月13日17時、僕の乗った新日本海フェリーは長い長い航海を終え苫小牧東港へ到着。
ついに北海道上陸だ。
港を出るともうただただだだっ広い景色が飛び込んできて、牧場では沢山の牛達が出迎えてくれた。
気持ちよすぎて、上陸して10分後には「もう帰りたくねー」と叫んでいた。
鵡川を越え、沙流川を上流へ走って行くとニ風谷ダムが見えて来た。
アイヌの聖地が眠る悲しきダムを、何とも言えない寂しい気持ちで眺めた。
窓を開けっ放しにしていた車に戻ると、車内に5匹のアブが乱入していた。
4匹までは追い払えたが、1匹が中々出て行かないのでそいつを「あぶさん」と命名し、旅の相棒として連れて行く事にした。
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やがてナビに義経神社という文字が見えた。
そういえば源義経は逃亡の末東北、北海道に数々の伝説を残しているのでその一つだろう。
来年の夏はモンゴルへ川下りに行く予定(※筆者注/結局諸事情あってアラスカになった)なので、チンギスハーンになったという伝説を持つモンゴルの大先輩義経を表敬訪問し、旅の安全を祈願した。
俺とあぶさんはさらに車を走らせて道の駅樹海ロード日高に到着。
本日はここで車中泊だ。
義経への祈りが通じたのか、僕の大腸のライブハウスでは心地よいバラードが流れ始めていた。
北海道中膝栗毛4
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MATATABI BASE
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