人間生きてりゃいくつかのとんでもない名曲に出会う事がある。
それはヒットチャート賑わす曲ではなく、アルバムの中に埋もれた曲やシングルのB面なんかにあったりもする。
そしてその人個人だけにジャストヒットする場合もある。
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「童神(わらびがみ)」という曲をご存知だろうか?
古謝美佐子という人が歌っている。
以前夏川りみ等がカバーしてヒットしたらしいが、僕は最近までこの曲の存在を知らなかった。
八重山諸島への旅の予習にとドラマ「ちゅらさん」を借りて観た際に挿入歌として登場した。
内容的には沖縄言葉で綴られる子守唄なんだけど、そのメロディーと子供の誕生に送るストレートな程の普遍的な愛情が激しく心に染みまくった。
ちょうど僕の子供が1歳半で、とにかく大変な子育ての時期が過ぎて多少落ち着いて、子供に対する愛情が日増しに増して来ていた時分だった。
最近父さんの事を思い出す事が多い。
僕が25の時に死んでしまったが、僕が今自分の子供に対する気持ちのように父さんも僕に対して感じていたんだろうなと。
八重山の事を考えていた自分、親の事を考えていた自分、子供の事を考えていた自分、被災地で犠牲になった子供や避難所で苦労している子供達の事を考えていた自分、一時期は病気に苦しんで親の事も考えず自ら命を絶とうとしていた頃の自分。
そんな状況の僕の中にこの歌がとても穏やかに染みていった。
誰にとってもな名曲ではないかもしれない。
でも、僕の中ではすごく輝いている名曲だ。
天架ける橋 (2001/06/09) 古謝美佐子 商品詳細を見る |
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