万水川〜犀川/長野

おもひでくるくる

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「あん時のアイツ」シリーズ第5弾。

今回は長野県にある万水川(よろずいがわ)・犀川(さいがわ)でも紹介しておこう。

万水川は犀川の支流なので、支流から本流まで下るってコース。

この区間、基本的に鮎がいないから夏場でも気兼ねなく下れる貴重な川だ。

前半の雰囲気ある感じから、後半の瀬まで含めてとてもバリエーション豊かなカヌーツーリングが楽しめる。

気分的にとてもいい感じで下れる川で、かなり好きな川の一つだ。


2003年に2回、2004年と2005年に1回づつ下ってるが、それぞれに記憶が飛んでいるから、今回は全てひっくるめて掲載する。

雨降ってたり、晴れてたり、人が違ってたりするがお気になさらず。

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豊科運動公園の脇に流れる、用水路みたいな所からスタートする。

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まさに用水路なのでイマイチ気分が上がらないが、徐々に様相が変わって来るのも魅力の一つだ。

しばらくはこの用水路を流されていく。

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水は結構奇麗で、結構流れもあるから意外と楽しい用水路。

途中、何度も上流から茄子やキュウリなどの野菜が流れてくる。

いつも謎なんだが、過去4回行って4回とも流れて来ているからいつも流れているんだろう。

この川のほとりにキャンプを張れば、とりあえず食うには困らない。

僕も一緒に流れていけば、洗濯中のおばあさんに拾われてM太郎と名付けられるかもしれない。


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進んでいくと、所々瀬が現れる。

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ストレートで何の障害もないから、単純に楽しい瀬がいくつか出てくる。

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これ、結構楽しい。


次第に用水路は川らしい雰囲気に吸い込まれていく。

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そして周りの木は鬱蒼と茂り出し、道路からも隔絶されたスバラシイ雰囲気の中を下っていくのだ。

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余談だが、ここに光を浴びて登場している男は「シャクレのY」だ。

彼はこの時は楽しそうにパドルを漕いでいるが、この数年後に長良川の「引退の瀬」で轟沈し僕とともに死線をさまよってカヌー界から引退する事になった男だ。

彼はカヌーに行くたびに、足から酸っぱい匂いを発散する問題児だったが、今となってはその匂いも懐かしい。

水にトラウマを抱えてしまった彼の復活が待たれる。

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この川にはお楽しみポイントがある。

ある場所まで下って、支流の部分に入って遡上していくと素敵な場所に出られる。

もちろん逆流だから結構必死に漕ぎ上がる事にはなるけど。

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すると水車小屋が現れる。

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ここは「大王わさび農園」の水車小屋で、かつて黒澤明監督の「夢」という映画の舞台となった所だ。

このシーンね↓

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なんと言っても雰囲気がグンバツだ。

もちろんわさびを作っている水だから、ここの水の奇麗さはハンパない。

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ちなみにここは観光地でもあるから、陸には結構な数の見物人がいたりする。

「あら、まあ」等といいながらおばちゃん達がカメラのシャッターを切る。

子供達が指を指して興奮気味に奇声を発する。

その度に何やら見せ物にでもなったかのような、気恥ずかしい気分がもれなく味わえる。

ここは普通の人間が一瞬スターになれる空間。

まさに映画を地でいく「夢」の舞台。


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余談だがここで写っているのは女性だ。

当時好きだった子を連れて来て、二人きりでのカヌーツーリング。

非常に楽しかったんだが、トゥーシャイシャイボーイだった当時の僕は、告白する事も出来ないモジモジ野郎だった。

結局彼女とは友達のままで終わってしまうという、青春の甘酸っぱいおもひでが残る川。

時は水車の様に流れ流れて、今僕はドSの女と暮らしている。

現在の甘酸っぱさは、ストレスによる胃酸の出過ぎなのか。

人に歴史有り。

歴史の川は遡上して戻る事を許さず、無情に流れ続けるのだ。

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この場所で、一旦上陸するのがオツな過ごし方だ。

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カヌーを置いて歩いて行けば「大王わさび農園」を楽しめる。

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わさび園は中々圧巻の眺めだ。

美しい水でこそ美味しいわさびが出来る。

そしてここには「わさびコロッケ」と「わさびビール」という名物があったりする。

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個人的にはこの2品。スペシャルヒットだ。

カヌーで下ってる途中というシチュエーションもあるが、単純にウマい。

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ほろ酔い気分で再び川を下っていく。

ここからは「ミニ釧路川」と呼ばれる区間だ。

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ちょうど釧路川の源流部の雰囲気がなんとなく味わえる。

と言っても僕の中で釧路川源流部の思い出は、大雨の後大量のアブに襲われた悲惨な記憶しかない。(北海道中膝栗毛9参照


やがて万水川が犀川に合流した途端、一気に視界が開ける。

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万水川の他にも高瀬川や穂高川も合流して来て、水量もグッと豊富になる。

流れは早いけど悪質な箇所もなく、気持ちよく下れる区間。

途中いくつか中々な瀬が出て来て、わさびビールの酔いはあっという間に消えてなくなる。

何度か水を被って、ずぶ濡れな感じで進んでいく。


やがて大きな瀬を越えたすぐ左岸に、マレットゴルフ場が出て来るのでそこでゴール。

基本的に交通機関はないから、もう一台の車かタクシーか自転車でスタートへ帰っていく。

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とまあこんな感じの川でした。

秘境感や冒険感にはかけるけど、雰囲気もよくて初めてカヌーする人を連れて行くには持ってこいの川かも。


随分ここ行ってないから、そろそろ行きたくなって来たなあ。

ここだったら嫁でも楽しめるかなあ。


ないなぁ。



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コメント

    • aki
    • 2011年 11月 25日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    豊科辺りは何度も行ってるけど、川縁までは寄った事ないんだよねぇ 

    やっぱ写真でも綺麗さが見えるね!!

    もし行く事になったら、呼んでちょ〜車係やるからさ 

    別日で、また暖かい日和にでもBBQ企画お願いします[i:63951]来年じゃないと難しいだろうけど 

    • yukon780
    • 2011年 11月 25日

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あの辺りは川に限らず、全体の雰囲気が最高だでね。
    本当大好きな場所だよ。
    来年辺りにまた行きたいんだけどどうなる事やら。
    なんにしてもこの冬でポイントためて、来年に備えます。

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