◉日々のツレヅレ

カンムギ日記〜2019夏/9月編〜

いやあ、もう2月も後半ですよ。

去年末に「年内には現代に追いつきたい!」って言っておきながら、バレンタイン過ぎた後に「9月」の記事をお送りして行く超遅延な流れです。

ちょっと流石にこれじゃ情報の鮮度が落ちすぎ(というか腐ってる)だし、いろんな告知も追いつかない…

ってことで、今月は勇気を出して後半のお仕事を断ってちょっとブログに集中したいと思っとります!

って言いながらやっぱ断りきれんのだけどね…

9月

9月2日

この日は、山県市さんからまたしても「なんだか川にくわしそうな人枠」として呼んでいただき、なんと市内の保育園児ちゃんたちと共に川へ行くことになった。


僕のような汚れたおじさんがこんなハートフルな世界にいていいんだろうか?



実はこれ、山県市が今年から実験的に市立の保育園児たちをもっと自然に触れさせてみようとする試みの第一弾。

今回はスーパー浅瀬での水生生物の観察。

郡上でバンバン岩から飛び込む園児たちを見てきた僕としてはかなり物足りないけど、あれは「私立」で今回は「市立」。その違いは大きい。

今回、公共の教育機関で「危険度がゼロではない川で遊ばせる」ってことを行ったってこと自体がかなり大きな第一歩なのだ。

 

実質郡上のような恵まれた環境以外の地域では、子供たちは川で遊ぶきっかけすらないような状況が多い。

それはひとえに川経験の少ない親世代と、責任問題を怖がる教育機関が子供達を川から遠ざけて来たから(この問題の根は深く、高度経済成長期の建設省問題まで遡らなければならない)。

それでも時代の変化とともに少しづつ川という教育資源を見直し始める自治体も出てきた。

いつか公教育の場で「今日は川で自由行動!」なんて素敵な授業が行われたら日本の未来は明るいんだけどね。

 

9月5日

カンムギでは以前書いたように、漁協さんとの交渉がうまくいかなかったこともあってパックラフトツアーは自粛状態。

でも来るべきその時に向けて、増水時の釣り人のいない武儀川で初心者向けの試験ツアーを敢行してみた。

我が実験のための木人形(デク)となったのは、パックラフト初体験の「足つぼサンバEちゃん」と「熱男Sさん」だ。


新秘孔を見つけようと意気込むアミバと、これから実験台にさせられるデクの皆さん。



以前チラッと出てきたが、足つぼサンバEちゃんは神崎のおじいちゃんおばあちゃんのために月一で「水音」へ出張足つぼマッサージをしに来てるという出来た子だ。

一方で彼女は一人でフラッとブラジルを旅してくるといった思い切りの良さも有しており、その柔と剛が入り乱れたカーニバルな生き様はまさに我が実験台にふさわしい。

とにかく「パックラフトどころか川下り自体初めて。でも好奇心旺盛。」という、ペルソナ設定ズバリの彼女の反応を見たかったのだ。

熱男Sさんはロマンと筋肉に溢れる男なので、多少荒っぽい秘孔を打っても平気かと思われる。


アミバによる超簡単な漕ぎ方レクチャーの後、まずは練習を…

と思ったら、流れが早くてノー練習のまま「あー!」って流されてく熱血木人形。よし、いいぞ。狙い通りだ。



僕のレクチャーは「フォワードストロークがどう」だの「エディーがどう」などの専門用語は一切使わない。

基本的に「考えるな。感じろ。」というブルース・リー方式だ。

パックラフトの普及活動をしておいてなんだが、こんなもん所詮ただのゴムボート。

頭でっかちな大人より、正直何も教えてない子供の方がよっぽど上達も早いし、思ってもみない使い方で新しい遊びを見出していくもの。(もちろん激流系行く人はちゃんと学んでね。)

参加者にはパックラフトは「なんか難しそうな川下りの道具」ではなく「ただの川の遊び道具」として感じて欲しいの。

だからこそ、自由で安全度の高いこの超簡単清流「武儀川」をメインステージに選んだ背景(区間的にも釣り人少ないし)がある。


武儀川は晴れてない時は幽玄な世界を展開してくれる。初の人にとって川の上からの視線は新鮮だ。

別名「霧の川」と呼んでいるが、寒暖差が大きな時などカンムギはナイスな霧に包まれる。晴れてなくても楽しめる。

川の学校の舞台になった「かくれんぼの川原」。夏の思い出が蘇る。

コース途中のお気に入りの川原。淵では巨大な鯉が泳いでいる。

お客さんのコーヒーブレイク用に「パーコレーター」を導入。よく西部劇の焚き火風景に出てくるあれね。

ランチは焚き火で作るホットサンド。僕らしくないランチだが、お客さんにマゾめしを食わせるわけにはいかない。

と言いつつ食後はデザートではなく「滝行」がユーコンマゾツアーの醍醐味。

危険箇所はほとんどないため、初めての人が一人乗りのパックラフトでも楽しく川を下ることができる。

霧と共に流れる優しい時間。まさに癒しのツアーでござりんす。



基本的にカンムギでのツアーは「遊び」と「癒し」がテーマ。

ワーワーキャーキャーのアドレナリン放出系が好きな人はお隣の長良川に行ってラフティングをすればいい。

岐阜南部(未来の長良樽見トレイル間ね)の川の遊び方には多様性があるから、その人に合った川遊びができるのがいい。


初体験の二人も大満足のご様子。



やっぱどう考えてもこのコースは癒し系パックラフティングとして最高のステージだ。

子供達や、川に慣れてない大人たちの川遊びファーストステージとしてもこれ以上の場所はない。

暑い時期にはこれに「飛び込み」や「伏せ網ヨシノボリ獲り」も加わり、はっきり言って楽しいしかない。

いつかここで堂々とツアーができるよう、今後も粘り強く、焦らず、地道に地域活動を進めていこうと思っております。

 

9月9日-10日

ついに初めての「前撮り」。

PEAKSの来年の「夏山特集」に向け、今年の夏のうちに事前取材が敢行された。

おそらく髙橋正太郎さんとかの有名どころが北アルプス、南アルプスを担当し、僕はなんとビッグネームでありながら微妙に地味っていう「中央アルプス」を担当することになったのだ。


木曽駒ヶ岳〜空木岳という縦走ルートの山行ルポだ。



中央アルプス担当の名を背負って行くからには、これは責任重大。

編集さんも「どうせなら大絶景を押さえて、他のアルプスを差し置いてその号の表紙を奪ってやりましょう!」と鼻息荒く意気込む。

こいつはいつものような失態は許されないぞ!

いつものような…


白い絶景の稜線を前にプルプルと震える編集&カメラマン。



これじゃここが中央アルプスなのか高尾山なのかもわかりゃしねえ!

ひとまず縦走は明日なので、その日はテン場の撮影に向かう。

しかしテン場につくと、白はさらに圧倒的スケールで迫りくるのである。


カメラマンは「俺は一体何を撮影すれば良いんだ…」と絶望の表情。



とりあえず、わざわざこの日のためにPEAKSの編集長さんからお借りしたゼログラムのスルーハイカー1Pを設営。


前室の扉留の仕様はこれどうなの?って思ったけどそれ以外は大いに気に入った。



で、翌朝。

ご来光前の木曽駒山頂に行けば、見事に晴れ渡っているではないか。

これには編集もカメラマンも「よし!これで表紙はいただきだ!」と大いに喜んだ。

僕は慌てて「あ!ダメ!浮かれないで!」と叫んだが、ユーコン慣れしていないPEAKS編集部の耳には届かない。

そしていざご来光!って段階で右からカーテンが閉められて行ったのである。


ベストタイミングで大量のモクモクさんがご登場。

一瞬の出来事。ご来光と共に今日の一日が終わった瞬間だ。

あとはもうユーコン・ザ・ワールド。

かろうじて宝剣岳はガスが晴れて突破したが…



結局このあと稜線は再び白の炎に包まれ、中央アルプスは世紀末へと突入。

編集さんも「ダメだこりゃ!」とチョーさんのように叫び、撮影は「延期・取り直し」という事態に。

エイ出版社に3人分のロープウェイ往復代を無駄に出させてしまったあげく、表紙写真どころか白い写真しか撮れていないという圧倒的な撮れ高の悪さだ。

しかもである。

下山後、僕の車が駐車場から出てしばらく行った地点で突然ストップする追いまさか。


後ろはどんどん渋滞に。



僕はパニックになりながら、一人で「車を押す」と「ハンドル調整」を交互に行い、街中ロンリー反復横跳びをぶちかまし、衆目の視線に晒されながらなんとか安全な場所まで車を移動。


宝剣岳よりハードだったぜ。



そして伝家の宝刀、必殺「邪腐召喚」の呪文を唱え、事態はこのようなことに。


目の前で繰り広げられるユーコン劇場を呆然と眺める編集&カメラマン。



個人ブログならいつも通りの展開だが、「VIVA!夏山特集!」「中央アルプスの魅力を発信!」というワンコーナーでは絶対に使われないこの伝統芸。

ひとまず地元の整備工場に車を置き(日産のディーラーは火曜日につき定休日でした)、僕はとぼとぼとバス乗り場へ。


いったい私はこの中央アルプスに何しに来たのだろうか?



エイ出版社含め、誰一人得をすることなく、そして僕自身による渾身の自爆テロによって貴重な二日間が失われた。

そしてこの日の爪痕は、のちに大きな化膿となって僕に襲いかかるのである。

 

9月12日

そんな傷心の僕を癒してくれるのはやっぱり「カンムギ」の神崎川だ。


台風シーズン後のこの川は何度も大水で洗われて超絶的に美しくなる。



この日向かったのは、ヒップラインKさんのDIYカフェ。

地元移住者たちが集まる「山県よりあい」というイベントの一環で、まだ未完成ではあるがついにその内部がお披露目されたのである。


僕も床を破壊するところから手伝ってきたから感慨深し。

地元警察官も興味津々。ヒップラインKさんがエロすぎて職務質問を受けてるわけではない。

鯉さんが脱出穴を掘ってた「アルカトラズの間」がこんな素敵なトイレ空間に!

本場ベトナム仕込みの練乳アイスコーヒー。これはフィンっていう器具。

DIYの苦労話と理想のヒップラインを熱く語るヒップラインK氏。



まだ作業途中とはいえ、いろんな人のサポートを得ながらようやく形になってきたDIYカフェ。

店名は先ほどのフィンにちなんで「Phin and Bean(フィンアンドビーン)」。

今後この場所は、古民家ベース「水音」と共に、この神崎の重要なコミュニティ拠点となって行くのである。

 

僕は「いやあ、よかったよかった。お金はないけど僕も負けじと頑張るぞ!」と元気よく事務所に戻った。

そのタイミングで一本の電話。

電話の主は、長野に車を置いてきた整備工場の人からだ。

「カワイさん…残念ですがクラッチ系統がやられてて、修理代金40万円くらいになります。どうしましょう?」

 

 

 

あれ?

なんだ?

目の前が真っ黒だぞ。

 

いつの間に俺はパンチを喰らったんだ?

あれ?

立てない。

膝がガクガクしてる。

指もピクピクしてる。

なんか呼吸も浅い。

 

誰だ?

俺の後ろでカウントを数えてる奴は?

やめろ。

俺はまだ戦える。

今立つからそのカウントをやめろ。

だって聞いてくれよ。

あの車、今年の4月に車検を通したばかりなんだぜ。

しかも先月エアコンが壊れた時も4万円くらい出して直したんだぜ。

今更20万キロも走ってる車を40万円出して修理しろっていうのか?

中古買った方がいいじゃねえか…

 

おい..

だからカウントやめろって..

誰だ タオル投げ込んできた奴は…

俺はまだ…

まだ….

 

 

カンムギの空に「カンカンカンカーン」と鳴り響く試合終了の合図。

こうして長年冒険を共にして来た我がゴーイングメリー号は突然廃車が決定。

そろそろ仕事量を減らして、本格的に新世界へと船出しようとしていた矢先の出来事だった。

 

9月14日-16日

結局また仕事しまくらんといかんくなってしまった。

正直、もう全てを投げ捨ててそのまま金津園に出稼ぎに行こうかとお尻を洗いかけたが、こんなところでこの航海をやめるわけにはいかない。

その二日後には郡上に移動し、郡上カンパニー共創WSの第3回目の合宿スタートである。


初日はそれぞれのプロジェクトの進捗報告。



その日の夜はWSメンバーたちと民宿で深夜に至るまで飲みに飲みまくった。

そして翌日、僕はかつてないほどのグロッキー状態で発見されたのである。


廃車のショックからか、いつも以上に飲み過ぎてしまったビリケンさん。



しかもこれを見てニコリンHちゃんのサディスティック心に火がつき、彼女はこの状態の僕をグルグルと回すのである。

そして僕はこのあと壮絶に吐いた。

そのゲロはまさに二人の共同作業。

でも「共創」ってそういう意味じゃないだろう、ニコリンHよ。


そのあとは長良川に浸かりながらチームミーティングスタート。

寝ているユルさんの口に、むせること間違いなしの「きな粉たっぷりわらび餅」を投入するニコリンH。

夜は超先進的な地元小学校先生と共に焼肉。燻されながらも熱く銭湯復活プロジェクトの話をするのは「いぶしマック・ルイ氏」。

3日目は、ゼンさんの猪鹿庁の事務所である廃校の小学校にて川ガキ教育ミーティング。



その後、HUBGUJOで他チームとも合流して再び情報共有。

この時近くのスーパーに昼飯を買いに行った際に早めに飯を買い終わった僕は、外でニコリンHちゃんが出てくるのを軽く雨に濡れながら待っていた。

長いこと待っても出てこないから「今どこにいる?」ってメッセージ入れたら、「すでに食ってます」と以下の写真が送られて来た。


うおい!



こうしてチームの結束力を強めた我々教育チームは、来月の発表会に向けて着々と準備を進めていったのである。

 

9月18日

この日はPhin and Beanに意外なお客様が来訪。

この左側にいる、記念撮影とは思えないほど笑ってない人、誰かわかる?


ジョジョ5部あたりに出て来そうな敵キャラ感だが、スタンド使いではない。



実はあの「ざんねんないきもの事典」「わけあって絶滅しました。」の著者で、世界一受けたい授業とかで講師もしてる丸山貴史さん。

ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ 続[本/雑誌] / 今泉忠明/監修 下間文恵/絵 フクイサチヨ/絵 ミューズワーク/絵 丸山貴史/文

一瞬僕のことを「ざんねんないきもの」として取材しに来たかと思ったがさにあらず。

なんとヒップラインKさんとはタイ在住時代のお友達だったってことで、この日はそのときのタイ仲間が集まってわざわざ神崎まで遊びに来たのである。

本当にこのカフェはオープン前からいろんな人が集まってくる店だ。

 

で、ここで散々タイのディープ話を聞いたあとは、そのまま山県市役所に移動して「大河ドラマ 麒麟がくる」に向けた観光ワーキンググループ会議。


歴史好きの僕でも全然追いつかないほどみんな話題がマニアック。夜遅くまで協議は続く。



美濃国戦国ドラまちEXPO」というサイトも立ち上がり、いよいよ高まる大河の機運。


テスト的な体験プログラムをいろんな場所で行った。



ドラマの配役も次々に決定していき、ワクワクが止まらない。

へー、道三がモッくんで、信長が染谷将太かー。

へー、帰蝶役は沢尻エリカかー、へー。

 

そう、この2ヶ月後、岐阜市並びに山県市に衝撃が走る。

僕は何も天気を悪くしたり無駄に廃車を楽しむだけの男ではない。

関わるだけでいろんな厄災をもたらす疫病神なのである。

でもこの時はまだ誰もそんなことは知らない。

のちに本能寺の変を超えると言われるハイパー裏切り事件、「エリカの変」が山県史に刻まれるその時まで。

 

9月22日-23日

この日はカンムギの僕の事務所に嬉しい来訪者。

狩野川と木曽川のパックラフトイベントに来てくれた「ボッシュートS」が遊びに来てくれたのである。

実は彼はこの夏、単独でユーコン川を下って来て、その報告に来てくれたのだ。

僕の頃でもすでに少なくなっていたが、単独でユーコン川を下る若者は随分と少なくなって来ている。

それだけにこういう若者がいると、僕は心から嬉しくなるし応援したくなる。

彼はユーコンの川地図を広げ(僕が当時使ってたのと一緒!)、川旅の思い出話を始める。


蘇る記憶。ユーコンは15年前と何も変わらない世界でそこにいてくれた。



写真を追いながら「ああ!ここ懐かしい!」とか言いつつ、当時の匂いまでも蘇って来そうな気分。

岐阜の山の中だが、この8畳ほどの空間はまさしくユーコン川だった。

もはや郷愁にも似た気持ちで彼の写真を飽きることなく眺める。

やがてボッシュートSはおもむろに一本のウイスキーと1枚の写真を見せた。

そこに写っていたのは、15年前に僕がカヤックを借りて現地手配をいろいろお願いしたクロンダイク・カヌーイング・レンタルスの櫛田篤司さんだった。

後継の若者の手を経て、写真越しに15年ぶりの再会。実に感慨深し。

ウイスキーのボトルには櫛田さんからのメッセージも。

なぜかユーコンではなく「ユーコーンで待ってます」ってなってたが、そこは突っ込まずにありがたく頂戴した。

久々に海外への旅欲が駆り立てられる夜だった。

 

この日の夜、鯉さん、深夜唐揚げM、テスリンYさん、ヒップラインKさんも合流。

その時の鯉さんたちの写真を猛烈にここに載せたいんだが、あまりにも衝撃的すぎるためここにすら載せることができない。

一言で言えば「変態ナイト」としか表現できないが、そういう変人たちが集まるのがカンムギの魅力なのである(多分僕のせい)。

 

翌日、僕とボッシュートSは鮎のひっかけ漁に出かけ、鯉さんたちは懸垂下降訓練へ。

そのあと着々と細かな内装工事が続くPhin and Beanへ。


この変わりように鯉さんたちも驚きを隠せない。

ほんの数ヶ月前まではこんな荒れくれた世紀末だったのに…

少しづつではあるが、こうして何もない限界集落に人が集まる場所ができていく。



この神崎って集落には基本的には綺麗な川があるだけだが、デレ・ヤマグチの「廃校レストラン」や「古民家ベース水音」、ヒップラインKの「DIYカフェ」という拠点が点在するようになって来た。

そしてもう一つの拠点づくりとして、シェアオフィス&イベントスペース「神崎よってちょ(仮)」の計画もカンムギプロジェクトの一環として現在進行中なのである。

 

9月26日

その神崎よってちょ案のベースとなった、以前にもチラッと触れた「美山ベースキャンプ」というテレワークセンター作りに向けた会合も要所要所で進行中。


iPhone11Proに機種変更し、嬉しくてなんでも無駄に広角に撮ってしまいがちな僕。



この日は隣でおじいちゃんおばあちゃんたちがカラオケを熱唱する中、公民館で遅くまでアツい会議が続いた。

名前を「美山ベースキャンプ実行委員会」とし、地元有志から建築関係、地域活性化や面白いことをすることが好きな遠方の人も含めて10名ほどの任意団体として、廃園になった保育園(のちに計画変更になるけど)のテレワークセンター化&新しい農泊の仕組みを協議しているだ。

僕としては働く場所が欲しいってのと、自然体験のベースとなる場所が欲しいってのと、面白い人が集まれる場づくりがしたくて参画。

今後この美山ベースキャンプの戦いも、なかなかハードかつ面白い展開になっていくのである。

 

こうして怒涛の9月も光の速さで過ぎ去っていった。

山県では「美山ベースキャンプ」「来年の川の学校に向けた補助金申請書作り」「麒麟がくる観光WG」。

郡上では引き続き「郡上カンパニー共創WS」とお勉強。

その間にPEAKSの取材(しかも延期再撮影…)と連載。

そして鬼のように溜まっていく通常デザイン業務。

もちろん戦う父として日曜だけはできるだけ子供と遊んで、運動会にも出た。

流石にこのままじゃ死んでしまうと思い、仕事を減らしていこうと思った矢先のまさかの「廃車アタック」よ。

 

そんでもって、6月くらいからの心労、川の学校が終わっての力抜け、ここんところのわかりやすい過労状態でついにこの9月半ばごろにダウン。

日中にリアルに立ち上がることができなくなり、スマホすら持ちあげられず指をぴくりとも動かせないという状態になり、頭ん中も真っ白けっけ。

夕方ごろからようやく動けるようになるから、そこから溜まってしまったものを夜通しやり続け、再び昼前に倒れるという生活の繰り返し。

この状態が10月下旬まで続くことになるんだが、今思うとこの時は本当にキツかった…。

薬だけでカロリー摂取できるんじゃね?ってくらい大量の薬を飲みながらなんとか踏ん張った。

熱量が高いうちにブログで伝えたいこともたくさんあったんだが、なかなかそれもできずに悶々ともしておりました。

 

まあ、そんな苦労話もいずれ実りと収穫の時期が来れば良い思い出になるでしょう。

同時に今後の自分のワークライフバランスを考えるきっかけにもなったし、自分が本当にどうありたいのか、どうあるべきなのかを再定義するための大事な過程だったかなと。

無理しすぎは良くないけど、打つ手がなくなるまでは食らいついていくし、有意義な失敗も含めたら打つ手は無限だかんね。

 

ってことでようやく9月の記事終わったぁ。

ではまた次回10月編で!

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コメント

    • 白飛びS
    • 2020年 2月 17日

    楽しみに読んでますよー!
    先週、エイ出版の原さんと飲んでて、ゆーこんさんの話してました。
    東京来るタイミングあれば、ぜひ!
    あと、今年こそ子どもと遊びに行くかもー!

      • yukonkawai
      • 2020年 2月 17日

      白飛びSさん、どーもです!
      ちゃんとまだ読んでてくれてよかったー。最近更新ができないからもう誰も読んでないんじゃないかと…。
      関東から来てくれるファミリー層のペルソナは完全に常に白飛びSさん一家です。
      そして水音がairbnbに登録されたら、白飛びさんに英訳してもらうのがあれからずっと夢です。
      本当、忙しいばっかのくせに進み方は亀の如しですが、ある意味これが田舎の正攻法だと思ってます。
      とはいえ、バランスの取り方でずっと四苦八苦ですけどねw 早く全力100%でカンムギのことに集中したいい。
      まだまだおもてなし体制全然ですが、市の公認的にテスト期間に入りましたんで、来られるタイミングあればぜひ遊びに来てください!本当。
      東京も年内、もしくは来年には説明会を兼ねて行きたいと思ってます。それもタイミング合えばぜひ!原さんとも、話したいっす。色々と深掘りできたこととか、今の岐阜のプレイヤーの動きとかも情報共有したいっす。
      とりあえず、なんとか体だけは壊さんよう進んでいきます。長ーいながーい正念場ですが、グルグルしながらもがんばって進んでいきます!

    • おっちゃん
    • 2020年 2月 18日

    いつも楽しく拝読してます。
    いろんな流れが形になって動いてる、それを目の当たりにしてるって素晴らしぃです。

    私もキャンプ場ではないところでよくキャンプします(ハードキャンプと称してます、汚さないキャンプです)。
    大自然の中のキャンプは筆舌できないほど素晴らし神秘的で、飲む酒は何でも美味い。毎キャンプ夜は、箸が転がる前に大爆笑して酔うてます。

    カンムギ、一度寄ってみたいです。

      • yukonkawai
      • 2020年 2月 18日

      おっちゃんさん、ありがとうございます!
      まだ形になる前のくすぶり状態ではありますが、少しづつ少しずつ前に進んでます。地域を巻き込んでのこと。色んなことに気を配りすぎてしすぎる事はない感じで時間はかかりますが、大きなムーブメントにはなり始めています。
      カンムギではライトキャンプからハードキャンプまで各々のスタイルで楽しめる場所があります。いま頭に描いてることが全て実現したらほんとに面白い場所ができますよ。足りないのは金と時間っすー。でも頑張ります。ぜひお立ち寄りの際はご一報くださいませ。

    • おとおさん
    • 2020年 2月 18日

    充実度120%の忙しさで何よりです
    Twitterの更新も少ないのでだいぶ忙しいのだろなぁと思って見てました。
    私事ですが2度目の「錬石術」の能力を出現させ産みの苦しみと戦ってきました
    1度目の時より能力は上がっており代償は計り知れなかったです
    思えば昨日2度も「・666」のナンバーの車を見たのがきっかけかと…
    企業戦士なので日帰りで退院し本日は夜勤でございます
    Twitterの更新も楽しみにしてますね

      • yukonkawai
      • 2020年 2月 18日

      おとおさん、まいどです。
      ほんともう何をどうしたら時間ってやつが手に入るかわかんなくなってきましたよ。ある程度このブログが追いついたら、SNSも更新していくつもりです。なんせこれが追いつかんと何も手がつかんです、性格上。
      2度目の石ですか…いま僕に石落ちてきたらもうアウトっすね。
      企業戦士ならなおのこと融通きかすのも大変でしょうからお気をつけてください。って言ってもどうしょうもないと思いますけど…。
      とりあえず退院おめでとうございます。でもまたいつ落ちてくるかわかんないから、夜勤、なんとか乗り越えてくださいませ。
      こちらも色々と落ち着かせて、早くフルスロットルで進みたいっす!

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