カンムギプロジェクト

カンムギ日記〜2018.12月-2019.4月〜

ちょいとここいらでカンムギ進捗報告。

ほんとはもっとこまめにご報告していこうと思ってたけど、全然アップする時間がなくて今日まできちゃいました。

ってことで長えけどザザザッとまとめてご報告しますね。

 

カンムギプロジェクトの概要に関して知りたい方は以下の記事を読んでくださいな。


で、この記事の時からしばらく経って、また色々と状況は変わってきております。

その辺りのこともすこーしだけ書ければと。

とりあえず去年の12月あたりから、お手紙的な感じで振り返って行きましょう。

興味ある人だけどーぞ。

12月

母上様、お元気ですか?

ゆうべ杉のこずえに明るく光る星ひとつ見つけました。

そして神崎川は今日もズルムケに綺麗です。

そんな神崎川の真横には「水音(ミズオト)」という名の素敵な古民家があります。

ここは民泊ができるようにと整備中の家で、常に神崎川と円原川の川のせせらぎの音に包まれたのんびり空間。

いずれツアーや民泊イベント時の宿泊場所として使用して行こうと思っております。

広い土間がある昔ながらの古民家で、

田舎のおばあちゃんちに帰ってきた感が半端ないです。

お風呂はもちろん薪で沸かすというノスタルジックさ。

この日は初めてのテスト泊で、同日にそこにやってきたのはサディスティック・アガタ隊長率いる洞窟探検メンバー(JET)たちでした。

ベテランから19歳の立命館大学探検部の学生さんまで集まって作戦会議。

実はカンムギがある山県市北部は洞窟の宝庫なんです。

今回はもしかしたら岐阜で最大の距離になるかもしれない洞窟の調査に来たんですね。

その洞窟は数十年にわたって調査許可が下りなかった洞窟なんだけど、今回カンムギプロジェクトの一環としてついにその許可が下りたのであります。

いずれパックラフトだけじゃなく、ケービングのツアーなんかもできたら最高ですね。

 

翌朝、調査隊が向かったのは、その古民家のすぐ近くにある「ニュー北山」です。

ここはかつてバルブ工場の材料置き場だったところを、前にも登場した写真家の澤田さんが購入して自ら改装した大人の基地。

中には薪ストーブがあって、こんな素敵な集いの場になってるのです。

こういう秘密基地的なの、ほんと憧れてたんで僕はもう前かがみが止まりませんでした。

内部は一般開放してないけど、1F部分は神崎を愛する人が気軽に寄れる場にしていきたいと澤田さんは語ります。

いずれここでも何かしらイベントとか面白いことができたらいいなと思っております。

 

それではまた、お便りします。

1月

母上様、お元気ですか?

星は見つめます。母上のようにとても優しく。

この日の武儀川も母上のように、相変わらず美しくて優しい川でした。

この川は本当に初心者や子供でも安全で、途中途中に小さな淵やターザンロープなどもあって川遊びにはもってこいです。

夏には「美山筏下り」というイベントもあって、大勢の子供たちが川を流れていきます。

この川のゴール地点にはBBQ場があり、そこの代表者の方ともお会いして協力体制を得られることになりました。

川を下って、BBQで肉を喰らい、そしてまた川遊び。

まず川の楽しさに触れる、っていう面ではもってこいのファーストステージです。

 

そしてこの月、初めて地元の漁協の代表の方々と会談をしました。

このプロジェクトは漁協さんとの連携なくして実現不可能なので、そりゃあもう半端なく緊張しました。

川下りと漁協との関係性は、ほんと幕末期の薩摩と長州のようなものですから。

なので慎重には慎重を期し、今回はお初ということもありご挨拶と概要説明、そして雑談にとどめました。

正直門前払いも覚悟しましたが、「川が好き」「もっとみんなに川に来て遊んで欲しい」という共通の思いが確認できて、まずは小さな小さな第一歩を刻んだという感じです。

今後も慎重に慎重に、じっくり時間をかけて話し合っていけたらと思っています。

 

それではまた、お便りします。

2月

母上様、お元気ですか?

私は星に話します。くじけませんよ、男の子です。

ってことで星だけじゃなく、色んな人の話も聞いてきました。

山県のおとなり美濃市で、岐阜のグリーンツーリズムに携わる人が集う「川と山のぎふ自然体験活動の集い」というミーティングに参加してきたのです。

ここではサイクリング、リバーダイビング、ゲストハウス、カヤック、登山、パーマカルチャー、お茶、ヨーグルト、コーヒー、蜂蜜、木工、ハーブなどなど、各分野で実際に活躍されてる方の講演&交流の場が設けられていました。

市の垣根を超えたこうした場は、カンムギプロジェクトの先にある「清流版しまなみ海道化計画(仮称:長良樽見トレイル)」の為にはとても重要な場となりました。

ちなみに以前一緒に神崎川でパックラフトをした、戦う市議カトーさんも神崎川の魅力を存分に語っておられましたよ。

他にも外ではジビエの解体をやっていたり、

過去に徳島の野田さんの川の学校でスタッフをしていて、今は長良川の川漁師である平工顕太郎さんが、モクズガニを子供達に石で粉砕させてカニ汁作ってたりと、興味ある内容のプログラムが目白押し。

カンムギでは川の学校だけじゃなく、こうした生き物の解体だったり、林業のことだったりもプログラムに入れていきたいと思っています。

ここではいろんな人とも繋がれて、とても実りのあるミーティングでした。

 

それではまた、お便りします。

3月

母上様、お元気ですか?

昨日お寺の子猫が隣の村にもらわれていきました。

子猫は鳴きました、母さん猫にしがみついて。

これ、2番の歌詞ですがわかりますか?

 

3月はとにかくよく山県に行きました。

まず、神崎の文化をディープに知ろうと「北山雨乞い太鼓踊り」を見に行ってきました。

カンムギのある美山地区は、古くから雨が少なく農作物を作るのが大変だったそうです。

でも何故でしょう?私が神崎に通いだしてからというもの、雨が降る確率がやたら高いのです。

この日も雨でした。

何故なんでしょうか?

私にはわかりません。

 

そしてカンムギプロジェクトをやる上でとても大事な存在である「古民家カフェ」の誕生に向けて本格的なお手伝いも始めました。

ここは元々神崎唯一の料理屋さんだった所で、そこの息子さんが戻ってきてたった一人で夏のオープンに向けてコツコツと改装作業を頑張っているのです。

私も草むしりからはつり作業まで、少しでも助けになればと働いております。

そしてカンムギプロジェクトを色々手伝っているうちに、すっかりこの美山地区に魅了されてしまった低血圧Mちゃんも手伝ってくれております。


かつてのカメラ女子は雪山や沢登りを経て今はヘツリ職人に。



元々田舎暮らしとデザインとカフェにまつわる仕事を模索してきた彼女も、これ以降本格的にカンムギプロジェクトに参戦していくことになりました。


子供が砂遊びしてるように見えるけど穴にコンクリを詰めてるところです。



彼女には彼女なりのこの土地での夢があり、それが今後どんな風に実を結んでいくのかも楽しみです。

とりあえずこれでこの地方にさらに雨乞いは必要なくなることでしょう。

 

ちなみにこのカフェは店主が過去にイギリスでガーデニングを学んでいたこともあって、数年後にはお花まみれになってる予定。

歩いてすぐのところには神崎川の支流・円原川の清流もあって、こんなフォトジェニックな場所もあります。


清流眺めながらここでテイクアウトのコーヒーを飲む…考えただけでステキ。



これ以降、時間を見つけてはここのカフェ改装を手伝っています。

とにかく人数が足りないんで、「その改装手伝ってみたい!」「DIYが好き!」って人はお問い合わせからメールくださいね〜。

お問い合わせ

 

そして別の日、山県市の伊自良湖畔にあるお店で行われた「空き家情報・交流会」にも参加しました。


突然新聞記者からインタビューを受けておちょぼ口になる低血圧氏。



山県市にはそりゃあもう腐る程空き家があるのです(確認されてるだけで1081件も!)。

空き家はいっぱいある中、山県市も「きてよ!」と言い、こっちも「行くよ!」と言ってるけど、実際は賃貸や購入に到れる物件に有り付けないのが現状です。

家の持ち主に連絡がつかなかったり、誰も住んでないけど家の中に荷物や仏壇がある、年に1回程度だけ帰ってるってな状況で中々決まらないのです。

でもカンムギプロジェクトを実現させるにはその土地の人間になることが必須。

山県市に移住者を増やすのもプロジェクトの一環なので、まずはこの身をもって移住の苦労を色々肌で感じてみようと思っております。

ちなみにこの時のことが新聞に出て、僕と低血圧Mちゃんが思いっきり紙面を飾っていたりします。

ウイルスのように着々と山県市に入り込んで行っている二人なのでありました。

 

話は変わって、さっきから何度も出てきてる山県市。これ、ちゃんと読めますか?

「やまけんし」じゃないですよ。「やまがたし」って読むのです。

実はこの山県市、隣県の愛知県民に「山県市って知ってる?」って聞いたところ、8割以上の人が「知らない」と答えたという超SSレアシティーなのです。

同じ岐阜県民からも「やまがた?東北の?」と言われてしまうという存在感の薄さ。

そう、山県市とは、スラムダンクでいうところの「石井健太郎」のような市なのです。


桜木、流川と同じ湘北1年なのに一切名前が知られてない男。



この石井君同様、山県市にはこれは!っていう観光コンテンツがないんです。

しかしこの石井君にもついに陽の光が当たる時がやってきました。

実は山県市、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀ゆかりの地なのであります。

前半生が謎だらけの明智光秀が本当にこの土地にゆかりがあったかは謎なんですが、「ゆかりがあるって言ったもん勝ちだぜ!」と、山県市はこれを千載一遇のチャンスと捉えてるのです。

で、その光秀効果を一過性にしてはならぬとばかりに、市は「観光コンテンツワークグループ」を結成。

そのメンバーに僕も「川を使った観光誘致」という立場で参加して色々意見をぶち込んでまいりました。

カンムギプロジェクトは単なる川遊びだけが目的じゃないんで、山県市の地域おこしは全力でサポートしてまいります。

 

もちろん将来の清流しまなみ海道化に向けて、他の市でも動き始めています。

お隣の本巣市の市会議員さんと、根尾川のパックラフトツアーイベントの可能性を模索すべく川の視察に行きました。

この議員さんは登山からサイクリングまで何でもこなす超絶アウトドアマンなので、背広のままでも道無き道をバキバキ進んで行くのです。

この方は「本巣アウトドアチャレンジ」という、本巣市でできるアウトドアアクティビティのツアーも取りまとめて発信しています。

山県にも「山県ツアーズ」という体験ポータルサイトがあるけど、アウトドアアクティビティ体験が弱いので大いに見習っていきたいところです。


何気に僕のパックラフト体験も組み込まれてるんで、興味ある方はサイトから問い合わせてみてくださいな。



 

話は山県に戻って、再びまたあの「水音」へ一人で試泊しました。

偶然だったんだけど、スケジュールの都合上、たまたまこの日が私の誕生日イブと重なってしまい、また誕生日を一人で迎えることに。

去年は雪洞の中で一人で誕生日を迎えたし、最近しみじみと星飛雄馬くんの気持ちがわかり始めている次第です。

しかもこの日は古民家の中でずっと仕事していたりしています。

でも嬉しいことに、ニュー北山の澤田さんが深夜に遊びに来てくれて2年連続の孤独の星は回避。

しこたま飲んだ後はニュー北山で神崎の未来について熱く語り合いました。

澤田さんは「前からやってみたかったんだよね」と、こんな場所で無駄にテント泊。


もはやいかついエマニュエル夫人。



いい大人が「やってみてえから」って理由で色々やっちゃうというロマンは大好物です。

神崎という場所はついつい童心に返ってトム・ソーヤーになってしまう、そんな素敵な場所なのです。

翌朝は誕生日祝いに超美味しい高級豆でコーヒーを入れてくれ、

ニュー北山2階の、神崎川ビューの秘密スペースで素敵なカレーモーニング。

川で遊ぶだけじゃなく、ツアーの人にはこういう豊かな時間も過ごして欲しいと思うのです。

そして神崎は行くたびに面白い人に出会います。

この日は神崎のおじいちゃんおばあちゃんのために、わざわざ町から出張足つぼマッサージをやってる女性も登場。


一人でブラジルに旅しに行ってしまうほどのアクティブさん。



今神崎にはこうした面白い若い人たちが集まりつつあります。

そして彼女の紹介で仲良くなった移住組の人にお呼ばれして向かったのはこの理想的なTHE古民家。

味のある家屋、焚き火スペースのある広々とした庭、そしてノスタルジックハートに火を灯すこの縁側。


縁側に犬ってのがまた良い。



こういう情景が大好物な僕はもうメロメロなのです。

もちろん目の前は神崎川だし、中に入れば囲炉裏とかもあってたまらんのです。

それでいてトイレはウォシュレット付きで綺麗だし、女性や子供の多いイベントなんかではお世話になるかもですよ。

近所にはちょっとしたハイキングルートもあったりで、川だけじゃなく、古民家や山も含めてのんびりと楽しめるのがカンムギなのであります。

で、そんなファンタジーな世界から現実の家に帰宅。

そこでは「0時まで待ってみたけど家族の誰からも誕生日だってことを気づかれなかった」という男の姿が確認されたそうです。

またひとつ星飛雄馬の気持ちに近づきましたね。

 

話変わって、山県市には舟伏山・釜ヶ谷山、相戸岳という「山県三名山」ってのがあります。

他にもお気軽な山が結構あって、この日は「古城山」ってところに久々に子供達と登ってまいりました。

とてものんびりとした登山が楽しめ、低山ハイク派の人には結構楽しめる山が多いのです。

川遊びをしなくても、古民家に泊まることを目的にするもよし、そこをベースに低山巡りするもよし。

目的達成系のオラオラな人には物足りないかもだけど、こういうのんびりテイストが好きな人には山県はたまらん場所なのです。


山頂にはかつて斎藤道三によって焼かれた大桑城(おおがじょう)のミニチュア。



山頂付近にはこんな素敵なランチスペースもあって、いずれテントレビューあったらここでやろうかなと思ってしまうほどです。

山でのんびりした後は、神崎の古民家に立ち寄って薪割りざんまい。

川のせせらぎとともにコーンコーンという音、そして子供の笑い声、ゆるやかに流れる時間。

そろそろ春ですね。

 

それではまた、お便りします。

4月

母上様、お元気ですか?

私は言いました。泣くのはおよし。寂しくないさ。

男の子だろ。かあさんに会えるよ。いつかきっと。

母上様、ここまで一休さんのエンディングテーマで押し通してきましたが、ノープランで突き進んだせいで回収が不可能になってきました。

もう何言ってるかさっぱりわかんないですね。

 

4月、漁協さんとの二度目の会合がありました。

しかしそこでは非常に厳しい現実に直面させられることになったのです。

まずは想定してる川下り区間の提示、GW中のテストツアーの了承が目的でしたが、やはり漁協さんの川下りに対する抵抗感は思っている以上に深く厳しいものでした。

ここでは詳しくは書きませんが、いろんな思いが交錯して帰りの車の中では本当に久しぶりに悔し涙を流しました。

正直頭も真っ白になりました。

でもこれが日本の現実だということは十分に理解していましたし、だからこそ自分がやらないと次の世代にまでこの流れが継承されてしまうんです。

不可能を可能にするのはやはりとてつもなく時間はかかり、また根気がいる作業です。

「川で気兼ねなく遊びたい」って、ただそれだけなんだけど、そのためには本当に多くの難関をクリアしないといけないんです。おかしな話ですが。

とにかくまずは僕自身が漁協のことをもっともっと深く知る必要があるし、実際に一緒になって汗を流すことから始め、少しづつ信頼を得てから相互理解を深めていかないといけません。

必ず突破口はあると信じてます。

くじけませんよ。

男の子です。

 

そんな失意のどん底の4月スタートでしたが、そういう時に神様ってちゃんと「ヒント」を落としてくれるんですね。

この日は郡上市で行われた「農泊」の基調講演&交流会に参加しました。

「農泊」ってのは農林水産省が推し進めてる「農山村での滞在型観光」の形。

その内容が、私が今カンムギでやろうとしていたこと(アウトドア体験を軸に、古民家泊や古民家カフェなど、地域全体で複合的に楽しんでもらう)にことごとく合致したのであります。

そして以前から考えていた「カンムギ地域全体が丸ごと一つの滞在施設だ」っていう構想が、イタリアの「アルベルゴ・ディフーゾ(言いにくい!)」っていう観光スタイルと完全に合致。

頭の中でモワンモワンしてたものが、ここでようやく形になった気分です。

「川を下るだけじゃ川旅じゃない」

それをエリア全体でミニマム体験できる形が「農泊&アルベルゴ・ディフーゾ」。

この瞬間、漁協ショックでどん底まで落ちていた心に再び火が着きました。

こうなったらとことん地域おこしをし、漁協さんにもしっかりしたメリットを示し、それを形にした上で再び交渉のテーブルにつこうと思います。

 

覚悟はいいか?

オレはできてる。

アルアルアルアルアルアルアルアルアルアルアルアル

アルベルゴ・ディフーゾ

 

 

母上様、もう一休さんなのかジョジョなのかよくわからなくなってきました。

そんな中二病的な私ですが、実は43歳にしてまた「中学校に入学」したのです。

以前廃校を利用して地元のおばちゃんたちが農家レストランをやってる事を書いたことありますが、実はその廃校で月に一回「大人のための月一中学」ってのが開校されてるんです。

生徒はここで月に一回、自分が先生となって授業をしたり、運動会や遠足など、リアルな中学校生活を送ります。

この日はその1回目の入学式で、まさに青春アゲイン。

初対面の人同士お互いを紹介し合う「他己紹介」や、生徒会長や係を決めたりして(なぜか音楽部キャプテンになりました)、お昼はちゃんと給食も輪になって食べたりします。


農家レストランが作る給食だからめちゃくちゃ美味い。



学校の詳しい内容や経緯はこちらを読んでみてください。

途中入学も全然できるんで、興味ある人は月一回、僕と一緒に中学生活送ってみませんか?

申し込みはこちらからであります(締切過ぎてるけど全然大丈夫です)。

 

そして中学校生活以外にもいろんな活動をしています。

貴重なニホンミツバチでの養蜂のお手伝いも始めちゃいました。

一般的に市場に出回ってる蜂蜜は採蜜量の多いセイヨウミツバチなんだけど、日本の在来種であるニホンミツバチは飼育が難しく採蜜量も少ないため非常に高価なもの。

これがまた、市販の蜂蜜とはぜんっぜん味が違って、猛烈に濃厚で熟成味があって、そして超絶うまいんです。

銀座あたりではちっちゃな小瓶に入ったやつが5000円くらいで売ってるやつですよ。

今後はこのカンムギ産のニホンミツバチの蜂蜜を使って、ここでしか味わえないものであったり、お土産作りもできたらなと画策していますよ。

 

で、その養蜂家さんはプロの写真家でもあるんで(こういう面白い人がいっぱいいます)、来年の地元の桜祭りのポスター撮影で低血圧Mちゃんがまさかのモデルデビューを果たしました。

しかし緊張してるのか、このモデルさんは全然笑わず「怒ってるんですか?」という表情ばかり。

 

山で急登やゲリ道にまみれてる時はあんなに笑顔なのに…。

ってことで別日に僕もモデルやってみました。

そしたら売れない演歌歌手のような状況になってしまいました。

近々「オゲ烈」という名前でスーパー銭湯デビューして紅白を目指そうと思います。

 

あと神崎川の支流の円原川(えんばらがわ)には「円原の伏流水」って場所があって(最近まで日本一の伏流水だった)、猛烈な量の伏流水が溢れ出ております。

流れていた川が一旦完全になくなって、再びこうしてこんこんと湧き出て川になるんですよ。

そしてここは神秘的な「光芒の写真」が撮れる場所として、最近カメラマンや観光ガイドでも注目され始めています。

そんな場所で美味しい伏流水を汲んで、

神崎川の美しい川原でコーヒートリップを楽しんだりしました。

私はかねてより「川旅は川を下らなくてもいい。気持ちいい川原でグダグダと川を楽しむだけでいいんです」と提唱してきました。

そういう意味で、カンムギでは「川原での一杯のコーヒーのために贅沢に時間を使う」っていう体験もしてもらいたいと思ってます。

こういうプログラムも今後形にしていきたいと思っております。

 

こんな感じで私は日々をカンムギで過ごしております。

ただ単に「川で気兼ねなく遊びたい」から始まったことですが、何やらDASH村みたいになってきましたね。

まずは自分が楽しんでみるってことと、地元の人たちに受け入れてもらえるよう、じっくり時間をかけて色々やってます。

川下りという面では当分、というかかなり時間がかかりますが、いつか実りの時が来ると信じて頑張ります。

またこちらでの生活や進行状況は都度ご報告していきますね。

 

それではまた、お便りします。

母上様。

一休。

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コメント

    • matsukomatsu
    • 2019年 5月 04日

    こんにちわ
    二度目のコメントです
    この春は櫛田川、気田川、豊川と楽しませてもらっています(ちなみに全部晴れです)
    鮎解禁前の5月中に板取川にも挑戦しようと思っています

    鮎はカヌーぐらいじゃ縄張りを放棄することなくすぐに戻ってくるというのを何かで見ました
    漁師とそうでないものを本能的に見分けているようです
    カヌーが通り過ぎた直後でも釣れている話はちらほら目にします
    漁協も仕事でしょうし、現実と理想とのはざまで頑固になっている部分もあるのでしょうか?

    カンムギプロジェクト前進を心より祈っています!

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 04日

      matsukomatsuさん、毎度です!
      櫛田川、気田川、豊川いいですねえ。全部晴れなのはおそらくGoProの奉納が効いてるんですよ。ナイス事前代償です!
      5月の新緑の板取川は最高ですよ。
      あそこが夏も下れたらもっと最高なんですけどねえ…鮎釣りパラダイスですからねえ。

      そうなんです。鮎は河原を歩く音や影には反応すれど、水面上を流れてくるものにはそこまで反応しないようなんです。
      反応したとしても縄張り意識でまたすぐ戻ってきますし、よほどバチャバチャやってそこに停滞しない限り釣果自体に大きな影響はないと思います。
      ただ釣ってる時に音もなく上流から川下りの人が来たら釣り人自体がびっくりしてイラッと来るんですよね。
      それに釣れないイライラがプラスされて、釣り師の人は漁協の方に「金払ってるのに釣れない!アイツらのせいだ、なんとかせい!」とクレームを入れるんです。
      漁協としても釣り客ありきの組合なので、クレームが一番怖い。なので川下りには過剰な拒否反応が出るんですね。

      現時点で釣り師と川下りの人の間になんのルール設定もなされてないんで、そんな無法地帯ならトラブルが出るのはまあ当たり前なわけで。
      釣り区間と川下り区間をうまく住み分けしてルールを設定した方が無用なトラブルもなくなると思うんです。
      そうすれば釣り師としては放流区間の魚影が濃くなって釣果も上がるし川下りも来ない、川下りの人は魚は少なくても釣り師のいない区間を快適に楽しめる。
      そして川下りの人がその川に魅了されて釣りを始めたりもあると思うんですよ。午前中は釣りして午後から川下り的な感じで。
      それなら結果的に漁協の利益も上がるし、クレームも来ないし、人が増えれば地域も活性化するわけで。

      ただ今はまだそういったことを訴えても、所詮外部の人間がああだこうだ言ってるだけの状態で漁協さん側も相当構えちゃってる状態。
      なのでとにかく時間はかかるわけなんですよ。
      まずは「こいつは俺たちと同じ汗を流してくれてる。こいつの言うことなら信頼できる」って思ってもらうまで、徹底的に時間をかけてじっくりと関係を築いていこうと思ってます。
      本来の予定とは前後しちゃうけど、川下りツアーより先に「川の学校」の実現の方が先になるかもしれません。
      そしてこの地域自体をうまく盛り上げていければ、それが川遊びの聖地へのいちばんの近道なのかなと。

      兎にも角にも、気づかぬうちに色々と焦っていた自分もいます。
      今は焦らずじっくりとやっていこうと思ってますよ。

      あわてない あわてない

      ひと休み ひと休み

    • きっと
    • 2019年 5月 04日

    こんばんは。

    いよいよ凄い事になってきましたね。
    遠くから応援しております。ちなみに愛知県民ですが「山県市」存じておりますとも!
    お泊まりで川遊びとハイキングなど、いいかなあと思っております。
    では、ご無理なさらないように。

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 04日

      きっとさん、おこんばんは。
      すごい事っていうか、まだ何も動き出してはいないんですが、コツコツと準備と勉強の日々ですよ。
      田舎で何か新しいことを始めるってことは、どれだけその土地のことを本気で想えるかだと思ってます。

      山県市、ちゃんと知ってるんですね!
      嬉しいです。石井健太郎くんも「湘北に入ってよかった…」と泣いて喜んでることでしょう。
      滞在型観光のスタイルを模索していってるんで、ぜひ泊まりで遊びにきてください。
      古民家泊をベースに、低山登りや川遊びや釣りやサイクリング、いろんなワークショップができる環境整備も少しづつ実現していけたらと思ってます。
      無理せず、まずはこちらで楽しんでる様子をお伝えして、「やってみたい」「行ってみたい」と思ってもらえるようにして行こうと思ってますよ。
      気楽にいきましょう。
      あわてないあわてない、ひと休みひと休み。

    • コールドフットY
    • 2019年 5月 05日

    こんにちは。
    漁協さんとの交渉は やはり難航しているのですね。
    でも プロジェクトは確実に前進している様子で、わくわくしながら見守り 人知れずですが応援しています。

    夏には川下りは無理でも、カンムギへ川遊びに是非行きたいと思っています。

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 05日

      どうもです!コールドフットさんも思い出の神崎川ですね。やっぱ足を冷やしながら変なうどん食うより、ここでは夏に思いっきり遊びたいですよね。
      漁協さんのことは覚悟していたこと。これが簡単に行ったらここまで川下りの人が夏に苦労することもないわけで。
      とにかく時間をかけて少しずつ少しずつ双方にとって良い形になるよう解決策をみつけて行こうと思いますよ。
      でももちろん個人レベルで下るには何ら問題はないので、川遊び含めてぜひ行って遊んでください!

    • モリソン
    • 2019年 5月 08日

    ユーコンさんこんばんは。
    すみません。GWに神崎川、根尾東谷川お邪魔しちゃいました。それぞれ途中一泊。下れる距離は短いですが堪能しました!岐阜ってスゴいと思います。

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 08日

      良いんです、良いんですよ〜
      どんどん堪能してってください。
      いずれは鮎釣り解禁後の夏期でも遊べるように頑張って整えて行くんで、それまではここで感じた美しさをどんどん宣伝していってください。
      そうなんです、岐阜はすごい底力を持った川が沢山あります。
      四国や和歌山の川に比べても遜色がなく、関東関西からもアクセスがいいのに今まであまり知られてなかったのはやはり漁協の強い地域だということが挙げられます。
      でも四国や和歌山の川は川下りとの相性を良くすることで逆に漁協にもメリットもたらされている状況。
      その辺りを根気強く訴えていこうと思ってますよ。
      あー、早く夏にここで思いっきり遊んで欲しいー!
      ぜひまた遊びに来てください!

    • 下り坂51
    • 2019年 5月 13日

    ユーコンさん、こんにちは!
    いつものマゾでスポンジな仮の姿のその奥底に、めっちゃ崇高な志を持ったユーコンさんを垣間見た感じです。
    こっちが本当のユーコンさんの姿なんでしょうか?いつも見ているマゾユーコンは、世を欺く仮の姿なのか・・・

    カンムギプロジェクトが、なんとしても軌道に乗るように応援してますので、頑張ってください!
    やっぱり漁協との兼ね合いが難しいんですね。
    古座川のように、うまく住み分けができてお互いが利益を享受できるようになればいいんですけど。
    古座川よりはるかにスケールアップした、超絶魅力的な川遊びの聖地になれば最高ですね。

    ちなみに先日、古座川下ってきました。
    友人と二人だったんで車2台体制で。ゴール地点(月の瀬河原)に自分の車を置き、スタート地点(一枚岩)まで友人の車で行ったんですが、自分の車のキーを友人車に置き忘れたまま川を下ってしまい、ゴールに着いてから車のキーを持っていないことが判明。
    結局タクシーを呼んで一枚岩まで行く羽目に。車2台ではるばる来た意味もなく、タクシー代まで余計に払ってしまうという、強烈なスポンジ野郎ぶりを発揮してしまいました。

    私のスポンジエピソードは、ユーコンさんに負けないくらいの質量を誇っていますが、こんな僕でも応援くらいはできますので、これからも頑張ってくださいねー。川旅記事の更新を、心待ちにしてます!

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 13日

      下り坂51さん、こんにちは!
      そうなんです、実は僕は真面目っ子なんですよ。
      マゾのマの字もない好青年なのであります。
      という仮面を被りたくても変態色のオーラが溢れて隠しきれてないのが実情ですね。

      カンムギはとにかく時間をかけて、ライフワーク的に進めていきますよ。
      基本的に根っこはただ単純に「夏に思いっきり川で遊びたい」ってただそれだけなんすけどね…。
      古座川は完全な住み分けだけど、カンムギは住み分けしつつ相互にメリットがあって友好的なコラボができる仕組みを何とか作ってみたいっす。
      時間はアホほどかかりますけどね。

      古座川行ってきたんすね。
      もう鍵忘れは誰もが通る代表的なスポンジプレイ。
      避けては通れないマゾですよ。
      僕もそろそろ川旅したいんですけどねえ…時間が…。
      川原で焚き火してグダグダとお酒飲みたいっす…

    • じゃむ
    • 2019年 5月 15日

    あー楽しそう楽しそう楽しそう!
    初めてコメントさせていただきます。

    最近山登りを始めまして、BBGよりユーコンさんを知り、貪るように過去記事を読み漁っております。
    もともとカヌーやっていたので、釣り人さんや漁師さん達と共生できる川域作り、本当に応援しております!
    里山に滞在して、カヌーして川遊びしてバーベキューして、山を歩いてまた川で遊んで、夜は囲炉裏を、焚き火を囲んでお酒を飲む。
    そんな夢のような体験ができる、奇跡のような場所が出来上がること、期待しています!
    私も何かお手伝いができることがあれば、是非参加させて頂きたいと思ってはいるのですが、なかなか…
    せめて応援コメントだけでもさせて頂きたい!

    色々な目的を持った人達が同じ場所に集まれば、違った考え方や思惑で衝突が沢山あると思います。その折衝を取って計画を進めていくのは並大抵のことでは無いと思いますが、今まで持ち前の忍耐力で並大抵では無いことを乗り越えてきたユーコンさんなら、必ずや結果を残せると信じております!
    月並みですが、がんばって!ください!

      • yukonkawai
      • 2019年 5月 15日

      じゃむさん、初めまして!コメントありがとうございます。
      もともとカヌーやってて今山登りってことは本当僕とおんなじ流れですね。
      山と川を両方やってるとアウトドアの幅が広がるし、両方に飽きもこないから良いんですよね。
      そういう意味でも里山滞在しながら川遊び、山歩きっていう滞在型の観光スタイルは、きっとこれからの主流になってくると思うし、そういう場を求めてる人も多いかと思います。
      そのためにはどうしても漁協さんの理解と協力が必要で、漁協さんもそうやって総合的に人を呼んだ方が永続的に活動できるんだってことを上手に伝えられたらと思いますよ。
      まずはでも僕自身が「楽しい!」って思える場をちょっとづつでも作っていって、そのスタイルを発信して多くの人に「いいなあ。楽しそうだなあ。自分もやってみたいなあ」と共感してもらえればと思います。
      道のりは長いですが、簡単なことじゃない分自分が楽しむことが大事だと思ってます。
      なので今後も頑張らずに頑張ります!
      そういう場ができた暁には、ぜひ遊びに来てください!

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