◉ 愛すべき旅道具

愛人論〜大奥への旅路〜

眠れないんです。

悩みすぎて頭から煙が出て来てるのです。


僕を取り囲む沢山の女性たち。

どの子も小柄で可愛らしく、それでいてもの凄い才能を持っている子ばかり。

僕はこの中からたった一人のパートナーを選ばねばいけないんです。


今の僕なら、大奥で今宵の女性を選ぶ将軍様の気持ちがよく分かります。

器量が良いだけでは僕のお相手は勤まりません。

僕の求めるものをちゃんと理解している賢さも必要なんです。


何にしてもここの所の悩み過ぎによる睡眠不足を解消しなくてならない。

今回の記事は日々の日記的な感じではなく、あくまでも極めて個人的なメモ帳代わり。

文字に書く事で、しっかりと自分の想い描く女性像を浮き彫りにするのが狙い。

その上で本当に僕に合うパートナーを捜し出す事が目的。


恐らく今回の記事を最後まで読み切れるのは僕だけだろう。

でもどうしても書かないと気が済まないから書いて行く。

興味の無い人は早めの撤退をお勧めします。


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パートナー探しと言っても、僕にはれっきとした正室がいる。

今回の悩みは、言ってみれば「お妾さん」を探す旅路だ。


まずは僕の正室の事を紹介しておこう。

そいつの名はPENTAXの「K30」だ。

K0000381914.jpg

デジタル一眼レフカメラの中級機。

K30では堅苦しいので、以後は分かり易く「三十路のお慶」とでもしておこうか。


僕はアウトドア野郎であり悪天候野郎でもある。

そんな僕にはお慶さんがお似合いで、防塵防滴に優れていて野外でとても良い女っぷりを見せつける。

僕の場合は器量(画質)よりも、使い勝手が良いかどうかが重要だからね。

その点でお慶さんは、野生的な性格で野外でもあまり文句言わないし、そこそこ良い器量の持ち主。


さらに良いのは己撮リストの僕にしてみたら、インターバルタイマーがある事が魅力だった。

正室選びでも随分と悩んだけど、これが最後の決め手となったと言っても良い。


己撮リストとしてはセルフタイマーの10秒だけでは立ち位置まで移動できない事もしばしば。

撮れる構図も自ずと限られてしまう。

でも「○秒毎に○回撮影する」という設定が出来るインターバルタイマーは己撮りに革命をもたらす。

セルフタイマーではこういう絵は絶対に撮れないのだ↓

IMGP1540.jpg

「だったら一人で行かずに数人で行けば良いじゃない」と言われればそれまでなんだが、基本的に僕のマゾに付き合ってくれる物好きが少ないから、それは言わない約束で。


一般的にインターバル撮影は星空や花の開花なんかを撮るためのものなんだけど、実は「マゾの開花」の撮影にも適している事はあまり知られていない。

お慶さんは防塵防滴に加え、見事にインターバルタイマーという「資格」を所有していたのが結婚の決め手となったのだ。


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それでは何故そんな素敵な伴侶がいるのに、今回お妾探しなんて事で悩んでいるのか?

それはこの度「トレイルランニング」という新世界に飛び込んでしまったからだ。


トレイルランニングはその名の通り「ランニング」だから、さすがにボリューミーなお慶さんを背負って行くわけにはいかない。

確かに「一眼レフカメラの重さはマゾの重さ」がキャッチフレーズの僕でも、一眼ぶら下げて走る程変態ではない。

そもそも転倒などの危険がつきもののトレイルランニングで、そんな高価で大事なお慶さんを失うわけにはいかない。

そこで今回、新たに「気軽にポケットに入れられる愛人」として「コンパクトデジカメ」の導入を検討しているというわけだ。


前回までの2回のトレランでは、iPhoneで苦心の己撮りをしている様を見ていただいた。

自己満足と言われればそれまでだが、なんともへなちょこな絵しか撮れていない。

大分カメラの性能がアップしたと言っても、所詮iPhoneはゆきずりの女。

間に合わせで一晩を過ごす事があっても、そう何度も逢瀬を重ねたいと思う相手ではない。

そこでiPhoneより上品な女で、かつお慶さんよりスレンダーな女性を選ぶ事と相成ったわけだ。


さあ、長い前置きだったけどここから突き詰めての愛人選びのスタート。

まだ脱落せずに付いて来られているかな?


ちなみに前置きしておくと、僕は根っからのカメラ野郎でものなんでもないただのマゾ野郎。

専門的な事はよく分からんし、そもそも撮影メインの人とは用途が違う。

マニアックなカメラ野郎の人も、逆にこれ以上立ち入らない方が良いかもしれない。


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さて、まずは「どの娘が良いか?」の先に、僕が求める愛人像をしっかりと自分の中で把握する事が大事だ。

己を知れば百戦危うからず。

見た目や一時の気の迷いで選んでしまわないように、しっかりと土台を見つめて行こうじゃないか。



まずどうしても譲れない事がある。

それは「RAW」で撮影出来るか否かだ。

一般的な安いコンデジは、お馴染み「jpeg」での撮影で、あまり「RAW」に対応しているものが無い。

難しい事は分らないので、誰にでも分かり易くこれを例えで説明しよう。


「jpeg撮影」を例えるなら、「ナンパした女性を家に連れて帰ったまではいいが、家でじっくり見てみると化粧が自分好みではない。でもこの子はjpegだから、もう手の施しようがなくてガッカリだ。」と言った感じ。

一方「RAW撮影」を例えるなら、「青森から上京したての、とても清純無垢で良い女になる可能性を秘めたスッピンの女性を家に連れて帰った。この子はRAWだから自分好みに化粧させてダイヤモンドに変身させるのだ。」と言った感じ。

つまりRAWで撮影すれば、家のパソコンで沖縄生まれの真っ黒な女性を色白にする事も、北海道生まれの白肌の女性をガングロにする事も可能なのだ。


僕もRAWで撮り始めたのは最近で、それ以降「なぜ今までこんな便利な機能を見過ごして来たのだ?」と思った程に出来上がりの写真が自分好みになる。

それを一度体験してしまったので、正直RAWのない女性には全くムラムラ来る事はなくなった。

だから第一の条件として「RAWで撮影できるか否か」と言う事になる。


これで「大奥」の中で群雄割拠するコンデジガールズたちの大多数が振り落とされる。

各大名(カメラメーカー)が自信を持って推薦する、いわゆる高級コンデジだけがRAWを備えているからだ。



次に重要視したいのが、正直「完全防水コンデジ」。

愛人にワンワンと泣かれては困るので、やはり絶対に泣かない強い防水女が望ましい。

僕の場合カヌーで使ったり、雨にまみれる事が多々あるから凄く欲しい機能。


しかし残念ながらRAW撮影可能な完全防水コンデジは存在しない。

絶対に需要があると思うんだが、2013年の平成の世には何故かそんな女性が見当たらない。

正直「RAW+完全防水」のコンデジがあれば、こんな風に睡眠不足になるまで悩む必要は無かったんだ。

でもいないものはしょうがない。

愛人はマリリンモンローがいい、なんて言ってもいないものはいないんだから、いつまでも夢を見てないで現実の中から選んで行くしかかない。


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さて、RAWが大前提であるとしてその他の希望を羅列して行こう。

僕が愛人に求める6大重要要素だ。



・軽くてコンパクト

トレランでの使用がメインになるだろうからやはり重量は重要。正室のお慶さんがボリューミーな女性だけに、やはりスレンダーでスタイリッシュな雰囲気を愛人には求めたい。


・明るいレンズを搭載

悪天候男の僕としては、屋外でも暗い空間で過ごす事が多い。トレラン中に立ち止まって肩で息しながら暗いレンズで撮れば、ブレブレの写真ばかりが撮れてしまう。やはり暗い性格の女性より、明るい女性の方が愛人には適しているだろう。


・広角で撮れる事

雄大な景色を出来るだけ広々と写真に収めたい。僕の好みの問題だが、普段お慶さんと旅していてもあまり望遠を使う事が無い。このように愛人と言えども、できれば隅から隅まで良く気がついてくれる事に越した事は無い。


・インターバルタイマーもしくはそれに似た機能のセルフタイマーがある事

やはり己撮リストとしては、インターバル撮影が出来るかできないかでマゾ的な満足度が違う。これがあればベストだが、愛人にそこまでを求めるのもどうかとも思う。でも10秒のセルフタイマーしかないせかせかした女性は選びたくはない。インターバルタイマーがなくても、20秒・30秒などのセルフタイマーがある落ち着いた女性がベストだ。


・シャープな画質

正直、正室のお慶さんがいるから画質にこだわるような場面では愛人は登場しない。愛人が画像にまでしゃしゃり出て来た日には、さすがのお慶さんも黙っていないからドロドロした事になってしまう。でもやはり上記の条件を満たしつつ、画像が良いに越した事は無い。己撮り時は自分にピントを合わせるのは至難の技なんで、ボカシによる遠近感よりも全体がシャープに写ってくれる画質が望まれる。


・比較的低価格である事

愛人へのお小遣いとしては、さすがに4万円以上は厳しい。そんな事がお慶さんにバレたら「そんなお金あるんだったら私に交換レンズの一つでも買ってちょうだい。」なんて言われてしまう。あんまりお高くとまった女性だと、野外で乱暴に扱う事も出来ないから気を使ってめんどくさい。RAW撮影可能な女性のお小遣い相場を考えると、理想は25000〜35000円近辺が望ましい。



以上6点。

これで大分条件が絞れて来た。

10秒セルフタイマーしかない奴は却下という条件で、随分多くの女性たちがこの大奥から去って行ったようだ。


さあ、ここからは大奥に残った精鋭の中からじっくりと好みの愛人を選び出す作業。

中には条件を満たしてなくても、圧倒的美貌だけで残っている奴もいたりする。

ここからはさらに至難の作業だ。


まだ踏ん張って読み続けている人はいるかな?

これはコンデジをふるいにかける個人的な作業だが、ここまで多くの読者も去って行ったはずだ。

付いて来られる人だけ、さらなる大奥の深部へ。


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僕は大奥の廊下に立っている。

左右には平伏した女性たちが全部で5名。

いずれも厳しい選定を勝ち残り、「我こそは」と意気盛んな女性ばかりだ。

それぞれが雄藩の藩主(有名カメラブランド)の娘だったりと出自も間違いない者ばかり。

もちろん全てがRAW撮影可能な子達ばかりだ。



それでは紹介していこう。

まずは己撮りに欠かせない「インターバルタイマー」という厳しい条件をクリアした3名をご紹介。

それぞれ上記の条件を5名の中で何番目に満たしているかのランキングも添えて。

尚、価格は2013年3月14日現在の価格コムの最安値を記載します。


・ニコン藩息女「COOLPIX P7700」(お仙さん)。

K0000409705.jpg

スレンダーさ/392g(5位)
性格の明るさ/F2〜F4(4位)
広角な心遣い/28mm~200mm(4位)
インターバル/あり
器量の美しさ/1219万画素(2位)
お小遣いの額/39,500円(4位)

77と言えば星野仙一の背番号なので、分かり易く彼女の事を「お仙さん」と呼ぶ事とする。
実はこのお仙さんはコンデジと言いながら結構ガタイが良くて重量がある。
それでもリストアップされたのは、他の子には無い「バリアングル液晶」なるものを備えているからだ。
液晶画面が色んな方向に動かせるから、己撮りのセッティングの際には非常に重宝する。
そしてインターバルタイマーも備えており、数字的な画質も良いからリストに残ったのだ。
ただ総じてその他の部分では他に見劣りし、値段も高いし392gという重さがかなりネック。
魅力としてはバリアングル液晶のみが武器の女性と言える。



・パナソニック藩息女「LUMIX DMC-LX7」(ルミさん)。

J0000001277.jpg

スレンダーさ/269g(4位)
性格の明るさ/F1.4~F2.3(1位)
広角な心遣い/24mm~90mm(1位)
インターバル/あり
器量の美しさ/1010万画素(4位)
お小遣いの額/37,996円(3位)

ルミックスなのでルミさんとする。
彼女の魅力はなんと言っても、圧倒的な性格の明るさと広い心の持ち主である事。
暗い道を陰鬱な気分で歩き続ける僕にはうってつけのパートナーなのかもしれない。
ただ明るい性格のせいで、269gとボッチャリ体型が惜しい所。
そしてスキャンダルも発覚し、なんとインターバルタイマーの設定が秒刻みではなく「分刻み」だったということ。
これでは正直己撮りとしてのインターバル撮影には適していない。
非常に惜しかったが、それを補ってあまりある性格の良さには注目したい。




・リコー藩息女「GR DIGITAL IV」(理子さん)。

J0000002771.jpg

スレンダーさ/190g(2位)
性格の明るさ/F1.9~F9(3位)
広角な心遣い/28mm(3位)
インターバル/あり
器量の美しさ/1000万画素(5位)
お小遣いの額/35,300円(2位)

リコーなので理子さんです。
正直、この5名の中で一番判断が難しい女性がこの理子さん。
ちょっと異質な存在で、カメラ通の人は大絶賛の女性なんだが扱いが難しい。
単焦点で望遠が無いのは用途的には許容できるし、単焦点だからこそ写りも相当に良いはずだ。
しかし僕は「作品」を撮りたいわけじゃなく「美しくマゾる姿を記録する」に重点を置いている。
正直僕のような男が手を出していい女ではないような気もする。
しかし己撮リストの草分け的存在である、アウトドアライターのシェルパ斎藤さんが確かこのシリーズを使っていたようないなかったような。
値段も想定内だし、軽いし、モノが良いのも間違いないし、猛烈に悩ましい存在だ。



と、ここまでがインターバルタイマー御三家のご紹介でした。

大人しくこの中から選べば良いんだが、あと2名の女性が「インターバルタイマーが無くたって、その他の魅力で悩殺してあげるわ」と迫って来る。

そんな意欲的な2名をご紹介です。



・キャノン藩息女「PowerShot S110」(お糸さん)。

J0000002800.jpg

スレンダーさ/173g(1位)
性格の明るさ/F2~F5.9(5位)
広角な心遣い/24mm~120mm(2位)
インターバル/なし※カスタムセルフタイマー有り
器量の美しさ/1210万画素(3位)
お小遣いの額/33,510円(1位)

110なのでお糸さん。
何と言っても彼女は抜群のスレンダーボディーで、たったの173g。
しかも広角な広い心を持ち、それでいて画質もそこそこ。
トレラン用コンデジとして、これこそお慶さんに次ぐ愛人にふさわしい。
そして値段も底値が近くて申し分ない。
性格も5位に甘んじているが数字上他と大差なく、暗部での撮影では理子さんよりも安定してるなんて意見もある。
そんなお糸さんでネックだったのがやはりインターバルタイマーが無い事で候補からは外れかけていた。
しかし彼女はインターバルとは別の資格を持っていて、「カスタムセルフタイマー」なる機能が備わっている事を発見。
従来の10秒だけでなく、20秒・30秒と遠方己撮りにも十分に「待てる女」だった。
しかも30秒後に1秒に1枚づつ10枚撮るなんて事も出来るという、インターバルにはない新しい魅力を持った能力者。
俄然気になる存在だ。


・ソニー藩息女「DSC-RX100」(ソニンさん)。

K0000386303.jpg

スレンダーさ/213g(3位)
性格の明るさ/F1.8~F4.9(2位)
広角な心遣い/28mm~100mm(5位)
インターバル/なし
器量の美しさ/2020万画素(1位)
お小遣いの額/45,800円(5位)

そしてお糸さん同様、俄然気になる存在がこのソニンさん。
インターバルタイマーもなく、セルフタイマーも10秒で、価格なんてずば抜けて高い。
しかしそれでもここに残ったのには理由がある。
彼女は強烈に「美しい」のだ。
画質は他の女性達より頭一つ出たくらい美しく、その美しさはもはや正室の座すら奪いかねない妖艶な小悪魔。
こいつになら45,800円でも払えるって思わせるNo.1ホステスのような女。
かなり心がグラつくが、本来の「トレラン用」という使用目的から逸れた女性だろう。
でもこんな女性をはべらせて山を闊歩したいという、男としての欲求が中々彼女を諦めさせてくれないのだ。
恐ろしい女だ。


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さあ、これで5名がリストアップされた。


自由度は高いけど体重が重い「お仙さん」。

最高の性格だけどインターバル無効の「ルミさん」。

周囲の評価は抜群だけど気難しい「理子さん」。

軽い体重と総合的な安定感のある「お糸さん」。

圧倒的に美しいけどお高い女の「ソニンさん」。


僕の愛人にふさわしいのは一体誰なんだ?

正直、どの子を選んでもそれなりに後悔はしないハイレベルな戦いだ。

でもやっぱりこうして書き出した事で、大分見えて来たぞ。


まず消去法で2名が消える。

残念ながら「お仙さん」はその重量と値段からサヨウナラだ。

作例画像を見ても、他の女性に比べて若干僕とフィーリングが合わなかった。


そしてこれは苦渋の決断だったが、性格美人の「ルミさん」にもバイバイだ。

やはりインターバルタイマーが1分設定だった事が痛かった。

そう考えた場合、タイマー無し同士「ソニンさん」との対決となり、ビューティー対決で「ソニンさん」の圧勝。

止むなくルミさんは敗退し、惜しまれつつも大奥から去って行った。

インターバルタイマーが秒で設定できれば間違いなく彼女が第一愛人候補だっただけに、実に惜しかった。



残すは「理子さん」「お糸さん」「ソニンさん」の3名。

総合力で考えたら断然「お糸さん」が有利。

しかしどうしても他の2名にサヨナラを告げることが出来ない。

「理子さん」と「ソニンさん」は、腕にもよるけど凄く良い絵が撮れると期待できるから。



軽さは「お糸さん」「理子さん」「ソニンさん」の順。

暗部撮影の安定感は「ソニンさん」「お糸さん」「理子さん」の順。

面白そうなのは「理子さん」「ソニンさん」「お糸さん」の順。


まさに三国が均衡を保つ天下三分の計状態。

魏のソニンさん、呉のお糸さん、蜀の理子さんと言った図式か?

もはや例えに例えが被りまくって何の話をしていてるのか分らなくなて来たぞ。

そもそもここまで読み続けてくれた人はいるのか?



結局まだ僕の中でその答えを出すことができていない。

もう割り切ってRAWのない防水デジカメでいいんじゃない?なんて元も子もなくなる考えまで浮かんできやがった。

値段の事考えたら、お糸さんの妹で型落ちの「S100」でも十分だろうなんて言う自分もいる。


愛人選びも楽じゃない。

今僕の最も尊敬する男は石田純一だったりするぞ。


この問題はもう暫く悩んでみよう。

まだ暫くは寝られない日々が続きそうだ。


ここまで読んでくれたマニアックなあなた。

僕と同じような必要性でコンデジ使ってる人。

もしアドバイスがあればよろしくお願いします!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


と、ここまでが昨日までに書き上げてた記事。

しかし、やはり自分の愛人くらい自分で決めないとっていう想いがこみ上げて来た。

「ええー、まだ続くの」って思われたっていいさ。

どうせここまで読んでくれた人は少ないはずだ。

さあ、決めにかかるぞ。



三国が鼎立し、「理子さん」「お糸さん」「ソニンさん」の三国状態。

あれから散々悩んで、何か大きなきっかけはないかと模索し続けた。


すると現在、キャノン藩が「5000円のキャッシュバックキャンペーン」を展開中という事に気がつく。

つまりお糸さんは33,500円というNo.1のお買得だったのが、さらに5000円バックと考えると28,500円となる。

これは強烈なアドバンテージだ。


こうなると一番高価な「ソニンさん」の45,800円と比べると17,300円の差。

冷静になってみるとこの差は相当なもの。

圧倒的美しさのソニンさんだけど、お糸さんと17,300円の差があるかと言えば疑問が残る。

お糸さんだって、この大奥の中では十分に美しい容姿の持ち主だ。


そこで苦渋の決断だったが、ついに「ソニンさん」にグッバイだ。

彼女は愛人にしておくにはあまりにも美しすぎた。

やはりここは冷静になって分相応なお相手を選ぼうじゃないか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いよいよ決勝の舞台。

天下分け目の愛人関ヶ原。

「理子さん」と「お糸さん」の頂上対決だ。


実は僕の中で、総合力や自分のスタンスに似合った相手は「お糸さん」の方が優勢だと思っていた。

でも実は今日、実際にこの2名の実機を直にお触りできる機会がやって来たのだ。


正直理子さんの美しさには魅了された。

もちろんカメラのバックモニタだけでの確認だから、実際パソコンで見た時の感じは分らないが、なんと言うか大変に「キレの良い」画像という印象。

印象としてはお糸さんが「ちょっとぬるくなったペプシコーラ」だとするならば、理子さんは「アサヒスーパードライ」といったイメージ。


もちろん圧倒的に違うかと言えばそうではなく、両者共に申し分ない印象。

お糸さんの軽さとスリムさや、扱いやすさは実に僕好み。

理子さんよりも暗所での撮影に強いというのはやっぱり暗い山中で魅力的。


もう一度気持ちの整理のために、両名を比較してみる必要がある。

愛人七番勝負です。



第一戦「お小遣い(値段)対決」

○ 「お糸さん」28,500円 VS 「理子さん」35,300円 ×


第二戦「美貌(画質)対決」

× 「お糸さん」 VS 「理子さん」 ○


第三戦「床上手(暗所撮影)対決」

○ 「お糸さん」 VS 「理子さん」 ×


第四戦「待てる女(己撮り)対決」

△ 「お糸さん」カスタムセルフ VS 「理子さん」インターバル △


第五戦「体型(携帯性)対決」

○ 「お糸さん」173g VS 「理子さん」190g ×


第六戦「特技(プラスα)対決」

△ 「お糸さん」Wifi通信 VS 「理子さん」単焦点レンズ △


第七戦「一緒にいて楽しそう対決」

× 「お糸さん」 VS 「理子さん」 ○



さあ、勝者は?


ドルルルルルルルル、

じゃじゃん。


7対6で「お糸さん」です!

J0000002800.jpg

キレイでアーティスティックな写真なら間違いなく理子さんだった。

でもあくまで現状は、トレランなどのお慶さんが持って行けない場合のサブ機的扱い。

僕はあくまでもカメラ野郎ではないから、別に芸術的な写真が欲しかったわけではないはずだ。


トレランではじっくり設定しながら取ってる場合じゃない事も多い。

であれば、Pモードで何も考えずに「比較的美しい記録写真」が撮れるお糸さんが最適。

その軽さとコンパクトさは、トレランでは非常に重要な要素。

そして暗い登山道でブレブレ写真が多い僕には、暗所撮影に優れたお糸さんのサポートが頼もしい。

さらにふいに鹿が飛び出して来た時、望遠の無い理子さんでは対応できない。


理子さんに未練が無いと言ったらウソになるが、ここはお糸さんの総合力にかけてみよう。

さようなら、そしてありがとう理子さん。

またご縁があったら石田純一みたいに、お慶さんとお糸さんと別れて君を迎えに行くよ。



さて、一体何人の人がここまで残っただろう?

ただの独り言だったわけだが、これでやっとスッキリした。

もう迷わずにお糸さんを迎えに行くのみ。


しかし最終的な難関が。

正室のお慶さんにはもう了解を得ているが、現実の本妻にはこの事は何も言っていない。

もちろん僕のへそくりで買うわけだが、出来るだけこの愛人の存在は隠して行かないと。


さあお糸さん。

いや、お糸。

こっちにおいで。

共に山野のデートを楽しもうじゃないか。



ほんと、ここまで読んでくれた方。

お疲れ様でした。

ご清聴ありがとうございました。



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MATATABI BASE

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コメント

    • Oe
    • 2013年 3月 17日

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    RAW撮影出来る防水コンデジって、ニッチな存在なのでしょうかね。水際で活動する人事態が、稀有な存在なのかもしれません。防水コンデジは画質が期待できそうにないので、使う気にはなれないですしね。

    本日、犀川でカヌーに乗っている人を見かけました。まさかと思い、声をかけましたが、カヌー野郎さんではなかったです(^_^;)

    • yukon780
    • 2013年 3月 18日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Oeさんのページを参考にさせていただいて、僕も散々迷った挙げ句にS110に落ち着きました。
    僕の場合ログはガーミンのハンディGPSに任せてるんで、facebook投稿用にWifi機能のあるS110にしました。
    やっぱりこの辺が落ち着きどころですね。

    しかしRAW+防水コンデジって間違いなく需要があるはずと思ってるんですけどね。
    一眼持って登山する人も悪天候時の保険機として持ちたいはずですし。
    5年後くらいの買い替え時期に、RAW+防水+高画質の物が出ている事に期待したいです。
    やっぱりあの安心感は水上においては捨てきれないものですからね。

    そして犀川も意外とカヌーフィールドになって来たんですね。
    近郊の人なら我慢できなくてやってみたくなっちゃいますからね。
    僕も一度だけアルフェックのボイジャーに子供乗せて浮かべてる人を見た事があります。
    その方かもしれませんね。

    何にしてもあそこをやってる人は数人でしょうね。
    観光スポットが牛木閘門しかない瑞穂市は是非ここに目を付けて、水質改善やカヌー客誘致に取り組んで欲しい所です。
    まあ観光課もないですし無理でしょうけど。
    せめて出艇しやすいカヌーポートでもあるとありがたいですよね。

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