雨ばっかりの梅雨タイム。
相変わらずどこにも遊びに行けないから3週連続の「あん時のアイツシリーズ」です。
シリーズも最後半ともなるとネタ的に薄いものばかり。
ほとんどやっつけ的な内容だけど構わず突き進む。
今回はそんな中でも番外編。
カヌーや登山ばかり振り返ってきてるけど、今回は「マウンテンバイク」の回。
今ではカヌーの回送用でしか使ってないけど、昔はちゃんと使っていた。
なので今回は貴重な自転車漕業の模様をちゃちゃちゃっと振り返る。
もうすでに過去に「しまなみ海道縦断野郎」や「長浜ポタリング」などの記事を載せてきたが、今回はそれ以外の小さな旅をまとめたもの。
個人的な記録的に残すだけなんで、おヒマな人だけどうぞ。
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2005年。
当時使っていたカヌー回送用の電動自転車がぶっ壊れた。
スクーターみたいに動く自転車で、ネットで40,000円で買って2ヶ月で動かなくなったという珠玉の名品だった。
その代わりに「やっぱちゃんとした自転車買おう」「ついでにちゃんと遊べるやつ買おう」ってんで、6万ほどでマウンテンバイクを購入。
で、嬉しくて試運転とばかりに向かったのが愛知県の「渥美半島」だった。
当時のパートナーはもちろん山田(仮)。
もはやこの「あん時のアイツシリーズ」の中でしか登場しない名男優である。
当時は毎週のように山田と遊んでいたから、周囲からホモ疑惑が浮上するほどだった。
まあそれはいいとして、この渥美半島のサイクリングロードは海沿いを延々と走れて中々新鮮だったのを思い出す。
こんな感じで雰囲気重視で色々と立ち寄るのも旅感があって良かった。
そして「産地の名産を地産地消で食う事」を愛して止まない山田が選んだのは渥美メロン。
もちろん大量に安く買って、男らしく海岸で地産地消。
死ぬほど食って腹を下した事も良い思い出である。
このように自転車旅は、カヌーや登山とは違った旅感を感じれるのが新鮮だった。
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そして2005年10月。
僕とビビるSで「まずは本物の自転車野郎達を見てみよう」と向かった場所がある。
それがこの滋賀県箱館山で行われていたマウンテンバイクレースだ。
早速ゴンドラに乗って山上のレース会場に向かう二人。
しかし今となっては当時の大会関係者達に陳謝したい気持ちでいっぱいだ。
なぜなら当時から僕はハイパーメディア悪天候クリエイター。
当然山上レース会場に着く頃にはこのような事態に。
たちまち白に包まれて行く箱館山。
もはや状況は立派なホワイトアウト。
次々と白に飲み込まれて行く選手達。
ここはモンゴルマンが乱入した後のブロッケンJr.対Mr.カーメンのピラミッドリング内なのか?
やりすぎたモクモクのせいでほとんどレースなんて見えやしなかった。
当時から白に愛された男には、レースでさえ想像するしかないのである。
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で、翌年2006年。
そんなホワイトアウトに巻き込まれたビビるSと共に、今度は晴れた京都へ。
正直、どこに行ったとか何が目的だったとか何も思い出せない。
写真から思い出せる事は非常に少ない。
思い出せるのはやたらと山道がキツかった事と、
泥よけが付いていないから、ビビるSのケツが壮絶なゲリ野郎みたいになっていた事だけだ。
この巻き上がるような見事なスプラッシュゲリ。
確かこれを見て、僕は恐怖のあまり即座に泥よけを購入した記憶がある。
ちなみに当時の僕は多分自分史上一番痩せていた頃だ。
今ではすっかり巨乳になってしまった僕だが、当時はまだシュッとしていたな。
また自転車乗り始めようかな…。
で、その後はビビるSと別れて京都の町をさらにポタリング。
翌日は奈良・滋賀・三重の三県をまたぐ三国越えへ。
この時の事もからっきし記憶にない。
めちゃくちゃ辛かったのは覚えてるが、特に楽しかったという記憶もない。
自転車だろうが、所詮マゾはマゾである。
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そして翌年2007年1月。
ビビるSが開拓した野登山ルートを共に攻めてみた。
今では信じられないが、この極寒の季節に生肌半ズボンというやんちゃぶり。
そして低山にも関わらず、まさかの雪まみれ。
雪に埋まるわ、滑る箇所あるわで、山頂付近はひたすらふんがふんがと歩いた記憶が。
思えばこの時が初の雪山登山だったのかもしれない。
そしてその後はビビるSの案内を頼りに山の中を徘徊。
この時も「漕ぐ」というより「担ぐ」比率が上回ってた気がする。
さっきの雪と言い、この時ビビるSは僕を殺す気だったのかもしれない。
しかし石水渓の淵は美しく、十分に僕を魅了してくれた。
来年あたりはここを沢登りで詰めて行きたいものだ。
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その年の5月。
僕は何故か「浜名湖を一周してみよう」と思い立って静岡へ。
「浜名湖一周」という言葉に言い知れぬビッグイベント感を感じて行ったんだが、なんだか大した事もなく何も思い出がない。
途中で辛すぎて何度も「何でこんなことしてんだろう?」と頭をよぎった事だけは記憶にある。
こうして色々振り返ってると、全体的に辛い思い出が多いな。
まだまだマゾ黎明期。
ブログもやってないから、辛く惨めな事もただただ一人で飲み込むしかないのである。
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しかしマウンテンバイクはマゾい事ばかりではない。
その年の8月、山田と向かったのは山梨県の「富士見パノラマスキー場」。
ここは夏はマウンテンバイクのコースとして全国的にも有名な場所なのだ。
山上までMTBごとゴンドラに乗せて上がって、ひたすら迫力のダウンヒルを楽しんだ。
ここは上級コースから初級コースまで色んなコースがあるから、我々のようなぺーぺーでもちゃんと市民権が与えられる。
このようなコースが近場にあればもっとMTBにはまったかもしれないが、中々近所にはなかった。
しかもたまに山に行ってやると、降車して挨拶してもハイカーの人に怒られることも。
だからめんどくさくなって少しづつやらなくなって行ったんだよなあ。
カヌーと鮎釣り師、MTBとハイカー。
常に新しいものは旧勢力に弾圧されるもの。
最近ではトレランに対する風当たりも強い。
同じ自然を遊び場にする者同士、もう少しうまいこと共存出来ないもんかなあ。
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翌2008年は、犬山をポタリングしたり、
地元岡崎市のホームグランド「道根往還」でダウンヒルを楽しんだりした。
この道根往還はトレランでも走っているが、地元ではMTBで訪れる人も多い。
当時僕とビビるSと山田は何度もここで「フーフー」言いながら走っていた。
また実家に帰った時にでも久々に走ってみるかな。
背中に子供二人背負いながら…。
で、ビビるSとまた京都でポタリング。
この時の事も何も思い出せないが、傘さしてるから雨はちゃんと降ってるね。
その後、9月。
僕は何故かMTB持って三河湾に浮かぶ「篠島」に渡っている。
今回の記事をここまで書いて来てなんだが、この時の事もよく思い出せない。
というか過去の事が全然思い出せないな。
いよいよスポンジ脳もスカスカ通り越して空洞になってしまったか?
でもここまで書いて来たから気にせず進める。
とりあえず彼はこの島を一周したようだ。
何が目的だったかは分からない。
しかしこの後に出て来るしらす丼が猛烈にウマかったのと、
野良猫が猛烈にかわいかった事だけは思い出せる。
思い出なんて所詮そんなもんである。
そしてその年の暮れ、静岡の「富幕山(とんまくやま)」へ。
この時の記憶は、やたら山田がパンクしまくった事と、
ビビるSのMTBが滑落して行った事くらいだ。
思い出なんて所詮そんなもんである。
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いよいよ記事のやっつけ感が酷くなってきたね。
そんな中での2009年。
奈良の天理駅前にペアルックのホモカップルが。
当時僕とビビるSは、このジャケットを「チーム装備」だ言って着ていた。
今思えば、これがチーム・マサカズの原風景と言えなくもない。
そんな二人が攻めたのは「山辺の道」。
これがすこぶる気持ちよかったのを覚えている。
今でも何となく覚えているが、天気もよくて雰囲気も日本人の琴線に触れるものばかりで楽しかった。
しかし気持ちよすぎて妙な方向へ向かってしまったのか?
突然ビビるSが股間を鉄柱に激突させるという、驚異的なセルフマゾを炸裂させたのだ。
激突した直後のビビるSは相当悶絶していた。
それはもはや「岩山両斬波」を食らった牙大王的な表情だったと言えば分かり易いだろうか。
僕の中では最高の思い出の旅だったが、ビビるSには非常にディープな旅となった。
速度があと5km速かったら、今頃ビビるSは新宿二丁目で働いていた事だろう。
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そして2009年。
またしても僕は謎の旅に出ている。
それは「関ヶ原の古戦場の全ての陣地を回ってやる」という歴史ロマンとマゾロマンの溢れた戦いだ。
今でははっきりと言ってしまうが、これほど地味で楽しくない旅はなかったかな。
ちょうど小早川秀秋が裏切るか裏切るまいかを悩んだ松尾山の山頂で、僕も「帰るべきか続けるべきか」と悩んだのを記憶している。
結局僕はこの後暮れ行く山道で道に迷い、落ち武者の恐怖に堪え兼ねて帰宅した。
当時はこのような無駄な旅が多かった。
しかしこの翌月に長男りんたろくんが誕生。
以来、僕はマウンテンバイクから遠ざかって行く事になる。
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と、そんな感じで終わっている我がMTB人生。
本音言えばまた行きたいし、新しいMTB欲しいし、ロードバイクも欲しい。
でもこれ以上趣味を増やすと嫁に殺される確率も増えてしまう。
そして散財の沼も底なし化が進む事も明白。
でももし今そんな高価なロードバイクを買ってしまったら….。
きっと嫁が突然真っ黒な服装になって、そっとホイールのスポークを外す事だろう。
そして音もなく僕の背後に忍び寄り、
ってなことに。
とりあえずロードバイクとシーカヤックはジジイになってからの趣味と言い聞かせ、今はパックラフトと登山に邁進して行こう。
まだ死ぬわけにはいかない。
まだ黒い天使を舞い降りさせるわけにはいかないのである。
あん時のアイツの自転車漕業〜黒い天使は忍び寄る〜
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MATATABI BASE
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