豊川/愛知

人間交差点〜ざっくり豊川〜

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お久しぶりの「あん時のアイツ」シリーズ第22弾。

今回は丁度前回の記事で少し話題にのぼった「豊川」(とよがわ)をピックアップ。


豊川は愛知県西部を流れる川で、過去にBOD(全国一級河川の水質調査)で全国1位を獲得した事もある愛知の名川だ。

まあ僕は正直このBODはあまりあてにしてないから1位だろうと清流とは認めないけどね。

それでもやっぱり豊川はキレイな川なんです。

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過去僕はこの川を3度下っている。

2003年に2度、2005年に1度。

長らく行ってないから、鮎釣りが落ち着いたらそろそろ行ってみようと思っている。


それでは今回も軽く振り返ってみよう。

いつものごとく記憶が薄まっているのでザックリと行きますわ。


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2003年9月。

写真を見るとビビるSと共に下ったようだ。

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紹介すると言っておきながら、あまりにも昔の話でほとんど記憶がない。


確か当時は豊川をカヌーで下ったという情報に乏しく、スタート場所を見つけるのに随分苦労した思い出がある。

本長篠の駅近くの公民館脇の細い階段を、必死にカヌーと荷物を降ろしてのスタートだった。


情報もない上に、この川は両側が切り立っていて非常に冒険心を刺激してくれた。

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基本的に上陸場所が少なく、川も細くて水流も早かったからとてもスリリングな川旅だった。

ここなんて沈したらどこまで流されていくんだろう。

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かと思いきや幽玄とした静かなトロ場に突入したり、

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また賑わったり、

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実に忙しい川だ。


そしてやがて桜淵公園でゴールした。

淡々としてしまうが、本当に記憶がないからどうしようもない。


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2ヶ月後の11月に今度は山田(仮)と来たようだ。

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もうほとんど12月に近い寒い時期なのに、この頃の僕らは若さで寒さを感じなかったんだろうか?

そしてこの時の記憶も驚くほど失っている。

かろうじて覚えているのは、この時食った揚げちくわ入りのうどんが果てしなくうまかった事くらいだ。

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一体こいつら何しに行ったんだ?


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そして2年後の2005年9月。

豊橋のアウトドアショプ「カントリーモーニング」が驚きのイベントを開催した。

それは「野田知佑さんとカヌーで豊川を下り、夜はハモニカライブ&トークショー」ってイベント。

しかも人の良いオーナーさんが、参加費たった4000円にしてしまったという激安イベントだった。

正直1万円でも全然安いと思っていただけに、当然飛びついた僕と山田。


僕はこの前年に四万十川で野田さんに会っていたが、こうして一緒に川を下れる事に酷く興奮した。

目の前で野田さんがカヌーを組み立てている。

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実はこの時はまだ気づいていないが、後にこの場で不思議な出会いがあった事が発覚する。

ここに写っている人かどうか分からないが、この翌年に僕はアラスカで偶然この時のショップスタッフだったSさんと出会っている。

遥か遠くアラスカの地での不思議な奇縁。

こうして野田チルドレンは世界中で徐々に繋がっていくのだ。


この時は桜淵公園から下流を下ったと思う。

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いつも本や雑誌で見ている野田さんが目の前で川に浮かんでいる。

もの凄く嬉しいんだが、オーラがありすぎて中々話しかけられない。

他の参加者も同様の様で、みんな話しかけられないから野田さんが一人ぼっちになってしまうという不思議な光景が展開された。


そして山田越しの野田さん。

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まさかあの野田さんとあの山田が同じフレームに収まる日が来ようとは。

人は憧れ続ければいつかこのような日が来るんだね。

今後はいつか、妙にエッチなシチュエーションで長澤まさみと二人きりになれる日を夢見て生きてみるとしよう。

思いはきっといつか叶うはずだ。


で、4000円とは思えないほどたっぷりとツアーを堪能。

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で、夜はハモニカライブとトークショー。

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実はこの時、アラスカで会ったSさん以外にも後に繋がる出会いがあった。


この6年後の東日本大震災時にTweet募金支援サイトを立ち上げたKさん。

僕もわずかながら参加させて頂いた。

その後もfacebookで繋がっていて、変態的な意見の交換が続いている。


Kさんと一緒に来ていたYさんは、この時夢を語っていた。

そして数年後にその夢を実現したようで、今では宮古島で民宿件デザイン会社を経営している。


野田さんから派生して、こうして人が繋がっていく。

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物静かな人だが、その影響力は凄まじいものがある。

とても素敵な夜だった。


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で、そのイベントの翌日。

僕と山田は上流に移動し、本日も川下り。

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漕ぎ進んでいくと、とても嬉しい生物に遭遇した。

今や絶滅危惧種と言われる希少種。

美しい川にのみ生息する「川ガキ」という種族だ。


どうしても今の日本の川と向きあう時は暗い話題が多くなる。

そんな中で現役の川ガキを見ると、嬉しさがこみ上げて来る。

面白そうだったので、彼らにカヌーを与えてみた。

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大して漕ぎ方も教えてないけど、すぐにコツを掴んで我がものとする川ガキ。

昨今「川は怖い」「川は危険」「川に近づくな」と教育されている子供達とはやはりレベルが違う。

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彼らのように川で実力をつけ、経験を積んだ者こそが本当の川の危険を知り、危機回避方法を身につける。

「川は危険」というのなら、まず川で遊ばせるのが最大の事故防止に繋がるのだ。


当然川ガキどもは、十八番の飛び込みもガンガンこなす。

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こういう奴らを見ているとワクワクする。

そして山田も負けじと飛び込み台へ。

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しかし奴は怖じ気づき、そのまま静かに撤退した。

見事に情けない大人の姿を披露してしまった。


で、仲良く四人乗り。

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このように見ず知らずのおっさん達とすぐに溶け込めるのも川ガキの愛すべき習性だ。

こういう奴らがいるなら、この川はBODがどうのとか関係なく「清流」であり続けるだろう。


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こんな感じの豊川の思い出。

野田さん・Sさん・Kさん・Yさん・川ガキと交錯した一瞬の人間交差点。

しかし結局肝心の川の情報をろくにお伝えできないいつものパターンになってしまった。

曖昧な記憶で綴られた、フワンとした豊川のご紹介でした。


まあ、ここはまた近々行くだろうからその時にまた詳しく紹介しますよ。

釣り師が落ち着いた10月くらいに行って来るかな。



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