友人の誘いでユニコーンのライブを見に、名古屋からはるばる静岡まで行ってきた。
今回は僕とCとOとMの女性陣三人にての遠征だ。
僕がドMマンなので、4人合わせてDMM.comだ。

名古屋駅で待ち合わせをし、一路高速で静岡に向けて出発。

途中豊田ICあたりで激しく渋滞に巻き込まれたので、一旦高速を降りた。
この判断が大きな過ちだった。

下道を走っているとCのブレスレットが突然ちぎれた。何かの予兆を感じさせた。
その予兆は以下の写真へと繋がる。



岡崎ICの入口の検問に見事ひっかかってしまった。
後部座席のシートベルト不着用という、およそツイテナイ人間でしか味わえない違反だ。

せっかくなのでOに写真を撮ってもらった。
さらにせっかくなので、どうでもいいがこんなものも作ってみた。



余談だがこれを職場で作る際、マツコデラックスのワイプの画像を探すためネットでマツコの画像を検索している所を見られてしまった。
仕事をしてない上に、画面にはズラッと並んだマツコデラックス。
変な噂が立たなければ良いが。

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車の中では延々とユニコーンが流れる。

思えば僕が中学の時に聴き始めて、大学時代もしょっちゅう聴いてて、長い時代を超えて三十路半ばの子持ち野郎になってやっと初めてライブに行けるのだ。感慨深いものがある。


焼津ICで高速を降りて、「ちょ〜危険」という人をなめた標識がある美しい海岸沿いの道を走り、用宗漁港へ到着。ここはしらすで有名な所だ。

憧れの生しらす丼を食べるべく、漁港直営のどんぶりハウスへ向かった。

てっきりちゃんとしたお店かと思いきや、テントとプレハブ小屋だけの実に質素なお店だったので探すのに手間取った。



そして、これが生しらす丼600円なり。



うまい、実にウマシ。
もうなんだか例えようがないが、超高級卵ご飯を食べてる感じ。これはたまらん。
ただ屋外で食うので、風が吹くと発泡スチロールのお椀が飛ばされる危険と隣り合わせのスリリングなランチだ。

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時間が結構あって、せっかくだから三保の松原へ。



こちらは神の道という歩道。
そんな名前つけられると恐れ多くて歩けない。


ここは天女の羽衣伝説の場所。
非常にシュールで前衛的で素っ裸でらっきょ的な漁師の像がある。






ここからの富士山の眺めはとても有名で、松原と海と富士山とのコンビネーションが絶妙な場所らしい。
「らしい」と書いたのは、富士山に嫌われた女、Mがいるからである。

空は快晴、頭上には雲一つない青空。
なのに結果は以下のとおりだ。



写真真ん中あたりの雲がモコッてるあたりが、富士山の頂上付近。
このコンディションなのに、まるで蜃気楼のような富士山が薄く見える。


仕方がないので、ここからしばし撮影タイム。

荒々しい男の図。
天女に逃げられてしまった漁師のような一枚だ。



天から降臨した三十路を越えた天女たち。



さすらってる感がアルバムジャケットみたいだったので、こんな感じはどうでしょう。



売店では、自称ここでしか買えない「しらすアイス」が。





正直、僕が今まで食べたソフトクリームの中でダントツのNo.1に躍り出た。
しらすの食感と、塩っけがソフトクリームの甘みを引き出して口の中でスパークする。
実におすすめの逸品だ。

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そして、COMの三人を一旦ホテルへ降ろして僕単独で今夜の宿を探しにいく。
もちろん野宿さ。

しかしやはり静岡市、結構都会なので良い野宿場所が見つからない。
いいなと思ってもデカデカと野宿禁止の看板。
放浪野郎にとって都会は実に不便だ。

結局あんまりよろしくはない場所だったが、安倍川の河川敷にある公園に泊まる事にしてみんなと合流。
ライブ会場の静岡市民文化会館へ。





およそ、3時間程の熱狂ライブ。
これから見に行く人もいるだろうから内容は書かないが、十分に満足させてくれる内容だった。
中でもテッシーの頑張りには、最近年取ってしんどいと思っていた僕を奮い立たせるものがあった。

しかし、この5人。格好良すぎだわ。
あんなに楽しそうな民生初めて見たよ。
これからも頼むZ。ユニコーン！

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ライブの熱気冷めやらぬ我々は、静岡名物静岡おでんを食うべくある居酒屋に入った。

客は僕らだけで実に愛想のない親父が一人の狭い店。

テレビでは静かにSLの特集がやっていて、BGMもないこの店で我々の先ほどまでのテンションは搾り取られていった。

親父にノンアルコールビールを頼むと「アルコールが入ってなけりゃ良いのね」とわけのわからんことを言われ、挙げ句「お客さんの言ってる事が良く聞き取れなくてわからない」等と言い出す。

非常に感じの悪い対応に、「もう僕良いですわ」と断った。

不安を感じた僕らはおでんだけ食って帰ろうという事になったが、おでんがいくら待っても出てこない。
おでんだぞ。すくって皿に盛るだけじゃないのか？

静寂を保つ店内でひたすら待ってやっと出て来たおでんはとんでもないボリューム。
さっさと食って出るつもりがなかなか食べきれない。
おまけに僕は飲み物を頼んでいないから、濃い味のおでんが喉を通らない事。

なんとかみんなで食べてお会計。
まさかの5000円オーバー。
ウーロン茶3杯と、おでん盛り合せでこの値段。

恐るべし、静岡おでん。
少なくとも僕らには苦い思い出となってしまった。

熱狂のユニコーンライブと哀愁のおでんライブ。
僕らのテンションは富士山の稜線ように、頂上まで登って急降下した夜だった。


〜大井川カヌーへつづく〜