本年度、早くも最高傑作に出会ってしまった。
映画館で見れなかったから、レンタル開始と同時に速攻で借りて観た。
映画のタイトルは「127時間」。
スラムドッグ$ミリオネアのダニー・ボイル監督の最新作だ。
概要としては単独行の冒険野郎が、単純な事故であっという間に窮地に立たされる。
もちろん、実話を元にしたお話。
生命の限界を迎えるまでの127時間、死の恐怖に直面し、絶望の底で“人生”を体験するって内容。
細かい内容には触れないけど、普段から単独行でカヌーや登山をする僕にとって、もはやエンターテイメントを越えて実際に主人公の立場で映画を観ることが出来た。
しかもこの映画、映像と音楽が絶妙だ。
とかくこういったパニックムービー的なものは、悲壮感や焦燥感をごり押ししてくる物が多いけど、この映画はどこかサラリとした感じがある。
そこがまたリアルだったりする。
現実の事故はあっけなく始まり、淡々と時が過ぎて行く物だから。
主人公の心理描写がまた見事。
音楽のはまりっぷりもいいけど、時折織り交ぜてくるアリや水等のミクロ映像がグッと来る。
作品の内容だけじゃなくて、音と映像ががっちりかみ合ってこその名作だ。
内容も、現実にいつ同じことが僕に起きてもおかしくない状況設定。
今週末にでも、同じような事が僕の身に降り掛かりそうな内容。
僕は今んところ五体満足でいるけど、それは経験値が高いとかそう言った理由からじゃない。
はっきり言って、運が良かっただけの話。
「僕ならどうするか?」
という視点でずっと見ていた。
恐らく最終的には僕も主人公と同じ道を選ぶだろうが、簡単な事じゃない。
やはり日頃から、リスクマネジメントだけは怠らず、不要と思っても最低限のエマージェンシーキットは持ち歩くべきだ。
そんな教訓にもなる映画だった。
まさに単独行野郎必見の映画。
そして、主人公が「決断」をして「結果」を出した後の一言。
それが相当しびれた。
その言葉をここで入れて来るのかと。
でも自分に置き換えてみた時、僕もその一言を発する気がした。
ここでは書かないから、本編で確認してみてね。
僕みたいな突っ走るタイプの人は絶対観ておきましょう。
そして、出かけるときは必ず誰かに行き先を言うようにしましょうね。
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