せっかく上がったテンンションもたちまち下がり、釧路川が必死で俺の侵入を阻止しているようで、M男としては実に嬉しい限りだ。
それでも雰囲気がいいところは気持ちよく下れた。
やがて瀬分平橋周辺の必要性の全く理解が出来ない大掛かりな護岸工事の惨状を横目で見つつ、17時標茶町の開運橋を越えた公園の前の川原に上陸。
本日はここまでだ。
公園にテントを張り、温泉に入るべく足ビッコ引きながら町へ。
「おしゃれ&センスの店」と謳ったおしゃれでない服が売ってる店を微笑ましい気持ちで横目に見て、近くにいたおばあちゃんに温泉の場所聞いて富士温泉に向かった。
温泉のおばちゃんが感じよくて、今高校生が沢山入って行ったから出てくるまでちょっと待ったらええと言われたので、しばしおばちゃんと談笑。
聞けばこっちは今日一日ずっと晴れだったらしい。
あのスコールは本当に局地的なものだったようだ。
他にも話していると今日はたまたま地元のお祭りやってると聞いたので、温泉から出たらそのまま川上神社に向かった。
実に昔ながらの正しい小さなお祭りといった感じが好ましく、しばらく地元の人ののど自慢大会をビール片手に鑑賞。
のど自慢大会のあとのお題目の「タマ&千春ものまねオンステージ」というのに大変興味をそそられたが、疲れてるし明日も早いのでテント地へ戻り寝袋に潜り込んだ。
遠くで流れるタマ&千春の和田アキ子のものまねの歌声を聞きながら、僕はウトウトと泥のような眠りに落ちて行った。
北海道中膝栗毛10
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MATATABI BASE
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