富士山/静岡

Yukon流9月富士山装備大全

外は雨、そしてボルダリングで強烈な筋肉痛。

さすがにアクティブな事は出来ないので、来週の富士登山に向けての準備を進めてみた。


9月中旬の富士山頂は恐らく真冬並みの寒さが想定されるので、防寒着に関してどれだけ持って行くかがとても悩ましいものがある。

寒い思いはしたくないが、可能な限り無駄なものは持って行きたくはない。

水なども基本9月中旬はほぼ山小屋は全閉鎖なので、現地調達は無理だ。

まずは現時点での装備をまとめてみて、悩ましポイントをあぶり出す。

同時に、「それはいらんだろ」「これは持って行った方がいい」というご意見があればコメント入れていただければとてもありがたいです。

この記事が「9月の富士山に登りたい」というドMな奴らの参考になってほしいとの願いを込めて、がんばって書くぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは上着関連。

上段が行動着で下段が防寒着だ。

IMGP0668.jpg

上段左側から、長袖のアンダーウェア→長袖のTシャツ→薄手のウィンブレ→レインウェア上。
下段左側から、厚手のアンダーウェア→フリース→ダウンジャケット

5合目からの登山開始を上段の行動着カルテットで攻め、頂上の寒さに応じてフリースとダウンを着る。

厚手のアンダーウェアは、汗で濡れた長袖のアンダーウェアの換えとして頂上で着替えようと思うが、これがいるのかどうか?

5合目から結構寒かったら、最初から厚手のものを着て通常のものは置いていくべきか?
最初から厚手を着てたら、行動中は意外と暑くてうっとうしいのか?

悩ましポイント1.「アンダーウェアは2枚必要か?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続いて下半身なやつら。

IMGP0682.jpg

上段左側から、スポーツタイツ→トレッキングパンツ→レインウェア下→ソックス2足重ね履き。
下段左側から、温かレギンス→履くダウン→ハイカット登山靴→ゲイター

上段のものと、登山靴+ゲイターで登山開始。レインウェア下は状況を見て履く。

温かレギンスは頂上でタイツの上から履く。

悩みどころは、以前記事でも紹介した履くダウンだ。→コチラ

とにかく僕は寒がりで、あの足先が冷たくなる感じにとてもテンションを下げられる。

過去にアラスカのデナリ国立公園で、濡れた靴下で地獄を見て以来足先の寒さには気を使っている。

頂上の寒さが、靴下2足+登山靴で凌げれば問題ないんだが、それでもだめならこいつを持って行きたい。

重さ的にはそんなに重くないが、必要ないなら持って行きたくはない。

しかし、ご来光を待ってる間のリラックスブーツとしても捨てがたいものはある。

本当はズボンになってるダウンがいいんだが、なにせ高いしそこまではという気もする。


悩ましポイント2.「履くダウンは必要か?」


ほんとはノースフェイスのダウンレッグウォーマーを「これはズバリだ」と思って買いかったが、11月中旬発売という僕らしい結果に終わってしまった。→コチラ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お次ぎは頭と手だ。

手袋以外は、どれも「帯に短し、たすきに長し」状態でとても悩んだ。一応載せておくが全て持って行くわけではない。

IMGP0686.jpg

上段左側から、つば付き温かニット→ヘビーユースのゴアテックスキャップ→ゴアテックスのハット。
下段左側から、ネックウォーマー→耳当て→ヘッドライト→厚手と薄手のグローブ

グローブに関しては、雨の対処含めてゴアテックスの厚手グローブは持って行く方向でいいだろう。

悩ましいのは頭関連だ。

温かニットは暖かいけど、風に弱く、登ってる時は暑苦しいし、つば付いてるからヘッドライトの邪魔になる。
キャップは一番安心感があるが、暖は取れないし、ヘッドライトの邪魔になる。
ハットはひも付きだから強風でも安心だけど、ヘッドライトの邪魔になるし、なによりとても似合わない。

なので、今持ってるやつで対応不可と判断し、ノースフェイスで買おうとしたらまたもや9月中旬発売の文字が。

しかたなく去年モデルの「ゾロビーニー」をヤフオクで落札いたしました。

kyomogambaro-img400x400-1310828726g81p6p6456.jpg

ビーニーとネックゲーターを一体化させて、頭から首周りまで確実に保温したやつ。

これでネックウォーマーと耳当ては必要なくなるね。

一番の問題は、僕はデカ顔の卵形なんで、この手の帽子は果てしなく似合わない。でも格好なんて気にしてる場合ではないのだ。

でもやっぱり下山時には日差し対策で、風が心配だがいつものキャップをかぶろうかと思っている。ハットはかさばるから却下。なので、たいして邪魔にならんから耳当ては持って行こう。あんまり寒かったらビーニーの上から耳当てできるしね。


そしてヘッドライト。

このヘッドライトはちょっとごついタイプのもので、単三電池4本使うその重量が以前から山向きではないなあと思っていた。

いつか買おうと思っていたから、これを機に新たに買おうと思っている。

せっかくなんで、ヘッドライトの2大巨頭「ブラックダイヤモンド」か「ペツル」のものが欲しい。

今の所ブラックダイヤモンドに傾いているが、どっちかおすすめあったら教えて下さい。




悩ましポイント4.「ブラックダイヤモンドなのかペツルなのか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さあ、お次ぎはギア関連ですな。

IMGP0679_20110905142940.jpg

上段左側から、酸素缶→40Lのバッグ。
下段左側から、チェストバック→トレッキングポール→三脚→リザーバー2L→座椅子

僕は25Lと60Lのバッグしか持ってなかったので、今後の事も考えて40Lを購入してしまった。小遣いが減っていく中でのこのチャレンジ精神は大事にしたい。

もちろん60Lの「トリコニ60」で絶大な安心感を与えてくれたグレゴニーから「Z40」をチョイス。

これのサイドポケットに酸素缶を忍ばせて、高山病対策だ。


そして前面にはホーボージュンさん特製のチェストバックを装備。

これでいちいち荷物を降ろさなくても、地図の確認や行動食などに即座にアクセスだ。

さらには、一眼レフもなんとか入る(ちょいと不格好だが)から、ささっと取り出して激写が可能だ。


トレッキングポールは必需品ですな。

三脚も単独行野郎にとっては、オノレ撮りの必携アイテム。

ただ今回に限っては頂上でみんなと合流するし、登ってる時は暗闇なので持って行くかどうか悩みどころ。

しかも周りに人がいると、オノレ撮りは実に恥ずかしいものがある。


そして、今回からリザーバーでの給水を始める事にした。

やっぱり高山病にはこまめな給水が必要だし、その度にいちいち足を止めたくないからね。

今までの経験的に2Lは必要だ。

後で書くが、調理・コーヒー・予備飲料用としてさらに1L持って行く。

3Lは重いが、それは「安心の重さ」だ。もう脱水状態で山を下る地獄は味わいたくはない。


そして、座椅子を雨蓋に挟んで持って行く。

ご来光待ちの際にくつろげる座椅子は、後々「あったらよかった」的な存在になるのではとにらんだがいかがだろう?


悩ましポイント5.「三脚はいるか?」
悩ましポイント6.「水の3Lは多いか?」
悩ましポイント7.「座椅子はいるか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に、その他な奴らだ。

IMGP0688.jpg

上段は調理関連。ストーブ、ガス缶小、シエラカップ、水1L、アルファ米、みそ汁、コーヒー2杯分、ティッシュ、ホッカイロ。これらを黒のメッシュバッグへ入れる。

中段は、一眼カメラ入れ、防寒着入れのスタッフバック、財布、非常時の銀色のくるまるやつ、アミノズドーン6錠、食べる酸素、ミックスナッツ。

下段は、靴擦れ防止シール、ライター、マップ、デジカメ、時計、絆創膏。

ここには出ていないが、ヘッドライトの予備電池と行動食としてカロリーメイト4本とあんぱんを購入予定。


まず調理に関しては、200ml以内のお湯でまかなえるものを選び、クッカーは持って行かない。フタが無いけどシエラカップで十分と判断。

一眼カメラ入れは、上りの暗闇では一眼カメラの出番が無いので、これにくるんでバッグの中へ。登山中はデジカメで記録は十分。

非常時の銀色のくるまるやつ(名前なんて言うんだ?エマージェンシーシート?)は、なんかあった時にくるまって寒さを凌げるし、なんだったらご来光待ちの時にくるまってもいいだろう。

アミノズドーンは以前の記事で書いた、最強サプリなのではずせない。→コチラ

そして、酸素缶+この食べる酸素で酸素対策。


一番必要だと判断したものが、靴擦れ防止シールだ。

常念岳で靴擦れ地獄を味わったが、本当に足に合う登山靴を探すのは時間も金もかかる。

なので己の足そのものを強化する道を選んだ。

もう僕の靴擦れポイントは分かっているので、そこに痛くなる前(出発時)に貼って行く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とまあこんな感じでしょうか?

過去に何度も山で辛い思いをし、9月のナイト富士山を過剰なまでに意識してる男が選んだアイテム達。

もっと絞れる気もするし、何かが足りない気もする。

「装備大全」などと大袈裟なタイトルをつけておいてなんだが、どうかアドバイスお願いしますね。


そして最後の悩ましポイントを書いておこう。

悩ましポイント8.「缶ビールはいるか?」

日本一高い場所での神の黄金水は、どんな味がするのか?寒くて飲みたくないのか?

実に悩ましい。



記事が気に入ったら
股旅ベースを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

MATATABI BASE

関連記事

コメント

    • B旦那
    • 2011年 9月 06日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    どもどもB旦那です。
    仕事に追われて死にそう(笑
    とりあえず、私見を少々。

    【上着】
    ウェア関連問題ないかと。これだけ充実した装備で登ったことがないよ。
    とりあえず、登っている途中は間違えなく汗だくになるので(笑
    頂上での着替えは必須。
    取り付きはよほど天気が悪くない限りは薄手スタートで問題ないでしょう。
    あとは、各○合目での休憩が長くならなきゃ問題ないかと。
    下りは小走り程度で2時間チョイで下るので何気に汗かきます。
    日も出てるし…ね。

    >悩ましポイント1.「アンダーウェアは2枚必要か?」
    私見ですが、アンダーウェアは2枚はいらないでしょう。

    【下着】
    頂上での寒さ対策に2枚重ね履きはありかもしれないけど、
    行軍時にはきびしす。
    通常であればこの時期頂上温度で約7℃ぐらいなので、
    そこまで必要ないかもしれないね。
    そもそも天気が悪けりゃ日の出とともにオサラバな方向なので。

    >悩ましポイント2.「履くダウンは必要か?」
    温かレギンスは頂上滞在時間によりけりかなぁ。
    23時以前に取り付くなら念のため持っていくのもよいかと。


    【頭と手】
    これも頂上滞在時間によるけど、頂上滞在時間が長いようなら、
    つば付き温かニット、ネックウォーマー若しくはゾロビーニーはあったほうがいいでしょう。

    帽子はヘッドライトを考えてゴアのキャップがよいかと。
    夜はヘッドライトをつけているから風対策にもなるしね。

    んでヘッドライトなんだけど、ちなみにボクはペツルを使っていますよ(笑
    ただし、弱ルーメンのものは避けたほうがいいっす。
    周りがあまり見えないとマジで疲れます。

    >悩ましポイント4.「ブラックダイヤモンドなのかペツルなのか?」
    デザインはペツルのほうが好きだが実際はブラックダイヤモンドがカコイイ!


    【ギア関連】
    酸素缶必要なし!(笑 なんどか他の人が持ってきたのを頂いたが、
    何度吸わせてもらってもよくわかりません。
    まぁ、病は気からなので持っていっても問題ないですが。


    後は問題なさそうだけれど、砂埃がひどいからザックカバーを忘れると、
    せっかくの新品がえらいことになります罠。

    >悩ましポイント5.「三脚はいるか?」
    三脚も夜間登山には必要ないかもw
    写真なんて登りはほぼとれませんので。

    >悩ましポイント6.「水の3Lは多いか?」
    リザーバ給水カコイイ!
    水の量は大丈夫でしょう。そんなに飲まないかもしれないけれど(笑
    ちなみに、ボクは2.5で行く予定。

    >悩ましポイント7.「座椅子はいるか?」
    富士山頂はそこかしこに座れるところとか山小屋の軒先とかあるから、
    座椅子はいらないかも…です。
    荷物に余裕があれば持っていっても問題ないかと。


    【その他な奴ら】
    非常時の銀色のくるまるやつはあったほうがいいでしょう。
    100均に売っているので何なら数枚あったほうがいいかと。

    その他概ね問題ないかと。
    靴擦れ防止に一応ポケットティッシュの周りの袋があると緊急時に役立ちますよ。
    2枚重ねて患部に固定!

    >悩ましポイント8.「缶ビールはいるか?」
    持って行くべきでしょう!勝利の美酒は重さ関係なし!
    高山病でひーひー言ってなきゃいいけど・・・ウヒヒ

    とまぁ、適当に答えちゃいましたけど、
    ボクが知っている誰よりしっかりした装備なので、
    これだけあれば問題ないでしょう。

    がんばっていきまっしょい!

    • 小林
    • 2011年 9月 06日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして、小林と申します。
    毎回、新記事がUPされる度に楽しく読ませていただいております。

    毎度、珍妙でザンネンな男の日記調で記事を書かれていますが、
    じっさいには、数歩退いたじつに客観的な視点が貫かれており、
    そのぶん笑いの要素だけが粒立ち、
    読み手としては笑いをこらえるのに努力が必要なほどです。

    たとえば、息子さんのお名前「りんたろ」くん。
    「ろ」で切るあたりに類まれなセンスを感じます(笑)。

    上記はすべて字面どおりの賛辞と受け取っていただき、
    「こんなコメントあったんだゾ!」と、奥さまにもお伝えください。
    それに対する奥さまの返答もまた楽しみです。

    なお、知人でもない方のブログにコメントを書くのは初めてのことです。
    万一、失礼がありましたらお許しください。

    さて、前置きが長くなりましたが、
    今回yukon780さんのブログにコメントさせてもらおうと思ったのは、
    富士登山に関する記述があったからです。

    私は現在34歳ですが、10代半ばから20代前半にかけて、4度富士山に登っております。
    最初の1回だけはMTBを担いでの登頂でした。つづく2回目3回目は頂上でテント泊、
    最後の1回は、8合目の山小屋に投宿し、翌朝に登頂という行程でした。
    最後の1回だけは6名程度の男女のパーティで、それ以外は2名での山行です。

    夜間に登った経験はありませんが、19時をまわってから下山したことはあります。
    また、yukon780さんが予定されているのよりちょっと遅い、
    9/25以降の富士登山の経験が1度(2回目のとき)あります。

    ルートは、富士吉田口→須走口のワンウェイ(そのために自転車も登頂)×1、
    富士吉田口往復×1、須走口往復×2です。

    これらを踏まえ、yukon780さんの各悩ましポイントにお答えしてみます。

    悩ましポイント1.「アンダーウェアは2枚必要か?」
    →要る。
    日帰りのようですので、おそらく着替える機会はないと思いますが、
    汗、もしくは雨で濡れたらもうあとがない、というのでは怖いです。
    装備大全の上着関連の写真を見て、逆に不要だと思ったのは以下の2点です。
    ・薄手のウィンブレ
    ・フリース
    レインウェアはゴアテックスの上下をもっていかれますよね?
    であれば《薄手のウィンブレ》はその上を代用できます。
    《薄手のウィンブレ》では富士山の雨はしのげないですから、
    用途としては非常に限定的になってしまいます。
    フリースも同様、用途が限定的です。
    登山時には暑いし、風は防げませんから、
    着るとすればフリース+ゴア上になるかと思いますが、
    であればそれは、ダウン一枚(or+ゴア)で済ますことができます。
    そして何より、フリースはかさばります。
    レイヤーとして、長袖のアンダーウェア→長袖のTシャツ→
    →ダウンジャケット→レインウェア上。
    それでも寒ければ、予備の厚手のアンダーウェアを着れば、
    山頂泊でもないので万全かと思います。

    悩ましポイント2.「履くダウンは必要か?」
    →要らない。
    おそらくこの時期の富士山は、時期というよりその日の天候次第で、
    天国にも地獄にもなるかと思います。
    天国の場合は、もちろん要らないですよね。
    かといって地獄の場合にしても、これがあればリラックスできるということはなく、
    山小屋の基礎部分の石垣に身を寄せうずくまり風雨がおさまるのを待つことになるわけです。
    靴を履き替えるなんてことは、していられないかと思います。
    靴下や靴の内部を濡らす危険がありますから。
    というか、悪天候の場合、ご来光を待つ必要がないですよね(ToT)/~~~。
    残念ながら、登頂即時下山となるのではないでしょうか。
    それ以外の下半身なやつらはOKだと思います。

    悩ましポイント3.がないですね……(笑)。

    悩ましポイント4.「ブラックダイヤモンドなのかペツルなのか?」
    →わかりません<(_ _)>。
    私はプリンストンテックのものを使っているので、
    上記2大メーカーの違いはわかりません。
    富士登山ならどっちでもいいんじゃないでしょうか(笑)。
    なお、ひと晩のためにヘッドライトの予備電池は絶対に不要です。
    そういうのが必要のないヘッ電を買うはずです。
    帽子に関してですが、ゾロビーニーは登山中は暑くて苦しいかと思います。
    ビーニーとネックゲーターはできれば一体化していないほうが……。
    でもせっかく落としたんだから、もって行きましょう。
    キャップ携行もいいかと思います。またグローブはゴアのでOKです。
    耳アテは不要です。ゾロビーニーの活躍の機会が失われてしまいます。

    悩ましポイント5.「三脚はいるか?」
    →要らない(カナ)。
    富士山に適当な立木などありませんが、急勾配の登山道の両脇には、
    瓦礫がうずたかく詰まれています。
    数歩進めば、目線の高さにカメラを設置することもできるかと思います。
    三脚ほど自由にはいかないでしょうが、自分撮りは可能かと思われます。
    それに三脚の脚を伸ばしてカメラくっつけて――なんてことを
    してられないくらいにヘタバっていることも考えられます。
    そして、そのヘタバりに大きく貢献することにも三脚はなりそうです。
    難しいところです。
    あと、使用する際は、突風での三脚およびカメラの転倒に気をつけてくださいね。
    転倒後のそれらデバイスは、自重以上に重く感じられそうです(笑)。

    悩ましポイント6.「水の3Lは多いか?」
    →多くない。
    個人差が大きいかと思いますが、私の場合は2Lのペットボトルをザックの両脇に差し、
    合計4Lで安心、という認識があります。
    水は飲むに越したことはないし、飲んだら飲んだけ軽くなるので、
    カロリーメイトを難なく流し込むためにも(笑)、多めの携行をお奨めします。
    また、高山病予防には、ゆっくり登るのと水を飲む、これ必須です。

    悩ましポイント7.「座椅子はいるか?」
    →要らない。
    大きな岩がゴロゴロしていますから、どこに腰かけても背もたれはあります。
    尻の下にはザックでも敷けばちょうどいい椅子になるかと思います。
    私の場合は、MTBやらテントやら、いつも重量登山でしたので、
    降ろしてまた背負うのすら辛く、背負ったまま、その辺に亀のように寝っ転がったり、
    斜面にもたれかかったりしていました。

    その他な奴ら、について。
    写真を見ると炭水化物が異様に少ないように思いますが、
    アンパンをもっていくのなら大丈夫でしょうか。
    100円くらいで売っている直径15cmくらいの1個ではなく、
    直径7-8cmくらいのがいくつも入っているほうを選んでください。
    行動食としてもお奨めできますし、量的な観点でも。
    アルファ米で味噌汁飲んで――、ができれば理想ですが、
    地球外の星に来てしまったかのような何の覆いもない世界で、
    暴風雨に晒されながら飽きずにしっかりカロリーを摂取するには、
    多量のアンパンがベストかと思われます。

    以下、逆に追加をお奨めするアイテムです。
    ・アルミホイル(30×30cm)
     シェラカップの蓋に、切って畳んでもっていくといいでしょう。
    ・スキーゴーグル
     私自身、9月下旬の富士登山時に携行し活躍しました。
     頂上でテン泊しましたが、翌朝起床時の気候は気温4℃の暴風雨。
     スキーやスノーボードをやられているならわかるかと思いますが、
     ゴーグルの有無、というか視界の良し悪しは気持ちに大きな差を生みます。
     そうしたことを、富士登山時にも感じました。

    そして……、
    悩ましポイント8.「缶ビールはいるか?」
    →ぜったいに要る!
    これがないとなると、何のために登ったのかがわからないです。
    第4回目の登山時(山小屋泊)、私はウォッカの小瓶を携行したのですが、
    夕刻、山小屋の前の崖に設置されたベンチから脚を垂らし、
    快晴のなか雲海を眺め、仲間と瓶をまわし合った記憶は、
    いまでは頭のなかで一枚の絵画となって残っています。
    体を温める意味合いからいえば、ウィスキーやウォッカがお奨めですが、
    まあ、ビール党ならば精神的にもビールが効くんでしょうね。

    以上、じつに長い文章となりましたが、総括すると、
    快適に過ごすためのモノ(フリース、三脚、椅子など)を減らし、
    生きて帰ってくるためモノ(水、炭水化物)を増やす、です。

    また、文中にジュンさんのくだりがありましたが、
    氏の記事で、携行品が寝ている時間を極力減らす、という論を読んだことがあります。。
    用途が限定されるものは極力なくし、いつでもマルチに活躍できるツールを選ぶべし、
    ということらしく、妙に賦に落ち、私が旅支度をする際にいつも聴こえてくる囁きとなっています。

    最後になりますが、富士登山で怖いのは寒さではなく風です。
    落石も滑落も、災いはすべて風が運んできます。
    寒さにしても、気温が低いというより、そこそこ低い+風で最悪の事態を迎えるのです。

    同行者の皆さんとの集合場所は頂上、とのことですが(楽しそう!)、
    登山中に天候不良、引き返したいが仲間と電話が繋がらない、
    そんなケースは絶対これに従うべし、
    という唯一無二の安全策《プランB(主に自己判断による下山)》を、
    仲間内で徹底して共有することをお奨めいたします。

    天候がよければバッシュ履いてジャージの上下で帽子もなくてもMTBを担いで登れるけれど、
    悪天候の場合は、どんな重装備をもってしても引き返さなくてはならない山、
    富士山とはそういった極端な性格の山です。
    そうした観点で、装備大全をいま一度組んでみてください。

    それでは、最高の山旅をお祈りいたします!

    • yukon780
    • 2011年 9月 06日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > どもどもB旦那です。
    > 仕事に追われて死にそう(笑

    忙しい中、わざわざ申し訳ないです。長文に感謝です!

    > >悩ましポイント1.「アンダーウェアは2枚必要か?」
    > 私見ですが、アンダーウェアは2枚はいらないでしょう。

    なるほど。
    やはりスタートは薄手で行って、頂上では多分着替える気も起きそうにないので1枚でいいような気がしてきました。
    最近のアンダーウェアは乾きも早いですしね。
    これは厚手のアンダーは無しでいいかな。

    > >悩ましポイント2.「履くダウンは必要か?」
    > 温かレギンスは頂上滞在時間によりけりかなぁ。
    > 23時以前に取り付くなら念のため持っていくのもよいかと。

    履くダウンはやっぱり持って行かない方向でいきます。
    温かレギンスも、悩みましたがあまりにも寒ければエマージェンシーシートにくるまる路線で凌ぎます!

    > これも頂上滞在時間によるけど、頂上滞在時間が長いようなら、
    > つば付き温かニット、ネックウォーマー若しくはゾロビーニーはあったほうがいいでしょう。
    > 帽子はヘッドライトを考えてゴアのキャップがよいかと。
    > 夜はヘッドライトをつけているから風対策にもなるしね。

    ここはせっかく買ったんで、ゾロビーニーとゴアキャップのツートップを臨機応変に使っていきます!

    > >悩ましポイント4.「ブラックダイヤモンドなのかペツルなのか?」
    > デザインはペツルのほうが好きだが実際はブラックダイヤモンドがカコイイ!

    ルーメン的にもブラックダイヤモンドが勝っているし、やっぱりおっしゃる通りなんかカッコいいんですよね。
    ここはブラックダイヤモンドで決まりですね!

    > 酸素缶必要なし!(笑 なんどか他の人が持ってきたのを頂いたが、
    > 何度吸わせてもらってもよくわかりません。

    確かに試しで使ってみて、非常に疑問が残る感じだったんでなしですな。
    高山病になってしまったら、体質の問題もあるから大人しく勇気ある撤退ですな。

    > 後は問題なさそうだけれど、砂埃がひどいからザックカバーを忘れると、
    > せっかくの新品がえらいことになります罠。

    もちろん、レインカバー内蔵のザックでございます。
    基本僕の場合は雨なので、カバー内蔵は最重要ポイントでした。

    > >悩ましポイント5.「三脚はいるか?」
    > 三脚も夜間登山には必要ないかもw
    > 写真なんて登りはほぼとれませんので。

    やっぱそうですよねえ。
    実は三脚かなり邪魔なんですよね。
    頂上ではさすらってる感漂う写真をBさんに激写してもらいますわ。
    みんなで登頂記念写真、撮りましょうね!

    > >悩ましポイント6.「水の3Lは多いか?」
    > 水の量は大丈夫でしょう。そんなに飲まないかもしれないけれど(笑
    > ちなみに、ボクは2.5で行く予定。

    ここは本当にもうあんな思いはしたくないので、がっつり3L野郎で行きたいと思います。
    帰りは軽くなりますしね。

    > >悩ましポイント7.「座椅子はいるか?」
    > 富士山頂はそこかしこに座れるところとか山小屋の軒先とかあるから、
    > 座椅子はいらないかも…です。
    > 荷物に余裕があれば持っていっても問題ないかと。

    ですよね。そう思ってました。
    カヌーの時はいつも「座椅子があればなあ」って思ってたんで、余裕のある登山でテント泊の時に今後持って行く事として、今回はお留守番させます。

    > 【その他な奴ら】
    > 非常時の銀色のくるまるやつはあったほうがいいでしょう。
    > 100均に売っているので何なら数枚あったほうがいいかと。

    大した重さも無いので、もう1枚100均で買って持って行きます!
    2枚あれば頂上での寒さもそこそこ凌げそうです。

    > 靴擦れ防止に一応ポケットティッシュの周りの袋があると緊急時に役立ちますよ。
    > 2枚重ねて患部に固定!

    さすがです。こういう情報大好きです。
    さすらい野郎達の受け継がれて来た智恵ってのは、実に合理的でお金のかからない所が最高です。
    これは早速実践してみます。

    > >悩ましポイント8.「缶ビールはいるか?」
    > 持って行くべきでしょう!勝利の美酒は重さ関係なし!
    > 高山病でひーひー言ってなきゃいいけど・・・ウヒヒ

    ですよね!
    体をあっためる為のウイスキーとも迷ったんですが、あの突き抜ける爽快感は登頂達成と合体すると、めくるめく快感世界ですからね。
    ひーひー言ってても、黄金水は飲む者に笑顔を運んできます。

    > とまぁ、適当に答えちゃいましたけど、
    > ボクが知っている誰よりしっかりした装備なので、
    > これだけあれば問題ないでしょう。
    >
    > がんばっていきまっしょい!

    本当に感謝感謝です。
    大分荷物もブラッシュアップされてスリムになってきました。
    絶対に登頂しましょう!

    後は、天に祈るのみ!

    • yukon780
    • 2011年 9月 06日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > はじめまして、小林と申します。
    > 毎回、新記事がUPされる度に楽しく読ませていただいております。

    正直、ものすごくウレシイです!
    こんなマニアックなブログ、知人以外に読んでる人がいるなんて。
    そして、長文にて懇切丁寧なコメント。激しく感謝です。
    なにせカヌー野郎だったのが突然の山へのはまりっぷりで、体力も経験もないままに突っ走った結果、悲惨な山行が続いていました。だから、経験者のアドバイスは今は宝物なんです!

    > 毎度、珍妙でザンネンな男の日記調で記事を書かれていますが、
    > じっさいには、数歩退いたじつに客観的な視点が貫かれており、
    > そのぶん笑いの要素だけが粒立ち、
    > 読み手としては笑いをこらえるのに努力が必要なほどです。

    ありがとうございます。
    やってる本人はとても辛い思いをしてるんですが、こうして誰かが笑ってくれると思えばとても報われます。
    そして文章も確かに、意識的にできるだけ淡々と書こうと思ってるんですが、それが伝わっていて良かったです。多々分かる人にしか分からないマニアックな例えが出てきますが、僕が35歳なんで世代的には多少通じたでしょうか?(奇面組とか北斗の拳とか)

    > たとえば、息子さんのお名前「りんたろ」くん。
    > 「ろ」で切るあたりに類まれなセンスを感じます(笑)。

    実に鋭いご指摘。
    いろいろ考えた挙げ句、これがベストと判断しました。
    ここに食いつくあたり小林さんも中々やりますな。

    > 上記はすべて字面どおりの賛辞と受け取っていただき、
    > 「こんなコメントあったんだゾ!」と、奥さまにもお伝えください。
    > それに対する奥さまの返答もまた楽しみです。

    嫁は基本僕に興味が無いので、ブログやってるのは知ってるけど、まさか自分がDSY(ドS嫁)として綴られているとはまるで知らないです。
    そこは伏せて、とても褒めてもらった事を伝えてみましょう。
    恐らく「ふーん。」で終わるかもですが。

    > なお、知人でもない方のブログにコメントを書くのは初めてのことです。
    > 万一、失礼がありましたらお許しください。

    とんでもございません。光栄です。
    これからも是非是非よろしくお願いします!


    と、ここまで書きましたがちょっと時間が来てしまったので、装備関連に対する返信は再度改めて書きますね。
    まずはいち早く感謝の気持ちを伝えたかったので、取り急ぎでした。

    コメント返信が2部構成になってしまうブログも中々ないでしょう。

    〜コメント返信記 後編へ続く〜

    • yukon780
    • 2011年 9月 07日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    前回は中途半端で終わってしまって申し訳ありませんでした。
    なにせ、家では子供の世話やら嫁のPC独占やらで書く時間がないので、いつも仕事の合間を縫ってコソコソやってる次第でして。

    > 私は現在34歳ですが、10代半ばから20代前半にかけて、4度富士山に登っております。

    年は近いのに、かなりの猛者ですな。

    > 最初の1回だけはMTBを担いでの登頂でした。つづく2回目3回目は頂上でテント泊、
    > 最後の1回は、8合目の山小屋に投宿し、翌朝に登頂という行程でした。
    > 最後の1回だけは6名程度の男女のパーティで、それ以外は2名での山行です。

    MTBを担いでの登頂ってかなりすごい事じゃないですか!
    結構マゾですね。
    僕もぼろぼろのMTBがあるので、いつか挑戦したいす。

    > 9/25以降の富士登山の経験が1度(2回目のとき)あります。
    > ルートは、富士吉田口→須走口のワンウェイ(そのために自転車も登頂)×1、

    なるほど。さすがにその時期ならMTBでかっとばして下っていけそうですね。

    > 悩ましポイント1.「アンダーウェアは2枚必要か?」
    > →要る。
    > 日帰りのようですので、おそらく着替える機会はないと思いますが、
    > 汗、もしくは雨で濡れたらもうあとがない、というのでは怖いです。

    確かに。大して重みもないので保険として持って行くのもアリですね。

    > 装備大全の上着関連の写真を見て、逆に不要だと思ったのは以下の2点です。
    > ・薄手のウィンブレ
    > ・フリース
    > レインウェアはゴアテックスの上下をもっていかれますよね?
    > であれば《薄手のウィンブレ》はその上を代用できます。
    > 《薄手のウィンブレ》では富士山の雨はしのげないですから、
    > 用途としては非常に限定的になってしまいます。

    薄手のウィンブレに関しては、皆さん共通でのご指摘でした。
    そりゃ確かにいりませんわな。
    登山中の休憩時などに使用しようと思ってましたが、全くもってレインウェアで十分。
    ウィンブレ却下の方向にします。

    > フリースも同様、用途が限定的です。
    > 登山時には暑いし、風は防げませんから、
    > 着るとすればフリース+ゴア上になるかと思いますが、
    > であればそれは、ダウン一枚(or+ゴア)で済ますことができます。
    > そして何より、フリースはかさばります。
    > レイヤーとして、長袖のアンダーウェア→長袖のTシャツ→
    > →ダウンジャケット→レインウェア上。
    > それでも寒ければ、予備の厚手のアンダーウェアを着れば、
    > 山頂泊でもないので万全かと思います。

    フリースは必携と思い込んでましたが、言われてみればダウン1枚でもいいかも。
    過去に長袖のアンダーウェア+長袖のTシャツ+フリース+レインウェア上+ダウンジャケットのコンビネーションでも寒かった思い出があったので(アラスカでのテント泊ですが)、寒さに過敏になってました。
    ここは経験者の言に重きを置いて、フリース無しの選択肢も考えてみます。
    40Lザックなので、荷物が減って加重のバランスが下の方に感じたら、底上げの為に持って行くかもですが。
    一度最終的にチェックしてみます。

    > 悩ましポイント2.「履くダウンは必要か?」
    > →要らない。
    > おそらくこの時期の富士山は、時期というよりその日の天候次第で、
    > 天国にも地獄にもなるかと思います。
    > 天国の場合は、もちろん要らないですよね。
    > かといって地獄の場合にしても、これがあればリラックスできるということはなく、
    > 山小屋の基礎部分の石垣に身を寄せうずくまり風雨がおさまるのを待つことになるわけです。
    > 靴を履き替えるなんてことは、していられないかと思います。
    > 靴下や靴の内部を濡らす危険がありますから。
    > というか、悪天候の場合、ご来光を待つ必要がないですよね(ToT)/~~~。
    > 残念ながら、登頂即時下山となるのではないでしょうか。
    > それ以外の下半身なやつらはOKだと思います。

    これも皆さんにご指摘してもらったとおり、やっぱりいらんですね。
    なんせ日帰りですしね。
    冷え性の男の戯れ言と思って下さい。
    履くダウンは無しの方向で。
    しかし「悪天候で登頂即時下山」という言葉が、僕の場合とても生々しく現実味を帯びて聞こえるのはなぜだろう?

    > 悩ましポイント3.がないですね……(笑)。

    ほんとだ!
    最近こういうミスが多くなって来た事が悩ましい。

    > 悩ましポイント4.「ブラックダイヤモンドなのかペツルなのか?」
    > なお、ひと晩のためにヘッドライトの予備電池は絶対に不要です。
    > そういうのが必要のないヘッ電を買うはずです。

    そういえば連続点灯時間考えてみれば、新品電池なら全く無意味でしたね。
    単4といえど、4本はそこそこな重みありますからね。
    これは持って行かない方向で。

    > 帽子に関してですが、ゾロビーニーは登山中は暑くて苦しいかと思います。
    > ビーニーとネックゲーターはできれば一体化していないほうが……。
    > でもせっかく落としたんだから、もって行きましょう。
    > キャップ携行もいいかと思います。またグローブはゴアのでOKです。
    > 耳アテは不要です。ゾロビーニーの活躍の機会が失われてしまいます。

    キャップでヘッドライトの照度(ツバの部分が影になる)が、視界的に問題なければキャップで登って、登頂時もしくは寒くなって来た際にゾロビーニー使います。
    ゾロビーニーでの上り時の暑さ感に関しては、近々テストしてみますね。
    耳当ては置いていく方向で。

    > 悩ましポイント5.「三脚はいるか?」
    > →要らない(カナ)。
    > 富士山に適当な立木などありませんが、急勾配の登山道の両脇には、
    > 瓦礫がうずたかく詰まれています。
    > 数歩進めば、目線の高さにカメラを設置することもできるかと思います。
    > 三脚ほど自由にはいかないでしょうが、自分撮りは可能かと思われます。
    > それに三脚の脚を伸ばしてカメラくっつけて――なんてことを
    > してられないくらいにヘタバっていることも考えられます。
    > そして、そのヘタバりに大きく貢献することにも三脚はなりそうです。
    > 難しいところです。

    基本、登りで撮る事は無いと思うし、頂上でみんなと合流すれば撮ってもらえますしね。
    ただ撮ってもらう時って、どうしても記念写真的なカメラ目線で撮られてしまうのが辛い所ですが。
    さすらってる感たっぷりの写真を頼むのも、結構恥ずかしいものはありますね。
    でもやっぱり、いつも思うけど三脚は撮る時以外は実にうっとうしい存在なんですよね。
    トレックポッドっていうトレッキングポールと三脚が合体したやつが売ってるんだけど、こういう「便利なものを一つにしました!」的なやつはたいてい失敗するので悩んでます。
    今回は下山時一人になる可能性もあるので、全体の重量を考えながら余裕があれば持って行く感じでいきます。

    > あと、使用する際は、突風での三脚およびカメラの転倒に気をつけてくださいね。
    > 転倒後のそれらデバイスは、自重以上に重く感じられそうです(笑)。

    風の問題があるからまた悩みますよね。
    壊れたら困るけど、PENTAXのK20Dってカメラはとても大きくて重くてそれも困りもの。
    最近はかなり小型の一眼も出て来てるので、そちらに移行しようかと思案中。
    お小遣い次第。無理だろうな。

    > 悩ましポイント6.「水の3Lは多いか?」
    > →多くない。
    > 個人差が大きいかと思いますが、私の場合は2Lのペットボトルをザックの両脇に差し、
    > 合計4Lで安心、という認識があります。

    ですね。確かに4Lあればかなり安心ですね。
    これも全体の重さを考えて、増やす方向も視野に入れてみます。

    > 水は飲むに越したことはないし、飲んだら飲んだけ軽くなるので、
    > カロリーメイトを難なく流し込むためにも(笑)、多めの携行をお奨めします。

    中々よく読んでますな。
    脱水時のカロリーメイトは拷問です。

    > 悩ましポイント7.「座椅子はいるか?」
    > →要らない。
    > 大きな岩がゴロゴロしていますから、どこに腰かけても背もたれはあります。
    > 尻の下にはザックでも敷けばちょうどいい椅子になるかと思います。

    これも皆さん一致した意見。やっぱりいらんですな。
    テント泊の時なんかは結構あると便利ですが、今回はやめておきます。

    > 私の場合は、MTBやらテントやら、いつも重量登山でしたので、
    > 降ろしてまた背負うのすら辛く、背負ったまま、その辺に亀のように寝っ転がったり、
    > 斜面にもたれかかったりしていました。

    やはり同族の匂いがいたします。
    我々はMTB(マゾトラベルボーイ)仲間ですか?

    > その他な奴ら、について。
    > 写真を見ると炭水化物が異様に少ないように思いますが、
    > アンパンをもっていくのなら大丈夫でしょうか。
    > 100円くらいで売っている直径15cmくらいの1個ではなく、
    > 直径7-8cmくらいのがいくつも入っているほうを選んでください。
    > 行動食としてもお奨めできますし、量的な観点でも。
    > アルファ米で味噌汁飲んで――、ができれば理想ですが、
    > 地球外の星に来てしまったかのような何の覆いもない世界で、
    > 暴風雨に晒されながら飽きずにしっかりカロリーを摂取するには、
    > 多量のアンパンがベストかと思われます。

    いくつも入っているあんぱんは意外と盲点でした。そうします。
    パンは量も少し多めにします。
    ダイエット中だと、地上でパンは食った感があまりないくせに高カロリーなんで我慢していましたが、ここぞとばかりにパン食いたいと思います。

    > 以下、逆に追加をお奨めするアイテムです。
    > ・アルミホイル(30×30cm)
    >  シェラカップの蓋に、切って畳んでもっていくといいでしょう。

    なるほど!こういう情報大好きです。
    早速実践します。

    > ・スキーゴーグル
    >  私自身、9月下旬の富士登山時に携行し活躍しました。
    >  頂上でテン泊しましたが、翌朝起床時の気候は気温4℃の暴風雨。
    >  スキーやスノーボードをやられているならわかるかと思いますが、
    >  ゴーグルの有無、というか視界の良し悪しは気持ちに大きな差を生みます。
    >  そうしたことを、富士登山時にも感じました。

    これも完全に盲点でしたね。
    裸眼で景色を見たい人間でもあるので悩みどころですが、持って行く方向で一度検討してみます。

    > そして……、
    > 悩ましポイント8.「缶ビールはいるか?」
    > →ぜったいに要る!
    > これがないとなると、何のために登ったのかがわからないです。

    これに関しては、皆一様に激しく賛同ですね。
    というか基本でしたね。
    あの突き抜ける爽快感は、山頂でこそその威力を増しますからね。
    持って行く方向で!

    > 第4回目の登山時(山小屋泊)、私はウォッカの小瓶を携行したのですが、
    > 夕刻、山小屋の前の崖に設置されたベンチから脚を垂らし、
    > 快晴のなか雲海を眺め、仲間と瓶をまわし合った記憶は、
    > いまでは頭のなかで一枚の絵画となって残っています。

    文章読んでるだけでその光景が目に浮かび、ちょいと鳥肌経ちました。
    なんかいいすね、そういうの。
    みんなが目を細めて遠くを見ていた図が浮かびます。

    > 体を温める意味合いからいえば、ウィスキーやウォッカがお奨めですが、
    > まあ、ビール党ならば精神的にもビールが効くんでしょうね。

    これを見て、すっかりウイスキーを忘れていた事に気づきました。
    やはり基本のビール350mlは1缶持って行くとして、少量のウイスキーをウコンの力の空き缶に入れて持って行こうかな。
    あれを暖かいコーヒーにちょい入れて飲むと、これがまたたまらない。
    冬のカヌー時によくやってました。

    > 以上、じつに長い文章となりましたが、総括すると、
    > 快適に過ごすためのモノ(フリース、三脚、椅子など)を減らし、
    > 生きて帰ってくるためモノ(水、炭水化物)を増やす、です。
    >
    > また、文中にジュンさんのくだりがありましたが、
    > 氏の記事で、携行品が寝ている時間を極力減らす、という論を読んだことがあります。。
    > 用途が限定されるものは極力なくし、いつでもマルチに活躍できるツールを選ぶべし、
    > ということらしく、妙に賦に落ち、私が旅支度をする際にいつも聴こえてくる囁きとなっています。

    僕もそのような文章を読んだ事があり、いたく心に響きました。
    今までのカヌー旅では、そこそこ荷物にシビアにならずにやってましたが、最近の山行でまだまだそぎ落としていけると思うようになりました。
    必要最低限のあるものでなんとかする。自由の基本かもしれませんね。

    > 最後になりますが、富士登山で怖いのは寒さではなく風です。
    > 落石も滑落も、災いはすべて風が運んできます。
    > 寒さにしても、気温が低いというより、そこそこ低い+風で最悪の事態を迎えるのです。
    >
    > 同行者の皆さんとの集合場所は頂上、とのことですが(楽しそう!)、
    > 登山中に天候不良、引き返したいが仲間と電話が繋がらない、
    > そんなケースは絶対これに従うべし、
    > という唯一無二の安全策《プランB(主に自己判断による下山)》を、
    > 仲間内で徹底して共有することをお奨めいたします。

    これは僕も近々確認しようと思っていました。
    カミナリなぞは言わずもがなですが、どのくらいの風、雨などで撤退の見定めとするか。
    経験の浅い単独行には、荷物よりも一番重要な事かもしれません。
    ある程度の悪天候は過去に幾度も経験してきましたが、山はさらに難しいですからね。
    チキン歴も長いので、撤退の決断は早いかもしれませんが。

    > 天候がよければバッシュ履いてジャージの上下で帽子もなくてもMTBを担いで登れるけれど、
    > 悪天候の場合は、どんな重装備をもってしても引き返さなくてはならない山、
    > 富士山とはそういった極端な性格の山です。
    > そうした観点で、装備大全をいま一度組んでみてください。

    さっそく装備を見直してみます。
    この時期の初心者富士登山野郎たちにとって、とてもいい記事になってきました。
    再度、詰めた装備をアップしますね。
    心の底から感謝です!

    > それでは、最高の山旅をお祈りいたします!

    個人的にはいつだって最高の山旅をするつもりで行って、悲惨な目に多々遭遇してきました。
    今度こそは(何度言って来たことか)楽しんできます!
    なので富士山の記事は、きっと読み手には悲惨さが全くなくおもしろくない内容になるはずです。
    快晴の中、雨も降らず、風もそよ風。
    そこには満面の笑顔の僕が、キリリと冷えた黄金水を飲む姿が見て取れる事でしょう。
    きっとそうなるはずです。
    なってほしい。
    なるかな?

    • 小林
    • 2011年 9月 08日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    長いコメントに丁寧なレスを下さりかえって申しわけないです。
    お陰さまで私もまた、富士登山プロジェクトに加わっている気分です。

    同じ年代なのですね。
    私も今年で35になります。
    なのでわかりますよ奇面組。
    すべて唯ちゃんのひとときの夢想だったとか――。
    TVでそのくだりまでやったかは覚えていないんですが。。。
    「変態」って言葉はあの漫画/アニメで覚えたような気がします。

    しかしこうしてフタを開ければ同世代ってのはよくある話ですね。
    世代というものには、NとSの磁極のように、
    人と人とを引き合わせる不思議なチカラがあるのでしょうか。
    が、MとSというのもまた、そういうチカラをもち合わせている
    生来のエレメントといえるのかもしれません。

    私はMTBとは正反対、むしろDSY側の人間ですから(笑)。
    思わずコメントしようと思ったのも、何か匂ったからかもしれません。

    何はともあれyukon780さんなら何があっても大丈夫ですよね。
    このブログがある限りどんな困難もネタとして受け入れていそうです。

    ではまた折々コメントさせていただきます。

    • yukon780
    • 2011年 9月 09日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    唯ちゃんのひとときの夢想は、我々世代にとってセンセーショナルでしたね。
    後半かなり苦しい連載が続いてたから、若干大人の事情を垣間見た気がしました。

    確かになぜか30越えてから、似たような人によく出会います。
    20代の頃は旅先で会うのは30代の人が多かったから、人は30越えて放浪し出すのかもしれません。
    色々嫌な事とか経験して、やっと落ち着いて物事の本質に気づき出す頃なのかもしれませんね。

    そしてMとSに関しても、「不自由あってこその自由」と同様「罵りあってこそ、褒められたときの快感」という感じで、対極にありながらもお互いを必要とするのかもしれません。
    気づいたら猫目のS女に惚れてる事多々アリです。

    小林さんも「そちら側」の方だったんですね。
    考えてみれば、そちら側の人から見るとこのブログは垂涎ものの内容かもしれません。
    公開ひとりMプレイですからね。
    僕らが奇面組で変態という言葉を覚えたように、新しい世代の人がこのブログを見て変態という言葉を覚えるかもしれません。
    一度嫁にも見せてみるかな。殺されるかな。

    そんなこんなで、これからもおヒマな時にでも覗いてやって下さい。
    同じような事やっていれば、きっとどこかの山や川でふいにお会いする事もあるかもしれませんね。
    その時は激しく罵倒して下さい。
    よろしくお願いいたします。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)




カテゴリー

アーカイブ

おすすめ記事

  1. ◉日々のツレヅレ

    庭男あおによし〜三連休の残像〜
  2. 京都一周トレイル/京都

    京都一周トレイルラン〜東山コース前編〜
  3. カンムギプロジェクト

    カンムギプロジェクトについて〜川遊びの聖地を作る〜
  4. 熊野川/三重

    熊野 HomeAgain〜カヌー野郎の原点回帰〜
  5. 五色ヶ原〜黒部ダム/富山

    五色ヶ原秘境おなべ隊 前編〜いざ浪漫秘境へ〜
PAGE TOP