妙法ヶ岳/岐阜

トラウマ兄弟と小さな巨人〜骨休め妙法ヶ岳〜

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BBGのベータ版公開後。

多少落ち着くどころか輪をかけて忙しくなっている。


想定していたことから全く想定していなかったことまで、問題が同時多発乱交パーティー状態。

各所で西部警察の爆破級に容赦ない問題が炸裂しまくる。

見た人からも「スマホで見にくいじゃねえか!」とか「間違い探しっていうか間違いだらけじゃねえか!」というご指摘も。

分かっちゃいたけど、後回しにしていた「スマホ見やすい化」もとたんに急務に。

挙句作業は遅れに遅れ、中々修正すら手がつけられないという精神消耗戦線。

システム的な作業に関しては自分たちで手が出せず、ひたすら待つことしかできないというもどかしさ。

毎晩夜11時くらいになると、ジョンボーAとともに「沈痛泥沼闇会議」が始まって、お互いに闇の沼に飲み込まれないように必死で励まし合うという厳しい毎日。

もうキレたり絶望したり、そっから一周回って爆笑してたりと情緒の不安定さはとどまるところを知らない。



まあ、よくよく考えたら、今まで僕が関わることで物事が計画通りに進んだことなんて皆無。

ベストズサンプランニストとか、Mr.本末転倒野郎とか呼ばれる私が事業計画どおりに事を運ぶなんて不可能。

しかも今年はそこに輪をかけて「本厄イヤー」という強烈な一撃が加味されている。

もう何やっても思い通りには行かないんだから、マゾはマゾなりにこのハプニングデイズに快感を見出す他に道はなし。

多少時間かかってでも、なんとか快楽にまみれてオモロイものを作り上げるのみである。


とは言えやはり休息と癒やしの時間は必要だ。

いくら私が重度のマゾ野郎でも、ムチばかり食らっていてはやがてそれに慣れてもっと変な路線に進んでしまう可能性がある。

バランスボールの椅子がいつの間にか三角木馬に変わって、それに乗って普通に仕事しているなんてことも容易に想像できる。

ってことで休めた日、子供たちと軽く低山に行って気晴らしタイム。

子供たちとのふれあいの時間も少なくなっていることだし、ひとつここらで「おとうさん大好き!お山って楽しい!」と言ってもらって癒されようではないか。


今回はそんなちょっとした休日の低山登山の模様なのである。


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休日。

もちろん本当はこの疲れきった体を休めたい。

しかし例のごとく家にいるほうが疲れてしまう養子の身としては、山でマゾる方が体は休まる?のである。


選んだ山はご近所低山の妙法ヶ岳。

久々に登場のこーたろくんもこのご機嫌さである。

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まだ4歳の彼は、兄と違いあまり山に連れ回されてないからまだ山に対する抵抗は少ないようだ。

しかし出発後、まだ登山口前で早くもこの表情に変化。

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基本的にインドア嫁の血を色濃く受け継いでいる彼は、嫁同様外界で10歩以上歩くと不機嫌になるのである。

このままでは登山口前撤退もあり得ると判断し、すかさず露店のたい焼きで買収を図る。

これにより、こーたろくんの機嫌は治ったが、奥にいる「日雇い労働者の出勤風景」みたいなりんたろくんは終始不機嫌である。

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もうはっきりと「山嫌い」と公言してやまない彼は、その全身から山イヤイヤオーラを撒き散らす。

最近では「ボクに将来子供ができたら山には行かせない。イオンで遊ばせる。」と言っては父を悲しませている。


そんな中、この参道名物の顔出し看板。

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それをただ眺めるだけのりんたろくん。

思えばりんたろくんが3歳位のころ、当時「りんたろ登頂記」としてこの山に来て彼も顔出し看板を喜んでやっていたなあ。↓

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で、当時は7月だったから山の中はヒルまみれだったね。

お父さんはそこに生足半ズボン突入したもんだから、ふくらはぎに10匹以上のヒルが食いついていて発狂したよね。(参考記事:流血のヒルクライム

で、散々血を吸われたあと、苦労してたどり着いた山頂では景色は何も見れないし、君は号泣するわで何も良い思い出がないよね。

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そして死んだように寝落ちしてたな。

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こんな事ばっかしてたから山嫌いになっちゃったのかな?


登山前の出発記念写真では、もはや前すら向いてないものね。

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そうは言っても彼はもう小学1年生。

いざスタートすれば元気ハツラツで登ってくれるはずだ。


しかしである。

登山開始「6段目」で早くも脱落。

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開始10秒という曙級の早期ノックダウン。

で、階段を一段登るたびに「疲れちゃったのよ」「もう無理なのよ」「楽しくない」「イオンが良かった」などの愚痴が止まらない。

そんな不甲斐ない兄をよそに、まだ父によるトラウマ被害の少ないこーたろくんはガンガン進んでいく。

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で、振り向けば反対野党の牛歩戦術みたいな男がノロノロと歩いてくる。

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で、あまりにも進まないもんだから結局そのASIMO野郎を回収して背負うことに。

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推奨年齢3歳までのこのベビーキャリアだが、我が家では7歳でもしっかり活用している。

いずれBBGでベビーキャリアをレビューさせたら私の右に出るものはいないだろう。


もちろんりんたろくんも重いし、色々荷物も背負ってるから肩に食い込むGは飛翔白麗レベル。

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それでもここんとこのインドア生活でストレスという名の大重量を背負い続けてきた身としては、マゾ的に良いご褒美で肩に心地よし。

長年の定位置についたりんたろくんも、してやったりのこの笑顔。

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基本的に担いでやれば彼は機嫌が良くなって急に饒舌になる。

しかしその時間は長くは続かず、悪路になり始めるとこーたろくんを担ぐことになるから彼は再び歩かされる。

そんな時に限って、登山道は「想定外の荒れっぷり」を提供してくるのである。

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普段は整備されてて歩きやすいというこの登山道が、なぜ今日に限ってこんなに荒れ荒れなのか。

どうやら数日前の悪天候と父の厄年が重なって猛烈な悪路になってしまった模様。


こうしてまた彼に新たなトラウマが植え付けられていき、彼はますます山が嫌いになってくというあたりまえ体操。

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できればお父さんだって普通の登山道を歩かせてやりたい。

しかしお父さんはマゾの星の下に生まれちゃったし、君もその血を受け継いでいるからしょうがないじゃない。

山ってのはヒルと倒木まみれで、景色とか見れない陰湿で不毛な世界だ。

やはりおとなしくイオンに行ってあげるべきだったのか…。


で、すっかりヘロヘロになって行くいたいけな歯抜け太郎。

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顔もどんどん僕に似てきたし、このヘロヘロな姿も鏡を見ているようだ。

結局彼はこの中途半端な場所にてギブアップ宣言。

「ここが山頂でいいじゃん」と、勝手にこの登山に終止符を打ってしまったのである。

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まあどうせこの山は山頂に行っても景色なんて見れないし、ここが山頂でも良しとしておこう。

余計なことだが、こういう時だけはやたらと天気が良い。


とりあえず滝があって雰囲気の良いっぽい場所でランチ。

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実際は雰囲気が良いっぽいだけで、足場は斜めで凹凸も激しく快適さはゼロだった。

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で、食い終われば再び苦行の時間を味わい、

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こーたろくんにも十分にトラウマを植え付けて、

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下山完了。

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登山後に死亡するこのスタイルだけは、何も教えなくても父の意志を受け継いでくれているようだ。

下山後にここまで美しく死ねる小学1年生はそうそういないだろう。

しかも若干ニヤリとしているところを見ると、かれの「性癖開花」の時はそう遠い先ではないのかもしれない。

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なんだかんだ言って、君も大人になったら率先してグハグハ言いながら山で笑ってマゾるようになるはずだ。

結局今回も「お父さん大好き!お山楽しい!」という世界から八万光年離れた場所に着地してしまったが、いつかきっとこの楽しさに気づいてくれる時が来るだろう。


そしてこのまとまりのないゴール写真を撮ったあと、

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本来は縦走した先でたどり着く予定だった横蔵寺へ車で移動。

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ここはなにげにモノホンのミイラ(即身仏)が安置されてて、普通に公開されているスポット。

写真撮影できないから、「横蔵寺 ミイラ」で画像検索でもしておくれ。


とりあえずここでUMA好き(UMAじゃないけど)のりんたろくんのご機嫌を取って、ありふれた親子低山登山は終了。

ちなみに父はこの日から数日間、猛烈な肩の痛みに襲われながらのお仕事となった。

四十肩+飛翔白麗のせいで、「今日本で最も万歳三唱ができない男No.1」の座は盤石のものとなったのである。


さらにちなみにどうでもいい事を記録として書き残しておこう。

クタクタになって帰宅した僕に対し、嫁が笑わずに言った。

「何その顔。ボケーッと歩いてる小型の進撃の巨人みたいな顔しやがって。」と。



いろんなトラウマを植え付けられてるのは子供たちばかりではないのである。


ちなみにこの翌週が僕の誕生日だったんだが、その日一日家族と一緒にいて誰からも「おめでとう」と言われなかった。

おもいっきり忘れられたまま、私は静かにまた一つ歳を取ったのであります。



さあ、とりあえずこうして子供たちとも嫁とも特殊な形で触れ合って英気を養った。

小型ですぐに首の後ろを切られてしまう巨人だとしても、BBGの進撃を止める訳にはいかない。

ちょっとギアの検索比較ページの完成には時間をいただくことになるけど、その分読み物系を前面に出してごまかし工作に走る予定であります。

もうちょっとしたらそのBBG記事ページがオープンする(ほんとにするのか?)ので、そこでしばし気を引かれてくださいませ。

その隙に裏側でせっせとギアの検索比較ページを形にして、スマホでも見やすくできるようにしていきます!


引き続き、がんばります!



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