やっと、やっっっとこの日を迎える事ができた。

集まった140粒の笑顔の種を、東北の被災地へ向けて出荷いたしました！

さあ、出荷までを振り返るぞい。

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今回集まった140粒の種を、一番直接的に被災地の方に届くものは何かを考えた。

そこで笑顔の種一粒一粒をミネラルウォーター一本一本に貼って送ろうと思いつく。

種を発芽させるにはやっぱりお水でしょ！
みんなの笑顔の種を預かった身としては、この方法が一番一人一人の想いが届くんじゃないかと。

その一本を手にした被災者の方が、笑顔の写真を見て、ふっと心癒され、復興への励みになるのなら。
そしてその水を飲んで、染み込んだ笑顔の想いはその人の笑顔を生み、復興への活力となってくれる事を心から願って。

とてもささやかだけど、大きな想いを込めて。

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そして会社での空き時間を利用して、完成した試作品がこちら。



555mlのボトルに、バシッと笑顔の種一粒を貼り、下部には140粒の笑顔の種で作ったSMILE!のラベル。
２Lのボトルには、表にSMILE!ラベルで、裏に複数人写った笑顔の種を貼る。

なにせカツカツな時間の中でやっているから、想い重視のストレートなシンプルスタイルで。

ただし、手に取ってくれた人に対してより想いが伝わるように、各写真にはスマイリーフマークと「For You!!」の文字を配置した。

世界に一本だけの、「あなただけのための応援ボトル」の完成だ！

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会社のご協力で、大型プリンターにて大量の笑顔の種が飛び出してきましたよ。





裏に糊がついた看板製作用のメディアで、みんなの笑顔がどんどんステッカーになっていきました。

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そして本日、朝からせっせと一人孤独に内職野郎。

まずは２Lのボトル６本完成！
両サイドにも笑顔の種が貼られています。



そしてコツコツ貼り続けて、ついに140粒の笑顔の種が完成！

555mlのボトルにして９６本。
２Lのボトル６本でございます！



それぞれのボトルを拡大でどうぞ。









そして、八重山諸島から一緒に旅しているフラッグとともに、卒業アルバムの航空写真のようにみんなで記念撮影。



さあ、どの笑顔の種がどんな人たちへと届いていくんでしょうか？

一人でも笑顔にする事ができたら、このプロジェクトは大成功なんです！
がんばってこいよ！

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もちろん、お水だけでなく今必要とされている物資も送りますよ！

まずはこれ、デッキブラシだ！



今現在、清掃道具が多く不足しているようで、デッキブラシは急募とのこと。

長さもあるからなかなか支援物資としては送りにくいから、数も少ないと思う。

幸いうちの会社には細長くて大きな段ボールがあるから入るだけ（６本）送ることに。

もちろん、柄の部分には笑顔の種が貼ってありますよ！

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さらなる清掃グッズの数々。



手袋系は、革手袋×５枚（アイワ工芸会長ご支給品）、厚手と中厚手のゴム手袋×１５枚（内５枚アイワ工芸社員の方ご支給品）。

できるだけ水を使わないで掃除ができるように、水を使わないぞうきん「サッサ」１５枚入りを５セット。

清掃品ではないが、洗濯が中々できずに不足が続いている新品女性用下着LL、L、Mサイズをそれぞれ十数枚（アイワ工芸社員の方ご支給品）。

それぞれには、もちろん笑顔の種が貼ってあります。

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そして、こちらも要望が多いトイレブラシにトイレクイックルも添えた。



トイレブラシはケース付きのものを４つ。

トイレクイックルは後で詰め替えできるように箱に入ったものを４つ。

笑顔の種付きです。

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そして、震災直後から今にかけて終始不足気味な赤ちゃん用品。




まもなく子供が２歳になる親としては、どうしても送っておきたかったが、予算が厳しくて迷っていた。

でも、ありがたい事にうちの会社の会長からの寄付金をいただけた事で高価な粉ミルクを４缶送る事ができた。

その時の会長の「この歳まで生きさせてもらったから恩返しがしたい」という言葉がとても印象的だ。
見た事も会った事もない人に対する感謝の気持ち。
僕らが絶対に忘れてはいけない、生きていくための基本的な事だと僕も思います。

会長の奥さんから以前いただいていたオムツ４パックと、うちの子が使わなくて余っていた１パックも。

もちろん、笑顔の種付きで。

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そして、梱包作業完了。
もう、夕方になってました。



箱には、中身の品を書いたシートと、スマイルステッカーを貼りました。

多分仕分け作業があるから、被災地までこの段ボールのまま届かないとは思うけど、現地で仕分け作業をしているボランティアの人たちに向けても励ましになると思って貼りました。



車に積んで、いざ配送業者へ！

ちなみに箱に乗っかっているのは物資ではありません。
笑顔の種第一号のりんたろくんですね。



こうして、笑顔の種は黒猫に運ばれていきました。

長く、大変な一日だったけどみんなの想いを預かっていたから、無事に配送できてホッとしました。

帰宅後、一人プロジェクトの寂しさだが、庭で一人しみじみと東北方面に向けて乾杯しビールを飲みました。


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３月１２日、僕は３５回目の誕生日を悲しみで迎えた時から今日まで２ヶ月半ほど。

とても長く、僕自身いろんな気持ちの変化があった期間だった。

以前から計画していた八重山諸島の旅を辞めようかと悩み、それでも周りの人たちの励ましのおかげで旅に行く事ができた。

その際、とてもささやかに、ひっそりとこのSmiling Seeds Projectを立ち上げた。

当初は２０人くらい笑顔の種が集まればいいなと思っていたものが、最終的には１４０人分の笑顔の種が集まっていた。

プロジェクトに賛同してくれた友人たちの協力もあった。

僕はそんなに友人が多い方ではない。

でも、そんな僕ですらこんなに多くの人たちと繋がっていたという事を知る事ができた。

なんか不思議な感覚が僕の中に芽生えた。

今までの僕は決してこのような事をするタイプの人間ではなかった。

一時は激しく人間不信、社会不信に陥り、長く鬱病と闘っていた。

精神安定剤、睡眠薬などの薬漬けでやっとその日その日を過ごしていて、いつも死ぬ事ばかり考えていた。

でも、今回被災地の人たちを励ましたい一心で始めた今回のプロジェクトを通じて、命の大切さ、人と人のつながり、人間の持つ優しさと逞しさ、他人のために何かをするココロ等を思い知らされた。

結果、励ますつもりが僕自身が励まされていた。いたって自然なカタチで。

今年の初め、このブログが始まった時のタイトルは「ネガティブ野郎放浪記」だったのに、ここんところの記事はもうスッカリポジティブ野郎になってるし。


このプロジェクトを始めて良かった。

参加してくれた友達もそう言ってくれた。

きっとそれぞれが、それぞれの想いで「良かった」「ありがとう」という言葉を僕も含めて交わされた。

きっと、みんなの想いは伝わってくれると信じています。

被災地の方、とてもつらい思いで大変な日々を過ごされている事と思います。

だからこそ、復興に向けて笑顔の種を送りました。

どうか前を向いて、進んでいきましょう。


いつか、僕は東北へ旅に行きます。

カヌーで下りたい美しい川も沢山あります。

そしてなにより復興を果たし、笑顔になった皆さんに会える事を心から楽しみにしています。

ささやかですが、受け取ってください。


最後にもう一度、このプロジェクトのコンセプトになった一節を記しておきます。
どうかがんばって下さい！Smile！


どんな悲劇に埋もれた場所にでも

幸せの種は必ず植わってる

こぼれ落ちた涙が

如雨露（じょうろ）一杯になったら

その種に水を撒こう


Mr.Children「花のにおい」の一節より