八重山諸島放浪記

石垣島初日の素敵な夜

2夜連続で飲んだくれてしまったで、がんばって記事書くぞ!

といっても3夜連続でまたまたたくさん飲んじゃったんだけどね。

さあ、行きます。行きの飛行機の中から始まります。

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飛行機の中は快適そのものだった。

最初はバカップルの隣の席で、おまけに通路側。
僕が一人旅で飛行機に乗ると、大抵バカップルの隣で切なくなってしまう。

しかし、そこは平日便の素晴らしさ。

CAさんが
「お一人ですか?空いている席があるから移動しますか?」
と、優しく笑顔で言ってきたのだ。

あまりの笑顔に、さては早くも旅先ロマンスか!しかもCAか!
と、浮き足立ったがもちろんそんな訳ではないようだ。

案内されたのは足がのびのび伸ばせる非常口付近の席。

後ろも横も誰もいない。最高だ。

平日万歳!一人旅万歳!

でもCAさんに非常時は率先して非常口付近の避難の補助を求められました。

何もない事を祈るばかりだ。

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IMGP6838.jpg

無事に石垣空港に到着。

到着口を出ると、すぐにWさんが迎えにきていた。

久しぶりの再会。Wさんはすっかり島の人の雰囲気になっていた。

車でベースとなるゲストハウス、さんだるハウスへ移動。

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そこで印象的な出会いがあった。

震災で福島から原発被害を避け、石垣島に避難してきた家族と遭遇したのだ。

まさか、こんな南の島で実際に被災した家族に会えるとは思っても見なかった。

家族が市役所へ問い合わせた結果、空き家を工面してもらえたようでそこへの移住を考えているという事。

僕は正直プロジェクトのフラッグが、震災直後のこの家族にどんな思いをさせてしまうのか不安になってフラッグをしばらく隠していた。

でも、話をしているとすごく前向きで、僕は好感を覚え思い切ってこのプロジェクトの事を話してみた。

すると、みんなすごく喜んでくれて、最高の笑顔の写真を撮らせてくれた。

IMGP6840.jpg

なんだか心から喜んでくれて、みんなと握手をして、もうその笑顔だけでこのプロジェクトをやってみてよかったと思えた。
心から思えた。

どうかがんばってほしい。幸せになってほしい。
切に願っています。

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その後部屋にいた三人とさっそく話が弾んで飲んでしまった。

一人は名古屋の人でMくん。
鉄工所で働きながら長期滞在している人で、なんだかすごく良い奴なんだ。

仕事中鉄くずが目に入ってしまったという事で、常に片方涙を流していた。

彼は長く日本中を自転車で旅をしていた人で、僕も読んだ石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか」の愛読者だったので話が弾んだ。

嬉しくなって、ちょうど読んでた途中だった、自転車で世界一周した人の本をあげた。

彼の提案で、そこに僕のサインを入れて、次に旅先であった人にMくんのサインを入れて渡してこの本を旅させてやろうという事になった。

この本がどんな旅路をたどるかも楽しみだ。戻ってきたりしてね。

ここで出会う人たちはやっぱり旅が好きで、それぞれ自分が行った旅の印象的な話で話題はつきなかった。

長期滞在している人がいたり、今日帰って行く人がいたり。

次々と新しい住人が現れては話して、飲んだ。

そしてWさんが昼飯を作ってくれた。
ジューシー、ラフテー、島豆腐、刺身など沖縄らしいおもてなし。

IMGP6847.jpg
IMGP6849.jpg
IMGP6848.jpg

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その後、Wさんとサビサビの自転車で市街を案内してもらった。

当然観光地には興味はないので、裏路地をうろうろ。

沖縄らしい雰囲気が出てきた。

石垣島唯一の寺に行ったりとマニアックな散策をした。

IMGP6856.jpg

その中で塀にいくつか「石敢當」という文字が掘ってある。

IMGP6863.jpg

気になって聞いてみると、沖縄特有のおまじないらしい。

路地のドン付きに必ず掘ってあり、真っすぐしか進めない悪霊がここで引き返すというものらしい。

そこら中のどんつきにこの文字があって、それぞれが違う感じで中々おもしろい。

IMGP6885.jpg

その後石垣小でのびのび遊ぶ小学生たちを微笑ましく眺めた。

石垣は都会とはいえ、やっぱり内地とは違うほのぼのとした雰囲気。

とても良い光景だった。

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ハウスに帰ってから、Mくん達と話して今日は鍋にしようという事になった。

そこでみんなで自転車に乗ってマックスバリューで買い出し。

Mくんおすすめの鍋(名前忘れてしまった、テコンドー的な名前)を作る事に。

IMGP6888.jpg

実にシンプルな鍋であっさりとしていて、おのおの塩やにんにくたれをつけて食べるんだ。

これはかなりウマかった。

あとはもうビールビール、マッコリマッコリ。

IMGP6892.jpg

まるで学生の頃に戻ったような気分。

世代も違えば出身地も違う、今日を共有する旅人同士の鍋。

初日にて力つきた、素晴らしい夜だった。



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