さあ、昨日に引き続きサクサク振り返って行こう。
「四国なアイツ」カヌー旅編のラスト。
野郎二人の四国放浪の舞台は、四万十川から「仁淀川」へ。
四万十から移動して来た我々は、「宮の前公園」というスタート適地にてテント泊。
前回もそうだったけど、ここからの朝の仁淀川の眺めが結構好きだ。
この公園は実に良いキャンプ地だったな。
椅子やテーブルもあったし。
テント張って良いかどうかは知らんけどね。
なんだったら野外ステージもあるから、酔狂な人ならロンリーライブも可能だ。
スタート地へ移動して行く。
この頃にはハイビックス艇は空気が萎んで、すっかり変わり果てた姿になっていた。
とても画期的な搬送スタイルだ。
面倒くさかったから膨らんだまま四万十から積んで来たけど、やっぱり限界だったね。
周りから見たら、この車の主は何をしたい人なのかも読み取れない。
おかしいな?
移動してるってことは宮の前公園からスタートしなかったんだ。
何も思い出せない。
ひどい目にあった旅は鮮明に覚えているのに、楽しかった思い出は風化して行くんだね。
そして出発。
四万十もそうだけど、二人で行けばこのような俯瞰的な写真が撮れる。
すごく好きな写真。
アウトドア雑誌的なアングルだ。
例えばこんな感じはどうだろう?
こういうそれっぽい写真が撮れるのも「沈下橋」のおかげだ。
沈下橋は河川氾濫時に橋が流されないように、欄干も何も無く水の中に水没しても水流の影響を受けにくい橋。
それと同時に、なんといっても雰囲気アップに一役買う。
そして、地元の川ガキ共はここからジャンプして川に飛び込む。
さらには撮影ポイントとしても一流。
自然の中で、僕が許せる数少ない人工物だ。
結局スタートしても全然進まず、この場所でひたすらマッタリしてしまう。
リバーツーリングとは、単に「川を下る」ってだけじゃないんですよ。
こんな時間が大切なんです。
ひとしきりのんびりしたら、再び川を下って行く。
鏡のような川面を滑って行ったり、
時折現れる瀬でアドレナリンを放出したり、
優雅に立ち漕ぎで流れて行ったり、
昔ながらの川漁師さんの漁を眺めつつ下ったり、
やっぱりいいねぇ。川下りってのは。
四国の川は、やっぱり「総合力」が優れた川が多い。
水質、水流、生態系、雰囲気、風景、人。
どれを取ってもスバラシイ。
それでも地元の人は口を揃えてこう言う。
「昔はもっとキレイで、もっと魚もおった」と。
僕がタイムマシンを持っていたら、40年前に行って狂ったようにそんな奇麗な川で遊びたい。
もしくは旧建設省の馬鹿野郎共をマシンガンで根絶やしにしてくるかね。
僕らの遊び場を返してくれよ、チクショーめ。
そんなこんなで、雄大な景色に包まれながらゴールの沈下橋に近づく。
と、まあこんな感じの「正しい」川旅でした。
ここに釣りと、夏場なら素潜り遊び等も加わって「最強の」川旅に進化する。
さらに川原でテント泊して、酒と焚き火とうまい飯が加わると「恍惚の」川旅へと昇華するのだ。
山も良いけど、やっぱり川下りはやめられんわ。
「まぁ一本、まぁ一本と。たいがいにしとかなかんよ。」と山田昌(名古屋地区限定)に怒られそうだが、やっぱり楽しいのよ。
そして我々は仁淀川を後にした。
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こっからはおまけ。
途中どのガイド本にも載っていない、たまたまあった棚田を見て回ったり、
前回の旅でもお馴染みの、ケーブルカーで渓谷の露天へ降りて行く祖谷温泉に寄って、
吉野川の水質に見とれつつ、
難所の大歩危小歩危とかを視察しながら、
そして我々の旅は終わりを迎えた。
これが例えば彼女と二人で来ていた旅なら、ここらでプロポーズタイムだろう。
しかしあくまでも山田との野郎旅なので、黙々と長い道のりを交代運転でこなしつつ帰って行った。
そして帰宅した僕は、そのまま屋久島に旅立っていった。
いずれ屋久島の時の様子はお送りしますね。
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はい、これで「四国なアイツ」のカヌー編は終了。
早くまた四国の川下りたいなあ。
りんたろくんが落ち着くまで、行けるのは当分先になるだろうけど。
でも僕の事だから、そんな事言いつつまた家族を置いて旅立ってる可能性はあるけどね。
「四国なアイツ」シリーズは、まだ自転車編の「しまなみ海道縦断野郎」とお遍路編の「八十八カ所マゾ巡礼」が残っている。
でもちょっと一旦四国から離れてみたい。
また思い立ったら、「あん時のアイツ」シリーズで色んな過去旅をまとめていきます。
一向に記事が埋まっていかない、ブログ右側のカテゴリー欄。
なんせ写真は残っているけど、記憶が残ってないからまとめていくのも大変だ。
まあ、気長にお付き合い下さいな。
月刊カヌー野郎2月号〜仁淀川編〜
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MATATABI BASE
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