北岳/山梨

南アルプス王位争奪戦

日本で一番高い山はどこでしょう?


突然何をアホみたいな質問をし出すんだと思った事だろう。

日本人なら誰だって「富士山」と答えられる。

では「日本で二番目に高い山は?」と聞かれたらどうだろうか?


正直去年登山を始めるまで、その山の名前なんて答えられなかった。

過去にとあるドSの女が「二位じゃダメなんですか?」などと言った事があるが、この山の知名度の薄さを考えるとやはり二位じゃダメなようだ。

その山は南アルプスに鎮座している。

山の名は「北岳」(きただけ・3,193m)。


一体誰がこんな貧相な名前を付けたんだ?

もっとこう「佐渡ヶ岳」とか「鬼嫁ヶ岳」とかの重々しいネーミングならもうちょっと知名度も上がっただろうに。

とりあえず山脈の北の方にあるから北岳って…。



しかしこの北岳、二位と言えど甘く見てはいけない。

何気に火山じゃない山としては日本で最も高い山。

その難易度は富士山なんて目じゃないのだ。


ちなみにこちらが南アルプスにいるその北岳さん↓(Wikipediaより)

kita.jpg

僕の中で南アルプスと言えば「甲斐駒ケ岳」と「仙丈ヶ岳」。

南アルプスの「貴公子」と「女王」の異名を持つこの二山を、僕が壮絶な戦いの末に撃破したことは記憶に新しい。

そしてこの北岳にも異名がある。

それは「南アルプスの盟主」。

いわばキングだ。


そしてそんな南アのキングにこの度挑戦状を叩き付ける男がいる。

最近、己だけでなく関わった他人までも不幸に巻込んで行くことで、「岐阜のキングボンビー」という異名で恐れられるあの男だ。

この男は南アの女王のハートを奪い、南アの貴公子の座も奪った男。

ついに満を持して南アのキングの称号を手に入れるべく反乱軍を組織した。


今回の王に対する謀反をそそのかしたは毎度のごとくB旦那。

反乱軍は現時点で僕、B旦那、横綱Kとその友人と聞いている。


当初、反乱決行日は9月29・30日の二日がかりでの決行予定だった。

アクセス面とバスの時間面から考えてもやはり二日は必要な所だ。


僕が嫁に「29・30日で革命を起こす」と宣言しようとしたら、思わぬ強敵が現れた。

ふいにお義父さんが「30日の朝、地区の神社の掃除があるから手伝ってな」と。


まさかの方向からの開戦前の奇襲砲撃。

貴公子のくせに養子でもある僕はこの攻撃に反抗する手だてを持ち合わせていない。

立派な養子を演じる為にも、地区のイベントには何があっても参加しなくてはならない。

結果、日本標高二位の王座を「日帰り」で奪取しなくてはいけないという異例の事態に追い込まれた。

神社を掃除する為だけに、相当なハードスケジュールを組まなければならない。


開戦前に早くも追い込まれた反乱軍。

しかしすでに賽は投げられた。

動き出したこのレジスタンス魂を止める事は出来ない。


日帰りで北岳を落とそうと思うと、山梨側の広川原バス停に始発便で来てささっと北岳を落として最終バスで帰るっていうギリギリ感。

だとしても岐阜から参戦する僕からしたら、移動の時点で山脈をぐるっと迂回して山梨まで行かねばならない強行軍。

二日あれば長野側から優雅に参戦出来たが、いかんせん神社を掃除するという絶対指令がある以上そうは言ってられない。


まあいいさ。

孫子の兵法でも「兵は神足を尊ぶ」とある。

電光石火で南アの王座を簒奪してみせる。


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ということで今月末、北岳に登って来ます。

長々と大袈裟に書いたけど、ただの北岳登山予告でした。


早速特訓も開始。

日課のランニングも高地使用でマスク付けて走って心肺強化中。

そして明日は高地順応のため御嶽山(3,067 m)へ。

飛騨側からの一泊二日のコースを日帰りで落とす仮想北岳。

実は何気に「これ、北岳より過酷なのでは?」という気がしているが、そんな事は気にしない。

生半可な気持ちでは革命は成功しないのだ。


実は人生初の3000mオーバーの単独行。

というわけでまずは一足先に御嶽山でマゾって来ます。

では、行ってまいります。



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