8月15日4時起床、空雲天。
車を和琴半島湖畔キャンプ場の駐車場に置き、カヌー道具一式担いで出発地点へ移動。
6時頃出発。
今回はいきなり釧路川に入らず、大回りだが和琴半島を1周してから釧路川に入るのだ。
理由はひとつ、半島の先端にカヌーでしか行けないというオヤコツ温泉があるからだ。
果たして40分ほど行くと、まさに崖の下が硫黄で黄色になって湯気をもくもく出してる場所を発見。
さっそく上陸し、誰もいないので即座に素っ裸になり喜び勇んで足を入れた所がなんと温泉の吹き出し口だった。
右足を火傷し、その場で一人素っ裸でのたうち回る様は遠目で見れば変態である。
湖水と温泉が同じ高さで混じり合い、雄大な屈斜路湖の水面と同じ目線で入る温泉はかなりのワイルドさをかもし出していた。
そんな荒々しい俺様を写真におさめるべく、セルフタイマーを背後にセットし、全裸で湖に向かって両腕ガッツポーズをきめシャッター音を待っていたらなんと岩陰から2艇のカヌー(一人は女性)が突然登場。
慌てて腕をおろした時の写真が下の写真だ。
俺も驚いたが向こうもかなりびっくりしただろう。
トンネルを抜けたら雪国だったならロマンチックだが、崖を越えたら全裸のガッツポーズ男では実にしまらない。
イソイソとパンツを履き、再出発。
やがて風が吹き始め、波が高くなってきて、挙げ句突然の大スコール。
雨が湖面に当たって跳ね返る飛沫が顔に当たる程の勢いだ。
そんな過酷な状況の中広い湖を漂う様は、キャストアウェイのトムハンクスのようだったと後の人は語るだろう。
北海道中膝栗毛8
記事が気に入ったら
股旅ベースを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。
MATATABI BASE
この記事へのコメントはありません。