あまりにも忙しくてろくに記事が書けない。
なので木曽川翌日の小さな記事を一つ。
この日は嫁とお義母さんが美容院に行くので、その間は嫁にお留守番を命じられた。
りんたろくんと家で遊んで面倒を見なさいということだ。
しかし「敵をだますには味方から作戦」(前回記事参照)が昨日から持続中で、本日も見事な晴れ。
もちろんそんな日にお留守番なんかしたら僕は狂い死んでしまう。
当然我慢出来ない僕は、りんたろくんを連行して「お留守蛮」に出かけた。
僕にとってのお留守番とは「嫁が留守の間に行なわれる蛮行」という意味だと認識している。
本日の「お留守蛮」のポイントは以前紹介した板取川。
夏のお留守蛮スポットとしては最高の場所だ。
夏場は鮎釣りのメッカの川だからカヌーは出来ないが、こうして子供と川遊びするには持って来いの場所。
りんたろくんは最近「こびとづかん」のキャラクターにどっぷりとはまっている。
なので僕は「川にこびとを探しに行こう」と彼をたぶらかしてここまで連行して来たのだ。
親にだまされたとも知らずに必死で小人を捜す息子。
彼が探しているのは「オオヒレカワコビト」。
そもそもこんな奴がいるわけないが、りんたろくんは真剣にこいつを探している。
逆に見つけられても困ってしまう。
全くコビトが見つからず、次第に退屈になって行くりんたろくん。
こんなことなら素直に「魚を捕りに行こう」と誘えば良かった。
僕が小魚を捕って彼に与えてもとても薄い反応だった。
まずいな、川嫌いになってしまう。
そこでカヌーの登場です。
一般の川遊び客やBBQファミリーが周りに入る中でのカヌー行為は強烈な恥ずかしさを伴う。
しかしりんたろくんに川を好きになってもらうためなら、そんなの気にしてられない。
こんな奇麗な川で、カヌーに乗って喜ばない子供がいるはずがないのだ。
彼のこの表情がその楽しさを雄弁に語ってくれているではないか。
もはやカヌーよりも「おっとっと」に夢中だ。
そしておっとっとが無くなると、彼の表情から「感情」が消えた。
これは嫁がカヌーに乗っている時と同じ表情じゃないか。
それは「楽しさ」や「感動」をはるかに超越した「無」の世界。
りんたろくんが父と母のどちらの遺伝子を引き継いでしまったかが、今ハッキリしたようだ。
試しに「カヌー好きか?川楽しいか?」と聞けば、力無く「たのしい…。」と言う。
子供に気を使わせてしまっている。
親父失格だ。
どうせ気を使うなら、せめて表情も作ってくれないだろうか。
今度来る時は青い全身タイツを身にまとって来よう。
悲しみの小人「オオマゾヨウシビト」となってりんたろくんを接待しなくてはならない。
息子のアウトドア好きへの道は中々厳しいのだ。
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余談だけど、この後は「武儀川」を下見に行って来ました。
全く情報がないが、いずれはカヌーで下ってやろうと狙っている川。
中々の秘境感と美しい川だった。
スタートとゴール候補地を見定め、なおかつこの時期でも鮎釣り師がいない区間を発見する事に成功。
こいつはまた一つ楽しみな川を発見したぞ。
いつか下ったらまた詳細をアップいたしますよ。
しっかり川で遊んで、新規の川まで発見する充実した「お留守蛮」だった。
そしてりんたろくんはこの川でも「こびとづかん」片手に必死でコビトを探していた。
こういう「没頭する」感じはなんとか僕に似たようだ。
彼は彼なりに川を楽しんでくれはずだ。
たぶん。
ぼくらのお留守蛮
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MATATABI BASE
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