蓼科山/長野

蓼科山トレラン〜死んだ魚の妖怪ドリーム〜

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最近ちょっと遊び過ぎな男。

もはや記事が全く追いつかず、個人的には結構追い込まれている。

そして各方面から「結局なんだかんだと遊んでるじゃないか」「ほんとにちゃんと子守してるのか?」「実はもう家庭から捨てられたんじゃないのか?」という疑惑の声が浮上。


このままじゃいけない。

ちょっとここららで「ちゃんとお父さんしてるんですよ」という、家庭的な一面を書いておかないと益々主婦層からのバッシングが激しくなりそうだ。

そこで今回は平和平和な家族旅行の模様をお送りしよう。

こんな私でもたまには大人しくお父さんに没頭するのです。


言ってることがオープニング写真の状況と噛み合ないだろうが、そこはスルーしていただきたい。

あくまでもこれは、家庭人としてしっかりと普通の家族旅行をしたと言うだけのピースフルなノンマゾ記事。


それではそんな普通のお父さんの普通の家族旅行の情景を振り返ってみよう。


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我が家は年に一回、泊まりで家族旅行に行くことにしている。

と言っても僕以外の家族は、基本「外キライ。歩くのキライ。風景見ても感動しない。おウチとテレビが恋人です。」という屈強なインドアDNAで構築された人達。

まさに僕にとっては水と油の天敵。

これが芸能界なら、完全に競演NGの関係性である。


なのでもちろん家族旅行の際は、一切のアウトドア的行事は闇に葬られることになる。

家族からの要望は「ホテルの中だけで楽しめること」それ1本。

僕が「せめて軽くトレッキングでもして滝でも見に…」と言おうものなら、食い気味で「歩きたくない」と閃光のようなカウンターを食らうのがいつものパターン。

寄り道らしい寄り道は高速道路のSAくらいで、家とホテル間を直行直帰が基本の旅スタイル。

そして「冒険はしない」という県民性も手伝って、毎年下呂温泉の同じホテルに行くというお決まりの行程。


しかし「冒険がしたい。行った事無い場所に行きたい。アウトドアとマゾ行為が恋人です。」というDNAで構築されている僕は、いい加減また同じ下呂温泉でホテル缶詰はつらすぎる。

そこで今回、長野県の白樺湖畔にあるCMでもお馴染みの「池の平ホテル」をチョイス。

この完璧にファミリー向けにカスタマイズされたホテルの提案には、さすがの嫁も賛同してくれた。

アウトドア天国長野でホテルに缶詰ってのも辛い所だが、また下呂温泉に行くよりは気分的には救われた。


で、はるばる4時間かけて白樺湖へ向かう。

目の前には絶好の登山日和の快晴と蓼科山。

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何もホテル缶詰の日にこんなに晴れなくても良いじゃないか。

もう今すぐ車から降りて全身に日光を浴びたい衝動に駆られるが、そこはグッとこらえて車を走らせる。

もちろん運転手の僕以外の全員は死んだように眠っている。

一瞬「このまま放置してこの辺の山を走ってきてしまおうか?」などと悪い虫が顔を出すが、今回はあくまで普通のお父さんなのでそんなことはしない。


やがて池の平ホテルに到着。

りんたろくんも、いつも山でお父さんに背負われている時の表情と180度違う笑顔が炸裂だ。

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やっと子供達にも普通の旅をさせてやることが出来そうだ。

こーたろくんも、ジョジョの一コマのように「ズッシャアアッッ!」と喜んでいる。

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これこのホテルのロビーのカーペットなんだけど、誰よりも三半規管の弱いお父さんは早くも目眩に苦しんでいたよ。

やっぱりお父さん、人工物がとことん肌に合わないのだろうか。


そしてこのホテルの敷地内にはなんと簡易的な遊園地がある。

例え敷地内だろうとそこは「アウトドア」であり、家族的にも僕的にもギリギリの妥協ラインだ。

それでもご両親は「ホテルで待ってる」と言うじゃない。

かろうじて嫁は来てくれたので親子4人で遊園地へ。


そしてそこにあった一発目のアトラクション「ビックリハウス」へ。

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完全にこいつを舐めていた僕は、子供達とこいつにイン。

すると壁がぐるぐる回って、三半規管に痛烈なダメージ。

結局僕はホテルのロビーとこのビックリハウスのせいで、以後終日吐き気と戦うことになる。


そして人工物達によって、その後も三半規管へのジャブを食らい続けるお父さん。

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吐けと言われればいつでも吐ける状況。

結局家族旅行中でもしっかりマゾってしまう自分が愛おしい。


しかしこれも普通のお父さんとしての使命。

その後も「敷地内アウトドア」をしっかり満喫して行く。

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うむ。

子供達も喜んでいるし、今の所嫁も不機嫌にはなっていない。

ただ途中でふいに「おい、そこの妖怪死に魚」と言われた。

その真意は今もって謎だが、私は何か悪いことをしたのだろうか?

ただ一つ分かることは、僕は男としてどころか人間としても見られていないということだけだ。


さて。

思わぬサド発言は食らったものの、こうして無事に敷地内アウトドア終了。

大快晴の八ヶ岳を眼前にしながら、僕は普通のお父さんとして一日を終了することが出来た。

さあ、明日も愛する家族の為、お父さんはアウトドアとマゾを封印してナイスパパになるぞ。


こうして僕は強い決意のもと、バイキングで浴びるように酒を飲んで眠りに落ちた。


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う…

ううむ….


僕は夢を見ているのだろうか?

遊園地の疲れなのか、それとも三半規管が完全にいかれたのだろうか?

確か僕は家族旅行で池の平ホテルにいたはず。

じゃあここは一体どこなんだ?

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ははーん、わかったぞ。

これはやっぱり夢を見てるんだな。

なんてったって今回は、アウトドアは封印して普通のお父さんに徹するって決めたじゃないか。

みんなが寝静まっている早朝にホテルを抜け脱して山に来るだなんて、考えもしてなかったのだから。


そもそもこんなトレランの格好全開でいる時点でおかしな話だし。

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夢だから良いものの、これが現実だったら完全に確信犯だからね。


まあせっかくの夢だから、ここは遠慮なく思いっきり堪能させてもらおうじゃないか。

しかし夢とは言え、このガレガレ大急登はちょっとやり過ぎじゃないのか?

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トレランしに来たはずなのに、全く走れないじゃないか。

というか開始直後からずっとこの大急登とは、いったいこれはどんな夢占いなんだ。

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くそう。

夢のくせに、昨日大量にバイキングで食ったものが我先にと喉元まで遡上してきやがる。

胃袋の中の和洋中が喉で一体化して酸味の折衷ハーモニー。

もちろん若干の二日酔いという感覚もその調べに美しき彩りを添える。


でもあの角を曲がれば、きっとこのガレガレ急登地獄も終わる頃だろう。

ほら、曲がったらそこには素敵なランニングロードが…

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走れるか!

なんだこの山は。

夢なんだからもっと夢らしい山にしておけば良かったのに。


いや、夢だからこその珠玉のマゾ急登世界。

心の底では、やはりこのような状況を渇望していたのかもしれない。

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きっと僕は今布団の上で唸っているに違いない。

それともニヤリとしているのか。


そして振り返れば、ひたすら直登できたもんだから随分と景色が開けて来た。

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しかし急がないとご来光に間に合わないぞ。

自分の夢なんだからそんなものは自分のさじ加減一つなんだが、とにかく急ごう。

と言っても、この山は終始こんな感じなのです。

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そう言えば夢の中で随分と「蓼科山トレラン」でweb検索したものだが、全然ヒットしなかった理由が今ならよく分かる。

この山は圧倒的にトレラン向きじゃない山だったんだね。


それでもグッヘグッへと寝言を言いながら、何とか蓼科山荘に到達。

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さあ、ここまで来たら山頂は近いぞ。

いい加減ちゃんと走れる道が始まるかな。

さあ、

レッツランニング!

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なんじゃこりゃあ!

走るどころかさっきより酷いことになってるじゃないか。

一体どこまで急登し続ければ気が済むのか?

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いよいよクライミングみたいな世界になって来た蓼科山。

僕はこの山を「お気楽に登れる100名山」と思い込んでいたが、実際は中々のサド名山じゃないか。


しかしゆっくりはしてられない。

夢のくせにご来光は一切待ってくれず、ついに燦々と日の光を浴びてしまっているぞ。

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ご来光はもはや無理だが、それ以上にヤバい問題が浮上。

一応これは夢なんだが、例え夢とは言えさすがにホテルの朝食の時間までには目を覚まさなければならない。

もし時間までに目が覚めなかったら(帰れなかったら)、間違いなくその場でコンクリート詰めされて白樺湖に沈められてしまう。

急がなくては。


そんな状況でも、蓼科さんは飽きずにこの状況をキープ。

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オシャレにもほどがある急登さ。

一体僕はいつから平地を見ていないだろう。


山頂に近づくにつれ、そのオシャレ度は勢いを増して行く。

見上げる方向には月が輝き、まさに月に向かって登って行っているような錯覚。

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随分とロマンチックでマゾヒスチックな夢だ。

きっと今頃布団の中で、悦びのあまり夢精していることは間違いないことだろう。


そんな中、やっと山頂直下の蓼科山頂ヒュッテに到達。

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今回はトレランとしてこの山を登って来たが、ここまで僕は一度も走っていない。

もはやただの早朝ハイキングである。


しかしここからの世界は大絶景の世界。

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現実の世界ではこのような景色は想像するしかないのだが、ここは夢だから日頃鍛えた想像力が冴え渡る。

今の私なら、全裸のアンジェリーナ・ジョリーをこの場に出現させることだって可能だぞ。


やがてだだっ広いガレガレの山頂が見えて来た。

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一応山頂手前でちょっとだけ走るそぶりしてトレラン感を演出して、

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快晴の山頂へ。

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素晴らしい天気。

こんな日に山に登れたら最高だろうな。

でも今回はアウトドアを封印してあくまでも普通のお父さんに徹するわけだから、こんなことは夢だけにしておかなきゃね。


山頂からはご覧の光景。

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すかり日は昇っちゃったけど、これはこれでいい雰囲気。

そして遥か先には、今年の冬に行った赤岳のお姿も。

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なんかこれだけ天気良くて展望バッチリなのは、まさにあの時の赤岳以来だ。

僕は結構八ヶ岳には合っているのかもしれない。

そして現実の世界ではいつもモクモクの中にいる僕だが、今回は珍しくモクモクの上に出て雲海も堪能。

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こんな素晴らしい世界が近くにあるというのに、なぜホテルの中に居続けなければならないのか?

非常にもったいないと思うんだが、それを言った所で「キモい」の3文字で蹴散らされるのは自明の理。

きっと嫁がショッピングと、僕の雲海絶景は同列。

正直僕が嫁のショッピングに同行しても、そこにあるもの全てが石にしか見えず何も心に響かない。

むしろ本物の石を見ていた方がまだ心は落ち着く。

価値観は人それぞれ。

でもいつかこういうの共有できたら良いのになあ…。


なんて素直な愚痴が出てしまうのは夢だからお許し願いたい。

今度はこのだだっ広い山頂の反対側の景色を見に行こう。

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平らだと言っても、相変わらずとても走れる状況じゃないゴツゴツ感。

途中の神社で、いつものように「嫁が優しくなりますように」という不毛な願い事をしてから、

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反対側の展望台へ。

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ここからの眺めも実にスペシャルだ。

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眼下には今僕が眠っている池の平ホテルも良く見える。

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そしてこの「嫁を見下ろしている」という優越感。

普段は634mくらい上から嫁に見下されている僕だが、今日ばかりは僕が上から目線で嫁を眺めている。

実にいい気分だ。


そう思った瞬間。

眼前に目を疑うような光景が。

なんと池の平ホテルドンピシャの位置に、嫁の怨念が現れたのだ。

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そして「コラァッ!この腐れ妖怪死に魚野郎!早く帰って来い!」という罵声の様な突風。

そして辺りはみるみる霧に包まれ、嫁の姿がハッキリと形になって行く。

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これが伝説に聞く嫁の必殺技「ベルリンの赤いサド」。

またの名をブロッケン現象。


これはまずいぞ。

時計を良く見るともう6時半。

急いで帰らないと8時からの朝食に間に合わず、僕はそのままキャメルクラッチで胴体からまっ二つだ。


振り返るとまさかの局地的モクモク。

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そんな中、走りたくても走れないゴツゴツ道を必死で戻って行く。

そして一気に下りへ。

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本来トレランとは、この下りにかっ飛ばせるから楽しく、そして時間も巻いて行けると言うもの。

しかしこの下りで突っ走ったら、そのまま地獄に転がり落ちて行くこと間違いなし。

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せっかくトレランの格好しているのに、一切走ることを許さない蓼科山。

もう登りなのか下りなのかよく分からない騙し絵のような世界になっている。

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それでもスピーディーに下山していく。

このペースならギリギリ朝食には間に合いそうだ。


しかも実は帰りは別の周回ルートにて下山する。

そしてその道が、目論見通りちゃんと走れる道だったのだ。

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美しい木々の隙間をぬうような快適シングルトラック。

やっと「トレランしてます」って感じの爽快感。


今までの鬱憤を晴らすかの様にかっ飛んで行く。

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このペースで行けば予定通り朝食までに目が覚めて、爽快な朝を迎えられそうだ。


グングン進む。

しかしである。

何やら道の様子がおかしくなって来たぞ。

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道は合ってるんだが、何だこの「獣道感」は?

進む程に左右の草木がせり出して来て、徐々に藪漕ぎみたいな状況になって来たぞ。

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草に付いた朝露も全身に襲いかかって来て、こんなに晴れてるのにいつも通りビチョビチョになって行く体。

そして草木の勢いは留まることを知らず、いよいよ道すら見えなくなって来た。

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そしてこの木をくぐった先、

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完全に道は消えた。


まずいじゃないか。

何だこの夢は。

ここまで来てまた元来た道登り返して戻ったら、完全に朝食に間に合わないじゃないか。


藪の中で顔面蒼白になって立ち尽くす妖怪死に魚。

口をパクパクとさせて、目は死んだ魚のような濡れた妖怪。

今ここに東スポの記者がいたら、間違いなく明日の一面に「蓼科山にUMA出現」という見出しが踊ることだろう。


もう悩んでる時間はない。

結局せっかくかっ飛んで来た道を、再び突っ走って戻って行く。

そして蓼科山荘まで戻ると、あのガレガレ大急登を一気に大下降。

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なんという壮大で恐ろしい夢なのか。

40手前だが、今頃豪快なおねしょをかましていることは間違いない。


そして弾丸のようにガレガレ急降下を駆け抜け、やっとゴール。

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この時点で朝食10分前。

ここからホテルまで車で30分くらい。

絶望確定。


あの余計な藪漕ぎプレイのせいで、完全にやってしまった普通のお父さん。

もう今だからハッキリ言ってしまおう。

これが「夢」だったらどんなにか良かっただろう…と。



やがて8:20。

僕は全身汗だくのまま、もちろんシャワーも浴びずに朝食バイキング会場へ直行。

浴衣の宿泊者だらけの所に突如現れた全身トレラン男。


急いで家族の元に駆け寄る。

そこには若干呆れた顔でご両親がお出迎え。

嫁は振り向きもしない。

彼女の最強の必殺技「漆黒の無言」で、一気に僕の精神を破壊しようと言う算段なのか。


僕は静かに胸元で十字を切った。

もう死ぬ覚悟は出来ている。

所詮私は普通のお父さんにはなれない落ち着かない男。

そして必要以上に予定外なことに巻き込まれて時間通りに帰って来れない男。


僕は平身低頭で平謝り。

衆目に晒されながら、全身トレランの格好で平謝り。

ご両親に対しても平謝り。

子供達に対しても平謝り。

これぞ渾身の謝罪奥義、「池の平謝りホテル」である。


そしてみんながバイキングのおかずを取りに行ってる間、こーたろくんとテーブルでお留守番。

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すっかり落ち込む妖怪死に魚。

一命は取り留めたものの、また一歩普通のお父さんから離れてしまった模様。

嫁の愛も8万光年の彼方へ。



それでもちゃんと切り替えて、その後はちゃんとマゾからお父さんへ。

ここをちゃんと書いておかないと、主婦層からのコメントが炎上する可能性があるのでその後の模様も。


トリッキーなことばかりする僕に連れられて、子供達はトリックアート展へ。

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そしてもう直帰モードになってる家族を説得して、何とかりんたろくんを馬に乗せ、

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無理矢理回り道して美術館へ。

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ここでもご両親によるまさかの「車の中で待ってるから」という衝撃発言にめげそうになるが、何とか嫁は同行させて広い屋外展示場へ。


そこには「遊びに行きたいと訴える男の前に立ちはだかる嫁」というタイトルのオブジェや、

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「結局行かせてもらえずに家で廃人となって留守番する男」というタイトルの作品もあったりする。

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そんな作品を堪能しながら、なんだかんだ屋外のこの美術館に気を良くして行く僕。

ここの敷地は相当広いから、トレッキング気分が味わえるのだ。

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しかし結局は屋外滞在時間30分程で「もう帰ろう」という嫁の終戦宣言により、この快晴の展示場を後にすることに。

こんなに天気が良いのに…。


まあこの家族的にはこれでもかなり譲歩して「アウトドア」してくれたのだ。

しかも朝食前限定ではあったが、ちゃんと遊ばしてくれたし感謝している。


その後、快晴の中車を走らせて一直線に帰宅。

かろうじて車から出たのはおやきを買ったときのみ。

気持ちがソワソワするから「雨とは言わない、せめていつものように景色を白で覆ってくれ」と願うが、こういう時は容赦のない陽光が車内に降り注ぐ。



こうして平和な「家族旅行」が終わった。

途中で若干夢を見ていたようだが、終始僕は普通のお父さんを貫けたようだ。


さあ、来年の家族旅行はどこに行こうか。

上高地のホテルにでも泊まろうか。

多分、お父さんは早朝に壮絶な夢でうなされてるだろう。


だけど気にしないで。

それは夢の中だけのお話ですから…。



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