◉日々のツレヅレ

バットマンの懊悩〜1ヶ月半の衝撃〜

あれから1ヶ月半が経った。

そう。

あの覚悟の厄払い3ヶ月ダイエット宣言から、早半分の1ヶ月半が経過したのである。


今まではどんなに毎日走ろうが、週末山に行こうが、厳しい食事制限をしようが、良くて現状維持しか出来なかった男。

それどころか1日気を抜いて家でゴロゴロしてしまった日には、それだけで2キロは太れてしまう不思議体質。

もはや止まった時点で爆発してしまうという、映画「スピード」のような悲しい体である。


しかし僕はそんな悲しみの体質にグッバイを告げるべく動き出した。

それは大人の力(金)を駆使して、パーソナルトレーニングに通ってしまうという荒技。

その決意の模様は、以前の記事を参考にしてほしい。(参考記事:脂肪肝マンのハードルアップ大作戦〜前厄決意表明〜


3ヶ月という契約にて「痩せる事はもちろん、今後太らないためと登山パフォーマンス向上のための筋肉作り」というテーマにてメニュー構築。

そこから血のにじむような特訓の日々が始まった。


まずジムは週二回のペース。

火曜日は上半身中心、木曜日は下半身中心のメニューで、筋トレとサーキットトレーニングを織り交ぜた中々ハードな内容だ。

毎度限界の先の世界まで追い込まれ、喉ちんこを胃からの遡上物がノックしまくる過酷なトレーニング。

またトレーナーの人も「これはイジメがいがあるマゾ客だぞ」とばかりに、サディスティックな欲望のまま喜々として僕を追い込んで行く。


しかし食事制限に関してはほぼ無いと言っていい。

ライ○ップのような激しい糖質制限もないし、もしろ「もっと食ってください」と言われてしまった。


そもそも今までの食事制限に対し、逆効果を指摘された。

今まで僕は朝はサラダのみ、昼は揚げ物なしのヘルシー弁当とご飯少々、夜は酒抜きご飯抜きのおかずのみという食事制限を続けて来た。

しかしこれだと「飢餓状態」が続いてしまい、体は「貯蓄モード」になって太りやすい体になってしまうとの事。

挙げ句自律神経のバランスも崩れて、体調不良にも発展するというのである。


なので、最初の1ヶ月は「しっかり食べて体を正常な状態に戻しつつ、同時に基本的な筋肉をつけて行く」というテーマが作成された。

かと言って何でも食べていい訳ではなく、そこは毎日食べたものをLINEで送ってチェックしてもらう。

とにかく一にも二にも「タンパク質を摂りまくれ!」というのが一貫した指示だ。


僕は食った。

今までの苦しい食事制限の鎖を断ち切り、思いのままにタンパク質中心のメシを食いまくった。

「タンパク質ものなら間食上等!」という指示の元、夕方に腹が空けばコンビニのサラダチキンをむさぼった。


当然タンパク質をしっかり摂取した前後で筋トレをすれば、それらは全て血肉となって行く。

トレーニング後もガッツリとプロテインを飲み、その足で松屋(トレーナー推薦)に行っては、吐きそうになりながらもトンテキ定食を腹に詰め込んだ。

そして1日筋肉を休ませては、再び激しいトレーニングに没頭。

まさに夢に向け、ストイックに走りきったこの1ヶ月半だった。



3ヶ月契約の折り返し地点。

さあ、あの絶望のビフォー写真から僕はどのように変化したのか?

まだ半分だが、これらの苦労が実った途中写真を撮影してみよう。


まずこれが1ヶ月半前の我が白ブタ写真だ。

rai.png

我ながらこの状態でよく山とか登っているもんだと感心してしまう酷さ。

必死に走り続け、食事制限をして来てこれなんだから、もはや救いようがないように見える。


しかしである。

この1ヶ月半。

血のにじむ訓練と、吐き気を堪えてタンパク質を摂って来た私。


見よ!

この1ヶ月半の努力の結果を!

2_201603081039568ec.jpg



・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・


あれ?




気のせいかな?

あんま変わってないような気が….。


いやいやいや。

そんな馬鹿なことがあるものか。

だって毎回吐く寸前まで追い込んだ特訓だったんだぜ。


もう一度並べて見てみよう。

3_201603081039571b7.jpg

う..

ううむ。


確かにお腹の辺はなんか違う気もするけど、撮り方の問題って言えばそれまでな気がするし…。


あれだな。

見た目は変わらんけど、きっと内蔵的な脂肪が劇的に減っているんじゃないのかな?

1ヶ月半前の体重が78キロだったでしょ。

きっと今なら75キロくらいになってるんじゃないかな。

早速体重計に乗ってみよう。



・・・・・

・・・・・・・


81キロ・・・・。



ふ、

増えてるぞ…。


家族が寝静まった早朝の暗い小部屋。

そこには体重計の上でプルプルと震えるパンツ一丁の中年の姿。



うそだ。

認めたくない。

きっとあれだ。

筋肉がついたんだ。

筋肉がついた分重くなったんだ。


僕はそのまま静かに体脂肪の表示が出て来るのを待った。

1ヶ月半前は体脂肪率22%だった。

筋肉が千切れてしまうんじゃないかってくらい追い込んだんだ。

せめて20%くらいまでは減っているはず。


ピピッ


そこに表示された数字。

体脂肪率

「25%」







これは….。



体重が3キロアップで、体脂肪率3%アップ。

そんな馬鹿なッッッッ!!


僕が通っているのはパーソナルトレーニングジムじゃなく、ただのパーソナルSM館だったのか?

あれほどの努力が実らないばかりか、なぜ大金出してリバウンドしているのか?


なぜだ?

何が原因だ?


しかし思い当たる事が一つある。

それはこの1ヶ月半、僕は突然とある病に冒されてしまっていた。

それは極度の「チョコバット中毒」。

何の前触れもなく、急激に体がチョコバットを欲して欲してしょうがなかったのである。


もはやアル中の人のように、なぜか頭からチョコバットが離れなくなってしまった。

しかも僕を悩ますのは普通のチョコバットではなく、この「大人のチョコバット」。

IMG_0066_2016030810395890e.jpg

なんとも卑猥な商品名だが、これがまたことのほかウマいのである。

元々幼少期からチョコバットは大好物だったが、ここ数年は思い出す事さえなかっし全く食っていなかった。

しかしコンビニでこいつを見つけてしまい、興味本位で食ってしまったのがいけなかった。

これ以降、こいつを1日1本食わないと禁断症状が出てしまうというチョコバット中毒に。

以来僕は仕事中も、嫁に怒られている時も、片時も頭からチョコバットが消える事がなかった。


そんなこんなで、コンビニでサラダチキンを買う時、ついつい同時にチョコバットまでご購入。

この1ヶ月半、タンパク質と同時に律儀に毎日チョコバットを食ってしまった。

いつしか「大人チョコバット」+「通常チョコバット」という贅沢二本買いがデフォルトになって行き、チョコバットという名の悪魔の沼にズルズルと引き込まれてしまった。


今もって何故急にチョコバットに目覚めてしまったかは謎である。

きっと僕は大魔王サタンに心を乗っ取られてしまったに違いない。

だってトレーナーへのLINEで食ったもの報告の中に、チョコバットは入っていないのだから。


正直このチョコバットが3キロアップ3%アップに関与してるんじゃないかと不安で一杯だ。

しかしトレーナーの人は言う。

「今はこれでいいのです。焦ってはいけません。」と。


しかしトレーナーの人もこの変わらない男を見て若干焦ったのか、「昼のご飯は半分にして、夜はご飯を抜きにしまましょう」と方向転換。

とりあえず飢餓状態からの脱出と、基礎筋肉強化は終わったんで、いよいよこれから絞って行くという段階に突入したようだ。


さあ、残す所1ヶ月半。

果たして僕はこの状態からムキムキのバキバキになれるのか?

はっきり言って全くそうなって行く気がしない。

でも最後まで全力で乗り切ってみせる。

チョコバットだけは….なんとかしなくては…。


とりあえず途中結果報告でした。

さすがに少しはいい体になっていると思っていたので、個人的なショックはドーハの悲劇級です。

また1ヶ月半後の発表にご期待下さい。


あと最後にひとつだけ。


こんなに毎日チョコバット食ってるのに…


当たりくじが全部「アウト」って….

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