8/16(月)
今朝は6:00に目が覚めた。
石ころの上で寝たせいか、体がキシキシする。
長時間こたつで寝てしまったあの感じだ。
相変わらず焚き火はよく燃えるので、朝から暖をとり、熱いコーヒーをいれてパンとコンビーフを食す。
今日はどうやら晴れのようだ。
いい形でユーコン川に合流出来そうだ。
流れもあるので、もう今日からはあまり漕がずにのんびりと流されて行こう。
水上の人となり、さっそく「アラスカ物語」の続きを読む。
ユーコンを下りながら読むと、よりいっそうその世界に入りやすい。
MasonLandingにて最初のトイレ休憩をとろうと近づいたら、また先客がいた。
白人夫婦の奥さんはテントの中、旦那は荷造り中。
「ハロー」と言ってみたが、ケツ向けたまま「ハロー」と言ってきやがった。
やや機嫌が悪そうだ。
夫婦でユーコンを下ると別れるってよく聞くが、喧嘩の後だったんだろうか。
現在10:00。これを書きながら流されていたら、背後に倒木が迫って来ており慌てて回避。
見ると、その倒木にハクトウワシが止まっているではないか。
すごい、間近でみるとデカイ。
そしてカッコいい。ガッチャマンみたいだ。
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現在13:35。
17milesCabinにて昼食をとる。
近くにクリークがあったので、試しにフライを投げ入れてみると1投目でフィッシュオン。
2匹目の大きなやつの腹を出し、塩をかけ串焼きにする。
ついに初グレイリング塩焼きだ。
美味。
日本のマスより身がぷりぷりしている感じだ。
かぶりついていると、喧嘩夫婦とドイツ軍団が次々と通り抜けて行った。
腹も満たされたので、再び釣りに興じる。
約1時間で20匹ほど釣っただろうか。
今後日本で釣りをするのがバカバカしくなるほど簡単に釣れる。
さあ、ついにユーコン合流地点のフータリンカまであと約20キロだ。
前にゲルマン軍団がいるからゆっくり下って行こう。
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現在22:50。
あのあとひたすらアラスカ物語を読みながら流されて行った。
途中青木(仮)さん改め和田さんが追いついてきた。(やっと名前が分かった)
聞けば彼はドーソンまで下ると言う。
羨ましい限りだ。
一人テスリン川を下っていく彼がとても絵になっていた。
僕も傍から見ればそんな感じなのだろうか。
そしていよいよユーコン川合流地点に近づいてきた。
気持ちがかなり高ぶる。
この時の気持ちは、さすがに例えようもないほどコーフンしていた。
やがて見えてくるユーコン川。
(この写真の奥の流れがユーコン本流。流れの速さがよく分かる。)
めっちゃ流れが早い。
怖いくらいの速さだ。
テスリン川とユーコン川の境目が見て取れる。
茶色い玄米茶のようなテスリンの流れが、青いバスクリンのようなユーコンの流れに混じっていく感じだ。(写真では分かりづらいな)
ついに憧れ続けたユーコンの流れに乗った瞬間だ。
しかしすぐ対岸にキャンプ地のフータリンカがあるので、感動に浸る余裕もなく必死で流れに負けないように漕ぎ進む。
そして、これまた夢にまで見たフータリンカに上陸だ。
そこには和田さんもいて、同じ場所にテントを張ることにした。
フータリンカは素晴らしいキャンプ地だった。
椅子とテーブルがあり、簡易トイレもある。
そこにあるキャビンは正に100年前の息吹を感じさせるものだった。
そこにはこの地を訪れた多くの探検野郎の名が刻まれており、僕も和田さんもそこにサインをした。
いつか息子なんかがこの地を訪れて、このサインを見てくれたら最高だ。
しばし酒を飲みながら和田さんと色々話をする。
こんなに野田知佑さんに関してディープな話ができる人は、日本では出会うことがない。
ユーコンでの出会いならではだ。
彼は34歳独身の人で、大阪の港の仕事を辞めて高知に職が決まり、その間を利用してユーコンへ来たようだ。
日本の川や野田さんの話で盛り上がる。
久しぶりに人と話ができて、痛飲してしまいだいぶ酔っている。
今日は実に気持ちよく眠りにつけそうだ。
流れも早いので、明日からはさらに漕がずに流されていこうか。
ユーコン川漂流記〜6日目〜へつづく
ユーコン川漂流記〜5日目〜同朋との出会い
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MATATABI BASE
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出た!
和田さん!
2004年の記憶をたどってみます。
ニサトリン川から川旅を始めて、テスリン湖~テスリン川~国境越えて、イーグルで終了。
で、和田さん。
たしか、ドーソンで会い、そのままイーグルまで一緒に。
さらに、ヒッチハイクでTOK。雪降るなか、荷台で凍え、 車の故障があったりで、、、そのままハイドオンジャッカルまで一緒にもどり、和田さんはリムジンに乗って去って行った!
その後、我が家にも遊びに来てくれた。
いやぁ、懐かしい。
話は変わりますが、グレイリングはアホみたいに釣れますよね!!上陸するとまずは、投げてました。どこでも釣れるので、ユーコンの魚影の濃さは半端ない。毎日のように食ってました。
パイクが釣れちゃうとでかすぎて、食べきるのに苦労しました、、、
釣りで思い出した。
ドーソン下の40マイルリバーで、70CMぐらいのインカヌーを釣り上げ、和田さんと一緒に食べたなあ。
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うおおおお、すごい。
こんな事ってあるんですね。
なんて狭い世界なんでしょう。
和田さんとはその後も日本で何度か一緒に飲んで、石垣島のゲストハウスの管理人になった時は僕が石垣島まで遊びに行きました。八重山で元気に頑張っていますよ。
いつかこの三人でカヌーが出来たらおもしろいですねえ。
当時グレイリングがアホみたいに釣れるので、日本に帰ってからアホらしくて全然釣りをしてません。
でもパイクは釣れませんでした。なんか釣れても確かにでかいし、骨がうっとうしそうだったので出来れば釣りたくなかったってのもありますけどね。基本、チャッチ&イートなので。
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和田さんのその後は知りませんでした。
石垣島でゲストハウスの管理人ですか!!
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今、旅日記をひっぱり出して、フータリンクアあたりを探してみた。8月12日に着き、連泊して、8月14日に出発。2日違いぐらいですね!!
カーマックスかハイドオンジャッカルで、バイク乗りの大男熊ちゃんとか、とにかくうるさくて死ぬほどしつこいダーとか、会ってませんか?
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長編旅野郎の八重山諸島放浪記に、和田さんとの石垣の様子が出てますんでお暇な時にそちらも是非どうぞ。
今は落ち着いてますが、きっとまたユーコンに旅立つと思いますよ。
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ほんとこんな事ってあるんですね。
たった二日のニアミス。しかも和田さんという共通点。
僕の大学時代の友人の職場の人が南米で出会ったのがB旦那さんで、その知り合いがdaijuさんで、その人とユーコンでニアミスって数年後に北沢峠で出会う。
この世界はこんなものかもしれませんね。
ちなみにハイドオンジャッカルでバイク乗りの大男熊ちゃんに出会ってます。
後半に少しだけ登場しますよ。
死ぬほどしつこいダーって人は?ですが、ハイドオンジャッカルで名前の分からない人がいたからその人かも。