伊豆の悪夢から、はや3週間ちょっと。
あの日以来、仕事中も波に揺られてるように感覚がユラユラし、数日間は悪夢にうなされた。
そしてすっかり我が代名詞になって来てしまった嘔吐具合は、ちょっと本気のランニングしただけで草むらに吐いてしまうほどに。
もはや「つわりか?」と思ってしまうほどの見事な吐き癖である。
そんなこんなで、しばらくは心身の回復期間&嫁サービス期間で全く遊びに行っていない。
もちろん書く事も何もない。
何かあったとすれば、おととい突然嫁に「香港映画で真っ先にやられる雑魚キャラみたいな前髪しやがって!」と罵られた事くらいである。
かつては「ゲソヘアー」と言われた事もあるが、我が前髪は一体どんな状態になっているのだろうか?
まあ書く事と言ったらそれくらいのもんなのである。
ってことで今回は箸休め的な繋ぎ記事。
お久しぶりの道具ネタで心を落ち着かせていこう。
今年買った物の中で、実際に何度か使用したものだけ簡単にレビュー。
不人気企画の道具ネタなので、おヒマな人だけどうぞ。
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●パタゴニア 「アルパイン・フーディニ・ジャケット」
白馬のパタゴニアアウトレットにて片落ちを発見して、勢いで購入したもの。
軽量ウィンドシェルとしては透湿性が弱く、レインウェアとしては防水性が甘いという中途半端さだけど、その二つを持って行くまでもない時に重宝するアイテム。
北斗の拳で言い換えてみれば、柔としてはトキに及ばず剛としてもラオウには及ばないが、この二人が出向くまでもない時に重宝する雲のジュウザのような実力者。
極悪環境でない限り、どんな天候でもサッと現れてはサッと敵をいなしてしまう自由人。
ちょっとした雨の時のレインウェアとして、トレラン時や稜線での防風対策として、同じくパタのナノエアの防風アウターとして、そして街着としても立ち回る自由さ。
とにかくこれ一つ持っていれば何かと使い勝手が良いと判断してのご購入だった。
感想として良かった点は、休憩時にサッと羽織れる気軽さ。
軽量コンパクトだからザック外付けで携行すれば、いつでも出動&収納出来る気軽さは細かい体温調節に役立った。
そして樹林帯から風のある稜線に出た瞬間や、ちょっと小雨が降った時もサクッと着られるのも助かった。
ライト&ファストスタイルで行く場合は何かと助かるジャケットだ。
着心地もサラッとしている。
ただやっぱり気になったのは透湿性の悪さ。
中でかいた汗が全然抜けて行かずに、結構内側がビショっとなる。
結果的にそれで中のウェアの乾きが遅くなるから、こまめにジャケットを脱いだり着たりを繰り返す事になって面倒だった。
なので晴天確率高めのトレラン時の使用は、同じパタゴニアなら透湿性のある「フーディニジャケット」の方が良いと思う。
アルパイン・フーディニ・ジャケットの最適な使用環境は、大雨が予想されない時の高地登山の防風兼小雨対策って感じね。
あればあったで助かるし、ないならないで良いアイテム。
家庭内にいなくても家族に気にされないが、いればいるで子供の面倒を見て給料を運んで来る僕のようなジャケット。
透湿性がないから心の内側は涙でヌレヌレになるが、外面は常に従順な笑顔で溢れているのである。
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●グリベル 「サラマンダーXL」
もはやこれに関しては良いとか悪いとかは何もない。
要は「デカ頭に合うか合わんか」という問題だけである。
そもそもが登山用ヘルメットはデカ頭対応の物はほとんどない。
安全登山を謳ってヘルメット着用が叫ばれてるくせに、もはや「デカ頭は山に行くな」と言われているかのような商品ラインナップ。
それでも必要だから買ってみたら、このような悲劇に見舞われてしまった事は記憶に新しい。
ヘルメット対応フード付きのナノエアと組み合わせると、ファスナーが閉じきらないというまさかな展開にも巻き込まれた。
結局僕はこのマムートのヘルメットを、一度も現場で使う事なくお蔵入りさせる事に成功。
もういっそ登山界から身を引いて引退してやろうかと涙したものだ。
だがそんな顔デカ野郎唯一の光が、このグリベルのサラマンダーXL。
一時は生産工場が潰れて生産中止になって顔デカ界に激震が走ったが、今年グリベル社が社内生産に切り替えて復活。
もはや選ぶ余地のない僕は、入荷と共に速攻で購入してなんとか登山引退を免れたのである。
これにてやっと顔デカ界にも、「剱岳に行ける!ジャンダルムに挑めるぞ!」という希望の光が取り戻された。
性能や着け心地がどうとかは問題ではないから、ここではその辺には何も触れない。
己のデカ顔を呪うしかないのである。
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●ローカスギア 「CP3」
このトレッキングポールの存在を知った時は衝撃だった。
ランボーズデポでお馴染みのランボーNが使ってるのを、少し使わせてもらった時に一目惚れ。
なんせフリックロックの長さ調節タイプで、1本148gの軽さは革命的だった。
昔随分とポール問題は悩みに悩んだものだが、時代は確実に進んでいるんだなあと実感。
もちろん軽い分アルミシャフトに比べて強度に不安のあるカーボン製だが、それでも必要十分と判断。
スノーバスケットも装着出来るし、見た目もカッコいい。
しかもオプションのジョイントポールを使えば、2本のポールが合体して、
シャングリラのようなモノポールテントの支柱になるのが購入の決め手になった。
最近はこの手の「他にもこんな風に使えるよ」的なギミックがそそってならない。
おかげでシャングリラ用ポールを持って行かなくてもよくなった事は、荷物の軽量化にも繋がった。
ただやはり何度か使用して問題点はあった。
まず慣れてなかったのもあるが、フリップロックの調整がうまくいかずに何度も緩んで急に縮んで危ない目にあった。
事前に長さに応じてねじ調整しておく事がコツだと最近気づいたが、最初は注意が必要だ。
そしてガレージブランドだからある程度は許容範囲なんだが、取れてはいけないパーツ部分の接着が甘くて現場で外れてしまった。
体力ギリギリの段階でこのスカスカプレイは、現場で相当こたえた。
後日接着剤でつけ直したが、2回使用しただけでこれはちょっと残念だった。
あと、ハンドストラップの黒色が手に付着するという地味すぎる攻撃で手が真っ黒になった。
何度か使用したら落ち着くからいいけども。
まあ色々あるが、それもガレージブランドの面白い所だと納得して今後も使って行こう。
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●エアリスタ 「ミニマリスト WD シューズ」
今年から沢登りや源流釣りを始めるにあたって、悩みに悩み抜いた末に買ったのがこのウェーディングシューズ。
ヌレヌレの岩場とかで滑って転んで頭カチ割って激流に落ちて行かないようにするための、沢のマストアイテムだ。
ソールは苔などに強い、このようなフェルト地のソールになっている。
一番すり減りが激しい部分には鋲が刺さっており、すり減り防止の役目も果たす。
このソール部分を「フェルト地」にするか「ラバー地」にするかで、100時間くらいはたっぷり悩んだ。
フェルト地のがグリップ力はあるが、なんせ減りが速くて1シーズンくらいしか持たない。
ずっと沢にいるならいいけど、登山道を歩く事になった時にはすり減りがもったいなくて落ち着かない。
一方、ラバー地の方はそこそこのグリップ力があるけどフェルト地には及ばない。
でも長くもつし、登山道が多くてもストレスにならない。
結局僕はフェルト地にして、別でトレランシューズを持って行くという選択肢を選んだ。
ちょうど「マゾピース」で薬師沢をパックトランピングした時がそのスタイルだった。
他にも足袋タイプにするかシューズタイプにするかでも200時間くらい悩んだ。
とにかくこのウェーディングシューズの世界は、気にし出すとやたらと奥が深くて悩みの沼に突き落とされる。
そんな中でやっとこさ選んだのが、エアリスタのミニマリスト WD シューズだった。
決め手はサイズ感。
インソールが二重になってるから、大小幅広いサイズで使用出来るのが大きかった。
ネオプレンソックスだけで履く時もあれば、
ソックス付きフルドライスーツで履く事もあるから、調節可能は非常に助かった。
そして肝心のグリップ力も申し分なし。
まあその分、やっぱり1シーズン使ってだいぶすり減った。
来シーズンが終わる頃に、多分ソールを張り換える時期になるかもしれない。
ただカヌー時代から川でしょっちゅう滑って転んでた僕にとって、このウェーディングシューズは革命的な使い心地だった。
本音を言えば、今カヌーで使ってるNRSアタックシューズがダメになったら、このミニマリストシリーズのラバーソールタイプも欲しいななんて思っちゃってる。
なんだったら足袋タイプのフェルトソールも試してみたいし。
結局合計300時間くらい悩んだ末にこれを買ったが、数年後には全部揃えちゃってる自分が想像出来て恐ろしい。
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●ロータス 「アルミポット」
今年買ったアイテムの中で、間違いなく一番のヒットだったのがこいつ。
これに出会って以来、今までカップラーメンが主流だった川旅に革命がもたらされた。
やはり日本人は美味い米を食ってナンボなのである。
これで炊くご飯がうまいのなんの。
チタンに比べて熱伝導率の良いアルミ製で全体に熱が通りやすいし、焚き火の中でラフに使ってもストレスがない。
しかも大して気を使わずに炎の中にぶち込んでおいても、しっかり炊ける。
しばらく水に浸からせておいた無洗米を、15分ほど焚き火の中にほかっておいて、あとは5分ほど蒸らせば焦げ目もない完璧な炊飯が完成。
お一人様に最適な一合炊飯。
フタの上に吹きこぼれ防止の重し替わりに缶詰でも置いておけば、出来上がりと共に温かいおかずも同時提供。
あまりの美味さに、もうアルファ米には戻れない。
今の所不思議と焚き火では成功率100%だが、バーナーで作った時はあまり上手にできなかった。
やっぱこれは焚き火で使ってナンボのアイテム。
面倒くさがりで料理嫌いな僕でも扱いやすく、そして何より「またこいつを早く使いたい」と思わせてくれる名品である。
いつか嫁とハードな喧嘩して山に籠る時は、これだけは必ず持って家を出よう思っている。
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●ソーヤー 「ソーヤーミニ」
で、そんな美味しい米を炊くにはやっぱり美味しい水が必要だ。
このようにまるで卑猥な物を絞ってるように見えてしまうが、実はこれは絶賛浄水中の図。
ソーヤーミニとは、小型の携行浄水器なのである。
川の水をダイレクトに使うと、僕のような万年ゲリ男は光の速さで腹を痛めてしまう。
そこで今年から沢登りを始めたので、現地での飲料水確保の為に導入。
最初は「セイシェル浄水器」という方を検討していたんだけど、値段が高いしかさ張ってしまう。
そこで闇の商人ランボーズデポに相談した所、このソーヤーミニを勧めて来てくれたのである。
なんせ軽いしコンパクトなので、大した荷物にならないから気軽に持って行ける。
プラティパスで川の水を汲んで、その口にソーヤーミニを取付けて絞れば飲料水になる。
なんならこのようにダイレクトにちゅーちゅーする事も可能だ。
すっかり僕とちゅーちゅーしてくれない嫁でも、ソーヤーミニ越しならひょっとしたらチューしてくれるかもしれないね。
それでもまだ「臭いから寄るな」って言われちゃうのかな?
濁っちゃった愛はもう濾過出来ないのかな?
そこはともかくとして、沢だけでなくこれから雪山シーズンにも重宝する事間違いなし。
雪から水を作るとなんだか汚いし臭いしだから、これで漉すだけでも随分違った結果になるはずだ。
防災用にも一つ持っておくと何かと便利かと思いますよ。
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●ユニフレーム 「ミニロースター」
焚き火禁止の場所でイワナやアマゴを食うために買ったもの。
この山に持って行くには微妙な110gという重量が、パッキングの度に僕を悩ませる。
あればあったで便利だけど絶対に必要な物じゃないって所がたまらない。
そもそも魚が釣れなかったら実に無駄だ。
しかもイワナを焼いた際は、当然だけどセンター付近だけ焼けて、頭とシッポが生っぽいという出来上がりに。
とにもかくにも、悩ましいアイテムなのである。
とは言えこいつは、老いと共にハードな朝飯が食えなくなって来た僕に「朝パンを焼く」という新しいスタイルを提供してくれた。
もう朝から棒ラーメンが食えなくなって来たジジイとしては、このくらいのライトさでカロリー摂取出来るのはありがたい。
そして山で食う焼いたパンは殺人級のうまさだ。
冬は冬で餅でも焼いて食えば最高だろう。
そんな事もあって、僕は今年なんだかんだ言いながらもコイツを2回も買ってしまった。
そのうちの一つは秘境雲ノ平の奥地で静かに眠っている。
もし誰か雲ノ平から高天原に行く途中でこいつを見つけたら、どうか大切にしてやって欲しい。
悩ましい奴だが、きっと拾ったあなたに素晴らしい朝食パンを提供してくれることだろう。
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●ファイントラック 「ゴージュバッグ 25」
結構な値段するから悩んだけど、沢登りと川下り時のレスキュー用に手に入れたフローティング(水に浮く)ロープ。
昔から「人を連れて川下り行くならちゃんとレスキューロープ買っとかんとなあ」と思いながら、10年以上手が出なかったアイテムである。
沢登りきっかけでやっと買えたのだ。
カヌー時代は一度もロープが必要な場面に出くわしてないから、正直「使う時あるかな?」って思ってた。
しかし買ってすぐ、姫川でクラッシャーKのパックラフトと「パックチェイス」をする羽目になって大活躍。
急流の中無人で流されて行くパックラフトとのデッドヒートの末、このロープでなんとか御用にした事は記憶に新しい。
これがなかったら、クラッシャーKのパックラフトは車の鍵ごと日本海まで流されてしまうところだった。
本来の使い方とはちょっと違う気もするが、とにかく水に沈まないからこれ持ってれば水回りで遊ぶ際は非常に助かる。
難点は一度出すとしまうのがめんどくさいってくらいかな。
来期はもっと沢登りを増やしていきたいから、またそこでお助けロープとして使用頻度が増えて元は取るだろう。
タープ泊する際のセンターロープとしても使えるからありがたい。
サディスティックな人は、パートナーを亀甲タイプに縛り上げて長良川に流すのも楽しいかもしれない。
なのでこのロープは絶対に嫁の手に渡してはならないのである。
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●リーフツアラー 「スノーケリングベスト」
今シーズン、激流には行かないという前提で、パックトランピング用のライフジャケットとして導入。
大重量装備となるパックトランピングにおいて、ライフジャケットはかなりかさ張って邪魔だった。
なので僕は、なんとか膨らますタイプの簡易的なもんが無いものかと方々探していた。
するとドイツの「packrafting store」で、ズバリのアイテムを発見。
それがこの「Anfibio Buoy Boy」。
胸元のバルブから空気を送り込んで膨らますインフレータブルPFDだ。
しかしpackrafting storeが日本への直送はできないってんで、これを買うにはドイツの転送サービスを使って買わなくてはならないと言うめんどくささが発覚。
知ってるドイツ人なんてブロッケンJr.くらいなもんだから、現地の知人に頼む事も出来ない。
しかも結構なお値段がするからちょっと現実的じゃなかった。
めちゃくちゃ欲しかったけど、さすがにこれは断念した。
そこで再び、困った時のランボーズデポ頼り。
そこで彼が提案してくれたのが、このシュノーケリング用のライフベストだったのである。
値段もAmazonで3500円くらいだったから、ダメ元で購入して薬師沢で試してみた。
この時は沈するどころかほとんど漕げてないから、実際に沈したらどうなるのかは確かめきれていない。
ただ感覚的には思った以上の浮力と強度があるから、必要十分な感じがした。
もちろんこれでそのまま激流の中にもまれに行くのは厳しいかもしれないが、パックトランピングのような状況で簡易的に使うのは全然ありだと思う。
まあそこは自己責任の範疇だけど。
ちなみに強引に他での使用も考えれば、エアー枕やクッションとしても重宝する。
特に僕を始めチーム・マサカズには大痔主が沢山いるので、センターに穴のあるクッションの存在は大きい。
かなりニッチな世界だが、パックトランパーで痔の人には持ってこいのアイテムなのである。
恐らくそんな奴は僕しかいないとは思うけど。
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●パーム 「カスケード ドライスーツ」
アルミポット同様、これも今年買った商品の中でビッグヒットだった商品。
ソックスまで一体型のフルドライスーツ(サイズL)。
本来なら定価60,000円以上(来年は市場的に定価がさらに1万は上がる)のものが、ヤフオクで38,000円で売ってたから速攻で買ってやった。
当初は「フルドライスーツは大げさじゃないか?使う事あるだろうか?」と不安で一杯の中での購入。
今までのカヌー人生でそこまで必要性を感じてなかったし、冬は雪山登山があるから川下りしないし、最悪パドリングジョンがあるから何とかなるだろうと思っていた。
しかし実際あるとないとじゃ全然違う。
これを着るだけで、全く沈が怖くなくなって妙に強くなった気になる。
なんだか今まで「ぬののふく」だったのが、いきなり「ロトの鎧」を着てしまったかのような安心感。
ゆえに今までだと絶対に攻めなかった強烈な落ち込みも、「ガンガンいこうぜ」モードで突入する事が出来た。
今まで十数年のカヌー人生をぬののふくで頑張っていた身としては、これは革命的な安心感。
シーズン中は「暑いかな?」って思ってたけど、別に暑くなれば川に入れば涼しくなるしそんなに気にならない。
むしろ肌が濡れない分、体温低下が防げて長く遊べる。
もちろん汗で中は基本的に濡れるけど、透湿防水3レイヤー生地だからそこまでは気にならない。
ただいくらロトの鎧だからと言って、「ガンガンいこうぜ」で行きすぎるとこのような結果が待っている。
ちょうど前回の西伊豆で死にかけた時のやつですね。
しっかりとファスナーを閉じきれてなくてわずかな隙間があった事により、スーツ内に大浸水してあわや伊豆の藻くずになる所でした。
いくら立派な鎧を身に着けても、本人が脳みそスカスカ野郎だったら意味がない。
安心の防御力を手に入れたとしても、今後はちゃんと「いのちだいじに」モードで遊んでいかなくてはならない。
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それではお次のアイテムがラストですね。
●ゆでたまご 「ロビンマスク」
イギリスを代表する超人のマスク。
被ると少し強くなった気になれる。
最近のアルプスはヘルメット必須の場所も多いから、岩稜帯で落石から頭を守るのに持ってこい。
あとは池に落ちた少年の右足を取りに行ったり、コンピューター超人と師弟コンビを組む時にも役立つ。
ネオプレインっぽいラバー素材で出来ているため、厳冬期にはバラクラバとしても重宝する。
一応被る事は出来るが中は相当に臭いため、鼻の無いクリリンくらいしか被り続ける事は出来ない。
僕はこのアイテムを、キン肉マン好きのりんたろくんの為に買ってやった。
きっと喜んで大事にしてくれると思っていたが、結果は以下の通りだ。
これ以降、ロビンマスクは我が家の倉庫で永い眠りについた。
しかしハロウィンの時には、しっかり「お菓子の入れ物」として大活躍。
間違いなく、今年一番の無駄な買い物だった気がしてならない。
しかしいつか「買ってて良かった」と思える瞬間がやって来るはずだ。
備えあれば憂いなしなのである。
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と、こんな感じの久々道具レビューでございました。
全体的に、登山やってる人にもカヌーやってる人にもマニアックで地味なものが多かったですね。
実は他にも色々買ってるけど、やっぱしっかり使用してから感想書いた方が良いからね。
何気に人生初のタープとかも買ってるんですよ。
タープは奥が深いし、何だか慣れるまで時間かかるけど、自由度とアウトドア度が高くて非常に楽しいおもちゃだ。
来期はタープ泊で、一晩中蚊に刺されまくるという新型マゾを楽しむのも良いかもしれないね。
さて、そんなこんなである程度大人しくしてたんで、今週末は久しぶりに山だ。
と言っても時期的に高山行くには中途半端な時期なんで、のんびりとチーム・マサカズで中低山避難小屋お鍋ナイトだ。
もちろん、のんびりと言ってもそこはプロのマゾフェッショナル。
数日前こーたろくんを無理な体勢で持ち上げた僕は、突然背中が「グギッィッ!」となって大絶叫。
今年二度目の猛烈な「ぎっくり背中」に見舞われた。
もう痛すぎて寝返りどころか息を吐く事もツラかったほどだ。
例えのんびりお鍋登山だろうと、仕込みは万全にが僕のモットー。
本当の鍋は、ダシを取る前にやるべき仕込みがあるのである。
これでもれなく僕は「大量の食材と水を担ぎ上げられるのか?そもそも山に登れるのか?」という、一人で勝手にスペクタクルな状態に。
誰にも頼まれなくても、その身を無駄に削る努力は惜しまない。
ここまでして初めて鍋は究極のお味になる。
仕事の後の一杯が美味いように、マゾの後の鍋は格別なのだ。
正直、現時点では背中が痛すぎて行ける気がしない…。
もし次回の記事の僕が「ロビンマスク」だったとしたら。
その中身は影武者である可能性が高いだろう。
香港雑魚のギックリタワーブリッジ
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MATATABI BASE
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ローカスギアのシェルターに興味があるので、そのポールはかなり欲しくなりました。どうしようかな…
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こんにちはモチックです。
gear関連のコンテンツも登山初心者の私にはとても役にたっていますよ~。
私はとりあえず安めの道具でそろえつつありますが、そこそこお金かかりますね。
山食やサプリ系も含めて、「愛すべき旅道具たち」シリーズまたお願いいたします (^^)
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クレーマーKさん、どうもです!
クレームじゃなくて良かったっす!
いいっすね、ローカスギアのシェルター。
あそこの物は全体的に作りが美しいのもいいですね。
僕は悩みに悩んだ末タープをローカスギアのタープ・X・デュオ・シルにしました。
パーゴのニンジャタープとどっちがいいか相当悩みましたけど。
UL装備って全てをUL化しないと効果が薄い所もあるからどこまで揃えるか悩ましい所です。
ただ僕はULのいいとこだけ拝借して無駄な物を余計に持って行きたいスタイル。
その観点からするとポールって背中の荷物には影響しないから手を出しやすい部分です。
心配なのは強度でしょうが、こればかりはまだ3回くらいしか使ってないんで何とも言えませんね。
まあULアイテムはある程度「何かを犠牲にして軽さを得る」ってとこあるんで、どこまで割り切れるかでしょうか?
ただ同社のシェルター買うならジョイント出来るこのポールは大きなアドバンテージになりますし、何よりこのトランスフォーム感が男心を刺激してやまないです。
買った暁には、是非また山中で会った時に出会い頭のクレームお待ちしてますね。
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モチックさん、どうもです!
道具ネタの中でも今回は結構地味で華の無い回でしたが参考になりました?
今回は山、沢、川、海で使えるアイテムなんで、まあ全体に中途半端な回でしたが何か参考になったならこれ幸い。
是非率先してロビンマスク被って山登ってみてください。
すげえ引かれること請け合いです。
遊び道具はほんと金かかるんですよねえ。
別にもうある程度必要最低限な物は揃ってるから買う必要ないんですけど、物欲でストレス発散しちゃうんですよ。
道具なんて安めの物で全然良いんですよ。
所詮自己満足の世界でございます。
ただフルドライスーツとアルミポッドは大正解でした。
たまにこういうヒット商品があるからやめられません。
山食は朝パン昼ラーメン夜パスタが黄金ルーティンですね。
行動食はもっぱらエネルギージェルです。
色々突き詰めて行くと凝ったことしなくなるんで、記事にしても地味でしょうねえ…。
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僕はこないだ北岳で疲労死しそうになったので、あわてて装備をUL化しています。ピークハントとゆっくり登山のときと装備を別にしようかなと。
ローカスギアのタープですか。
どうもまだ、ぼくは露出が多いものは使う気になれないんです。
キューベンファイバーのクフにすごく興味があって買ってしまいそうです。高いですけど、写真でみるとすごく美しいんですよね…
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一番いいのはやっぱそれぞれの状況にあった装備を全部揃えれば最高なんですよね。
それだとめちゃくちゃ金かかっちゃうけど、結局行きつく所はそこになって来ちゃうのがこの世界の沼たる所以。
タープ良いですよ。露出狂にはたまらんとです。
まあ僕もまだタープ泊まで行けてないんで何とも言えませんが、来期は何度かやると思うんでまたレビューしますね。
クフは名作ですよね。
ただ使った事ないですけどキューベンは透湿性ほぼゼロなんで結露が気になる所です。
まあどの素材でも結局結露はあるんで、そう気にすることないとは思いますが。