金華山/岐阜

りんたろ登頂記〜金華山〜

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今回は「りんたろ成長期」「燃やせ!脂肪肝」「愛すべき旅道具」のコラボ記事だ。
なのでちょいと長々しい記事だからお暇な人だけどうぞ。


りんたろくんは池田山、伊吹山に次ぐ3番目の山、金華山の制覇を目指す。
さらに同時に墨俣城、大垣城に次ぐ3番目の城、岐阜城を目指す。
そしてお父さんは体脂肪を燃やすべく、りんたろくん担いで金華山のハードコースを登る。


そんな我々の力強い味方を手に入れたのでご紹介しよう。
モンベルの「ベビーキャリア」だ。

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これがあればバックパックに子供を乗せて登山が出来てしまう。
日帰りの二人分の荷物もばっちり収納できるのだ。

背負い心地も中々。
開閉式のパイプを使えば、バッグをおろす時もしっかり固定できて安心だ。

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別売りのサンシェードを使えば、帽子が嫌いなりんたろくんでもしっかり日よけできる。
ただ、木が茂る登山道ではサンシェードは結構邪魔になる。日陰の登山道では外した方が安全だ。

ずっとひそかに欲しかったこのバックパック的なベビーキャリア。
中々購入に踏み切れなかったのは値段が結構するのと、3歳くらいまでしか使えん事が悩ましい問題だった。

でもりんたろくん連れて行けば、嫁の手前、育児の名の下に気兼ねなく外で遊べるから購入に踏み切ってしまった。

でも、結果的には買って良かった。

こうなったらりんたろくんが3歳になるまでに、がんがん使ってしっかり元を取るぞ。

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金華山の麓、長良川河川敷の無料駐車場に車を停めていざ出発。

麓にはチャイナ的な庭園がある。

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その庭園を超えたあたりから登山道が始まる。


順調に登り始めていると、背後から「こんにちは」の声が。

振り返ると、僕の目に真っ先に飛び込んできたのは、声の主の背中に背負われたバックパック。

ベビーキャリア仲間、しかもマックパックのベビーキャリアじゃないか。


いろんな驚きが交差する。

まず、こんなマニアックなもの背負って登っているのは自分だけだと思っていたら、購入翌日に同種族の人がいた事が驚き。
さらには僕がモンベルのベビーキャリア購入前から狙っていたマックパックのベビーキャリアを背負っているんだからさらに驚いた。

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このマックパックはニュージーランドのアウトドアメーカーで、海外ではグレゴリー同様バックパック界で高い評価を得ているメーカー。

僕もこのタイプが欲しかったんだが、いかんせんモンベルのものよりはるかに値段が高い。

でも、かっこいい上に、間違いなく背負い心地はよさそうだからとても迷ったのよ。
その現物が今目の前に現れた。

思わず僕の第一声、「それ、マックパックですよね?」

およそ「こんにちは」の後に出てくる会話ではない。

しかしそこは同類同士。この一言で多くの言葉はもういらない。
マニアックな者どおし、意気投合するのは早かった。


人は我々を見て「イクメン」と呼ぶのだろうか?

イクメンが二人そろえば、もうそれはイクメンクラブ。略して「イメクラ」である。

だがこの新語は慎重に使わねば、ピンキーな疑念を相手に抱かせてしまうから注意が必要だ。

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我々イメクラは行動を共にし、さらに金華山を登って行く。


聞けばYさんは僕より二つ年上で、子供はりんたろくんより7ヶ月程年上。

あまりにも筋肉もりもりなので聞いてみると、週二で金華山に登り、さらにはしょっちゅう10キロ程のランニングをこなしているという。

燃やせ!脂肪肝プロジェクト進行中の僕からしたら、憧れの大先輩だ。


そんなYさんに誘われるがまま行ったコースが、さすがのハードコースだった。

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かなりの急坂。
思いがけない展開。筋トレ中の僕には願ってもないハッスルルートだ。

ベビーキャリアの馴らし運転のつもりでこの金華山にやって来た僕だったが、キャリア購入翌日にしてさっそくの本格現場テストになった。

どうやらYさんは僕のふくらはぎの筋肉を見て健脚の人だと判断したようで、金華山一ハードな直登ルートをチョイスしてくれたのだ。

しかし、残念ながら僕はなぜかふくらはぎだけに以上に筋肉がつく体質で、まるで体力がないのに結構やってる人間に誤解される事が多い。

まるでハイスクール奇面組一堂零の筋肉大移動のような体で(わかる人いるか?)、いつも嫁に「キモい」と言われるこのふくらはぎ。過去には「競輪選手ですか?」と聞かれた事もあった。

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なんとか這うようにYさんに着いて行ったが、そこはやはり偽のふくらはぎエンジン。あっという間にガス欠になってしまい、無念だったがYさんには先に行ってもらった。

少し休憩し、なんとか一歩一歩進んで行くがヘロヘロ状態。

代謝が悪くあまり汗をかかない僕が、全身に滝のような汗を噴き出しながら根性で登って行く。


途中すれ違った登山者の人が、「すごいふくらはぎですね?アルプス用の特訓ですか?」と聞いてくる。

ですから、これは偽物なのです。アルプス登る予定もございません。僕は体力ないのです。


だんだんと酸欠状態になって手足がしびれてくる始末。

でもそこで偶然なのか、りんたろくんがそっと僕の肩に手を置いて来た。

なんだか「父ちゃん、がんばれ」って言ってるみたいで、さらに歯を食いしばり上を目指す。

やがてフラフラになりながらなんとか登山道を抜けた。

振り返るとこんな看板が。

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老人並みの体力の僕が、幼児を背負って登って来ちゃいました。

今後ちゃんと体力つけて、次回は休憩なしで軽々と登ってやるぞ。

すごい打ちそうなのに全く打てなかった昔の中日のディンゴ選手みたいなこのふくらはぎを、次回こそは本物にしてみせる。

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そして、遂に金華山登頂。岐阜城へ到着。

りんたろくん、見事3つ目の山と城を攻略だ。

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そこでYさん親子と合流。

しばらく城の入り口付近でイメクラトーク(誤解なきよう)。

この時点で僕の嫁はエステ、Yさんの嫁さんはDVD鑑賞。
我々は立派にイクメンの役目を果たしつつ育児の事や山の事や仕事の事なんかを話した。

Yさんは岐阜でヴィンテージ・ファニチャー・ディーラーをしてる人で、名古屋の情報発信サイト「LAURA」でもブログで情報を発信している。(ブログはこちらから

僕もその手の家具は大好きだが、いかんせんお金があったら今頃マックパックのベビーキャリアを背負っている。

でもいつかお金貯まったらアラスカのゴールドラッシュ時を偲ばせるような家具が僕も欲しいなあ。


Yさんの息子Lくんはりんたろくんと7ヶ月しか違わないのに、岩からジャンプしたり岩山に登ったりと中々ワイルドなお子さんだ。実にいい育て方をしているのが分かる。

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僕も負けじとりんたろくんを野山に連れ出して、アホでもいいから逞しくて違いの分かる男に育て上げたいもんだ。

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Yさん親子とお別れをし、我々は岐阜城へ入城。

岐阜のシンボル、信長公を表敬訪問だ。

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始めて信長公に拝謁したりんたろくん。

なぜか信長公に向かって「おとーさーん」と言っているではないか。

君の前世は何者なんだ?


りんたろくんの好きなてっぺんの展望スペースです。

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やっぱり自分の足で登って来たから、気分よく景色を堪能しました。

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城を出てロープウェイ乗り場近くにあるリス園を目指す。

途中、伊吹山ですっかりソフトクリームのオブジェが気に入ってしまったりんたろくんは巨大ソフトに大喜び。

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見事に餌に食い付いたと見たか、店員さんがいらっしゃいませと迫ってくる。

結局誘惑に負けてノンアルコールビール頼んじゃいました。

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そして、リス園到着。入園料200円、りんたろくんはタダ。

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入園時、革の手袋を貸してくれてその上にリスの餌を乗せてくれる。

するとこんな感じでリスがやってくるのだ。

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りんたろくんも実に楽しんでいた。ヨカッタ、ヨカッタ。

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リスを満喫して、下山。

帰りは階段多めで、腿の筋肉パンパンにしながら下って行きました。

下山中は遠く長良川球場で夏の高校野球予選が行われているのか、応援の声が聞こえたり、渋くハーモニカを吹きながら登ってくるおっさんがいたりで不思議な帰り道。

やがてりんたろくん、さすがに疲れたのか昇天。

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顔が逝っちゃっているね。

なにやら置物みたいだが、こんな感じで寝てても立てておけるあたりいいですな。


彼が気持ちよく眠っているのは、このベビーキャリア付属の枕のせいかもね。

この袋に空気ではなくタオルを入れて首に巻いてあげるのだ。

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爽やか生地とあったか生地の両面で出来ているから、暑い時期でも寒い時期でも快適な枕になるのです。
さすが、モンベルさん。分かってらっしゃる。

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下山後、岐阜公園でお弁当食べて、

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猫みたいな水門見て、

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シュールなプリケツを見て本日の登山終了。

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中々にハードだったが、結構な達成感は味わえた。
いい出会いもあったし、これからも時間できたらトレーニングしに来よう。


汗だくで家に帰った僕に、嫁が一言「ドブくさい」。

汗臭いのは認めよう。加齢臭だって認めるさ。

しかしもう少しオブラートに包んだ言い方があるのではなかろうか?

親しき中にも礼儀ありじゃない。

でもまんざらでもなかったりする自分のMっぷりにも悲しいものがある。

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〜おまけ〜

その日の夕方、まだまだキャリアは大活躍。

近所の小学校の祭りに出かけた。

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お父さんは疲れきってあくびばかり。


でもりんたろくんは相当テンションあがってた。元気だなあ。

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カラオケのど自慢大会で、おっさん二人が歌うチャゲアスの「Yah Yah Yah」に驚く程反応を示したりんたろくん。

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そんなこんなで長い一日が終わった。

このベビーキャリアを手に入れた事で、僕たち親子は行動範囲が広がったぞ。

一年後使えなくなるまでに、岐阜の山をどれだけ制覇できるだろう?

二人の挑戦は始まったばかりだ。

(親が勝手に意気込んでるが、りんたろ本人が山に登りたいかは不明だ。)



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