◉日々のツレヅレ

束の間オーバーホール〜燃えよチーム・マサカズ〜

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残す所1ヶ月。

走り続けた1年が間もなく終わる。


思えば今年の1月に次男こーたろくんが誕生して以来、無理に無理を重ねて「育児とマゾの両立」に明け暮れた1年だった。

結果的に各方面から「なんだかんだアンタ十分遊びまくったな」という厳しいご指摘の中、個人的にも「やっちまった感」が否めない1年。

おかげさまで育児疲労とマゾり疲労の蓄積ぶりは凄まじく、そろそろここらでオーバーホールをしておく必要がある。


そこで今回は久しぶりに「普通のお父さん」に戻って家族サービス。

そして同時に、マゾを楽しむアウトドア集団「チーム・マサカズ」のマゾ疲れ慰労忘年会。


今回はそんなライトな週末の記事にて、平和な日常を書き留めておこう。

毎回毎回マゾネタばかりだとマゾのありがたみが薄れるからね。


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数日前、とある1通の封筒が届いた。

その封筒の中には数枚のチケットと手紙。


その手紙には「あなたの日頃のマゾが評価され、この度2013年度のベストオブマゾーニスト受賞の運びと相成りました。おめでとうございます。」と書かれていた。

そして副賞として、そこには僕の大好きな中日ドラゴンズのファン感謝デーのチケットが同封されていた。


ついに僕が長年携わってきた地道なマゾ活動が評価されたのだ。

非常に苦労も多かったが、誰かの為に役に立ったかと思うと感無マゾ。


そしてプレゼンターである手紙の主は「ハッポーN」さん。

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かつて「屁こきN」という苦いネーミングを付けられてしまった彼だったが、この度の素晴らしい贈賄活動が評価されてついに改名の運びと相成った。

彼は今年、僕が燕岳でチーム・マサカズの仲間達に裏切られて涙に暮れている時、突如現れて僕を孤独から救ってくれた救世主だ。(参考記事:常念山脈北上野郎3〜燕岳編・銀座のマゾの物語〜


もちろん「ハッポーN」というネーミングは、当然彼が月亭八方師匠の弟子だからいう訳ではない。

彼は白馬の「八方尾根」付近に頻繁に出没しており、多くの人からの目撃情報があるUMAなので「ハッポー」というチャーミングな名前をつけてみた。

でも本当の意味は、彼が常に悪天候にまみれて「八方ふさがり」になっているからであるという都市伝説もある男だ。


そんなチーム・マサカズ白馬支部の「北の守り人」からの素敵なプレゼント。

このありがたい副賞を家族サービスに使わない手はない。

今回のベストオブマゾーニスト賞を獲得できたのも、家族の協力があってこその事だからね。


ただ問題としては。

中日ファンなのは「僕だけ」で、あと他の家族はそもそも野球の事を何も知らないというのが痛い所。

結果家族サービスというか僕個人が楽しむだけの回になっている気もするが、そこは触れない約束で進んで行こう。


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そしてやって来ましたナゴヤドーム。

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今シーズン一度もドームに行く事が出来ず、やっと来れたと思ったらすでにシーズンが終わってファン感謝デーだったという切なさ。

忙しかったとは言え、僕は選手に感謝されるに値しないファンだ。


一方でドラゴンズのことを何も知らない男は、父に無理矢理応援フラッグを持たされて戸惑いの表情。

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すでにグラウンドに有名選手達が登場しているにもかかわらず、「ねえ、いつになったら始まるの?」と言っている始末。

谷繁監督や山本昌を知らない彼にとっては、「知らないおっさん達が広い場所で何かをしてるだけ」と言った光景だったんだろう。

もちろん嫁に至っては「谷繁って名字が谷で名前が繁?」と言って来た女だけに、その表情からは一切の感情の高揚を見いだせない。


やがて去年のドラフト1位ルーキー福谷選手の公募ニックネームが「ふくやん」に決定した瞬間。

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僕は一人で「うわあ、フッキーじゃなかったか〜」とはしゃいでいたが、この瞬間の嫁とりんたろくんの無表情さが凄まじい。

もはやこの時点で、僕とこの母子の温度差は10ゲーム差くらいの絶望的な開き。

そもそもこの母子にとっては、知らない若者の新ニックネームが満を持して発表された所でどうでもいいことだったのかもしれない。


まあいいだろう。

嫁とりんたろくんには悪いが、お父さんは精一杯興奮させてもらうぞ。

ついにファン感謝デー名物の、シャッフル紅白戦がスタートだ。

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これは普段内野手である森野がピッチャーだったり、投手の浅尾がセカンドだったりと公式戦ではありえないポジショニングが魅力。

ファンにはたまらないお遊び紅白戦なのだが、そもそも選手達の「通常のポジション」を知らない母子のテンションは低い。

お父さんはグラウンドに釘付けだが、りんたろくんはグラウンドに背を向けてお母さんに夢中だ。

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最近彼は「4月になったらお母さんと結婚する」と公言しているだけに、現夫の僕に対してラブラブぶりを見せつけていると言った所か。

心配しなくても、もうお父さんは以前嫁に「目が合ったら殺す」っていわれてるからもう見つめ合えないんだ。

4月になったらお父さん、プロ野球開幕とともに岡崎に返却されてるかもね。


やがて谷繁監督による、お約束の「審判に抗議する」という見せ場でファンは大喜び。

しかし彼だけは大胆にグラウンドにケツを向けて審判に抗議している。

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もし今ここで彼を振り向かせるには、それこそウルトラ兄弟達による夢の紅白戦が始まるしか方法は無いのか?

お父さんとしては将来彼がアウトドアに目覚めなかった時は「中日入団」をスローガンに野球をやらせるつもりだったが、彼はそのどちらの道にも進まない可能性は高そうだ。


やがてフィナーレが近づき、大島選手会長による来シーズンへの意気込みスピーチタイム。

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今期は不甲斐ないシーズンだっただけに、ファンからも「来年は頼むぞ」といった熱い視線が送られる引き締まった場面。

そんな来期への夢と希望が溢れるスピーチを、ファン感謝デー史上最も失礼な状態で聞く男。

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またしてもグラウンドに背を向け、第一関節がフルインサートしてるんじゃないかというほどの失礼な鼻ほじり。

ある種これは彼なりの、不甲斐なかった今シーズンのドラゴンズに対する抗議の姿勢だったのかもしれない。

中日の選手達よ、来期こそ頑張ってこの鼻くそ坊主を振り向かせるくらいの興奮をファンに与えてくれよ。


そしてついにフィナーレの時を迎え、お約束の「燃えよドラゴンズ」の熱唱タイム。

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選手達も大いに歌い、ファンはブルーのクリアファイルを掲げて熱唱。

会場が一つになったと思われた時、彼は既に立ってさえいなかった。

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そして僕は彼を支える嫁の顔を恐る恐る覗いてみた。

すると嫁の横顔が大変な事になっていた。

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それはもう来シーズンへの期待も、野球への関心も、旦那への愛すらも見いだせない大惨事。

中日の選手達よ、来期こそ感動のプレーを連発して彼女に感情を取り戻させてやってくれよ。


でも歌の最後には頭上の風船が落下して来て、ついにりんたろくんのテンションがマックスに。

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りんたろくんにとっては、ドラゴンズの選手達はこの風船イベントの「前座」にしかすぎなかった模様。

彼としては「やっとファン感謝デーが始まったんだ」といった感じで、喜び勇んで風船に突入。

瞬く間にファンの渦に埋没して、彼は姿を消した。

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これにはさすがの嫁も「ハッ」と感情を取り戻し、慌てて息子を救出するべくファンの波に突入して行く。

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やがて大量の人間の中に我が子らしき人影確認。

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果たして彼はファン感謝デーという名の「風船捕り合戦」に勝利する事は出来たのか?

彼の結果次第で、来シーズンのドラゴンズの結果も、この後の母子のテンションの結果も変わってくる重要な局面。


嫁によって救出されたりんたろくん。

その手には、見事に己の力だけでもぎ取った「勝利の風船」の姿が。

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これにて一気に彼のテンションは最高潮。

いよいよ始まった彼の「ドラゴンズファン感謝デー」。


そして会場は「お気をつけてお帰りください」のアナウンスが流れ、周りのファン達が帰って行く中でテンションの上昇が止まらない「遅咲きの男」。

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結果的に彼は風船が貰えればオールオッケーな安い男。

ここが中日ドラゴンズのファン感謝デーだろうと、中日ハウジングセンターの住宅見学会場だろうと最後に風船が登場すればパラダイス。


そしてドームを後にする頃にはすっかりノリノリで「ボク、ドラゴン好き!」とはしゃいでいた。

そこで僕は「じゃあどの選手が一番好きだった?」と聞けば、たまたま帰りの通路に掲示されていた「井端」のフラッグを適当に指差して「こいつ!」と言った。


りんたろくん。

井端はもう中日の選手じゃないんだよ…。

来シーズンから巨人の選手だし、そもそも今日の感謝デーには参加してなかったぜ。


まあいいさ。

何にしてもお父さんは十分に楽しめたし、最終的にはりんたろくんもご満悦。

嫁はナゴヤドームに隣接しているイオンで少しショッピングできたし、結果オーライの家族サービスだ。

めでたしめでたしだ。


やがて僕は彼らと別れて、

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一路、名古屋で開催される「チーム・マサカズファン感謝デー」の会場に向かった。


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会場に着くなり、どんよりとした負のオーラを解き放っている集団を発見。

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先ほどまでの華やかなナゴヤドームと違い、実に重々しい雰囲気だ。


そしてあまり一堂に会してはいけない、日本が誇るマゾ集団がここに大集結。

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センターでジョッキで見きれつつ、スポットライトが当たって白髪まみれみたいでテカってるおっさんが僕。

左の二人は、来期メンバー候補生の「ピロリM」と「シャクレY」。(シャクレYに関しての参考記事:ナガラデイズ 後編 〜さよならシャクレ野郎〜

そこから順に「ビビるS」「矢作C」「小木K」「ジョンボーA」「パパラッチK」「低血圧Mちゃん」「ゲリM」「小木ママ」「ドラT」。


チーム・マサカズなのに、そのネーミングの由来ともなった「アゴ割れM」が不在というプチ「まさか」も炸裂したが、ほぼ全メンバーが揃った「ファン感謝デー」。

あとはここにはいないが、ビビるSの嫁さん「ボニーY」、静岡支部の「山田(仮)」、白馬支部の「ハッポーN」さんなどが名を連ねている。


「マゾを楽しむアウトドア集団」として発足したこのチーム。

発足当初は4人だったのに、2シーズンを経てマゾがマゾを呼んでついに「16人」にまで膨れ上がって来たという「まさか」。

もはや紅白マゾ合戦ができそうな人数だ。


もうここでは僕も羽目を外して、飲んでしゃべる事に集中して途中から記憶もぶっ飛んでいる。

当初は小木Kの「今年の山行の反省と来年の山行の目標を決める為に、みんなで楽しい時間を過ごしましょう。」という呼びかけで始まった忘年会だったが、特に来期の山行の話が話題になる事無く浴びるように飲み続けるメンバー達。

やがて「北アルプス紅葉挟撃作戦」の涸沢組による、久々のジェットストリームアタックが炸裂。

真ん中のビビるSなぞはもう顔がはち切れんばかりだ。

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そして左の矢作Cの顔色だけが「強烈な土色」になっているのには訳がある。

実は彼はメンバーのみならず、この店内にいる人々全てに対する強烈なビッグマゾプレーを見せつけた直後のお姿。

あまりにもシャレにならない彼の「まさか」は、さすがにまさかすぎてこの場では詳細は伏せておく。

どうか彼の顔色を見て色々と想像を巡らせて欲しい所だ。


矢作Cは今までもまさかなビッグプレーを突発的に行うクセがある。

焼岳を下山した後に、自ら己のハイエースごと柱に突っ込んで行く等の「誰も望んでいないまさか」を発動した事もあった。(参考記事:焼岳天候決戦3〜傷だらけのエース〜

普段は従軍キャメラマンだから中々ブログにその姿が登場する事が無いだけに、本番以外の場所でのアピールが凄すぎる。

結果今回やりすぎてしまった彼のまさかは、この場で詳細も書けない程の乱行となってしまった。

今後は記事で書ける程度な人並みのマゾにとどめて欲しい所だ。


そしていよいよ阿鼻叫喚の地獄絵図と化して行く、ファン感謝デー会場。

普段はクールなパパラッチKも、目から下が手塚治虫のような顔になってしまっている。(一番右)

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もう奥にいるビビるSなんて「誰だ?」と言った感じの別人感。

ワインばっか飲んで、随分とパワーアップした彼。

参考までに彼の10年前の写真を載せておこう。

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当時はシュッとした色男だったが、今や「隣の席の酔っぱらったおっさんが乱入して来た」といった光景に。

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10年も経てば人は変わるのだ。

今は手前でシュッとしているジョンボーAも、そのうち太って「キム兄A」と呼ばれないようにアンチエイジングに励んで欲しい所。

そして低血圧Mちゃんは、もう寝坊によって全力山ガールスタイルで満員電車に乗る事にならないように、とりあえず今後も頑張って血圧を上げて行って欲しい所だ。


やがて終電間際まで飲みたくってほぼ全員が千鳥足状態。

僕の声は真栄田状態にかすれまくり、記憶も飛び飛びに。

ピロリMは記憶をなくした小木Kのソフトタッチキスの餌食になり、静岡支部のドラTはカプセルホテルが満室で40歳手前のいい大人のくせしてマン喫で一晩を過ごすとう地味な3次会に突入。

そして各人が帰宅遭難者となるまさか。

シャクレYは電車乗り継ぎに失敗して余計な金払ってタクシー帰宅し、ビビるSは妻の実家の住所が分からずにタクシーで帰ったのに随分と手前で下ろされてひたすら歩いたというまさか。

小木夫妻に至っては、妻は間違えて2つ前の駅に降り、旦那の方は自分の降りる駅を寝過ごして終点まで行くという夫婦(めおと)まさか。

そして夫婦でなぜか違う駅からタクシーで帰るという不思議なコンビプレー。

ゲリMも帰りの電車ではぶっ倒れたまま帰宅したという、まさに「集団まさか」。

ゲリMはその後、胃腸風邪ひいて下痢が止まらなくなるという己の名に恥じぬ状態に追い込まれたらしい。


こうして「マゾを楽しむアウトドアマゾ集団」は、例え戦場が都会でもそのマゾを止めようとはしない。

もちろん僕は僕で翌日は強烈な二日酔いで動けない状態になりつつも、嫁に「遊んで来たのにしんどいとか言うなよ。いつも通りやる事はちゃんとやってもらうでな。とりあえず肩甲骨あたり揉んで。」と優しいお言葉。

そして激しい二日酔いの頭痛に耐えながら、嫁の偏頭痛を介抱するための不思議なマッサージタイムへ。

こうしてまた日常は始まって行くのだ。


結果的に「オーバーホール」できたのか怪しい所だが、実に楽しい一日だった。

今後もりんたろくん含め、チーム・マサカズをヨロシクお願いします。

生ぬるいマゾでファンの皆様に鼻をほじられないように、今後とも精進して行きます。

どうぞ彼らのマゾを温かく見守ってやってくださいね。



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