カンムギプロジェクト

川の学校「カンムギ冒険教室」2019!


川ガキを取り戻せ!

いつ頃からだろう?

日本の川から子供達の笑い声が消えてしまったのは。

「川ガキ」と呼ばれる愛くるしいやつらが居なくなってしまったのは。

 

あなたはこんな昔話をご存知ですか?

むかしむかし、とある国の高度経済成長期。

お役人たちは土建国家の雇用を維持するため、国中の川で無駄なダム建設や護岸工事を行なったとさ。

川には大量の砂が溜まって魚の居場所は失われ、さらなる工事のために人々の関心も川から離されていきました。

やがて川で遊んだことがない子供が増え、それが大人になって役人になったり教育者になったり親になったりしました。

彼らは川を経験してないから、川がどんなに楽しい場所なのか、どんな危険があるのか、そしてどれほど人を成長させてくれる場所なのかがわかりません。

人は「わからない事」に関しては「恐怖」を覚え、責任を被りたくないがために何もかもを禁止にする「事なかれ主義」に突っ走ります。

その結果、「川は危険」「川で遊ぶな」という教育がなされ、徐々に川から子供たちの声が消えていったとさ。

嗚呼、おめでたし、おめでたし。

 

川に限らず、今や公園でボール遊びもできない時代。

子供達は「大人の都合」によって管理され、「あれやっちゃダメ」「これやっちゃダメ」と言われ続けて育てられている。

そうすると子供は常に親や先生の顔色を伺うようになってしまい、自発的に何かをやろうという意思が失われていく。

自ら掴む「成功体験」が希薄になってしまった彼らは、「自己肯定感」の低いまま大人になる。

そりゃちょっとした事で心を折られて自殺するし、ねじ曲がった犯罪も増えるってなもの。

高度成長期を支えた大人たちは「今の若いモンは根性がねえ!」などと文句を言うが、そういう社会を作ったのは誰なんでしょうね?

 

僕自身も子供の頃はやっぱり川で遊んでいないし、川ガキ文化の中にいなかった。

でも救いだったのは、大人になってから野田知佑さんの本に出会い、川旅を始めたこと。

滔々と流れる川の美しさ、日本の原風景の優しさ、焚き火と星空を見つめながら飲む酒、そして深淵の世界で繰り広げられる自然や自分との対話。

そこで得た成功体験は僕を強くしてくれたし、「これは僕も次の世代にも繋げていかなきゃ」と思わせてくれるものだった。

やがて野田さんの「川の学校」の活動を知り、いつか自分もどこかで川の学校を作り、「もう一度日本の川に川ガキを取り戻そう!」という夢を抱くようになった。

それは危機感や使命感に似たものでもあり、同時に自分の子供の未来のためという思いも芽生えていたからだ。

 

数年前からその思いが強くなっていく中、巡り巡って岐阜県山県市の神崎川・武儀川と出会い、そこでカンムギプロジェクトを立ち上げた。

そしてそのプロジェクトの一環として、ついに今回積年の思いが実って「川の学校」の開催までこぎつけたのであります。

 

前置きが猛烈に長くなりましたが、本当にこれは夢の実現の第一歩であり、僕的にも大きなチャレンジとなりました。

子供達の為でもあり、自分のためでもある挑戦です。

 

果たして個人レベルで川の学校を無事に開催し、成功させることができるのか?

預かったお子さんに大きな怪我をさせることなく、最後まで全力で遊ばせられるのか?

ちゃんと子供達の可能性を信じ、見守り切ることができるのか?

次の世代に川ガキのDNAを引き継がせることができるのか?

 

そんな半端ないプレッシャーの中、去る8月、武儀川にて2回にわたって繰り広げられた「川の学校・カンムギ冒険教室」。

今年から本格的にキャンプ可能なBBQ場としてオープンした「かくれんぼ長崎」さんのご協力のもと、こんな素敵な場所での開催となりました。(有志の方のご協力のもと事前にドローン撮影)

うーん、キレイ。

 

じゃあいい加減全2回の教室の様子を振り返っていきましょう。

前置き長くなった分、今回は写真を中心にお送りしていきます。

子供達の表情に注目しながらご覧くださいませ。

 

第1回目!8月6日-7日

晴れ!

今までの悲惨は全てこの日のためにあったのか?

準備万端で子供達を待つ。

若干緊張で吐きそうになりながら。

親御さんに連れられて続々とやって来る10人の子供達。

中にははるばる大阪から来てくれた姉妹も。

ネームプレートに名前を書いたら、お母さんたちとはしばしのお別れ。


まだこの頃はみんな不安で表情も硬かった。



川の学校は基本的に子供達だけの冒険キャンプ。

子供達は親の視線を意識せず、自分たちが本来持ってる川への本能だけでハッチャケて遊ぶのだ。

 

そんな子供達の不安を拭うのは僕のようなおっさんでは役不足。

そこで今回はスペシャルスタッフとして、BBG時代に洞窟内で発見した珍獣「むぎちゃん」にお越しいただいた。


「武儀川」に「むぎちゃん」。これ以上ないイメージキャラクター。



今回のスタッフは山県市から「カトちゃん」と「やまちゃん」、ボランティアスタッフとして「むぎママさん」と「スノージャンキーHさん」と「クロコダイルダディさん」、そしてはるばる富山から来てくれた「のんちゃん」の7人体制。

他にも地元の方からライフジャケットや炊飯ジャーなどをお借りするなど、いろんな方のご協力のおかげで今日の日を迎えられました。

 

子供達が揃って親御さんが帰られた後、テレテレの状態でご挨拶。

「今から君たちは自由だ!何をやってもいい!」

その一声で「やった!」と叫ぶ子、不安な表情になる子、キョトンとする子、それぞれの表情だ。

そして準備運動で僕がコマネチやライダーポーズでどスベる中、スノージャンキーHさんの機転でYouTubeでラジオ体操を流してやっと笑顔になる子供達。

そしてすぐさま川へ!

最初はいきなり「自由だ!」と言われ、若干どうしていいか戸惑って恐る恐るな子供達。

でもそんな戸惑いも一瞬だけ。

川に入って数分も経てば「ワッ!」となって、彼らは「子ども」を解き放たれて一斉に遊び出す。

この川の学校は、基本的にプログラムは一切ない「完全自由スタイル」。

大人が大人の考えで「アレして…次はコレして…」とやることを限定してしまったら子供達の可能性を狭めてしまう。

やるべき事、楽しいことは川が教えてくれるし、子供は自分で遊びを創作する力を持っている。

大人はあくまでも「きっかけづくり」と「見守り」に徹し、必要なときだけ手を差し伸べるのだ。


まずは川を感じ、魚がいる事を発見し、どうしたら獲れるかを考える。川ガキへの第一歩。

パックラフトやSUPなどがその場に置いてはあるが、漕ぎ方などは一切教えない。

理屈ではなく体で漕ぎ方をマスターしていく子供達。



大人の人にパックラフトを教えるより、何も教えない子供達のがはるかに上達が早い。

フォワードストロークがどうだの、フェリーグライドがどうだのと教えるより、放っておけば彼らは勝手にそれをこなしている。


知らない子同士でもすぐに仲間となり、自然と上の子が下の子の面倒を見始める。

むぎちゃんも水上からしっかり子供達を見守る。

冷えた体を川原の石で温める事を自分で発見したAちゃん。よくぞ気づいた!

6歳の子でもソロパックラフティング。こんな学校は他にはない。

美しすぎる武儀川。川に響く子供達の歓声。これぞ日本の川の風景。

徐々にヨシノボリを獲るコツを覚え出す子供達。

年長のりんたろくんが得意げに後輩を従える。成長したなぁ。

水が苦手なこーたろくんを、浅い所でむぎ先生が寄り添う。

皇族のような美しい姿勢でSUPに乗るMちゃん。

Aちゃんはエスカレートして江戸時代の拷問風景のような状態に。

続々と流されてくる子供達を下流でキャッチして引き上げる肉体労働者。

初めて会った者同士でもベテラン漁師と漕ぎ手のような一体感。

一緒に遊びながら「魚が獲れる」って事を示し、きっかけを与えてあげる。

水が苦手なこーたろくんもこの頃には平気で腰まで浸かっている。



川遊びで一番注意すべきは「低体温症」。

遊びに夢中になると、体がガタガタして唇が紫になっても遊び続け、溺れたり転んで岩で頭を打ったりする。

子供達に長く川で遊んでもらうため、こまめに川から上げたり常温の麦茶を飲ませる。

そしてその対策すら遊びにしようと用意したのが、この「ドラム缶風呂」だ。


冷えた体には最高のご褒美。非日常感も相まって子供達は大喜び。

「何人入るか挑戦したい!」という子供達のリクエストで現場は大盛り上がり。

もはや激安スーパーの「野菜詰め放題」的な情景に。

水遊びは腹が減る。持参のお弁当でパワー補給。

飯を食えばすぐに水遊びが始まったり、

虫やトカゲを捕まえたり、

斧で薪を割ったり、

ナタで薪を細かくしたり、

また風呂に入ったり、それを襲ったり、

シャボン玉したりと、各々が自由に行動。



何をしてもいいし、何をしても怒られない。

大人としては「何か危険なことしないか?」「他の子に怪我させないか?」と不安になって色々口出ししたくなるが、子供達は大人が思ってる以上にしっかりしている。

どこまで子供を信じられるか、そしてさりげなく安全な方向に持っていけるか。

何か注意しなきゃいけない場面があったとき、頭ごなしに「ダメ」と言わず、いかに肯定的かつ具体的に道を示してあげることができるかが勝負。

「徹底的に見守る」ってのは、ある意味ガチガチに管理するよりはるかにハードルが高いのだ。

見守る大人は、「楽をしないこと」と「一緒に楽しむこと」の両方が求められるんですね。


午後の部スタート!走って川に突っ込んでく子供達。

真剣な表情で黙々と魚獲りにどハマるEくん。

向き合って漕いだら進まないんじゃ…という大人の理屈など関係ない。楽しいが第一!

今日初めて会った者同士とは思えない一体感が生まれていた。

上級生が下級生を引っ張り、下級生は上の子に教えを請う。



昔の「川ガキ」達には「子どもだけの社会」が存在していた。

川はともすれば命の危険があるため、公園とかの遊びとは別格の世界。

上級生が下級生に川の危険を教えたり川遊びの技術を教え、下級生は川経験豊富な上級生に憧れを抱き、そこで教えてもらったことを次の世代に継承していった。

教える方も教えられる方も真剣。

時に助け合い、時にじゃれあい、誰かが誰かの力を引き出し、誰かが誰かを支え、遊ぶ時はみんなで五感フル動員。

そんな小さな社会で遊び抜いたまま大人になると、ちゃんと大きな社会で生き抜く力がつく。

そして「見守り力」に優れた大人になり、子供に対して「あれやっちゃダメ」「これやっちゃダメ」というダメダメ星人にならない。

こうして考えると、川ガキがもたらす「教育的価値」は半端ないもんがあるのだ。


川ガキたちの成長を「いいぞぉ」と細い目で見守るむぎ氏。

相変わらず皇族スタイルのMちゃんと、専属SPのHくん。

ギャグで買った中国製エアソファーも良い仕事をしてた。

エアソファーの襲撃から皇族を守るHくん。

水が苦手なこーたろくんがなんと飛び込み台に!

でも飛べなかった。飛ばないことも勇気!これも一つの成功体験。

あれもしたい!これもしたい!と弾ける子供達のパワー。

エアソファーがお気に入りのNちゃん。この不安定さが逆に面白い。

最下流には安全対策用のロープ。流れ来る子供達をここでキャッチするスタッフたち。

この日はドローンスタッフOさんも駆けつけてくれて、こんな写真も撮れちゃいました。

「お父さんは仕事ばかりだ」と言う我が子たちを連れてこれたのは大きい。これが父さんのやりたかった事だよ。

水に顔をつけられず、何事にも消極的なあのりんたろくんが…

なんと飛び込みをした!小さな勇気。父さんは猛烈に感動したよ。

その後も次々と。飛び込みは川ガキの代名詞だ。



岩から飛び込む行為ってのは、本当に子供達を成長させる。

自分にもできるのかとドキドキしながら、その一歩を踏み出す時の勇気。

そして飛び込むことに成功した後にやって来る「やった!」という充実感は、自分の中の「幅」が一気に広がる事を感じる貴重な成功体験に。

怪我の危険があるからこそ慎重になって川の中の様子を確認したり、岩の滑りやすさなどに気を配る。

これは「危ないからダメ」と大人に頭ごなしに言われるだけじゃ決して気づけない世界。

何が危ないかを自分で考え、体験し、感じるからこそ体に染み込む危機管理。

こういう遊びは小さい頃に経験しておいたほうがいい。

そうすれば、大人になってから訳のわからない水難事故を起こしてしまう可能性は格段に減る。

もっと公教育の場でこういう体験をさせたほうがいいと思うんだが、まだまだ日本の教育には「事なかれ主義」が蔓延していて切なくなる。


幼い子たちの仲いい川ガキの光景。こういうの見てるだけでおじさんは涙腺が…

子供達同士で考え、協力し、助け合う。

しっちゃかめっちゃか。でもそれがいい。

魚がいそうな場所までパックラフトで。これこそ本来の使い方だ。

高めの飛び込みスポットからも勇気を出して!

夏の武儀川に川ガキたちが帰って来た!

6歳のNちゃんも助けを借りながらジャンプ!

この頃には余裕でSUPで遡上してるYくん。

妹を乗せてこちらも上級レベルに達したYちゃん。

すっかり哀川翔ばりのピシッとした大人の表情になるKくん。

焚き火の気持ち良さに思わずジョジョポーズのEくん。

こんなことしても叱られない。



大切なお子さんを預かっておいてなんだが、なんなら多少の火傷や怪我は勉強になるから恐れるなってのがこの学校の方針。

見守る大人がいる場所でこそ、大人は子供をそのギリギリラインまで持って行ってあげるべきだと思っている。

実際この時りんたろくんが焚き火の中に石を投入し、それが熱せられて爆発して彼は軽い火傷を負った。

ここで彼は石が熱せられると爆発する事を知り、その行為が自分にも他人にも危険が及ぶ事を身を持って学んだ。

まあ、彼の場合その後も火の中に石を投入していたけど…。

でもそういうヤンチャも「程度」や「限度」ってものを知ることができるのはとても重要なことだ。


エクスペクト・パトローナム!

ヨシノボリもいっぱい獲れました。

かわいいヨシノボリ。中には高級魚のアジメドジョウも。

興味津々のNちゃんと、自分の力で捕まえた魚に誇らしげのEくん。

この学校はキャッチ&イートが信条。

命のありがたみに感謝して自らの手で唐揚げに。

子供達よ、大いに学べ。と微笑む校長先生。

お世辞抜きでクソ美味いヨシノボリの唐揚げの出来上がり。

自分で獲った魚を食う。これぞ食育。

あまりのうまさに狂ったように群がる子供達。大好評のおやつとなった。

おかわり!と言ってはまた魚を捕り、追加投入していく。

地元の有志「熱男Sさん」もアイスの差し入れ持って熱い応援に来てくれた!

すっかり男の顔になって来たHくんとEくん。

夕方になっても衰えを知らない子供たちのパワー。



正直開催前は、昼ちょっと過ぎには子供達は疲れ果てたり飽きたりする子が出て来るかなーって思ってたけど、そんなのは全くの杞憂。

もう朝からぶっ通しで遊んでても、彼らは「メダパニの呪文でも食らったか?」ってくらい狂ったように川で遊び続けている。

その光景を見て、僕は改めて川が持ってる「魔法」に気づかされる。

最初は「自由」という聞きなれない言葉に動揺していた彼らも、その頃にはすっかり「黄金色の自由の中の住人」と化していた。

そこには子供本来の弾けた笑顔と創造性が炸裂し、大人の理屈や都合などが介入する余地のないワンダフルワールドが確かに存在していたのだ。


川から上がる時は冒険ルートをロープでよじ登る!

楽しい時間はあっという間。よく遊んだ!

それでもまだまだ止まらない。ボールやハンモックで遊びだす自由時間。

自分たちのテントは自分たちで建てる。

無理だろうとは思いつつ一切建て方は教えない。子供達でああだこうだと協議しながら建てていく。

こういう時率先して活躍するのは女性陣だ。男は役立たずが多い。

ここにこうやって掛けるんだ!と発見したMちゃん。賢い!

なんと本家「川の学校」のTシャツを着て来たT姉妹。これには密かに感動。

お米も自分たちで研ぎますよ。

玉ねぎ対策に水中眼鏡のYちゃん。そして「男子手伝ってー!」と叫ぶ。

いつの時代も男子はぐうたらで手伝わない。

それでも最後はみんなで仲良くカレー作り。

川遊びはとにかく腹が減る!大人が食う分まで平らげてスタッフたちは飢餓状態に。

食べたらちゃんと自分で食器洗い。毎日これをしてくれるお母さんに感謝の時間。

竹をナタで裂いて竹串を作り、

焚き火を熾して、

食後のデザート、焚き火マシュマロ。

上手に焼ければフワトロに。コツは焦らずじっくり遠火で焼くこと。

夏の夜の子供には問答無用の娯楽アイテム、花火です。

欲張りなYちゃんは両手と顎下にまで花火持って三刀流ゾロ状態。

貸切状態のかくれんぼ長崎さんだからこそできる夜の楽しみ。

夜もちゃっかりドラム缶風呂を満喫し、

全力で遊びきった子供達は速攻でバタンキュゥ。おやすみなさい。

朝はラジオ体操。

体操中も死体のように起きない男子たち。結局テントは暑すぎたから屋内で寝た。

朝飯前ももちろんすぐ川へ!見事な川霧が出現していた。

まるで温泉に浸かってるかのようなむぎ校長。

同じ顔した二人。

誰かが貝の化石入りの石を見つけ、そこからは化石探し。ここは昔海だったから化石が多いんです。

まだ水着に着替えてないのに我慢できずに川に入っちゃうAちゃん。

冷たい川の水で洗顔。この感覚と空気感はきっと大人になっても忘れない。

2日目ともなると、良い川ガキの顔になって来た!

女性陣は豪快に洗髪。

Mちゃんも良い表情になってきた!2日目の始まり。

川の水が冷たいうちは、スタッフカトちゃんによる竹工作講座。

子供が刃物を扱う意味は大きい。真剣に見守るHくんとこーたろくん。

切った竹を楽器にして即席演奏スタート。子供達の遊びの創造性は見ていて飽きない。

自分だけの竹水鉄砲の完成!

そして二日目の川遊びスタート!もうすっかり小慣れたもんだ。

Yちゃんもものすごく良い表情。みんな川にいることが楽しくてしょうがない様子。

やがてみんなで頭にポイをつけて…

緑チームとピンクチームに別れて、いざ水鉄砲合戦スタート!



ルールはポイが多く残った方が勝ち。

それ以外は何でもありのバーリトゥード!

SUPで川に逃げる者、それを陸上から狙う者、川というフィールドを目一杯使って本気の勝負。


賢いMちゃんは颯爽とSUPで安全地帯へ逃亡。

川中に響き渡る歓声。

それぞれが自然と協力プレイを始めて知恵比べ。




安全地帯のMちゃんは余裕の涅槃スタイル。

しかしそれもバレて三方から囲まれるが、

さらに高みへ逃げて「どうだ!仲達!」とでも言わんばかりの高笑い。名軍師誕生の瞬間。

各所で激しい戦いは続き、緑チームの勝利!

続いて個人戦のバトルロワイヤル。歴戦の兵士のように戦場を駆け回るりんたろくん。

そして豪快にコケる。でも個人戦は彼が優勝をかっさらった。

合戦が終わればまた仲間に戻って、子供達の発案で「SUP相撲」がスタート。

ほぼ100%全滅となる相撲。でも盛り上がった。子供は遊びを作る天才だ。

休憩中はおやつにヨシノボリの唐揚げアゲイン。

「火傷するぞ!」って言ってんのに揚げたてをすぐ口に入れて火傷する者たち。競争だ。

この頃には僕の髪の毛がグルングルンになってラーメン大好きな人みたいに。

そんな小池さんから放たれるのは、スタッフで頑張って作った流しソーメン!

だいたい前の方はワンパク野郎たちが独占。

強欲なこーたろくんにビビるHくん。

俺のところまで流れて来ねえぜ。

名軍師Mちゃんは賢すぎるポジションで余裕の残兵狩り。

たまにプチトマトやところてんなどのキャッチ困難なやつも流れてくる。

なぜかラーメンやきしめんも流れてくる。

意表を突いてヨシノボリも流れてくる。食えるか!



ここでも子供達は驚異的な食欲で、またしても大人の分の食料まで完食。

おかげで大人たちは朝にパン一個食っただけで、この過酷な1日を乗り切ることになったのである。

 

そして最終の午後の部スタート。

ここで僕は「みんな!冒険したいか!」と叫び、子供達は「冒険したい!」と叫ぶ。

そして僕は封印(下流のロープ)を解き、彼らを未知なるワクワク世界へと解き放つ。

この二日間の集大成として、ちょっとした瀬を自分たちの力だけで越えさせるのだ。


行っちゃけないと思ってた先の世界へ突入していく緊張感と冒険感!

次々と瀬を超えて流れてくる川ガキたち。

その先に待ち受けるは極上の深い淵。

空を飛んでいるかのような抜群の透明度。贅沢な時間。

大きな飛び込み岩もあり、成長した彼らが「冒険」するのにちょうど良いステージだ。

そして楽しかった二日間の川遊びがついにフィナーレ!

終わっても「まだ川から上がりたくないー!」と、名残を惜しむYちゃん。

終了!燃え尽きたジョーのような子供達。全てを出し切った!



振り返りの時間で「何が一番楽しかった?」って聞いてみた。

でもみんなすぐに答えが出ない。

だって全てが楽しかったから、何が一番って聞かれてもパッと頭に思い浮かばないのだ。


最後にみんなで記念撮影!最高の二日間だった!



そして子供達を無事に、そして良い表情にして親御さんにお返しすることができた。

大成功の二日間だった。

 

僕は帰宅後、諸々片付けを済ませ、一人で祝杯のビールを開けた。

その時に親御さんのインスタの投稿を目にした。

そこには参加した子供が「川の学校が終わってしまったことが悲しくて帰りに泣いていた」というようなことが書いてあった。

それを見て僕もしみじみと目頭を熱くした。

めちゃくちゃ大変だったが、本当にやってよかった。

この時のビールの味は一生忘れないだろう。

 

後日、スノージャンキーHさんとむぎママさんから最高の動画も送られてきたから載せておく。

 

第2回目!8月19日-20日

2回目の開催は、とても難しい判断を迫られた。

開催4日前に超大型の台風10号がお盆中の日本を直撃。

武儀川はたった1日で地元の人も驚くほどの増水っぷりを見せ、とても3日でこの水が引くとは思えない状況に。


清流、見る影もなし。



しかし良い川は、水の引きも早い。

そこからの3日間、武儀川は驚異的な回復力を見せ、ギリギリ開催できるラインまでその水位を落ち着かせてくれた。


でも流れは速い。ボランティアスタッフのテスリンYさんと入念にロープを張る。



これも日頃の行いのおかげか?

それともクソ暑いお盆真っ最中に車のエアコンがぶっ壊れ、その修理に38000円もぶっ飛んでいったおかげなのか?

何事も「代償あれば憂いなし」なのである。

 

天気予報も雨予報だったが、なんとか晴れて酷暑の中で流しソーメン製作。


毎回作らんと水気を含んだ竹はカビ生えちゃうのよね。結構な重労働。



そして今回もいろんな方の助力のおかげで、前回よりも多い13人の子供達が集まった。


6歳から12歳まで。なんとはるばる東京から来てくれた子も!



今回は全体の年齢層も高く男子率も高いこともあってか、のっけから子供達の勢いが違った。


増水なんのその。スタートと同時に堰を切ったように魚獲りに突っ込んでいく川ガキたち。



増水も悪いことばかりではない。

水が出て流れが強くなった分、ヨシノボリたちが大量に浅瀬に避難してきており、子供達は目を輝かせて夢中になってそれを捕獲していた。


ちなみに白い方の伏せ網は郡上市でしか売ってない川ガキのキラーアイテム。わざわざ郡上で買ってきた。

女の子も元気!早速頭から飛び込むNちゃん。

パンツがギリギリまでズリ下がっても気にせず魚獲りに邁進するYくん。

彼だけの世界。ゲームより集中できる世界がそこにはある。

各自がお気に入りの川遊びを見つける。SUPが猛烈に気に入り、終始SUPに乗り続けてご満悦のTちゃん。

連続参加のりんたろくんは独自路線の遊びに邁進。

川に入らなくたって良いという自由。川原で石ころ遊びに興じる最年少のIちゃん。

曇り空で寒いけど、終始笑顔の子供達。元気!

良い歳したおっさんもこのはしゃぎっぷり。元気!川は人を童心に帰す。

ボランティアスタッフのよっしーさんも率先して童心に帰る。

東京から来たTくん。彼は完全に魚獲りに開眼。顔が真っ白になっても川から上がろうとしなかった。

昼メシ!ヤンチャ坊主を絵に描いたようなRくん。写真は必ず変顔で映るのが彼のポリシー。

三兄弟で参加のYくん、Sくん、Hくん。魚獲りにハマる子、パックラフトにハマる子、工作にハマる子。兄弟でも三者三様。

午後の部!夢中で川の中を覗く子を見るのがほんと好き。これぞ日本の夏の川の風景だ。

何も教えずともこの頃にはNちゃんはパックラフト漕ぎの名手に。この急流を普通に遡上していた!

地上でもなぜかシュノーケルで息継ぎを続けるKくん。

川原のIちゃんはついにエスパーと化して飛行石使いに。

最年長Sくん。12歳ともなると行動力も吸収力も素晴らしい。

来た時は不安げな表情だったSくんもこの頃にはご覧の表情。

相変わらずずり下がったパンツを上げようともしないYくん。

数少ない女性陣ももうすっかり仲良しさんに。

工作好きのHくん。カトちゃんと一緒にサクッと弓矢をこしらえた。このトムソーヤ感いいね。

追い込み漁にもチャレンジ!獲れんかったけど。

斜め上流に向かって泳げば横に進めることを体得したSくん。

初めて会って数時間でもう姉弟のようだ。

漁師Tくんの活躍で大量のオヤツゲット。

今回は揚げる前に画期的な「ヨシノボリすくい」をしてみました。世界初?

これ意外と楽しい。

網で獲られ、ポイですくわれ、そして最後は油風呂。男塾よりも厳しいヨシノボリの世界。

今回もヨシノボリ揚げは大好評!テナガエビもいると最高だけどこの川までは上がってきていない。

もうすっかりベテラン敏腕漁師となった東京のTくん。魚のいるポイントを仲間と情報共有する。

川原エスパーIちゃんもいよいよ川へ!めっちゃ浅い所で必死で魚探し。可愛すぎる!

そして川へ!川の上からの風景は新鮮な世界として彼女の目に映ってることだろう。

常に安全に目を光らせる。変なクスリを吸ってるわけではない。

今回も冷えた体をイモ洗い状態で川ガキ詰め放題。

今回は二班に分けて竹鉄砲班と調理班を分けた。役割ができると男子もちゃんと働いた。

もうネムネムモードのIちゃん。後方にはなぜか「腕がない人」を演じ続けるりんたろくん。 

真剣な表情で竹を切るSくんを優しく見守る通りがかりのスーパーマン。

ワンパクRくんは「カレーなら3杯いける!」と宣言。ヒーローものなら絶対に彼はイエロー担当だ。

前回の反省もあって今回は大量のカレーを作って、スタッフもちゃんと飯食えた。

森田まさのりの漫画のような表情でカレーに食らいつくR&Kコンビ。

食べ終わったらもちろん自分で食器洗い。

雨が降ってきちゃったけど、凌げる場所でなんとか食後のデザートタイム。

ナイス表情のSくん。マシュマロの似合う男。

からの花火大会。雨でもなんとかできてよかった。

Iちゃんに雨が当たらないよう、もはやスタッフのような面倒見の良さを見せるNちゃん。

歯磨きして就寝!今日もよく遊んだ!

と思いきや男子達はいつまでも遊んで寝やしない。



余談だが、ここでりんたろくんが他の子達に「僕のお父さんはニョーカンケッセキなんだぜ。お腹の中に石が溜まってるんだぜ」と謎の自慢をかましていた。

子供達も「すげえ!お父さん石食べるの!」と激しく反応。

僕は寝たふりしながら聞いていたが、今更ちゃんと説明するのもなんなんでそのままビックリ人間で押し通すことにしておきました。


朝起きたらちゃんと自分のシュラフは自分で片付けます。

片付け終わったら誰彼ともなく「川見にいこう!」とダッシュで駆け下りていく。順調に川ガキに成長してるね。

そしてそのまま川に入って、その冷たさに思わず「ポゥッ!」とマイケルジャクソン化するYくん。

「余った竹でオリジナルの罠を作ったんだ!」と謎の漁具を持ってきたT漁師。

竹だから即座に流されてました。でもその探究心が最高だぜ!

オリジナル漁具part2。どういう理屈で魚が獲れるのか謎だが、そこは理屈よりもこのロマンを評価したい。

今回はオリジナルサンドイッチ作りにチャレンジ。

それを焚き火に投入してホットサンドに!これがまた絶妙な美味さ。

中には劇的に焦がす人も出てくるけどそれも経験だ。



飯食い終わったら、もうライフジャケット着る時間も惜しいとばかりに「川へ!早く川へ行きたい!」と鼻息の荒い子供達。

ライフジャケットを着せてあげるなり猛烈ダッシュで川に駆け下りていく。


遊び道具に群がるTHE川ガキ達。

天気悪くても、水冷たくても関係ない!「うおおおお!」と川へ一直線!

完全に「狩猟ハイ」のモードに突入した川ガキ達。モンハンとかでは味わえないリアルな「ひと狩り行こうぜ」がそこにはある。

結構な流れで踏ん張って頑張る漁師Tくん。自分の持ってる力以上のパワーが溢れているはずだ。

雨と低体温症対策にフィンランドサウナっぽい避難所も設けて万全の遊びサポート体制。

案の定土砂降りに。ユーコンカワイの世界へようこそ。

なんか「おしん」的な、感動的なドラマのワンシーンのよう。

雨が降っても子供達にはなんら関係なし!むしろテンション上がって盛り上がる!



そしてここで、驚きのスーパープレイが炸裂!

なんと「地上でもいつだってシュノーケルスタイル」でお馴染みのKくんが、鮎をダイレクトで手掴みするという超絶体験をしたのだ。


雨で岸辺に逃げてきていた鮎をパドルで追い込んでキャッチ!たちまち彼はヒーローに。

こんな体験したら彼は今夜興奮で寝られないだろう。しばらく勉強も手がつかなくなるはずだ。

阿修羅の舞!パドル同士がガシガシ当たって進めねえ!

りんたろのスマッシュヒットでのんちゃんの顔面が破裂!



カンムギ(神崎川・武儀川)は渓谷の川であり、渓谷の上と下とで湿度や気温差が激しく変わる。

なので一定の条件が揃うと、このような「空中ユラユラ帯」が出現する珍しい川なのだ。


幻想的な光景。雨は雨で悪くない。それが武儀川の魅力。

ホワイトワールド。ユーコンカワイが一番輝く時間帯。

普段は変な人でも、川の学校では優しい先生なんです。

ヤンチャ坊主たちの川遊びはいつまで経ってもハイテンション。

Rくんの渾身の一撃が、我が息子のムスコにスーパーヒット!

今回も雨中の武儀川水鉄砲合戦スタート!迫力ある水軍戦!

霧が映画のワンシーンのよう。

一騎打ち!もう最後ぐっちゃぐちゃで誰が優勝したんだかわからない。

国府宮の裸祭りのような光景。

りんたろくんも随分と逞しくなった。ズルズル滑る冒険ルートを根性で登りきった。

毎度雨ごときで落ち込む己を恥じる。子供達には雨なんて関係ないのだ。

お昼時はなんとか雨やんだ!すかさず流しソーメンスタート!



ここでSくんが画期的な流しソーメン奥義を披露。

小さい背でも最前線で獲物をキャッチするべく彼がとった戦法が、この「顔またぎ竹抱え込みスタイル」。


こんな食い方見たことないぜ!

しかも足元はギリギリのつま先立ち。ソーメンへの熱い執念が感じられる。

いい表情!今回は「こんにゃくゼリー流し」が好評でした。

腹が満たされれば再び乱戦状態で川!川!川!

もはや何も手を差し伸べる必要もない。皆それぞれが立派な川ガキに成長した。

そして今回もロープを解除して「フィナーレ冒険タイム」。水量があるから迫力5割増し!

ドキドキと楽しいが入り乱れる、子供だけのリアルな冒険。

危険箇所には素敵な妖精さんが待機してるから安心です。

さすが年長!一人でも余裕の操船!

Yくんを従えて大人顔負けのパドリングテクニックを披露するNちゃん。

そして脱北家族のような密集状態で流れてくる積載オーバー号。

この沈確率高めな状況で、高価な一眼カメラを裸で持ってるやまちゃんがすげえ。

この雰囲気!カリブの海賊の世界に入り込んだかのよう。

で、最後にとうとう晴れました!もちろん「まだ遊びたい!」って言うから最後の1秒まで遊び抜きます。

アディショナルタイムになっても「もうあと1匹だけ!」と一向に終わらない。個人的にはしみじみと嬉しい瞬間。



散々延長してようやく川遊び終了!

最後までドタバタ。

記念撮影ではセルフタイマー中に蜂が乱入し、ギャーギャーの大賑わい。


今にもドリフの「デンデケデンデン、デンデケデンデン…」というバックミュージックが聞こえてきそう。

一部始終がしっかり撮影されていた。最後まで笑いの絶えない二日間でした。



で、ようやくパチリ。

一時は開催さえ危ぶまれ、雨によって子供たちのテンション下がらんかと心配してけど、終わってみればこの2回目も大大大成功だった。

帰り際、子供達が迎えに来たお母さんに「魚獲れた!」「岩から飛び込んだ!」「最後は冒険した!」とか得意げに報告する姿は最高だった。

この成功体験はきっと大きな自信に繋がっていくことだろう。

 

この二回に及ぶ川の学校、確実に多くの川ガキを育成できたと思う。

なんというか「ちゃんと次世代にDNAを繋げられた!」って感触があった。

この数ヶ月、ほんとひたすらこの「川の学校」を開催するために奔走してきた。

動いた時間まで換算すると見事なる大赤字だが、間違いなく意義のある教室を開けたと思っている。

思わず有森的に「初めて自分で自分を褒めてあげたい」と言ってしまいそうなほどの達成感だ。

子供だけじゃなく、これは僕にとっても大きな成功体験になりました。

数ヶ月前、自分の存在価値を見失って落ちまくっていたことを思い返す。

ほんと、心から彼らの笑顔に救われた思いだ。

 

大人も子供も。

悩んでる人も落ち込んでる人も。

川は分け隔てなく厳しく、そして優しく包み込んでくれます。

みんなもっと川で遊ぼうぜ!

 

この川の学校の活動は今後も永続的に続けていけるよう、また来年に向けて色々と調整していきます!

このカンムギから多くの川ガキを輩出していきたい。

地元の子もどんどん巻き込んでいきたい。

いずれ卒業生の中から、ボランティアスタッフとか誕生してくれたらおじさん最高に嬉しい。

大人のための川の学校や、親子のための川の学校もしていきたい。

まだまだ僕も色々と勉強していきます!

 

参加してくれた子供達、そして温かく送り出してくれた親御さん、色々とご協力してくれた山県市の皆さん、そして応援してくれた皆さん。

本当にありがとうございました!!!

記事が気に入ったら
股旅ベースを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

MATATABI BASE

関連記事

  1. カンムギプロジェクト

    ぼくらの七日間戦争〜カンムギGW滞在記 前編〜

    サザエでございます。みなさま、大型連休となった2019年のゴー…

  2. イベント告知

    川の学校「カンムギ冒険教室」応募期限延長!

    8月の川の学校に向けた調整・準備は着々と進んでおります。ボラン…

  3. カンムギプロジェクト

    カンムギプロジェクトについて〜川遊びの聖地を作る〜

    カンムギプロジェクトの発表からあっという間に9ヶ月。忙しくてな…

  4. カンムギプロジェクト

    カンムギ日記〜2018.12月-2019.4月〜

    ちょいとここいらでカンムギ進捗報告。ほんとはもっとこまめにご報告し…