本栖湖から一路富士川へ。
去年と同じ場所でみんなと合流。
メンバーはいつもどこかを怪我しているBさんとBさん夫人、バター大好きなNくんとそのお友達の美人二人組E&KちゃんとドクターWさん、学生時代からの友人Yとその同僚のジャバザハットSくん、そしてマスオが板について来た僕の9人だ。
単独行野郎としては、こんな大所帯で川を下るなんてかつてない事だ。
みんなでインフレータブルカヤックを膨らましていた時、トラブルが発覚。
空気漏れの修理を完璧にこなしたと思っていた僕のハイビックス艇の空気が漏れている。
なんと、僕は穴があいている気室の逆側を修理していたという、かなりのうっかり八兵衛っぷり。
これで今年も、この片側がペシャッてるエキサイティングカヤックでの川下りが楽しめる。
富士川をコロラド川並みの難易度まで引き上げてくれるお得なカヤックだ。
それぞれじゃんけんで乗る船を決めるのだが、僕のカヤックは圧倒的な不人気。
我が艇ながら、僕も乗るのは嫌なのである。
バターNくんのライフジャケットがセクシーにお尻に食い込む姿をみんなで確認した後、乾杯をしてからいよいよスタート。
片側がひしゃげたハイビックス艇。
ジャバザハットSくんが決死のパフォーマンスをしたが、残念ながらみんなの反応は今イチだった。
富士川は中々の瀬が楽しめて、どれも結構ストレートな瀬なので単純に楽しめる。
車で河原へ降りられる場所がほとんどない事だけが難点だ。
途中大きな瀬で男たちが立ちすくむ中、二人のジャンヌダルクが悠々と荒瀬を越えてゆく。
豪快に水をかぶるので、瀬を抜けた時はカヤックの中は水風呂状態。
まだ寒い時期で、水も中々な冷たさ。
いくつか瀬を越えて進んで行くと、徐々に体が寒さで震えて来た。
パドルを持つ手は震え、唇は若干変色し、ハードな川下りになって来た。
そして追い討ちをかけるように、後半は瀬の連続。
ゴール地点にたどり着いた時は、ゴールしたというより生還したと言った方が適切だろう。
どうしても僕が絡むと、レジャー的な要素は影を潜めて周りのみんなまで過酷な世界へと誘ってしまうようだ。
カヤック初体験のドクターWさんとカナダーKちゃんが心配だったが、とても楽しんでいたようで良かった。
カヤックを撤収し、みんなで下部温泉に行った。
去年の富士川の時から1年が経ち、僕とBさんの腹回りは大幅に増量していた。
僕に至っては腹回りだけでなくおっぱいまで大きくなって来てるので、Tシャツ着るとお豆が目立ってちょいと恥ずかしい。
なんとかやせなければならない。
温泉を出て、甲州名物とりもつ煮をお土産屋で買って、お金を払って商品を置いてくるという基本的なウッカリぶりを露呈。
その後、みんなで飯食って日帰り組の僕とYとSくんはお別れだ。
実に寒かったが、楽しい一日だった。
嫁にウソついてまで来た甲斐があったというものだ。
昨日今日とアウトドアを満喫したので、帰宅後は今度こそ家族サービスだ。
子供を連れてのアンパンマンミュージアムが待っている。
強風の本栖湖、極寒の富士川の次の日にアンパンマンというこの温度差。
そして僕は疲れきった体で、一路岐阜を目指し5時間近い家路についた。
富士川、寒中川下り修行
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MATATABI BASE
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