紅葉と高揚が入り乱れる決戦地。
あまりの恐怖と頭痛で、マゾ男の高笑いが山間にこだまする。
やがてどこからか都々逸の調べが聞こえてくる。
「三千世界のカラスを殺し 北アとマゾがしてみたい」
かつて長州の革命家・やり杉マゾ作によって歌われた有名な歌だ。
そう、ついにこの時がやって来たのだ。
まさに今シーズンの登山集大成。
数ヶ月前から計画し、満を持してやって来たこの極上マゾステージ。
そのお相手の名は「奥穂高岳(3,190m)」。
ついに北アルプスの最高峰を落とす時がやって来たのだ。
しかも今回はここに「前穂高岳(3,090m)」「涸沢岳(3,110m)」の二山を絡ませての縦走マゾ祭り。
「一泊二日で一気に3,000m峰を3つ落とす」という、全国のマゾ野郎たち垂涎のビッグなお祭りなのだ。
そしてこのルート上には「重太郎新道」という日本屈指のマゾ大急登ルートがあり、さらに「吊り尾根」という名のお下劣恐怖ルートが存在するという。
遭難事故情報多数のこの区間でいかにマゾることが出来るのか?
これは高所恐怖症のマゾ野郎が巻き起こす根性の北ア維新。
そして8月9月と絶望的な天候ばかり繰り返してきた天に対しての怒りの革命戦。
不運すぎた日々の鬱憤を爆発させる、怒れる男の維新大革命の始まりだ。
さらに今回は夢のコラボレーションが実現。
明治維新で薩摩と長州が手を組んだように、今回の革命戦では強力な勢力同士がタッグを組んだ。
それは当ブログでしょっちゅう出てくる「横浜組」と「チーム・マサカズ」が、ついに「ハママサ同盟」で夢の競演を果たすことになったのだ。
しかもそれぞれが別のルートを進み、紅葉真っ盛りの涸沢カールにて感動的な合流を果たすというもの。
3,000m三峰の完全制覇を目指すは「奥穂マゾ組」。
メンバーは僕、B旦那、バターNの「高揚三羽ガラス」。
一方涸沢カールにてマゾ組の到着を待つは「涸沢平和組」。
メンバーは小木K、矢作C、ビビるSの「紅葉三羽ガラス」。
この高揚と紅葉のカラスが混じり合う時。
我々の革命は成功し、かつてない「奇跡の光景」を目の当たりにすることになるだろう。
次回からはそんな「北ア維新」の激戦の模様をお送りいたします。
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ただちょっと次回の更新は時間がかかりそう。
撮影した写真がなんと「1300枚」を突破し、それらの画像処理と選別にアホほど時間がかかります。
もうその作業だけで十分におなか一杯のマゾ体験です。
なおかつ素敵な旅の代償を後払いで払った奴もいて進行が遅れている。
涸沢平和組のカメラ担当・矢作Cの家のパソコンが何故か突然ぶっ壊れ、こちらも当分写真が出来上がらない状態に。
もちろんこれも矢作Cなりの僕に対する革命行為なのだろう。
なのでしばし更新はお待ちください。
こういうこと書いておかないと、更新が滞った瞬間に「やはりアイツは死んだのだ」「北アで星になったのだ」「いや、ついに嫁に殺されたんだ」などの噂が流れてしまうからとりあえず書いておきました。
ではまた。
三千世界のマゾガラス〜奥穂縦走プロローグ〜
- 前穂〜奥穂〜涸沢/長野
- コメント: 2
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MATATABI BASE
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とうとう奥穂高行ったのですね!素晴らしい。気長に続編をお待ちしています。
和歌山の件良いですね~今シーズンは今週末が川終いとなりそうです。
和歌山は、来GWに行きたいと先々月くらいから妄想を練ってました。
櫛田川(なぜか宮川の河原でキャンプ)は1歳半の子供と妻を載せて下ったことあるんですが、そこからまだ結構先ですね、地の果ての楽園のようです。
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hamatoshiさん、おかえりなさい!
長い遡上の旅、よくぞこの濁流の中を無事に帰還しました。
これでもうあなたも立派なマゾ野郎です!
登山が全くの素人の時代から読んでいただけたのなら、今回のチャレンジがまさに集大成であることがおわかりのはず。
あの子供背負って伊吹山に登った頃に比べたら、随分来る所まで来てしまったって感じですよ。
それにしても櫛田川ってのはまたマニアックな川行ってますね。
いつかは下ろうと思ってるんですが、また発着場所などの情報頂けたらと思います。
来年のGWは是非とも和歌山の清流を堪能して来てください。
一本の川でじっくり楽しむも良し、体力勝負で清流巡りするも良し。
三大清流の他にも、北山川、熊野川、古座川、日置川、日高川など良い川ばかり。
是非楽しんで来てください!